2021/11/10 六華苑(和洋ハイブリッド邸宅)&なばなの里(イルミネーション)(D360)

今日は、三重県の桑名へ行く。
六華苑は和洋ハイブリッド邸宅、なばなの里はイルミネーションだ。
名古屋からは少し西へ戻ることになるが、1時間30分ほどなので問題はない。

六華苑は、鹿鳴館やニコライ堂の設計者ジョサイア・コンドルが設計した洋館で有名。
NHK大河ドラマ「韋駄天」のロケでも使われた。

なばなの里は、10日ほど前、中学時代の同級生からブログにコメントが入り、猛烈なおススメ。イルミネーションが凄いから行け! 人生で感動したベスト10に入る! と。
う~ん、イルミでそんなに感動するかぁ。あいつの人生、貧しいんじゃないの?
と思いつつ、ダメもとで行ってみることにした。
今までのおススメは全部よかったから、ホントにいい可能性もある。

なばなの里には夕方入ればいいので、その前に六華苑に行く。

1030 宿を出発。

1220 六華苑に到着。

入口のチケット売場は長屋門。
いいね。昔の雰囲気が伝わってくる。

長屋門を抜け、アプローチを進むと、、、

正面にドーンとこの洋館が出現。

何と言っても、この塔が目を引く。
4階建て。
2階建ての洋館の隣で、塔の3階と4階が天に突き上がる。

まず、建物を周囲から拝見。

明治の洋館と言えばこんな感じ。洋館のイメージそのもの。

さらに回り込む。
と、イメージを現実がぶち壊す。

洋館と和館がベッタリと貼り付いている。

う~む、なぜ少し離さない。
長屋みたいにつなげる意味ある?

接続部分は、計画的に作られた感じ。
瓦の屋根が洋館に入っているように見えるが、入ってはいない。

和館の2階。
和館は全てほぼ平屋だが、ここだけが2階。
飾りがなく品のよい感じ。

和館を外から見て歩く。

シンプルで上品な造り。いいね。
障子が開け放たれて裏庭が見える。とても開放的な造りだ。

と、そこへ結婚披露宴姿の男女。
写真の撮影だろう。微笑ましい。

館内に入る。
ボランティアの方が説明をしてくれるというので、お願いすることに。

まずは洋館。

よくある洋館の造りだ。
調度品は使っていたものではない。公開用の飾り。

暖炉。各部屋にあり、少しずつデザインが異なる。

階段。
踊り場の下に、支える柱がない。
注意書きに、同時に10人以上乗るな、と書いてある。

階段を上がり、2階に進む。

塔の部屋。

窓枠もカーブさせている。

塔の3階へ上る階段。螺旋階段のようになっている。

サンルーム。
明るくて暖かい。ご主人のお気に入りだったらしい。よくわかる。

庭ではさっきの人たちが記念撮影。
いつまでもお幸せに。

居間。

居間の収納。
ここだけが和風。面白い。洋館の中では、ここが一番興味深かった。

和館に移動。
廊下がつながっているので、そのまま移れる。

廊下に出てビックリ。なんと廊下が2つある。
写真中央は畳敷きの廊下。右は板張りの廊下。
畳敷きは家族・来客用。板張りは使用人用。
使用人に同じ廊下を歩かせたくなかったようですね。
と、ガイドさん。

しかも、畳敷きは板張りよりも幅が広い。
分けるだけならまだしも、板と畳、狭いのと広いの、徹底的に差をつけるやり口。

う~ん。
資産家の二代目が23歳のときに新居として作った建物、という話を聞いて、いやな感じがしていたのだが、ここまでいやな奴とは、、、
父親が亡くなったあと18歳で事業を継いだという。
23歳までの5~6年間に使用人との間が険悪になっていたのか?
若くてもバカにされないよう虚勢を張っていたのか?
妄想が膨らむ。小説のネタとしては面白い。

いずれにしても、「家族・来客用と使用人用に用途が分けられた廊下が隣接して存在する館」は(少なくとも日本には)他に無いだろう。そういう意味では貴重だ。

部屋の造りはいい。特に欄間が気に入った。

透かし彫りなどにせず、シンプルだがセンスがいい造形。
照明も独特のデザインだ。

この照明、和紙張りの欄間とのマッチングもバッチリ。いいね。
このセンス、性格の悪い二代目若造のものとは思えない。
和館の設計者のセンスだろう。

戸袋。
写真に写っている側面部分は開かない。雨戸の出し入れは裏側(廊下側)の狭い窓口からおこなう造り。これだけの枚数の雨戸を出し入れするのは相当にたいへんなはず。
使用人の苦労など全く意に介さない設計。
和館の設計者、デザインセンスはいいけれど、人間性はいかがなものか。
この時代では当たり前、と言われればそれまでだが、、、

和館の奥にある蔵。
悔しいが、デザインだけはカッコいい。

ガイドさんと別れ、庭を一周する。

さっきとは別の人たちが記念撮影の真っ最中。
煉瓦の壁は洋装にベストマッチ。

純白のウェディングドレスが映えますね。

ご家族が遠くから見守る中、撮影は進みます。
いつまでもお幸せに。

煉瓦の壁の向こうは父親の屋敷。諸戸氏庭園として一般公開されている。

父親の屋敷との間に煉瓦の壁を築く息子。すでに父親は亡くなったというのに。
はたして父と子の間にはどんな確執があったのか?
今でも父親を尊敬する使用人たち。父を拒絶する心の深い闇、、、
虚栄心が強く、金遣いが荒く、思いやりのかけらも無い二代目ドラ息子。
これから彼を待つのは地獄か天国か、それとも、、、

という妄想にふけりつつ、池をグルっと回り込む。

うん。この館を最も的確に表現する角度はここだ。
洋館に和館が貼り付いているように見える。
竹に木を接ぐ、ということわざがある。まさにそれ。
これほど不自然で奇妙で醜い建物は珍しい。

なぜ竹に木を接いだのか、不思議だ。
独立させて渡り廊下でつなぐのが自然だろう。
奇抜さを狙ったにしては、洋館、和館、それそれの造りがまとも過ぎる。

不思議の国の館。謎は尽きない。

裏庭に回る。

離れ屋。
開放的な造りだ。外廊下の全面透明のガラス戸が秀逸。
眺めがよく陽が射しこめば温かい。いわば和式のサンルーム。

番蔵棟。
衣類や日常使う調度品を収納していた、とある。どれだけ持てば気が済むのか。

二番蔵。膳碗・什器を入れていた、とある。好きなだけ溜め込んでください。

裏庭を一周。和館の裏手に出る。

裏から表を観る風景。奥から手前に引き戸が並ぶ。ちょっと壮観。
奥から、(1) ガラス戸、(2) 障子戸、(3) 障子戸、(4) 障子戸、(5) ガラス戸。
当時の使用人たちは、このように開放された光景を見たことがあるのだろうか。

妙齢のおねーさんたちが大声で雑談。笑い声が聞こえる。
今日も平和でのどかな一日が過ぎていく。

それにしても、これだけ建築主の人となりを感じさせる建物は初めてだ。設計者が有名人という枠を超えて、実に面白い。NHK大河ドラマ候補に推薦したい。

さて、なばなの里に急ごう。

1440 六華苑を出発。長良川(ながらがわ)沿いの道に出る。

と、こんな光景が、、、

川の中にキノコのようなものが並ぶ。

これは何?
と気になりつつ、なばなの里に向かう。と、キノコがどんどん近づいてくる。

アクアプラザながら。長良川河口堰の紹介施設。なばなの里入口の反対側にある。

アクアプラザながらの紹介。

キノコの説明もある。河口堰のゲート開閉装置などを守る操作台上屋だ。
なるほど。一般的には四角形の武骨なものだが、ここは水滴をイメージしたデザインだ。
キノコじゃなく水滴。失礼しました。

水滴まではバイク進入禁止。
歩いて行ってみた。

やっぱりキノコ。どう見てもシメジかエノキ。
あの中にいろいろな装置が入っている。おそらくメインはモーター。

ワイヤーで調節ゲートを上下させ、水量を調整する。

キノコの正体がわかって満足。また一つ利口になった。

ブイの上に白鷺が並ぶ。
ほぼ等間隔、首の角度もほぼ同じ。いいね。

1530 なばなの里に到着。

チケットを買い、中に入る。
チケット代は2300円だが、1000円の金券が付いてくる。
つまり、入場料1300円+商品代1000円、という仕組み。
強制的に1000円分は使わせようというたくらみですね。

私の場合、ここで早い夕飯を食べる予定だったので、問題なし。
中華料理店で担々麵、と決めてある。お店のレベルがわからないときは安全パイ(笑)

入口を入ると、目の前が撮影コーナー。
向こうの空に円盤みたいのが浮いているのが目に留まる。

見る見る下がって、槍のような屋根より低くなり、木陰に沈んでしまった。
あれは何? あとで行ってみよう。

花は咲いているが、この程度。イルミなしでは客は来ないね。

紅葉もあるが、この程度。イルミなしでは客は来ないね。

さっきの円盤。地上で休憩中。アイランド富士、という乗り物。
日没後、17:10から再開する、と貼り紙。500円。金券も使える。

よし、乗ろう。その前に、担々麵を食べなきゃ。

食べてみた。
フードコートで出る麺の高級版。安っぽい味だが器とお店の雰囲気で高級感を出す手法。

日没。
空に明るさは残っているが、イルミはスタート。

音楽の流れに乗って、イルミが変化。いいね。
光の動きが変化し続け、飽きさせない。
向こうに見える塔は、チャペル。

円盤も飛び立った。
離陸から帰還まで7分間の空の旅。

円盤の船内。
好きなところに座って2回目の離陸を待つ。

最高高度でグルっと一回転。なばなの里全体のイルミが見える。
あっと言う間なので、どこがどこだかわからない。

イルミのトンネル。

光に包まれる感覚。
観光客みんなテンションMAX。手をつなぐには絶好の機会。

今年のメインイルミ「雲海」というスポットに着く。

観覧席から雲海を観る。
円柱状のものはストーブ。上に熱源がある。

雲海も、音楽に乗って色が変化。ご覧ください。

10分~15分周期で同じ変化を繰り返す。
なかなか飽きない。2回ほど観る。

出口に向かって、ブラブラと観て回る。

ハートイルミを撮るお兄さん。
園内には細かいギミックがあちこちに。

ライトアップされた花の中を手をつないで歩く。
願いが叶った瞬間、かな。

チャペルの前に戻る。

イルミの舞はずっと続く。

月に向かって円盤が飛ぶ。

地上には樹齢100年のオリーブ。

ベビーカーを押すおとーさん、赤ちゃんを抱くおかーさん。
シルエットがまるで影絵。絵になる風景。

最後に一人で記念撮影。

う~ん、シニアがひとりで記念撮影の図、というのは、やはり寂しい光景だ。
次回は二人でこよう。

中学時代の友だちのおススメは今回も確かだった。
人生のベストテンに入る、かどうかはともかく、おススメはできる。
ありがとね。楽しみました。

■本日のデータ
六華苑:入苑料460円。
アクアプラザながら:入場無料。
なばなの里:
入里料2300円(金券1000円分を含む)
円盤乗船料500円、ベゴニアガーデン500円。
料理は2~3割高め。食べ歩きできるコロッケなどを売るエリアがある。
駐車場は広い。バイクは無料。車は未確認。
コインロッカーあり。再入場可能。

■本日の宿
桑名市。六華苑の近く。無料朝食(小鉢のおかずがいろいろ)付き。屋根付き駐輪場。



2021/10/31 伊勢神宮 内宮、おはらい町通り、おかげ横丁を巡る(D350)

今日は、伊勢神宮の内宮(ないくう)へ行く。
内宮のすぐ前に、おはらい町通り、おかげ横丁があるので、そっちも楽しみだ。
時間があれば、神宮徴古館(じんぐうちょうこかん)にも行きたい。

1020 宿を出る。

1030 内宮の駐輪場に到着。

先に停めてあったスーパーカブとツーショット。高齢者マークでも元気そうで何より。

こちらは自転車で日本一周中。旅する大工さん。

内宮に向かう。

皇大神宮(内宮)(こうたいじんぐう(ないくう))
御祭神は天照大御神(あまてらすおおみかみ)

天照大御神は女神。でも、現在、女性は天皇にはなれない。何かしっくりこない。

境内の入口で記念写真を撮る人たち。
さすが内宮。外宮(げくう)とは参拝者の数が違う。

太鼓橋の下を流れる五十鈴川(いすずがわ)にはたくさんの鴨がいる。
ローストにしたら美味しそう、と考えるのは私だけ?

奉納された御神酒(おみき)がずらり。
これだけあれば、お酒には一生困らない。神様は永遠なので全く足りないのか。

御神酒の向かいには、菊の盆栽が並ぶ。
鮮やかなピンクがひときわ目立つ。いいね。

一番いいと思ったのがこれ。独特の風格がある。
仙人が住むという蓬莱山をイメージしている。ような気がする。
今日、一番のお気に入り(笑)

五十鈴川の御手洗場(みたらし)
心身を清めるところ。

瀧祭神(たきまつりのかみ)
団体さんが参拝中。誰かの合図で一斉に礼。だろうな。よく揃った。

御饌殿(みけでん)
神様へ奉る食事を用意するところ。
※「饌」が漢字変換では出てこなくて四苦八苦。 IMEパッドを使って出した。神社仏閣関係では使うことが多い。

神楽殿(かぐらでん)
神様に奉る歌や舞をするところ。
私の住む川越では、子どものころ「御神楽(おかぐら)」をお祭りのときにやっていた記憶がある。最近はやらなくなったような気がする。未確認。

神楽殿の屋根。不思議な美しさがある。

向こう側の大きい方が御酒殿(みさかどの)
手前の小さい方が由貴御倉(ゆきのみくら)
それぞれの正面に立っている板は「蕃塀(ばんぺい)」という。詳しくはあとで。

参道の木を見上げる人たち。すごいねぇ~、という心の声が聞こえる。

左手に正宮(しょうぐう)が見えてきた。
手前には(たぶん)御神木の杉。存在感がすごい。

写真撮影OKなのは石段の下まで。
正面に見えるのは鳥居ではなく門。
その向こうに屋根が見える建物は、拝殿ではなく、あれも門。
だから、御賽銭箱はありません。白い幕が下がっているだけです。
と、ガイドさんが説明している。のを隣で盗み聞き。

えっ、そうなの? 拝殿だと思っていた。
昨日の外宮の説明にも拝殿と書いてしまった。マズイ。

昔は、伊勢神宮の正宮に入れるのは天皇だけだったので、拝殿は不要です。
(注:昔は天皇=神なので、神が神を拝むことはない、ということだろう(推測))
一般民衆に開放されたとき、出入口が必要になって、周りを囲っている塀の一部を取り外し、門を作った。それが鳥居のように見える部分です。

それぞれの門には名前がついています。
鳥居のように見えるのは、xxxxx門。拝殿のように見えるのは、〇〇〇〇門。

名前が難しくて覚えられなかった、、、

で、取り外した塀は、、、

はい、ここにあります。門の真正面。
これが出入口部分から取り外した塀なんです。
外宮も正宮の真正面にありましたね。
この塀は「蕃塀(ばんぺい)」と言います。
※詳しくは自分で調べてね。「蕃塀 」で検索すると、いろいろなことがわかります。

さすがガイドさん。勉強になるなぁ。

正宮の右手。
次の年式遷宮のとき、正宮を移す空き地(古殿地(こでんち))があるはずだが、見えない。柵から向こうは立入禁止。残念!

別宮(べつぐう)の荒祭宮(あらまつりのみや)へ向かう。

途中で出会った(たぶん)御神木。
みんなが凄いと思うようだ。このファミリーは全員が触りまくって楽しんでいた。

御稲御倉(みしねのみくら)
(たぶん)お米を貯蔵する倉庫。まあ、誰でも建物の名称から見当はつくよね。

外幣殿(げへいでん)
役割は見当がつかない。未調査。

荒祭宮(あらまつりのみや)
参拝客が行列を作っていた。

さあ、戻ろう。
表参道に向かう。

厩(うまや)
神馬(しんめ)が住む。はずなのだが、何もいない。

神馬の体調管理が必要だから、普段はここにはいないよ。
月に何回か、衣装をまとった神馬が来るので、興味があれば調べてみて。
と、さっきのガイドさん。

ありがとうございます。
いろいろ詳しくご存じなんですねぇ~。

ま、ガイドだからね。詳しく知らないと務まらない。

そりゃそうだ。おっしゃるとおり。

さて、これからが庶民の楽しむエリア。
おはらい町通りへ行こう!

通りに入ったとたん、この混雑。三密が満載。
でも、平気。ワクチンは打ったし、みんなマスクしてるし、外だし、ね。
こうでないと楽しくない。

岩戸屋さんのお薦めメニュー。
松坂牛、てこね寿司は定番ですね。
てこね寿司は、カツオの漬け丼。発祥は志摩らしい。漁師が船の上で、カツオの醤油漬けとご飯を手でこねて混ぜて食べたから「手ごね寿司」らしい。

こちらは、ゑびや(えびや)さん。
松坂牛、てこねずし、だし茶漬け。が、お薦めメニュー。
左端の「絶品 究極の海宝飯」 よだれが出そう。
「海宝」の発音がわからない。たぶん造語。「かいほう」とでも読んでおこう。

こちらは地ビール。今は飲めないのだ。ガマン、ガマン。

サイダーを冷やす容器から水がしたたり落ちる。
楽しい集客アイデアがいろいろ。いいね。

こちらも岩戸屋さん。
お多福のお面の下に、お多福顔の(たぶん)初代の大女将(おおおかみ)像。いいね。

昔からのお店がたくさん並ぶ。
解説抜きで写真だけご覧ください。

大きな「ひらがしら」の干物の値札に注目。
12万円!
ハンマーヘッドは、たったの2万円なのに。
ところで、ひらがしらの干物って、何のために買うの。とても食べるとは思えない。

店内の干物も面白かった。美味しいかどうかは不明だが。

立体的な看板。こういうの大好きです。

坊やの頭をなでなでする托鉢僧(たくはつそう)
子ども:気軽に触んじゃね~よ or ありがと~、またね。
どちらだと思いますか。あなたの心根がわかるので慎重に。

三十三銀行 おみくじ付きATM
キャッシュカードがないので試せなかった。残念!

煙突が面白い。

河西隣水軒(かさいりんすいけん)という床屋さん。
隣水軒は、中国の隣水県(りんすいけん)と掛けているのだと思う。
もしかすると、ご主人か奥さまが隣水県の出身かも。未確認。

五十鈴川(いすずがわ)郵便局。
名前も建物もいいね。郵便局はこうでなくっちゃ。

おかげ横丁に入る。
狭いエリアにお店がいっぱい。

太鼓櫓(たいこやぐら)と呼ばれるところ。催し物スペース。

伊勢うどんを食べる人たち。
松坂牛はムリだけど、伊勢うどんなら大丈夫。庶民の食べ物です。

で、食べてみた。

てこね寿司と伊勢うどんのセット。1350円。
これなら私も手が届く。
てこね寿司は美味しい。カツオの漬けがまったりと滑らかで、(たぶん秘伝の)タレの味付けもいい。
伊勢うどんは、??? 柔らかすぎてグズグズ。かかっている汁も甘すぎるかな。
もっと腰のあるほうが好き。うどんの汁に甘さは不要。

おかげ横丁で唯一の洋館。
このチグハグ感がいい。

孫の屋 三太。
子ども向けお土産屋さん。紙風船や剣玉を売っている。
向こうは、神話の館。

横丁猫めぐり。の案内板。
いろいろな招き猫がいるらしい。

こんなのや、、、

こんなのも、、、
猫好きにはいいかも。

通りに出ると人、人、人。
肩車するおと~さん。抱っこするおか~さん。どっちも頑張ってね。

手をつなぐカップル。食べまくる人たち。
いいなぁ。私も手をつなぎたい。食べるのはあとでいいから。

熟した柿が山積み。
うちの柿も食べごろだ、とカミさんがLINEで伝えてきた。
帰るころには無くなっているはず。残っていたらラッキーです。

太鼓櫓で何かが始まる様子。
ちょっと観て行こう。

笛と太鼓の演奏が始まった。
七五三で来た娘さんが演奏に見入る。お母さんは娘のメイクアップにかかりきり。
お父さんは画面の外で荷物持ち。男はつらいよ。

演奏は最高潮。太鼓の人、いい顔してますね。

おはらい町通りを内宮のほうに戻る。

通りはずっと人の群れ。やっと、この光景が復活しました。こうでなくっちゃ。

さて、次は猿田彦神社だ。内宮から相棒バイクで5分ほど。

猿田彦神社境内の佐瑠女(さるめ)神社。
技芸の上達を祈る神社。

猿田彦神社。
猿田彦大神をお祀(まつ)りする神社。
東京の恵比寿に猿田彦という珈琲(カフェ)がある。なぜこの名前なのとご主人に尋ねたら、猿田彦神社の近くに住んでいたから。という回答。
その記憶があってここに来た。

拝殿の正面に古殿地(こでんち)の石柱。

古殿地の解説。
昔、御本殿が石柱のところにあったらしい。

現在の御本殿。拝殿の奥にある。

宿に戻る前に、神宮徴古館(じんぐうちょうこかん)に行きたい。
今、15:40。16:30には閉館なので、見られるのは30分~40分程度。
急ごう。

神宮徴古館。

中に入る。観覧料500円。

館内は撮影禁止なので写真は無し。
興味深い品々が見られて満足。

唯一、写真OKのエリアで撮ったのがこれ ↓

伊勢神宮内宮の配置模型。向かって右側が正面です。

こちらは、伊勢神宮外宮。こちらも向かって右側が正面です。

館が閉まるまでの40分ほどですべて回れた。よかった、よかった。

さて、スーパーで食料を買って宿に急ごう。

■本日のデータ
神宮徴古館:観覧料500円。なかなか見られないものがある。強く推奨。

■本日の宿
昨日と同じ。3泊目。ボイラーは直ってない。
タクシー代も入浴料もこちらでお持ちしますので、どうぞ温泉へ。とフロント係。
でも、タクシーで往復30分もかけて温泉まで行くのは面倒だ。
今日もまた水で頭と顔を洗わねば。

2021/10/30 伊勢神宮 外宮へ(D349)

6時に起きて昨日分のブログを書いていたのだが、終わったのは13時30分。
伊勢神宮(いせじんぐう)の外宮(げくう)と内宮(ないくう)は4キロほど離れた場所にある。
今からだと両方はムリだな、と判断。外宮にだけいくことにする。

1400 宿を出発。10分で外宮の駐車場に着く。

豊受大神宮(外宮)(とようけだいじんぐう(げくう))の説明書き。
ほう、正式名称は 豊受大神宮なのか。知らなかった。

境内マップ。
境内は広いがシンプル。これなら迷わず行けそうだ。

木製の太鼓橋(たいこばし)を渡る。
それだけで神聖な気分になるのが不思議。

御厩(みうまや)
神馬がいる馬小屋。馬小屋という表現は恐れ多いかも。

神馬、笑智号(えみともごう)
ずっと眠そうにしていた。いくら神馬でも活躍の場がないとツライよね。

偶然、神様への食事を運ぶ儀式と出会う。
あの箱の中に神様の食事が入っている。

たまたま近くにいたガイドさんに何という儀式か尋ねてみた。

資料の中から、サッと取り出して見せてくれたのが、これ。
日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)
神様に朝夕のお食事を奉り、祈りと感謝を捧げるもの。

朝と夕方、毎日同じ時刻に行うが、夏と冬では時刻が少し変わるらしい。
この祭を見に来ていた人に教えていただいた。

正宮(しょうぐう)へ向かう。この「宮」は「ぐう」と濁る。

正宮の隣に広い空き地がある。
伊勢神宮は20年ごとに建物を新しく作り変える。
次回は、この空き地に新しい建物を作る。
20年ごとに建物の位置が変わるわけだ。
これを式年遷宮(しきねんせんぐう)と言う。

この空き地は、古殿地(こでんち)or 御敷地(みしきち)と言う。
と、警備員さんが教えてくれた。

正宮(しょうぐう) が見えてきた。
このエリアに複数の建物がある。

鳥居の正面にあるのが拝殿(はいでん)

※11月01日追加:鳥居だと思ったものも、拝殿だと思ったものも、どちらも「門」だ、ということが翌日わかった。詳しくは明日のブログをどうぞ。

神様がいらっしゃる本殿(ほんでん)を拝するためのもの。
拝殿門には白い御簾(みす)が掛けられており、本殿を直接見ることはできない。
参拝者は、拝殿門から御簾越しに参拝する。

正宮では、鳥居門から内側は撮影禁止。

なので、外から見えるところだけを撮影。

正殿は屋根だけが見える。金色に輝いていた。

別宮(べつぐう)に向かう。
ここ外宮には、別宮が3つある。

別宮 風宮(かぜのみや)

別宮 土宮(つちのみや)

残るもう一つ、多賀宮(たかのみや)に向かう。

石段を登る。

夫婦杉とでも呼ばれそうな杉。
の前を通り、、、

多賀宮(たかのみや)
宮の目の前に杉がド~ンとあるのがいい。

神楽殿(かぐらでん)
神様に歌や舞を奉るところ。

奉納舞台。
勾玉池(まがたまいけ)の中にある。

すぐ隣には「せんぐう館」
伊勢神宮に関する博物館だ。

入ってみた。300円。
内部は撮影禁止。

印象に残った展示物は、正殿(しょうでん)東面の原寸大模型。
原寸大というのは迫力がある。

こんな感じ。パンフレットの該当箇所を撮ってみた。

他に興味深かったのは、
・正宮正殿の扉(遷宮前の古い正殿に使われていた実物)
・正宮全体の縮小模型(建物の配置がよくわかる)
・神様へ捧げる食事の実物大模型(食事の中身がよくわかる)
など。

神様へ捧げる食事は、神饌(しんせん)と言う。
中身は、御飯三盛、鰹節、魚、海草、野菜、果物、御塩、御水、御酒三献。
実物大模型を見て、とても質素なのに驚いた。

伊勢神宮 外宮へ行ったときは、ぜひ「せんぐう館」に入ることをお薦めする。
見学者がとても少なかったので、多くの参拝者は素通りしているのだろう。
もったいない。

表参道から出る。鳥居の向こうが表参道。写真は出てから振り返ったところ。

裏から入って表から出る。私にとってはいつものことだが、最後に「せんぐう館」に立ち寄る流れだったので、これでいいと思う。

鳥居の前に菊が並んでいた。
もう菊の季節ですね。しみじみと感動。

伊勢神宮 外宮は、ほんとうに質素でシンプルで飾り気がない。
参拝者の受けを狙った銅像や宝塔はまったくのゼロ。
日本の神様の原点がしみじみと伝わってくる。
神社の最高峰がこれだけ質素だと、他の神社も質素にするしかない。
トップの重要性を再認識した一日です。

■本日のデータ
伊勢神宮外宮「せんぐう館」:入場料300円。入ることを強く推奨。

■本日の宿
昨日と同じ。2泊目。
ボイラーは直っていなかった。今日も冷たい水で頭と顔を洗い、湯ぶねで温まる。
明日も直らなかったら、温泉に行こう。