今日は、現存12天守の一つ、備中松山城を観に行く。
倉敷からは40km、1時間ほどだ。
0730 起床。
シャワーを浴びたあと、ドリップコーヒーを入れて朝食。
昨日、美観地区のお店で買った清水屋「岡山 生クリームぱん」210円を食べる。
パンというよりスイーツ。皮は酒饅頭のようにフワフワ。生クリームロールケーキみたいな食べ心地。
0930 宿を出発。
高梁川(たかはしがわ)に沿って、堤防の上の道を走る。
堤防の上の道は見晴らしが良く、大好きだ。
1050 鞴(ふいご)峠の駐車場に着く。ここから歩いて城に向かう。
案内所兼売店兼休憩所。
備中松山城 登城絵図をいただく。
「天守が現存する唯一の山城」とある。「山城」がどんなものか楽しみだ。
1115 登城開始。20分ほどで城に着く。
城が建つ山は臥牛山(がぎゅうざん)という。
だから、登城=登山だ。
山道を登る。
石垣が見えてきた。中太鼓の丸跡と呼ばれるところだ。
石垣の上に登ってみた。
高梁(たかはし)市の町が見下ろせる。
さらに登る。
大手門、三の丸の石垣が見えてきた。
高札がある。
登城心得
よくぞまいられた 城主
歓迎してくれるのは嬉しいのだが、、、
「心得」ではないと思う、、、(笑)
大手門跡。
大きな岩の間に小さな石を詰めて平にし、その上に石垣を築いている。
組み合わせ方が絶妙で面白い。
三の丸に向かう。白い土塀が目立つ。
白い土塀が続く。
土塀の一部は岩の上に建てられている。白と緑のコントラストがいい。
この写真をよく見ると、壁にわずかな段差があることに気づく。
この土塀はほとんどが江戸時代のものだが、一部は復元されている。
その境目が壁の段差だ。
向こう側が復元。手前側が江戸時代のもの。
段差の正面から撮影。
向かって右の丸瓦が江戸時代のもの、左が復元後のもの。
苔の付き方が違う。
でも、もっと明確に違う部分がある。さて、それはどこでしょう?
ここです ↓
江戸時代のほう。
復元したほう。
留め方が違いますね。
なぜ同じにしなかったのだろう? やろうと思えばできたはずなのに。
三の丸。
厩(うまや)曲輪(くるわ)。
大手門跡から見えていた土塀はこれ。
土塀の矢間から狙ってみた。 鉄砲なら当たりそうな気がする。
こちらからも狙う。
はい、命中!
二の丸の石垣。
角石の上の方は尖っているのに下の方は丸まっているのが面白い。
二の丸に上がったところ。
案内板の後ろの大きな石が目立つ。
石を鑑賞するには案内板が邪魔ですね。別のところに立ててほしかったなあ。
二の丸にある解説板。近づくと案内の音声が流れる。
音声案内装置。センサーで人を感知しているようだ。
二の丸から城下を見下ろす。天守以外で城下が見えるのはここだけ。
大河ドラマに!運動がここでも。
土佐清水では「ジョン万を大河ドラマに!」だった。
全国で何人・何カ所が立候補しているのだろう?
すべて集めて比較して、「〇〇を大河ドラマに! ランキング」を作ったら面白そう。
二の丸から天守を望む。
手前の建物は、五の平櫓(向かって右)、六の平櫓(左)。どちらも復元。
この土塀も復元。時間をかけて調査研究し、精度高く復元してある。
本丸へ向かう。正面左側が料金所。500円。
パンフレットの詳細マップ。文字が小さくて読みにくいが役に立つ。
本丸南御門の正面に天守が見える。
本丸に入ったところ。手前は六の平櫓。
六の平櫓の中。しっかりと復元されている。
梁に仕上げのノミのあとがはっきり見えるのがいいね。
四隅の造りもきちんと復元。いいね。
本丸東御門(復元)
扉ではなく引き戸なのが面白い。左手に石段があるので扉がじゃまにならないようにするためか? 板が薄いので攻撃には弱そうだが、、、
あちこちに秋明菊(シュウメイギク)が咲いている。
この城では赤だけが咲くらしい。亡くなった武士たちの血の色だとか、、、
血の色にしてはピンクなのだが、、、(笑)
天守。
岩の上に石垣を造り、その上に建ててある。いかにも山城。
二層構造。向かって左の部分は1階ではなく接続(つなぎ)廊下。
単純な四角形ではなく凸形。
接続廊下に入る。
奥にある階段から一階に登る。
一階。二重になっている梁が面白い。
梁の曲線が並ぶ。美しい。
側面。四角形の穴は囲炉裏。籠城戦で使うらしい。
正面。
格子を▢ではなく◇になるよう設置している。視野を広くするのが目的らしい。
光の入り方が独特で美しい。
接木された柱。平成13年~15年の大修理の跡。
二階への階段。L字になっている。
上から見下ろすとこんな感じ。お城のL字階段は珍しい。あまり見たことがない。
二階。意外と広い。
正面に神棚がある。とても珍しい。
「神棚があるお城」で検索したら松本城と備中松山城が出てきた。少なくとも2つはあることになる。
柱と梁の組み合わせが美しい。備中松山城独特の構造だ(たぶん)
湾曲した梁が並ぶ。独特のリズム感だ。
角は3本の柱で支える構造。
見晴らしは悪い。城下が少し見えるだけ。
修理のときに交換した部材。これは妻飾り。蕪懸魚(かぶらげぎょ)という形式。
これは唐破風(からはふ)の一部。
それぞれ赤丸の部分。上が 蕪懸魚(かぶらげぎょ) 、下が唐破風(からはふ)。
天守を出て二重櫓に向かう。
江戸時代の建築物なので天守と並んで重要な存在。
天守の後ろに回り込むと二重櫓の正面に出る。
扉は鉄製。
天守の方へ戻る途中の土塀。
丸瓦を留める部分が面白い。
真上からのアップ。ヘヘ型に溝が掘ってある。何のためだろう?
二の丸まで降り、二層櫓が建つ石垣に向かう。
本丸の石垣。
土塀の曲線に圧倒される。石垣の一部は岩の上に乗っている。
回り込むと、石垣の下部はほぼ岩だ。
二重櫓の石垣はすべて岩の上に乗っている。
山城ならではの迫力だ。
岩と石垣の境界部。
岩の上に石を水平に置き、それで上の石を支えているのがわかる。
アップで見ると、すごい迫力だ。
場内で見つけた注意看板。火もマムシもノーサンキュー。
さあ、下城しよう。
登城心得
本日の登城 大儀であった 城主
ねぎらいの言葉は嬉しいが、「心得」ではないと思うが、、、
「登城」ではなく「下城」だし、、、(笑)
登城とは異なる道で下城してみた。
下城途中の風景。こちらの道は距離は長いがなだらか。見晴らしもいい。
1530 鞴(ふいご)峠の駐車場に戻る。
さあ、備中松山城展望台に行ってみよう。
山をグルっと回り込んで隣の尾根まで行く。10km、20分ほど。
途中で見つけた看板と記念撮影。この時刻では雲海は無理だけど。
道端の駐車スペースから展望台まで徒歩1分。この階段を登ったところだ。
展望台から備中松山城を見る。
確かに天空の山城だ。
雲海を見るなら11月下旬。前日に雨が降り、翌日は晴れて冷え込んだ朝がベスト。
コツは、高梁(たかはし)市内に宿泊。夜明け前にいったん起床。霧が出ているかを確認する。
霧が出ていれば、それが雲海だから、急いで展望所に行けばいい。
霧が出ていないときは残念。行っても無駄。また寝ましょう。
■本日のデータ
備中松山城 天守への入場料:500円。シニア割引なし。
■本日の宿
昨日と同じ倉敷の宿。3泊目。