2021/08/21 松山城を堪能(D303)

今日は曇りだが少し陽も差している。
歩いて松山城を巡るにはちょうどいい。

松山城に入るには4つの登城道とロープウェイがある。
往路は黒門口登城道を歩くことにし、黒門口に向かう。

路面電車が並んで停まっている。いいね。
オレンジと黄色が多いのは蜜柑をイメージしているのかな。

愛媛県庁。
屋根のドームがいいですね。

県庁の車。広報用か。

愛媛県のゆるキャラ。
向かって右が「みきゃん」、左が敵キャラの「ダークみきゃん」
敵キャラがいるとストーリーが作りやすくていいね。

二之丸史跡庭園への入口。
ここを登っていく。

全体のマップ。中央の赤いところが現在位置。

二之丸史跡庭園 周囲の塀。造形が美しい。

庭園入口。

臨時休園のお知らせ。やっぱり、そうかぁ。

本丸に向かって進むと庭園を見下ろせる場所に出た。

急な石段を登り続ける。

30分ほど登り、やっと本丸に着く。

大手門跡を通り、、、

中ノ門跡を過ぎ、、、

戸無門に向かう。

戸無門。
向かって左、石垣に沿った斜めの柱を「寄掛柱」という。
お城にはいろいろ行ったが 寄掛柱を見たのは初めてだ。

修繕の跡も面白い。

筒井門。
本丸で一番堅固な門。

筒井門再建工事概要を記した板が掛かっている。
扉の板戸は1枚板で100万円、との記載がある。

これがその100万円の板戸だ。

筒井門を抜け本丸に入る。

松山の町が見下ろせる。

高島屋屋上の観覧車。昭和の香り。

遠く、瀬戸内海。島影は由利島だろうか。

屛風折の石垣。
確かに屏風のように折れ曲がっているのがわかる。

ここに来て、やっと天守閣が見える。
実戦的な城なので、遠くから見える位置関係にはしなかったのだろう。

天守閣入口。左下から石垣に沿って入るのだが、、、

臨時休業のお知らせ。
覚悟はしていたが残念。天守閣に至る「本壇(ほんだん)」と呼ばれる入り組んだ造りを見たかった。

本壇の解説図がこれ。
敵を防ぐ考え抜かれた造りになっている。
敵兵の気分で歩いて、その気持ち想像してみたかったのだが、、、

紫竹門。
本壇の外側で敵を防ぐエリアへの入口。
紫竹門を通り、中へ入る。

敵を鉄砲で撃つ狭間(はざま)から、心の中で敵を狙ってみる。

違う狭間から。
これで2人をやっつけた(笑)
しかし、ここまで敵が迫って来たら、とてもそんな心境ではないだろう。

乾門(いぬいもん)
裏門防衛のための櫓(やぐら)門。

外から見るとこう。敵兵の気分で見てください。

右手には屛風折の石垣が続く。
こっちから攻めるのも難しそうだ。

このまま門の外の道を下れば町に出る。古町口登城道という道だ。
一通り見たので、帰路はこの道を下ろうと思い、少し下ると、、、

土砂崩れ・倒木のため通行止めです。の表示が、、、
こっちは大雨の被害かぁ、、、残念。
コロナ禍での中止は覚悟していたが、大雨の被害は想定外だった。

仕方ないので、ロープウェイと平行する東雲口(しののめぐち)登城道へ向かう。
ほぼ反対側なので、本壇の外側をグルっと回ることになる。

いろいろな角度から天守閣を見上げながら歩く。
本壇周囲の石垣も屛風折のように折れ曲がって造形されているのがわかる。

艮門(うしとらもん)
艮とは北東のこと。本丸の北東側にある門、という意味ですね。

東雲口登城道を下る。

城下町がよく見える。
昔、ここを通る武士たちはどんな気持ちでこの風景を見ていたのだろう。

町へ出る。
ロープウェイで登る人が多いので、その前の通りはメインストリートの雰囲気。

松山城の創始者の像。うん、凛々しいですね。
この像の制作過程をドキュメンタリーにしたら面白そう。
馬がサラブレッド的(足が細くて長くスマート)で昔の馬とはちょっと違うし、馬上の人の写真は無いし。
誰がどのようにこの立体形状をデザインしたのか? 興味深い。
いや~あ、イメージですよ、イメージ、とか言われそう、、、

こちらは坊ちゃんの像。
いや~あ、イメージですよ、イメージ。
うん、そうだろうね。

■本日のルート

これだけ歩いても9千歩。1万歩の壁は厚い。

■本日のデータ
20日から愛媛県にマンボウが出た。その影響はあちこちに。
二之丸庭園、本丸、ロープウェイなど、有料個所はすべて休業。
とりあえず9月12日まで。コロナが収まって、延長されなければいいのだが。

■本日の宿
昨日と同じ。3日め。

2021/08/20 道後温泉を歩く(D302)

道後温泉は松山市街の宿から徒歩30分ほど。歩いて巡ることにした。

松山三越デパートの前にはマスクを付けたライオン。
このライオン像は松山三越のシンボルらしい。

松山市も路面電車の街だ。
市の中心部から道後温泉まで路面電車で行ける。
だが、行きは乗らずに線路がある道を歩くことにする。

これはレトロなタイプ。いいですね。

少し新しいタイプ。

最新型。やっぱり、レトロなのが好きだなあ。

35分ほど歩き、道後公園に着く。ここは湯築(ゆづき)城があったところだ。
展望台があるので登ってみよう。

展望台からの風景。
左手の山には松山城、右手には遠く瀬戸内海。アップにしてみよう。

松山城。

瀬戸内海。

公園を通り抜けると、すぐに道後温泉だ。

路面電車の道後温泉駅。建物がいいね。

駅の外に停まる「坊ちゃん列車」
夏目漱石の小説『坊ちゃん』で主人公が利用したからこう呼ばれるようになった。
当時は蒸気機関だったが、現在の復元版はジーゼルとのこと。
いつも1日5便ほど走るのだが、今はコロナ禍で休業中。

坊ちゃんカラクリ時計。
道後温泉本館建設100周年で作られたとのこと。
コロナ禍で今日から上演中止。
観光案内所で中止している理由を尋ねたら、人が集まるとまずいから、とのこと。
中から人形などが出てくるのに加え、上に高く伸びるみたいだ。
こちらの松山市ホームページをご覧ください。

道後ハイカラ通り。ここを通って道後温泉に向かいます。

飲食店と土産物店が並びます。
アーケードで覆われているので、雨が降っても大丈夫。

商店街を抜けると、道後温泉本館。
上に見えるアーケードも凝った造りです。

修繕中。
昨日までは一部は利用できて入浴もできたが、コロナ禍で今日から休業。

なぜここに火の鳥が?と思ったら、、、

「火の鳥 ❝道後温泉編❞」なるものが「続々公開中」らしい。
詳しくは道後REBORN公式サイトをどうぞ。

建物をよく見ると、確かに傷みがうかがえる。

道後温泉本館の反対側。だいぶ雰囲気が違う。
覆いが作られているのは修繕のためか。骨組みだけだが修繕は終わったのだろうか。

空の散歩道という足湯に向かう。
「臨時休館のお知らせ」が貼ってある。営業しているのは「椿の湯」だけ、、、

足湯。お湯は無し。
足湯に浸かりながら道後温泉本館を見下ろしたかったなあ。

営業中だという「椿の湯」

反対側から。
「飛鳥乃湯泉」の垂れ幕が掛かっているので紛らわしい。

向かいが「道後温泉別館 飛鳥乃湯泉」

椿の湯入口。
せっかくタオルなどを持ってきたのだから、入ることにした。
係の人に尋ねたら、椿の湯は庶民的な温泉で、地元の人たちが利用するので営業しているとのこと。
入浴料400円。地元在住のシニアは200円。
この料金は確かに庶民的。内部の造りも庶民的だった。

さて、路面電車に乗って宿に戻ろう。
乗るならレトロなやつがいい。

レトロなタイプの運転席。
う~ん、この昭和感。いいね!× 10回。

宿の近くの「大街道前」という駅で降りる。

大街道商店街の入口。

広くて立派な商店街だ。

松山三越の入口。ライオン像の裏側だ。

中に入ると、豪華さにビックリ。
大理石が多用された広い空間。

両サイドはバルコニー風。
向こう側に部屋はなく、営業フロアがあるとのこと。
松山三越は昭和47年(1972年)の建築だが、この部分は少しあとらしい。
バブル時代は1987年~1990年ごろなので、そのころではないか。
いかにも、という造りなので。

地下の食料品売り場で夕食を買おうと思ったが、改装中のためパンのみ販売。
近所にスーパーもなく、コンビニでお弁当を買って宿へ。
松山市街地は意外と不便だ。

■本日のデータ
コロナ禍で、いろいろなところが休業中。当面は9月12日まで。
椿の湯入浴料:400円。
路面電車運賃:170円(区間によらず定額)

■本日の宿
昨日と同じ。2日目。

2021/08/19 尾道から道後温泉へ、鳴き龍に会い、橋上の県境に立つ(D301)

予報どおり今日は曇り。降ってもパラパラだろう。
計画どおりしまなみ海道を走って松山・道後温泉まで行く。
転ばぬように、そろりそろりと参ろう。

途中、因島のはっさく屋さんで、大福を買う。

よし、今夜はこれを肴にお酒を呑もう(笑)
と考える甘党の私。

はっさく屋さんの壁に貼られた大量の色紙。そして感謝状。
へぇ~、やっぱりここは有名なんだね。
と再確認する無知な私。
色紙を細かく見たけど、知っている人は皆無だった。
私の知らない世界で有名なのか。井の中の蛙大海を知らず(笑)

因島・生口島を走り、大三島に向かう多々羅大橋に着く。
多々羅大橋の鳴き龍と県境は、この目で間近でどうしても見たい。

というわけで、原付と自転車の分岐点に、じゃまにならないよう相棒バイクを置く。

1240 徒歩で自転車道を歩き始める。

料金所の手前に休憩用スペース。
原付用道路にはない。

レモンのオブジェ。いい色ですね。

料金所。
自転車&徒歩は無料。料金箱には覆いが。

手摺りに小さく「多々羅 鳴き龍」の文字を発見。

右手に貼られた案内板。右端の茶色いのがバチです。

バチを叩く。
カランコロンカラ~ン。何かが転がるような音が響く。
車が通過するときは騒音が大きく、よく聞き取れない。
車の来ないときを狙って何度か叩く。
うん、確かに「カランコロンカラ~ン」という響き。
逆Y字の塔の逆Vの内側に反射・共鳴している印象。

橋の中央に到着。
左には青い標識、地面には白い文字、右にはグリーンの県境標識。

いよいよ県境にまたがるぞ。

で、またがったのがこれ。汚れた青い靴が存在証明(笑)
群馬県渋峠の飲食店の真ん中が県境、というのも面白いが、橋の真ん中が県境というのも面白い。

船も海上の県境を通過中。

1326 相棒バイクまで戻る。往復で46分。

思ったより楽なので、歩いてすべての橋を渡るのもありだな。
ということは、橋は歩いて渡り、島に着いたら自転車をレンタル、という組み合わせが遠方から電車or飛行機で行くときはいいかもしれない。

大三島、伯方島を走り、大島に着く。

最初に来たときは、カレイ山展望公園に行き忘れた。
行かないと後悔しそうなので、行くことにする。

Googleマップさんの言うとおりに走ったら、こんな狭い急坂に遭遇。
写真ではわかりにくいが、道の7割(白っぽいところ)に水が流れている。
万が一、タイヤが滑って登れなくなったら、道が狭くて方向転換が難しい。

相棒バイクを停めて、歩いて急坂を上って状況確認。
ますます狭く急になっている。
引き返そう。

という紆余曲折のあと、無事にカレイ山展望公園に到着。
相棒バイクを停め、歩いて展望台に向かう。

途中、瘦せこけたヤギに遭遇。ツノがあるので小雪さん。

瀬戸の水軍という歌の歌碑。
歌詞はありきたりの気もするが、地元の誇り感は伝わってくる。

遠見茶屋に到着。臨時休業中。

展望台。登らないと展望はできない。

登りました。案内図で島名を確認。

ここが平山郁夫画伯のスケッチポイント、という説明。

う~む、画伯の絵には手前の白い塔が見えているが、ここからはそれは見えない。
場所が少し違う気がする。

船折瀬戸を白い波を立てて走る船。
昔は船が折れることもあったのに、今はピューンか、、、

能島。
島全体が村上海賊の根城。
左端の白い船は織田信長からの使者。今日は何人が上陸するだろう?

右手には石切場。

この建物が目を引く。

こちらにも目を引くものが。
向こう側の茶色いのは切り出した石を運ぶクレーンか?

今日のベストショット。
カレイ山山頂からの風景。展望台とは少し離れたところ。
橋の白い塔が2つ見えているので、画伯が描いたのはこのあたり。
近景に赤い花も入れてみました。

カレイ山からの風景は有名だが、確かにそうだ。能島と船折瀬戸を見下ろせる場所は他にない。

1800 スーパーで夕食を買い、松山の宿に到着。予想以上に楽しい一日だった。

■本日のデータ
今回、しまなみ海道を往復したことになる。
結局、自転車では1度も走らなかった。
橋で、50円玉4枚と100円玉3枚を使った。

■本日の宿
松山市の中心地。入口の前に相棒バイクを置かせてくれるグッドな宿でした。