2019/8/31(番外編)医療費&経過の報告

7月29日に退院したと思ったら、あっという間に1カ月が過ぎてしまった。
先生からは、普通に生活すればいい、と言われていたので、いろいろな仲間たちと飲むことが多かった。

そうすると、必ずドクターヘリの話になり、保険はきくの? いくらかかったの? と尋ねられる。
まあ、そりゃあそうだろう。逆の立場なら私も聞きたい。

【医療費まとめ】
というわけで、いまごろになって、という気もするが、医療費についてご報告。

※1
ドクターヘリは、負担額がなんと9,160円。保険適用とはいえ、こんなもん? という金額。これは、医療行為についてだけ請求され、ドクターヘリが飛ぶための費用は請求されないからだ。今回は、3名の救急救命士がドクターヘリで来てくださったが、その方たちの医療行為がこの金額になる。

ドクターヘリが1回出動するためにかかるコストは約40万円。その費用は一般的には鹿児島県が負担する。ただし、今回は県と提携している民間病院のヘリで、運航費用は病院が負担しているようだ。詳しくはこちら↓
http://www.hemnet.jp/databank/detail/-101.html

※2
鹿児島の病院での手術・入院などの費用57,600円は、高額療養費制度が適用されているため。請求書によると実費は1,396,810円。

【経過】
全体として特に問題なく順調。

8月1日
呼吸器専門医を受診。気管支喘息の検査を受ける。
肺活量には問題ないが、瞬間的に息を吐き出す力が弱いとのこと。
気管末端の細くなっている部分が狭くなっているらしい。
改善するための吸入薬を処方していただく。
1カ月間吸入し、再診する予定。

8月17日
脳ドッグを含めた循環器系の総合ドックを受ける。
検査結果が出るのは9月1日。これをクリアしないと、わが家の女王陛下からお許しが出ない。

8月21日
近所の循環器系の病院で術後一カ月めの検診を受ける。
鹿児島の病院から紹介状をいただき、手術データなどもお渡ししてある病院だ。
先生に日本一周中であることを説明し、104日分のお薬を処方していただく。
これで11月末まで戻らなくてもオッケー。着々と再始動の準備は進む。

【今後の予定】
9月1日:総合ドックの検査結果発表。今からドキドキ。心臓にはとても悪い。
9月4日:日本一周再始動。屋久島入り。

2019/7/27 療養のためいったん帰宅(D197)

少なくとも1カ月は休養してから日本一周を再開してね、と医師から念を押されているので、飛行機でいったん帰宅することにした。
相棒バイクは屋久島の病院で預かっていただけるとのこと。狭心症を見つけていただいた上に、バイクまで預かっていただけるとは!
本当にありがたい話だ。感謝しかない。

0800
退院。

鹿児島空港に向かう。
病院前→(路面電車)→鹿児島中央駅→(バス)→鹿児島空港というルート。

1130
羽田に向けて出発。
近畿地方を台風が通過中だが、飛行機は迂回して飛ぶらしい。

1320ごろ
東京上空に到着。雲は多いが雨は降っていない。

翼のハートとスカイツリーとのツーショット。
ちょっと霞んではいるが、なかなかいい絵では? お気に入り。

1330ごろ
予定より15分遅れで羽田到着。台風の影響とのアナウンスあり。
台風を迂回したからだろう。15分遅れなら立派なものだ。

1600
帰宅。

【本日のデータ】
路面電車:鹿児島市内の主要地点をカバーしている。10分間隔ぐらいで走っているので便利。
鹿児島空港行きバス:鹿児島中央駅から10~15分間隔で出ている。空港まで40分前後。
飛行機:今回はスカイマークのシニアメイト1(満60歳以上が対象)という割引制度を利用。同社の各種割引の中で最も安い。便の変更ができないので、確実に搭乗できるときに利用するとお得。

【本日の宿】
自宅。

2019/7/23-26 心臓リハビリ&心肺運動負荷試験(D193-D196)

■7月23日(火)入院2日目

経過は順調。
ICUから一般病棟へ移る。

主治医から今後の見通しを説明していただく。
・ 1週間ほどで退院可能。
・ 1カ月ほど療養が必要。
・その後は定期的検査が必要。
・ 薬は継続的服用が必要。
・ お酒は一般的な留意事項を守ればOK。
・日本一周の継続可否は心臓へのダメージ状況しだい。 今後の検査結果を待て。

■7月24日(水)入院3日目

心臓リハビリ実施(1回目)
療法士さん指導のもと、室内トレーニング自転車を漕ぐ。
60~65回転/分、 回転負荷は低め(軽め)、20分間。
楽すぎて物足りない感じ。

■7月25日(木)入院4日目

主治医からカテーテル手術時の詳細説明をしていただく。
手術時の冠動脈の状態を画像で見て、どこがどのように詰まっていたのかがよくわかった。
詰まっている個所をバルーン(風船状の器具)で広げて、ステント(網状の金属製チューブ)を入れる様子も画像で確認。

心臓リハビリ実施(2回目)
昨日と同様、室内トレーニング自転車を漕ぐ。
60~65回転/分、20分間。
回転負荷は時間とともに少しずつ高くなっていく。
少し運動した感じ。

■7月26日(金)入院5日目

心肺運動負荷試験を実施。
これで日本一周の継続可否が判断される。ドキドキ!

測定・解析の先生方(医師、療法士、技師など)が6~7名集まる。
試験専用の室内トレーニング自転車に乗り、酸素マスク、心電図測定用コード、心拍数計、血圧計をつける。

試験開始。
60~65回転/分に保ち、漕ぎ始める。
1分ごとに負荷(ペダルの重さ)が段階的に高くなっていく。
約18分後、限界ギリギリまで負荷が高くなったところで終了。

結果は好調だった。

上のような報告書をいただく(一部抜粋)。

心臓の性能は、同年齢の健常者平均を100%とすると、私は110%。
健常者平均より10%ほど良いという結果だった。
※オレンジマーカー(上)の「比(%)」の部分。

先生方としばし雑談。

おお、健常者よりもいいのは初めてだね。

ホントですか? やったね!

バイクで日本一周中なんだって?
これなら続けても大丈夫だけど、一カ月間は療養しないとダメだよ。
前にね、マラソン中に倒れて手術して、1カ月しないうちに走って、また倒れて2回目の手術をした人がいたからね。

山に登ったりもしたいんですけど、大丈夫ですかね?

心臓に負荷がかかり過ぎないように、ゆっくり登れば大丈夫だよ。
頑張り過ぎないように注意したほうがいいけどね。
みんな、つい頑張っちゃうからなぁ。

熊本県に3333段の石段があるから登ってみたら(笑)
美里町の釈迦院御坂遊歩道というところにあるよ。

そうですか、行ってみます。
ゆっくり登れば1万段だって大丈夫なんじゃないですか?

う~ん、1万段はやめたほうがいいかも(笑)

その後、リハビリ担当の療法士さんから詳しい説明を受ける。

最大運動時の強度(METs)を7.47以下、心拍数(bpm)を122以下に抑えるのがよいということだった(上図の赤枠)

数値だけではピンとこないだろうということで、運動強度と運動内容との関係がわかる対応表をいただく。

上表の左端、手書き赤字で、「M」が通常運動時、「Max」が最大運動時。
速く走るのはNGだが、ジョギングはOK。軽めの荷物を背負っての登山はOK。

上表にはないが、 スコップで穴を掘ったり土を持ち上げたりするような、瞬間的に「ふんっ!」と力がかかる動きは要注意とのこと。瞬間的に心臓に負荷がかかるらしい。

いずれにしても「身体的には」日本一周の継続はできる。
1カ月我慢するぐらいたいした問題ではない、と思うことにしよう。

だが、はたして、わが家の女王陛下から継続許可は下りるのか?
むしろ、そちらのほうが問題だ、、、

1カ月間、ゴマを擦って擦りまくるしかないだろう。
ブログのタイトルを「ゴマすり奮闘編」とでもしようか、、、(笑)

【本日のデータ】
心肺運動負荷試験の結果:健常者の110%
運動時の留意点:最大運動時の強度(METs)を7.47以下、心拍数(bpm)を122以下に抑えること
日本一周の継続:(身体的には)問題なし(ただし頑張り過ぎないこと)