9月15日(土)93日め 金山遺跡を観る(2)大間港跡

雨がパラつく中、金山遺跡の最後のエリア、大間港跡に行く。

土木学会選奨土木遺産。初めて知った。

左端が大間地区。

解説に、明治20年から25年まで、5年間をかけて完成した、とある。当時は5年もかかったのだ。当時の最新技術「たたき工法」が用いられた、とある。今、どんな状態なのか、興味深々。

※たたき工法:消石灰と土砂を混ぜて水で練ったもの(コンクリートではない)と石積みを組み合わせる技術。

大間港周辺の詳細図。

大間火力発電所跡、トラス橋、クレーン台座、ローダー橋脚、防波堤(大)、防波堤(小)。見どころ満載。

火力発電所跡。外壁だけ。立入禁止の看板が目につく。
左下にリアカー(牽引方式の人力運搬車)。

火力発電所跡から海の方を見たところ。これがほぼ全体像。

リアカーの右手に下に降りる石段がある。

降り始め。上部中央の鉄骨がトラス橋。

トラス橋の解説には、鉱石をこの橋から下の小船に落下させて積み出した、とある。

階段を降りたところ。
あの鉄骨の下に小船が入ると、上から鉱石が落とされる。
合理的な設計。

防波堤(大)の上で若者が記念写真を撮りっこ中。こういう風景もいい。

たたき工法で造られた堤。なんとも美しい!

陸地側(発電所側)。石の配置と色の混ざり具合が絶妙!
これだけでも来た甲斐がある。

グルっと回り込んでトラス橋を観る。
手前にはガシッと挟んで運ぶやつ。名称不明。

トラス橋のアップ。傷みが激しい。早急な対策が必要では? 傷みすぎると世界遺産は難しい。

記念のツーショット。小雨なので色彩が冴えない。まあ、良しとしよう。自然には逆らえない。

ガシッと挟むやつ(名称不明)からクレーン台座を見る。
1つめは中央の大きいやつ。2つめは右側のやや遠いやつ。3つめは鉄骨の間から小さく見える左側のやつ。

台座の間にローダー橋脚が2つ見える。

ローダー橋は貨物を運ぶクレーンやトロッコが通った橋。
その橋脚だけが残っている。

近くで見たい。
海に突き出ているので、歩いて向かう。

取り壊された残骸がある。遺跡の一部のようだ。
何を壊したのか? なぜ壊したのか? 疑問が膨らむ。
世界遺産にしようとするなら壊しちゃだめでしょう。
しようとする前に壊しちゃったのか?

この微妙なチグハグ感。最初に大立竪坑を見たときからずっとある。
持ち主(企業)と行政がうまく嚙み合っていない感じ。

ローダー橋脚。3つが並ぶ。
橋脚だけ残して上の橋(鉄橋?)は壊したのか?

防波堤(大)。
たたき工法の石積みが美しい。
向こうには3つめの小さいクレーン台座。

この「(大)」「(小)」というのが笑える。
私なら「海側防波堤」「陸側防波堤」とか、機能がわかるネーミングにするけどなあ。

防波堤(大)の中央あたりから陸側を見る。クレーン台座とトラス橋。
台座の石積みが美しい。
たたき工法っていいですねぇ。

防波堤(大)の先端から陸側を見る。

右に見えるのが防波堤(小)。
向こうにトラス橋とクレーン台座。
が澄んでいて青い海底が見える。
絵になる風景。

とても狭い港だ。入れる船はかなり小さい。当時の規模が想像できる。

10時30分か。12時にフェリー乗り場に着けば、12:40のフェリーに乗れる。1時間半あれば行けるだろう。

よし、佐渡スカイライン経由で両津港まで突っ走ろう。

ルートはこう。☆が両津港。〇が大間港跡。

小雨がパラつく中、佐渡スカイラインを走る。思ったより急坂。路面が濡れているので滑りやすい。上りも下りも走りに集中。

景色はこんな感じ。快晴なら景色はいいはず。佐渡スカイラインの写真はこの1枚。

無事に両津港に着き、1240発フェリーで新潟に。

そこから70km、2時間ほど走り長岡の宿に到着。

【本日のデータ】
金山遺跡の5地区を堪能するなら最低2日。できれば3日を推奨。

9月14日(金)92日め ドンデン山 ~ 二ツ亀 ~ 尖閣湾

今日も天気がいいので、佐渡金山遺跡は後回し。

佐渡島の北半分をツーリングしよう!

まずはドンデン山。

〇が宿で、☆がドンデン山。島の真ん中を横切って、海岸から山に向かう。

さあ、出発。

島の真ん中は平地なので田んぼが多い。
棚田を見続けると、平地の田んぼにホッとする。

ドンデン山に向かう。ガスっているので景色は期待できないが、、、
ドンデン山からそのまま進んで向こう側(北側)の海に抜けよう。

ところが、、、、、

入川ゲートより先 通行止
この先 入川 通り抜け出来ません

入川ゲートがどこかわからない。
まあ、ドンデン山までは行ってみよう。

しばらく山道を相棒バイクでトコトコ登る。

アオネバ渓谷入り口。

わかりやすいマップ。歩くと面白そう。
今日は準備していないが、次回のために少し入ってみる。

少し入ったところ。アオネバは青粘と書く。青粘は青い粘土のこと。登っていくと上のほうにあるようだ。

入下山カウンターの脇。道に水が流れている。川のようだ。

歩くのは諦め、相棒バイクでドンデン山に向かう。

道の左右に大きい栗の木。

道にたくさんの実が。栗は珍しい。初めてだ。

どんどん登る。

湾と湖が見える。左が両津湾。右が加茂湖。
湾と湖が細い陸地、両津の町で隔てられている。
この角度で湾と湖が見えるとは! 最高の景色だ。

実は両津湾と加茂湖は繋がっている。だから加茂湖は汽水湖だ。汽水湖は海水と淡水が混ざっている湖。浜名湖、宍道湖などごくわずか。

さらに登る。

何かの採掘所。削られた山肌が印象的。

だいぶ登ってきた。樹木がなくなる。丘陵が開放的でいい感じ。

坂の角度がドンドン急になる。
若者が2人、登っている。
路面は六角形目地のコンクリート製。これなら滑らない。
セカンドギアとローギアを繰り返しながら登る。

ドンデン山荘に着く。

ドンデンは鈍嶺と書く。鈍嶺は山頂が丸くてダラダラした峰の俗称。佐渡百選。

ここが登山道。今日は登らないけど。

山荘からの眺めがいい。はずだったが、、、、、

ほぼ残念。

前に乗り出して下を見たところ。付近だけでもいい景色。

山荘入口脇のメニュー。
「花の状況」がいい!
テント持ち込み500円。素泊り4500円。テントにしたい。

ウッドデッキ。きれいに整備されている。

隣はテントサイト。よく整備されている。テントを張りたくなる。

さて、このあとはどうしよう? 半島を横切るのは難しそうだ。

マップの × あたりが通行止めらしい。
引き返して海岸沿いをグルっと回ろう。目的地は二ツ亀だ。
☆が二ツ亀。〇が現在地。

山を下る。かなりの急斜面。ローギアでトコトコと下る。

高原風。開放的ないい感じ。

道の正面に両津湾と加茂湖。右端には真野湾が。
島の中央部分が西から東まですべて見える。ちょっと驚き。

海岸近くまで降りる。視界が開けて解放感に包まれる。

田んぼの向こうにお墓(写真左側)。田んぼと海の間に集落(写真右側)。
ありそうで、ない風景。観光地ではない、こういう風景が好き。

海岸沿いを走る。道に沿って家が並ぶ。典型的な海岸風景。こういう風景もいい。

平松トンネル。左右の絵が目を引く。

甘草に化身したXX。「XX」は破損して不明。妙に気になる。女へんの漢字では? 「娘」か? 絵は立体感があるレリーフ。着色もしっかり。

鬼の田植え。こちらもレリーフ。

これらをなぜここに?

見回すと道の向かいが公園。そこの案内板がこれ ↓

ピンポン!「娘」で正解!
地元に伝わる民話らしい。一方は、白蛇を騙した悲惨な話、他方は、鬼を助けた楽しい話。みなさん、正直で優しい人になりましょうね。

関鍔峰(せきつばみね)トンネル。

銅板のリレーフ。「文弥人形の里 三番叟」とある。

反対側。

文弥人形の里

大倉トンネル。

色落ちたお姫様? 哀れ感がすごい。

色落ちた若侍? 頼りなさ満載。
もう少し手入れをしようよ。これじゃ、文弥人形に申し訳ない。

海岸沿いの道で見つけた禁止表示。

浦川集落区民以外の山野草・山菜等の採取を禁ずる
浦川集落区長

気になる点が多すぎる。「集落」じゃなくて「集落区」。他の地区から採りにくるほど良い山菜が採れる? いつ立てた掲示?

すぐ隣の花で埋もれた家。門の前も花でビッシリ。出入不能(笑)

黒姫大橋。

下を見ると、、、

澄んだ水。青い底。不思議な形の何か。マリモ風、、、

海岸線を北へ向かう。佐渡一周線。ネーミングがいい。こういうローカル感のある道、大好き。

二ツ亀に到着。このホテルの裏手。相棒バイクを停め、歩く。

ホテルの裏手に回る。佐渡弥彦米山国定公園。

いきなり素晴らしい風景が広がる。
※画面いっぱいに拡大してどうぞ。

左手が二ツ亀。島だ。

標識がいい。ウィットに富む。モンサンミシェルがあれば最高だったのに。二ツ亀と共通点があるから。ちょっと残念。

※モンサンミシェル:Mont Saint-Michel. (直訳すると)聖ミシェル山。フランスの世界遺産。潮の満ち干で歩いて渡れるときとそうでないときがある。二ツ亀も同じ。

キャンプ場。よく整備されている。

海岸へ降りる階段からの風景。島に向かって中州が伸びている。

海の青さがすごい。感動!

海岸まで降りる。二ツ亀荘。何のひねりもない直球ネーム。

海水浴場。

透き通り感がすごい。

二ツ亀に向かって歩く。

干潮時は島まで続く中州。惜しい。

澄んでいる。浅いのでその気になれば歩いて渡れる(と思う)

ホテルがある高台を見上げる。歩くのは外国人ペア。さっき、コンニチワ~、とすれ違った。

真夏ならキャンプして海水浴したのだが。もう秋の気配が漂い始めた。

陽が少し傾き始めた。島の北海岸を宿に向かう。

宿を大間港跡がある相川にとったのでルートはこんな感じ。☆が相川。〇が現在地。

少し走ると、、、最高の景色が。

遠く見えるのが大野亀という観光スポット。縦画面用ショット。

横画面用ショット。稲と亀と海と空。

大野亀の案内板。キバナカンゾウ大群生地。時期でないのが残念。
魚?のオブジェ。鱗が不気味。

大野亀の全体。キバナカンゾウがないと冴えない。

しばらく走ると、また佐渡らしい風景が。

屋根と同じ高さの田んぼ。いつ見ても新鮮。

町並みの中、細い道を走る。

と、、、

サギらしき頭が見える。樹木がじゃまでよく見えない。

反対側に回り込めば見えるかも、、、 ゆっくりと静かに回り込む。

いた!

シラサギではなさそう。翼が少しグレーだ。
そもそもサギかどうかもわからない。詐欺でないのは確かだが。

陽が斜めになってきた。急ごう。

海岸に降りる途中で見つけた風景。通り過ぎてから少し戻り、探したベストポジションがこれ。なかなかいいでしょ。

あとで知ったのだが、跳坂(はねさか)というスポットだった。

少し下ったところ。

光る海、光る大空、光る大地。ゆこう無限の地平線。走れ、相棒~

そんな歌が聞こえる気がした。

※昭和38年放送のアニメ「エイトマン」の主題歌。本当は「走れ、エイトマン、弾よりも速く~」と続く。

「ブイアート」の看板に導かれて入ったエリア。入場無料。正体不明。

反対側。
ちょっと変化と驚きに乏しいかな。もう一工夫ほしいところ。
まあ、無料なので文句は言えないが、、、
つい観光ビジネス研究家の本音が出てしまう。

世の中にはさまざまな趣味人がいるもんだ。

平根崎の波蝕甌穴群(はしょくおうけつぐん)の1.6km手前(北側)。

鹿ノ浦トンネルを出た橋から下を見下ろすと、、、

真下に真っ青な海が。パノラマで撮ってみた。

ちなみに Google map の衛星写真がこれ。

今は無名だが、遠からず観光スポットになると思う。

※参考情報:Google map での緯度経度は ↓ コピペすれば該当箇所を表示可能。
https://www.google.co.jp/maps/@38.1311052,138.284181,21z?hl=ja

平根崎の波蝕甌穴群(はしょくおうけつぐん)

波蝕甌穴のでき方解説。波の力で石が岩を削った穴。

その一つ。穴は無数にある。

駐車場脇の時蝕横穴(じしょくおうけつ)時の力で経済が建物を削った穴。

5kmほど走る。

尖閣湾。向こうに見える展望所と灯台が観光スポットの中心。遊覧船もある。

散策道を歩く。岩に向かう道がある。行ってみよう。

岩の間から下に降りられそう。ちょっと怖いが降りてみよう。

水面近くまで降りたところ。つかまるところがない。左足で踏ん張って支える。降りるのはここまで。バランスを取りながら写真撮影。

ハラハラしながら撮ったのがこれ ↓

カメラを慎重にポケットに入れる。岩肌を登る。写真と似た、ほぼ垂直な岩肌。

無事帰還。さて宿に急ごう。

【本日の感想】

北側の海は澄んで綺麗だ。青さがすごい。
無名の観光スポットを発見した。とりあえず「青い海が見下ろせる橋」とベタに名付けてGoogle mapに登録。どうなるか楽しみにしよう。

【本日の絵画的風景

二ツ亀付近。画家になった気分。縦画面用作品。

横画面用作品。作者はフーソー。印象派。

※参考:遠く見えるのはLPG船。球形のタンクが特徴。

9月13日(木)91日め 棚田を見に行く

ここ2日間ほど天気がよさそうだ。

計画を変更し、佐渡島の南側半分をツーリングすることにした。金山遺跡の大間港跡は後回し。

佐渡島には棚田がたくさんある。金山が発見されてゴールドラッシュで人口が増え、必要な食料が増えたためだ。平地が少ないので丘陵や山間を開発したのだ。

ツーリングコースをいろいろ検討して、小倉千枚田と岩首棚田に立ち寄ることにした。

相棒バイクで宿を出る。いい天気だ。

宿を出てすぐ「真野御陵」という看板が目に入る。気になるので立ち寄ることに。

駐車場の真野町観光案内図。「(アルコール共和国)」とある。そういえば酒蔵見学をした尾畑酒造にも看板があった。

ほら。入り口の上と右。

案内図の近くに赤玉石販売店がある。ちょっと尋ねてみよう。

こんにちは~。

いらっしゃいませ。

同年代ぐらいの品のよい女性が対応してくださる。

そこの観光案内図にアルコール共和国って書いてありますけど、どういう意味なんですか?

アルコール共和国? ああ、もうやめてます。

やめてる? ちょっと混乱してきた。

ずいぶん前に真野町がアルコール共和国って名乗っていたの。今はやめたみたいです。酒蔵が減ってしまったからね。昔は4つか5つあったけど、今は2つかな。

観光案内図には、「真野町役場」が「アルコール共和国総理府」となっている。こういうユーモアは好きだ。市の一部になって独立が維持できないから共和国廃止というシャレならよかったのだが、、、

尾畑酒造は頑張って生き残ってきた。酒蔵見学で感じたことを再確認した気がする。

ありがとうございます。お礼を言って赤玉石販売店を出る。

赤玉石の原石。石によって色味が異なる。

真野御陵。ちょっと先が入り口だ。

入り口から30mほど入ったところ。ここから先は立入禁止

敷地内の警告文。いかにも宮内庁。

「順徳天皇火葬塚」とある。ここで火葬されたが埋葬されているのは京都。鎌倉時代の複雑な物語がある。興味があれば調べると面白い(かも)。

さあ、小倉千枚田までツーリングだ。いったん島の南側の海岸に出て、海岸沿いに走って小倉千枚田に向かうことにする。

〇が真野。が小倉千枚田。赤線がルート。海岸までは山間ルートだ。

赤い鳥居が目につく。緑とのコントラストで目立つ。

山間部で出会った素敵な鳥居。

「(青龍さん)」にキュンとなる。こういうの、ホントにいいなぁ。心が和む。

奥の鳥居は控えめ。朱色の橋が引き立つ。こういうのもいい。

赤い鳥居。黄色い稲穂。そして緑の杜。これぞ日本の色彩!
こういう風景こそ外国人観光客に見せたい(注)

(注)唯物論者だが、日本古来の、神=自然、という考えは支持する。人間的な神は人間の妄想だが、制御できない自然=神、という考えには同感。「赤い鳥居は自然を敬(うやま)い畏(おそ)れる心の象徴」と外国人に説明したい。

素敵な廃屋もいろいろ。

不動滝バス停。この素朴感。 微妙な傾き。Good.

海岸付近で見つけた廃屋。屋根の3つの煙突。先端の欠けた大きな煙突。上に突き出たハシゴ。枯れた樹木と枯れたツタの葉。倒れた標識。そして青い空と白い雲。

完璧!

奥に「監視カメラ作動中 不法投棄金20万請求」の表示が、、、
この脱力感、いいですねぇ。

枯れたツタ、青い板、錆びたタンクと錆びた何か。絶妙な組み合わせ。
アクセントに相棒の黄色を入れてみた。

(たぶん)昔のバス亭。ハリカの大きな看板がアクセント。壊さずに残してほしい。きっと遺跡になる。

佐渡は絵になる自然が多い。

通り過ぎてから引き返して記念撮影。ありそうで、ない風景。

広葉樹の自然林とツーショット。こんな近くでツーショットできることは少ない。貴重な1枚。

佐渡の農家の典型的なたたずまい。これほど典型的なのも珍しい。

田んぼの中の花。素敵な感覚の持ち主がいる。ちょっと感激。

カワセミ? 魚を獲った瞬間? これは何?

カワセミではなく「やませみ」

不思議な枝ぶりの木と稲木干し。絵になる風景。

軒先のタマネギ。これはこれで絵になる。

こんなに美意識の高い石垣は見たことがない。素晴らしい。

空と海とガソリンスタンド。ありそうで、ない風景。
相棒を入れて撮ればよかった。

小倉千枚田が近づく。

右手に遠く小倉千枚田が見える。

到着。

慶安3年ごろ米不足を解消するために開発されたもの。
国の減反政策で耕作放棄されていたが、オーナー制度+ボランティアで一部を復活させた、とある。

全5haのうち、1.5haが耕作されている。

復活部分の風景。上側と左側は雑草のまま。

田んぼ一枚が狭く、段差が大きい。段差部分は斜面なので歩けない。何をするにもたいへんだろう。

オーナーの氏名標識が並ぶ。

個人が多いが、企業や学校もオーナーだ。

ここで稲作から収益を上げるのは困難だろう。残そうと思えばオーナー制度しかない。オーナーが増えればいいのだが、、、

こちらは付近の名のない棚田。稲作として収益をあげている様子。

上から見た風景。軽トラが走れる道が整備されている。収益をあげるには、一枚の面積、段差など、このくらいが限度か。

さて、岩首棚田に向かおう。

☆が小倉千枚田。〇が岩首棚田。いったん海に出るルートしかない。

海から棚田に入るところの案内板。養老の瀧がメインだ。
サブキャラのように「岩首棚田展望小屋」とある。

「7月24日発生の災害のため『養老の瀧』は見学できません。」
瀧には興味がないので無問題。

岩首棚田に着く。絵画的な風景が広がる。

展望小屋付近から見下ろした眺め。向こうは日本海。

トコトコと景色を堪能しながら走る。田んぼの段差が思った以上に複雑だ。

狭いところもギリギリまで利用している。右下は急斜面。

地形に合わせた複雑な形状。作業はしにくいだろう。

この田んぼ、埼玉県狭山市の社会福祉法人が(たぶん)オーナーになっている。

田植え写真。みな笑顔が素敵だ。

刈り入れが済んだ田もある。棚田での稲木干し。この風景は関東では見られない。

このあと、島の南側をグルっと一周。

〇が岩首棚田。が真野。赤線のルートでツーリング。

【本日の思索】
棚田は観光客には鑑賞物だが、生産者には生産環境。
どんなに美しくても、それ自体は収入にはならない。
生産性の向上と景観の維持、それをどう両立させるのか。
世代交代の時期はどんどん近づく。