6月29日(金)27日め 一関散策:日本刀と厳美渓

一関駅前の宿から一関博物館に向かう。街の何気ない風景がいい。

酒蔵の風景もいい。

一関博物館。まず相棒とのツーショット。

となりの、もちと湯の郷 都市農村交流館 博物館。写真にはないがこの右手に道の駅厳美渓がある。

博物館で撮影許可証に記入。ブログへの掲載許可もいただく。

岩手は日本刀の始まりともいわれる舞草刀で有名だ(知る人ぞ知るなのか、有名度は不明) 少なくとも私はこの刀が見たくてこの博物館にやってきた。平泉より楽しみにしていたくらいだ。

これは南北朝時代の刀。

銘がはめ込まれているのが珍しい。「額銘」という。解説はこちら。

展示品の中で一番気に入ったのがこれ。

波紋が繊細で美しい。「宝寿」という銘が入っている。

指定文化財になっているのか。納得。でも解説を読んでも意味がまったくわからない。解説の解説が必要だ。時間をかけて調べればわかるのだろうが。

日本刀製作過程の展示。ビデオもある。

舞草刀のほかに和算など一関と関係が深いものの展示もある。

これは和算の展示の一部。魔法陣の問題。写真ではわかりにくいのでアップで。

3×3×3=27 のボールがあり、それぞれに数字が書かれている。直線で連続するどのボールの3つの数字を足しても同じ値になる、というのが魔法陣だ。縦・横はもちろん斜めの3つ合計も同じになるのだ。

下に引き出し(正解)の写真を記載した。自分で考えたい人は下は見ないで。※博物館から苦情が来たら削除します。それまでの限定公開(笑)

↓ 3

↓ 2

↓ 1

↓ 0

博物館を出て厳美渓に向かう。

これは旧鈴木家住宅。250年前に建てられたもの。今は農林漁業資料館。

雉を発見。ボケているが、赤い頭が見える。

お医者さんの旧住宅。昭和の香りがする。隣に新しい医院がある。

厳美渓に降りる。水位を測る杭が並ぶ。

御覧場橋。歩くとなかり揺れる。

では、厳美渓の風景をいくつか。

左上奥に見えるお店と手前の東屋を結ぶラインが見える。お団子を注文するとこのラインを滑ってお団子がやってくるらしい。空飛ぶ団子、というそうな。

で、注文しようとしたらこんな掲示が、、、

いやな予感。そっとお店のほうを注視すると、、、 

あっちゃ! やっぱりね。生まれつきこういう運は持ち合わせていない。どうも土日限定の営業らしい。こちらを見ている人がいる! と思ったら木彫りの人形。う~む、芸が細かい。

全体を案内図で把握後、散策コースに沿って歩く。

平日(金曜日)のためか、観光客はそれほど多くない。このくらいの客数だとお店はたいへんだろうな、と思って周囲を観察すると、こんな光景が。

「休業中」の貼り紙。ずっとなのか平日だけなのかは不明。

どう見ても廃業したとしか思えない宿泊施設。

シャッター通り風の風景。営業しているお店で尋ねたら2件とも廃業したとのこと。

こんなお店も。

老朽施設に挟まれた伏見稲荷大明神が妙に気になったので行ってみる。

稲荷大明神の周りの風景がとても不思議だ。昔、ここで楽しんだ人たちは今どうしているのだろう。このテーブルいいですね。ピカピカに磨いて庭に置きたい。

どうちがうんですか? とお店のおねーさん(アラウンド70歳)にお伺いしたら、きんくらは薄めであかくらは少し濃いけどくろくらが一番濃いよ、というご説明。

じゃあ、ということでこの2缶を買う。

ホテルに戻ってスーパーのお弁当を食べながら飲むのが楽しみだ!

【本日のデータ】

一関博物館入場料:300円(大人)

地ビール2本:680円

6月28日(木)26日め 牡鹿半島から一関へ:川の流れと時の流れと

今日はまず牡鹿半島を一周しようと決める。宿から少し南下すると鮎川港に出る。ここでも防潮堤の工事が続いている。

他の漁船より飛びぬけて大きい船体が陸の上に置かれている。近くのお店で尋ねると、捕鯨船だということだ。震災前はホエールウォッチング系の施設があり、そこの展示物だったらしい。震災で捕鯨船以外は流されてしまったらしい。

さらに南下する。聞きなれない外国語が聞こえてきたと思ったら、若者たちが作業をしている。

網をクレーンで吊り上げ、ロープで束ね、トラックに積み込む。その作業を何度も繰り返す。

赤いシャツの若者が奮闘している。

定置網を駐車場に広げて点検し、破れた個所を補修するなど、メンテナンスが終ったので倉庫に移動するらしい。若者たちはマレーシアからの外国人技能実習生だとのこと。笑顔を向けたらみんなで笑顔を返してくれた。

半島先端をぐるっと回り東側に出ると、海の向こうに金華山が姿を現す。これはホテルニューさか井付近からの眺め。

島全体が一つの山だ。金華山と言えば金華さばが有名だ。このあたりで獲れる鯖で、脂がのってとびきり美味しい。缶詰では木の屋石巻水産のが有名だ。大好きな缶詰の一つで、今回の旅では非常食として2つほど持ち歩いている。

こちらは少し北にある新山浜という港からの眺め。ふと気づくと、遥か向こう(金華山の左上あたり)に自衛隊ブルーインパルスの演技飛行の白煙が見える。慌てて撮ったのがこれ。

写真左側に白煙が尖った山のようになっており、裾野の部分が金華山頂上付近まで続いている。少し待ったが演技は終了したらしく、もう白煙は現れなかった。松島の瑞巌寺の本堂落慶記念のイベントの一つだ。松島の扇浜でお話した人がブルーインパルスが来る予定だと言っていた。

さらに北上して泊浜というところに出る。海岸付近の道が新しく整備されていた。

海岸側から山側を見る。新しいコンクリートの道があるところまで津波が来たように見える。そこから上には古い建物が残っている。

牡鹿半島を出て女川を過ぎ石巻に向かう398号線(女川街道)沿いに、人気のない仮設住宅が並んでいた。

石巻から北上川沿いに登米市に向かう。堤防の上の道は眺めがよくて気持ちがいい。

登米高等尋常小学校。重要文化財。

当時の学校建築を代表する様式とのこと。ここまできれいに保管されているのは全国でも少ないだろう。

登米市から一関に向かう。北上川が美しかったので愛車とツーショット撮影。絵になるように向きを変えたので、バイクは進行方向とは逆向きです。細部にこだわる人へ念のため。

このあたりには写真のような「長屋門」を構える家が多い。昔は武家や裕福な農家に限って許されており、門の両脇は使用人の住居や納屋として使っていたらしい。

ということで長屋門特集。

長屋門鑑賞(無料)をしているうちに一関に到着。

【本日のデータ】

登米市・一関市あたりには長屋門が多く残っている。鑑賞は無料だ。