実は、富山と言えば「薬売り」というイメージしかなかったのだが、
ごめんなさい! と言いたくなる魅力に溢れていた。
その一つが埋没林博物館。魚津市(うおつし)にある。
魚津埋没林博物館の入り口。
右下の階段を進むと入り口だ。
チケットを買って入ると、通路の頭上にこんな案内図。
これを見ただけで、素晴らしい博物館の予感。
コミュニケーションデザイナーが、きちんと考えたわかりやすい案内図だ。
埋没林の説明。
むかしむかし、ここが陸地だったときに育った樹木。
その後、海面が上昇して樹木は海底に潜り、泥炭層が堆積。
さらにその後、再び海面が低下し、泥炭層に埋まった根っこが陸地で発掘された。
これが埋没林。
過去、海面の高さはけっこう変動しているらしい。上はその推移を表すグラフ。
まず、水中展示館へ行こう。
これがあるから見に来た。
水中展示館入り口。かっこいいね。
解説。
発掘した場所から根を動かさず、周囲に展示場を作ってしまった。
素晴らしい!!!
根が水の中に浸かっている。大きい。
写真だと水中なのがわかりにくいかもしれない。
次は乾燥展示館。こちらは普通の展示。
大きい根が2つ展示されている。
これはその1つ。根をひっくり返して、下側を上に向けてある。
右上から左下に向かう真っ直ぐなやつは、根とは別の木の幹。
倒れた幹の上に根を生やしたもの、と解説にある。
これは杉の年輪と人間界のできごとをマッピングしたもの。
どの年輪ができたときに何が起こったかを示してある。
面白い発想の展示だ。
第二次世界大戦終結はこんなに外側なんですね。
ドーム館。発掘現場の再現。
出土した埋没林をそのままの位置で展示している、とある。
根の向こう側の壁に「0M」の表示が。青いラインが海抜0mということらしい。
つまり、この根は海抜0mのところで出土したわけだ。
実は埋没林は日本全国にあるらしい。海岸だけでなく、内陸にもあるのが興味深い。
海岸とは異なるメカニズムなのだろうか。海水の上下ではなく、陸の上下なのかもしれない。
一覧を載せておきます。拡大すれば文字が読めます。興味があれば行ってみてください。
富山市の近くでは「41 入善吉原沖海底林」がある。スキューバダイビングをしないと見られないだろうが、面白そうだ。
最後に、屋上展望台からの風景。
朝日岳 2418m
剱岳 2998m
【本日のお酒】
銀嶺月山 槽前酒(ふなまえざけ)
普段は純米酒しか飲まないが、名前が気に入ったので本醸造だが買ってみた。
醸造用アルコールが添加されている。ちょっとドキドキ。
【本日のデータ】
今日で67歳になった。
ブログのヘッダーを「66歳が~」から「67歳が~」に更新した。
これからは、この数字が増えるのを楽しむことにしよう。