2021/11/20 九十九里浜、銚子を経て、潮来へ(D370)

今日は、茂原市から、九十九里浜と銚子を経て潮来(いたこ)まで行く。

たったの2泊3日で千葉とはお別れだ。
ディズニーランドがある北側には行くつもりがなかったので、通過するだけになるとは思っていたが、その通りになった。

0700 起床。

コーヒー+バームクーヘン+ブログ書き。
書き終わらないので、いったん中断。

1000 宿を出発。

30キロちょっと、1時間ほど走ったところで、白い塔が目に留まる。

蓮沼(はすぬま)海浜公園の展望塔だ。

隣では子供たちが大はしゃぎ。

エレベーターがあるか探したが、階段だけ。

登ってみた。
30段+30段+10段×2折×6階=180段。
はあはあ。なかなかの運動量。

最上階に着く。

透明の板で覆われている。残念!
反射でよく見えない。
この階だけにこんなもの付けても意味ないだろ!

しかたなく一つ下の階に下りる。

景色はよく見えるが、海が遠いので感動はなし。
九十九里浜は、海の手前の樹木エリアが広いのが問題だ。

九十九里浜に沿った道路を走る。
海はまったく見えない。

途中、立ち寄った道の駅で海を見る。展望塔とここ。2回目。

砂浜の向こうにテトラポッド。
いろいろな事情があるのだろう。が、観光客としては残念な気分。
(勝手な評価だとはわかっています。ごめんなさい)

九十九里浜はツーリングロードとしては楽しい。
大型バイクでシャーと走り抜けるのがおススメ。

1300ごろ 銚子に近づく。

飯岡灯台が見える。手前は飯岡漁港。

風力発電タワーが見える。

1330 地球の丸く見える丘展望館に着く。

展望館前のモニュメント。

海側から内陸を眺める。
茶色いビルが、地球の丸く見える丘展望館。
窓がガラス張りで開くようには見えない。

じゃあ、行く意味ないじゃん。
ということで、モニュメントの前から地球を撮影。

左から右へ、カメラをパンして3枚撮影。
これは左手。

正面。

右手。

頭の中で3枚をつなぐと、、、
どう、地球が丸いのがわかったでしょ。

犬吠埼の海岸に出る。

遊歩道がある。
行ってみよう。

遊歩道の階段を下り、海辺へ向かう。

3人の乙女たちが海を撮影中。
問題:3名のシルエットからそれぞれの体重を予測しなさい。

岩で囲まれた池のようなエリア。
岩がリングのように砂浜を取り巻く。ありそうで無い珍しい形だ。

振り向くとこの景色。
犬吠埼の白亜紀浅海堆積物。
岩だけじゃなく、いろいろな堆積物があるわけだ。
この一帯はジオパーク。地球の歴史に興味があれば面白いエリアだ。

犬吠埼(いぬぼうさき)灯台に向かう。

青い空に白い灯台が映える。
やっぱり灯台はこうでなくちゃ。
あれ、上に人の姿が、、、ここは上れる灯台か!

灯台入口の白いポスト。
大井川鐵道の新金谷駅にはSLと同じ塗料で塗った黒いポストがあった。
ここは白いポスト。塗料は灯台と同じ、なのかな? 解説板、なし。

このポストに投函すると銚子郵便局の風景印が押される。
ここから出した手紙は記念になるわけだ。

犬吠埼灯台案内図。
何だか、面白そうなものがいろいろある。
灯台にも上れる。

入ってみた。チケット300円。

まず、灯台の1階部分へ。

巡視船「かとり」

海上保安庁測量船「明洋」
精密な船の模型はいつ見ても楽しい。

さまざまな種類の光源。
思ったよりも小さい。今後はLEDになるのだろうか。

資料展示館に入る。

大きなレンズが回転している。すごい迫力。
レンズの直径は3メートル。

この犬吠埼灯台で使われているものと同等の大型一等レンズ、との解説。
沖ノ島灯台で使用されていたレンズらしい。

レンズが乗っている回転台がすごい迫力。

東京湾に設置されていた三等レンズ。
直径50センチほど。一等レンズと比べるとだいぶ小さい。

いよいよ灯台に上る。

階段を60段上ったところ。10段ごとに表示がある。
99段あるとのこと。

上る人、下りる人で、狭い階段は大渋滞。

壁に張り付いてすれ違いながら、やっと最上部に着く。

灯台からの風景。

灯台の影が海に落ちている。いいね。
灯台の影を見るとテンションが上がる。やっぱり陽射しは重要だ。

下りる前にじっくりと大型一等レンズを見る。
う~む、大きい。

霧笛舎。
霧が出るとここで霧笛を鳴らしていた。
ヴォールト屋根方式(かまぼこ型)鉄造構造物。
明治43年築。登録有形文化財。

出入口と窓の上の庇もかまぼこ型。屋根の形に合わせたデザインがいいね。

中に入る。
犬吠埼灯台の初代レンズが鎮座。

一等八面閃光レンズ。フランス製。
明治7年から昭和26年まで約80年間使われていた。
現在は2代目。

霧笛音響装置。

解説右上に赤い矢印と黄色いボタン。
押してみて、霧笛が鳴るよ、と書いてある。

押してみた。

ブオー、ブオー、と低い野太い音が響き渡る。
スマホで録音・再生してみたが、音が低すぎてよく聞き取れなかった。

霧鐘。
霧笛に替わる前、霧が出るとこれを鳴らしていた。
霧の間、人力でずっと鳴らし続けたはず。きっとたいへんだったろう。

1520 灯台を出発。潮来まで30キロ、1時間だ。

1700 スーパーで買い物をし、宿に着く。

九十九里浜はつまらなかったが、犬吠埼灯台は面白かった。
この時期、海そのものが面白いのはサーファーぐらいだろう。

■本日のデータ
犬吠埼灯台:寄付金300円。回る大型一等レンズがあるのは全国でもここだけ。おススメ。

■本日の宿
神栖(かみす)市内。ウェディングもできる大型ホテル。部屋が広く備品も充実。
しかも料金は最低クラス。千葉の最悪の宿よりもだいぶ安い。とてもいい宿だ。
宿から潮来までは、12キロ、20分。
潮来は小さな町で宿が少なく高め。神栖市は50号線沿いにお店が多く、宿も多い。

2021/11/14 大井川鐵道新金谷駅でSLを撮影、富士市へ走る(D364)

今日は、富士市まで行く。富士山の南にある町だ。
途中、 大井川鐵道 新金谷駅に立ち寄る。日曜日なのでSLが走る。
時刻表を調べたら、新金谷駅発11:52だ。
浜松の宿から新金谷駅までは1時間。いつもどおり10時に出ればOKだ。

0950 フロントに行ってビックリ。

フロント前の光景。洋服やらアクセサリーやらがずらり。フロントが見えない。
大きな歌声が聞こえてくる。

フロント裏へ回るとカラオケ大会の真っ最中。

80歳過ぎのオーナーさんといろいろお話。
この建物、元はショールームだったそう。それを仕切って宿にした。
一階はカラオケルーム。週に一回、カラオケ大会を開く。
衣装・アクセサリーは売り物。カラオケをする人にニーズがあるらしい。
ヤマダ電機グループらしいが、表現が曖昧でよくわからない。
資本関係はないらしいので、親戚がヤマダ電機ぐらいの意味か。

バイクを停めたのが建物の中、衣装の向こう側。
衣装をいくつか移動してもらい、何とか外に出す。
エンジン音が迷惑かと思ったが、歌声のほうがずっと大きい。問題無し。

1010 宿を出発。

静岡といえばお茶。道の駅から茶畑が見える。
ポールの上で扇風機のようなプロペラがクルクルと回っている。
空気を攪拌してお茶周辺の空気が冷え過ぎないようにするためのもの。
川越のお隣、狭山もお茶どころ。この光景はよく見られる。

宿のオーナーと話したり、お茶畑の写真を撮っていたら、時間がかかってしまった。
SL出発の時刻が迫る。

1140 新金谷駅に到着。出発まで12分。

駅に人の行列がどんどん入って行く。
バイクを停め、またがったまま、あわてて撮影。

駐輪場にバイクを停め、カメラを持って駅に走り寄る。

SLをバックにした子供の写真を撮るおかーさん。

急いで入場券を買い、駅構内に入る。

SLの前ではファミリーが次々と記念撮影。
撮り終わるとSLに乗り込む。

客車は4~5両。満席。

いよいよ発車の時刻。みんながカメラを構えて待つ。緊張の瞬間。

出発。ゆっくりと動き出す。

しだいにスピードを上げ、目の前を通過する。

大きな車輪が目の前を横切る。凄い迫力。

客車が続く。

やがてSLが去り、喧騒も去り、ほっと落ち着く。

駅の看板をバックに入場券を撮影。(令和)3年11月14日の刻印が存在証明。

駅舎全体。

新金谷駅は大井川鐵道株式会社の本社を兼ねる。
駅舎は登録有形文化財。
社名の「鐵道」という旧字体がカッコいい。

SLポスト。

なぜ黒?と思ったら、SLと同じ塗料を使っているから。いいね。

駅舎の隣の休憩ベンチ。

「大鐵しんかなやに来ました。」
この隣に立って記念写真を撮る。SLがいるときに撮ればバッチリ。

お茶箱の販売機。
たばこではなく‥ ‥ ‥ お茶です!
駅の向かい、プラザロコ/SLセンターの入口横に設置してある。
さすが静岡。

SLセンターで、大井川鐵道沿線の観光スポットを教えていただいた。
とても丁寧、親切にいろいろと教えていただく。
SLの運行は、普段は土日だけだが、この時期23日までは毎日運航とのこと。
寸又峡(すまたきょう)や奥大井湖上駅が面白そうだ。

撮影スポットからの写真が壁に掛かっていた。許可を得て撮影。
案内パンフや時刻表など一式を入手。

SLセンター内を観て回る。

日本ステンレス直江津工場の専用線で使われていたSL。

おそらくアルコールで走る模型。1/10~1/20ぐらい。

C622
真鍮製の模型。

一番気に入った模型。色合いがいい。

HOゲージ。
だと思う。
縮尺によって呼び方が異なるので、正しいかどうかわからない。
小さい方から、Zゲージ、Nゲージ、TTゲージ、HOゲージ、Oゲージ、Gゲージ。
5つもある。
私のころはHOゲージが主流だった。

昭和の紙キップ。
高校生ぐらいまで、これだった気がする。
駅員さんが、切符切りのハサミを無駄にカチカチカチカチ、カチカチカチカチと鳴らしていたのが面白かった。

昭和レトロを演出する映画のポスター。
見え見えの演出だが、一つひとつ見て行くと記憶が蘇って面白い。
百恵ちゃんファンの私は、最上段中央の「伊豆の踊子」なんて最高です。

女性イラストのポスター。
キリンビールは顔がレトロだが、相良サンビーチは今っぽい。
どっちもいいね。

1330 さあ、富士市に向かおう。70キロ、2時間。

ルートは、ほぼすべて国道1号線。
この1号線が原付バイクにとっては曲者だった。
ところどころで、突然、自動車専用道路になる。
意味が分からない。怒りがこみ上げるが、そこは大人の対応。
ルールを守って別ルートを探す。
Googleマップには、原付バイクの設定がない。
事前の策として、自転車に設定する。

これでうまくいく、と思ったのも束の間、、、
今度は、自転車専用道路に誘導される(笑)

何だかんだで30以上もロス。
やっと、高架下の側道を走ればいい、というコツをマスター。
日没前に富士市に入る。

と、そこでは、、、

富士山が大歓迎のサプライズWelcome。
日没前の一瞬のできごとでありました。

■本日のデータ
人間万事塞翁が馬。
もし、1号線が自動車専用道路でなく、順調に走れていたら30分前に着いていた。
きっと、スーパーで半額弁当を探すのに夢中だったことだろう。
※「人間」は「じんかん」と読む。世間のこと。
新金谷駅:入場券150円。
新金谷駅SLセンター:窓口の女性は親切で美人。マスクをしていても目元でわかる。絶対に美人。

■本日の宿
富士駅近く。ごく標準的なきちんとしたビジネスホテル。
ビルの前に駐輪スペースがあり、相棒バイクを置かせていただく。
ベッドの寝心地もよく、値段もリーズナブル。一つの理想形。

2021/11/09 名古屋城本丸御殿で襖絵を観る(D359)

今日は、朝から雨。
犬山城へ行こうと思っていたのだが、出鼻をくじかれた。
そこで、名古屋城本丸御殿の襖絵を観に行くことにした。

名古屋の知人宅にお伺いしたときに、TV放送された襖絵復元ドキュメントを拝見したからだ。
とても緻密に時間をかけて復元しているようすを見て、ぜひ観なければ、と思ったしだい。

宿から名古屋城までは相棒バイクで15分ほど。
雨がやんだので出発。

東門から入る。

石垣の上は、すっかり秋の風情。

東門のチケット売場で500円を払い、中に入る。

東南隅櫓(とうなんすみやぐら)
重要文化財。内部非公開。

本丸表二之門(ほんまるおもてにのもん)
重要文化財。

だいぶ傷んでいる。

開いた状態の門扉を雨から守る屋根がある。
こういう造りはあまり見たことがない。

復元された本丸御殿。
昭和20年に空襲で焼失。
復元には平成21年から平成30年まで10年もかかっている。

本丸御殿に入るのに追加料金は不要。
御殿内は撮影OK。

まず、玄関の一之間と二之間。

ここまですべて、人間の手によって精巧に復元されたもの。

この虎の顔のアップは、デジタル復元されたもの。

こちらは人間の手による復元。
よく見ても差がわからない。

以下はすべて人間の手による復元。

次は表書院。
正式な謁見(えっけん)の間。

いくつかの建物を廊下でつなぐ様式。
すべて精巧に復元されている。

廊下の柱に付けられた錠。
扉を閉めて、この丸い部分に落とし金具を差し込む。
細かい部分まで忠実に再現。

次は対面所。
藩主が身内や家臣との私的な対面や宴席に用いた建物。

ここからは上洛殿(じょうらくでん)
上洛殿は家光の上洛に合わせて増築された建物。

まずは廊下側。

建物自体の豪華さも凄い。

ここからは上洛殿各部屋の内部。

欄間は透かし彫りで極彩色。天井も凄い。

ここは上段之間。
上洛殿の中で最も豪華。

あきれるほどの豪華さ。

廊下。長押(なげし)の金具が凄い。

最後に梅之間。
尾張上級家臣の控えの間。

家臣用でもこの豪華さ。

外に小天守の石垣が見える。
白い大きな角石が目を引く。

(おそらく)孔雀之間では菊花展を開催。

最優秀賞作品が並ぶ。

これは初めて見る種類。こんな菊があるとは驚き。

かなりゆっくりと観て回り、2時間30分ほど。
襖絵はもちろん建物も細部まで精巧に復元されていた。
想像以上。
まだ観ていない人は、ぜひご覧ください。これを観るためだけに名古屋に行く価値があります。

■本日のデータ
名古屋城観覧料:大人500円。本丸御殿の観覧を含む。

■本日の宿
昨日と同じ。今池駅の近く。4泊目。