8月24日(金)71日め 岩木山に再挑戦:降り出す前に往復できるか

昨日は相棒が通行禁止でお岩木山に登れなかった。今日はバスで8合目まで行くことにした。

お昼から雨の予報なのでその前に頂上まで往復したい。

一番早いバスに乗ろう、ということで、5:30起床、6:30朝食、7:10宿を出発。

0750 嶽温泉のバス停到着

公衆トイレの前がバス停。う~ん、微妙だ。数人の登山者と一緒にバスを待つ。

0820 バスで出発

車窓からの風景。日本海が見える。岩木山から日本海までは35kmほど。

0850 八合目に着く。

まずバスの八合目発の時刻を確認。1時間後の9:50はムリだが、3時間後の11:50発には乗れるだろう。

と、考えていると雨がパラパラ降り始める。

ありゃあ、予報より早い。でも、せっかくだからリフトで上まで行ってみよう。

急いでレインウェアを着て、リフトに向かう。

空は完全に雲っている。ただ、雨はやんだ。もしかすると行けるかも、、、

リフトを降りる。左手が登山口だ。雨は大丈夫そうだ。よし、登ろう。

登山道入り口。20mほど進むと、、、

「岩木山 山頂 約40分」の案内が。往復で80分。ざっと1時間半で往復できる。11:50のバスには余裕で間に合う。問題は雨だ。

0920 登山開始

1分も歩かないうちに「岩木山山頂 三〇分」の標識。お~い、40分か30分かどっちなの。

30~40分と書くのがいいかなあ。
「30分 ※平均的な時間です。体力、脚力、気力、その他の健康状態により異なります」と注釈を付けるか。

♪ だけども 問題は 今日の雨
♪ 傘がない
♪ 行かなくちゃ 頂上までは行かなくちゃ 景色を見に行かなくちゃ

登り始め。

岩場だがそんなに急ではない。

登るに連れて急になる。先行者の黄色いリュックが見える。よし追いつこう。

だいぶ追いついた。

振り返ると赤い屋根。避難小屋だ。

黄色いリュックの人は追い抜いた。雨が降る前に、の一心で、写真は撮らずドンドン登る。

平らな場所に出る。つかの間の休息。

30秒で休息は終了。ここからが勝負だ。

気合いを入れて頂上まで一気に登る。写真は二の次、三の次。

頂上付近は岩場で急なうえ、風が猛烈に強い。気を抜くと吹き飛ばされる。手を使って岩をつかみ、四つん這いになる。風に当たらないよう姿勢を低くして進む。

カメラを取り出す余裕などない。

でも1枚ぐらい撮らないと、、、ブログに載せる写真が、、、などと考えているうちに頂上に到着。

今日はあご紐のない帽子で来てしまった。失敗! 途中から脱いでカラビナに掛けてある。かぶっていたら吹き飛ばされている。記念撮影で被る前に撮ったのがこれ。

三脚はムリ。カメラごと吹き飛ばされる。う~ん、どうしよう。

と、前を見ると仲の良さそうなご夫婦。これ幸いと大声で話しかける。声が風にかき消される。

こ、ん、に、ち、わ~。写真、撮りっこ、し、ま、せ、ん、か~~。

身振りも添える。撮影するマネ。あなたとわたし、チェンジね。

通じたようだ。

まず、こちらが相手を撮影する。それが礼儀というもの。

はい、二人でそこに並んで。もうちょっと左。奥さんはもう少し前に。

注文の多い写真屋さん。

撮り終わって交代。

身体が吹き飛ばされないよう、左手でしっかりつかまる。立つだけでたいへん。帽子が吹き飛ばされないようツバを押さえる。かっこ悪いが、飛ばされるよりまし。

撮り終えて一安心。ブログのネタは押さえた(笑)

北側(裏側)に回る。

日本海、津軽半島、陸奥湾が見える。

広角でも入らないので、パノラマ撮影。

写真の左から、日本海、津軽半島、陸奥湾。陸奥湾の上にかすかに見えるのは(たぶん)下北半島。

※できる限り大きい画面で観ることを強く推奨。

南側。ほとんど陸地。右端にちょっとだけ日本海。

よし。雨が降らないうちに早く8合目に戻ろう。

雨が降ると濡れる。冷たい、寒い。それより怖いのは滑りやすいこと。思わぬ転落が、、、それは避けたい。

どんどん下る。

この岩、絶対に亀岩という名だろう。と思ったが特に名はないようだ。

さらに下ると、高校生が登ってくる。数十人の大軍団。

えっ、今から? 大丈夫か? 降ったらどうする?

みんな「こんにちは~」と大きな声で元気に挨拶する。ま、その元気なら降っても大丈夫だろう。

最後尾は先生。頼もしそうなレスラー系教師。

下から撮影していると、最後尾の生徒と先生が手を振ってくれた。

若者たち、頑張れよ~。レスラー教師もね~。

ものの5分もしないうちに、山頂はガスで真っ白。

ああ~あ、高校生軍団、頂上からの景色はムリだな~。せめて雨に降られませんように。

リフトで降りる途中でも、ガスが目の前を流れて行く。タッチの差で頂上からの景色が拝めた。(無神論者だが)神様ありがとう!

1050 8合目に到着、下山は(ほぼ)終了!

バスの時刻11:50まで1時間もある。まあ、ゆっくり昼食でも食べるか。
と考えていたら、さきほど写真を撮り合ったご夫妻が車に乗ろうとしている。

ピン!と閃いた。この車で嶽温泉まで運んでもらおう。

やあ、またお会いしましたね。(中略)

快く乗せていただき嶽温泉までの寄り道もOK。いろいろお話しながらスカイラインを下る。なんと川越市のお隣、ふじみ野市にお住まいだった。レンタカーだったのでナンバーではわからなかった。

1120 嶽温泉に到着。ありがとうございました。

さて、雨が降らないうちに宿まで行こう。

岩木山の裾野を走っていると、昨日、白神山地で会った若者がトウモロコシを食べているのを発見。向こうもこちらに気づいたらしい。手を振っている。いったん通り過ぎたのだが、戻ってお話をする。

なんだかんだで、例によって2+2で記念撮影。

じゃあ、10秒後に3枚撮るからね。ぜんぶポーズを変えてね。

この若者、3枚ともこのポーズだった。お茶目なやつ。

九州で親戚が宿泊施設をやっていると言う。じゃあ、紹介して。ということで連絡先を交換しあう。楽しみが一つ増えた。

1200 宿に到着。しばらくすると雨が降り出す。グッドタイミング。

さあ、午後は温泉に入ってのんびりするか。

【本日のデータ】
バス:嶽温泉→8合目の料金(片道):1000円
8合目からのリフト料金(往復):900円(片道は600円)

【本日のできごと】
宿のお酒販売コーナーに日本酒(生原酒)の試飲ボトルがあるのを発見。
さっそく試飲をお願いする。とても美味しい。
夜になってどうしても飲みたくなり、買うことに。
係の人と日本酒談義に花が咲く。この人、日本酒に詳しい。
と、試飲の残りをボトルごとあげる、とおっしゃる。まだ9割ぐらい残っている。
やったー! うれしい! ありがとう!

お酒が好きな人はみんないい人ばかりだ。

純米生原酒 白神の里 山助

※西目屋村産まっしぐら100%
※ラベルに「米、水と西目屋村を使用し、弘前大学で分離した酵母で醸した優しい飲み口の純米酒です」とある
※年間100本限定製造、とのこと

8月6日(月)65日め 弘前城石垣改修工事&ねぷた祭を観る

今日は弘前(ひろさき)ねぷたまつりを観に行く。青森駅から弘前駅までは40分ほどだ。

※青森は「ねぶた」で「ふ」に濁点だが、弘前は「ねぷた」で「ふ」に「〇」だ。なまり方の違いでこうなったらしい。また、青森は「祭」と漢字で書くが、弘前は「まつり」とひらがなで書く。なぜかは不明。

運行開始までは時間があるので、市内を散策する。

まずは弘前公園周りの洋風建築を観に行く。

これは旧弘前市立図書館。木造三階建て。デザインが素晴らしい。中に入れる。無料。

これは隣の旧東奥義塾外人教師館。中はカフェ。

裏手。

窓が昔のガラスなので微妙に歪んでいる。上の写真、上段中央のガラスの上部が虹色に光っている。こういうのが何ともGood!だ。

弘前城は、石垣を修復中なので行ってみることに。

石垣修復に関する説明。明治・大正時代にも修復されていたようだ。今回の修復は過去最大の長さで100m。天守閣を移動したうえで石垣を修復するのだから大仕事だ。

修復個所全体はこんな感じ。

左手のグリーンシートで覆われているあたりが天守閣があったところ。

石の一つ一つに番号が振られている。それぞれの石を元の位置に正確に戻すためだ。

解体前の石にも番号が。

弘前城特有の隅石(すみいし)の解説。

イカの形をしているのが面白い。機能を追求したらこうなった、というわけだ。

天守閣に入る。

中の展示が興味深い。天守閣の曳屋(ひきや)工事の解説なのだ。

天守閣があった位置(A)から、B→C→Dと3回に分けて移動。1年3カ月かかっている。

移動に使った台車(レンドローラー)とジャッキの解説。

これが台車(レンドローラー)。

これがジャッキ。

天守閣を移動する様子を早回し風に流すビデオを上映している。ものすごい速さで作業が進んでいく。なるほど、こうやって移動させたのか。

面白い小道具があったので記念撮影。

あまり武将っぽくないなあ。老獪な参謀? 無能な家老?

城を出て、弘前市立山車展示館に行く。

ねぷたまつりに出陣する「津軽情っ張り大太鼓」。直径3.3メートル、胴長3.64メートル、重さ2トン。上に乗って叩くのだそう。叩いてみたい。

これよりも大きい「津軽剛情っ張り大太鼓」(3文字めの「剛」がポイント)があるというので見に行くことに。

※「情っ張り」は頑固者という意味。「剛情っ張り」はもっと頑固な奴。

確かに大きい。

直径4メートル、長さ4.5メートル。白い円形の外周部分に継ぎ当てのような線がある。これは、大きすぎて1頭の皮では足りず別の皮を継ぎ足した跡だという。

17時。昼食抜きなのでお腹がすいてきた。少し早いが夕食にする。

煮干結社という店でラーメンを食べる。レトロな洋風の建物がいい。煮干系はラーメンのトレンドの一つだ。川越でも煮干系が増えている。

夕暮れ。そろそろ祭が始まる時刻だ。

情っ張り大太鼓に乗って待つ叩き手。女性を左右に従え、腕を組む男性。いよっ、大将、日本一。

祭が始まる。先頭は情っ張り大太鼓。通り過ぎるまでずっと見ていた。

弘前のねぷたまつりは家庭的だ。青森とは違う味がある。

派手さはないがほのぼのとする。

扇の形をした扇ねぷたは回転をする。

青森と弘前、どちらの祭もそれぞれの味がある。参加するならどっちだろう?

【本日のデータ】

青森県には青森市や弘前市のほかにもたくさんの「ねぶ(ぷ)た祭」がある。五所川原市の五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた) も面白そうだ。