2019/10/03 世界遺産 原城址に行く(D227)

今日も世界遺産巡り。これで3日めだ。
長崎にはいろいろな世界遺産がある。世界遺産三昧。

今日のメインは原城址。
世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成遺産だ。

昨日の富岡城址とは対照的。こちらは建造物を復元していない。
代わりにVRを利用。これが面白かった。

原城址入り口の案内版。三の丸、二の丸、本丸という構成。

大手口跡。
城の正門にあたる。今は案内版があるだけ。

三の丸跡。

二の丸跡。

二の丸 出丸(でまる)。戦いの最前線だったらしい。

大手門口、三の丸、二の丸と、気持ちいいほど何もない。
復元しない、という手法もいいね。歴史の流れを強く感じる。

本丸の石垣。

島原の乱のあと、お城や石垣は徹底的に壊され、石垣の上には土が何メートルも被せられていたらしい。発掘調査で掘り出されたのがこれらの石垣。
復元してしまうと壊されたという歴史的事実が希薄になる。だから、復元しない、という考え方に拍手を送りたい。

本丸の観光ポイント図。
VRの出番だ。

VRビューポイント「本丸・本丸正門(築城時)」

VRはこんな感じ。築城時の建造物が画面に現れる。
画面が光って見にくいのが欠点。内容がいいので惜しい。

本丸跡。

本丸跡の中央あたりには「ビューポイント 四郎家(一揆当時)」

VRはこんな感じ。
一揆軍が立て籠ったときの天草四郎の住居。
「視点が上空へジャンプします」と書いてあるのでやってみた。空中から俯瞰する映像は面白い。動きが速く写真撮影は断念。

本丸エリア端の風景。
十字架よりも左の小さな黄色が気になる。近寄ってみよう。

天草四郎時貞の墓碑だ。

「この墓碑は、西有家町にある民家の石垣の中にあったものをこの場所に移したものです。」との記述がある。

原城址のVRの試みは面白い。タブレットではなくゴーグルになるともっといい。
画像は立体表示に切り替えられるように作ってあった。

原城址から30km、1時間ほど走り、島原市に着く。
ここには島原城や島原武家屋敷街がある。

島原武家屋敷街。
下士(下級武士)の家が700軒ほどあったらしい。

武家屋敷のために作られた小川。小さな花が咲いている。

澄んだ水と小さな花。なごむなあ。

山本邸。

壁に掛けられた槍が渋い。

欄間。向こうの部屋の書が見える。お洒落な造り。

篠塚(しのづか)邸。

美意識が高い人だったようだ。

非公開の家には住んでいる人たちもいるが、住み続けるのは苦労が多いと思う。
町並み保存地区になっているので制約も多いだろう。

おそらく空き家。屋根の破損がひどい。

空き地の場所も。
高齢者の住人が亡くなったあと、子供たちがここに住むケースは少ないだろう。
今後どうしていくのか、大きな課題だと思う。

ゆっくりしていたので島原城に回る時間がなくなった。明日にしよう。

宿からの風景。印象的な雲だった。

【本日のデータ】
原城址:入場無料。VR貸し出し無料。駐車場から本丸まで送迎バスが出ているが、歩くことを強く推奨。
武家屋敷街:150mほどのエリア。公開屋敷内も入場無料。

【本日の宿】
島原市内。小高いエリアにある。