京都嵐山は「嵯峨野トロッコ列車」といい、黒部は「黒部峡谷トロッコ電車」という。一方は「列車」、もう一方は「電車」。
嵯峨野はディーゼル機関車が動力車なので「列車」。黒部は電気機関車が動力車なので「電車」なのだ。
今日は「黒部峡谷トロッコ電車」に乗って、終点の欅平まで行く。
オープン車両なので、出発から到着までの1時間20分、ずっと風に当たり続けることになる。そうとう冷えそうなので、登山用ウェア+バイク用ウェアをありったけ着込む。
宇奈月駅。ここから出発する。
出発するとすぐ新山彦橋を渡る。最後尾の車両に乗ったので、前の車両がよく見える。この時刻は全車両がオープンの編成だ。
渡ってきた新山彦橋。赤い橋と青い湖面のコントラストがグッド。
柳橋駅。西欧キャッスル風。
わずかに残った黄葉が朝陽に輝く。
「仏石」の標識。
右下を見下ろすと、、、誰が着せたの?
森石駅近くのトンネルに入る。
しばらく走り、、、
黒薙駅を出たところ。またまたトンネルに。
出し平ダム。
単線なので逆方向の電車とは駅ですれ違う。角目の電車。
こちらは丸目の電車。
欅平駅が近づく。
車掌さんがアナウンス中。いろいろな装置の蓋が開いている。面白い。
欅平駅に到着。
帰りの電車が出発するところ。
駅の隣に欅平ビジターセンターがある。行ってみよう。
欅平紹介ビデオ。
付近の最新情報。11月6日で足湯は終わっていた。残念!
壁には黒部ダムへの登山道案内。上級登山者向け。
奥鐘橋。
撮影していると、何やらヘリコプターの音が、、、
頭上を旋回したあと、谷の間に降りて、ホバリングしている。
レスキューヘリが隊員を降下させているようだ。
隊員の姿はもう見えない。
降下が終ったのか、ヘリが飛び去っていく。
と、思ったら、頭上でずっとグルグル飛び続けている。
もしや、これからが本番。急患を吊り上げて救急搬送?
撮影態勢を整えてしばらく待つと、、、
再びヘリが降りてきた。
ホバリングして、、、
吊り上げた! 下に小さく隊員の姿が。
上がってくる。患者を抱えている。
もう少しだ。たぶん黒いのが患者。両腕が垂れ下がっている。
頑張れ!
あと少し!
患者さん、収容! ほっ、、、良かった、、、
どこから吊り上げたのだろう。気になるので行ってみる。
河原園地。上空に樹木がなく、吊り上げられるのはここしかない。
このまま進むと猿飛峡だ。
対岸の岩と岩の間を猿が飛んで渡ったから猿飛峡。
ほんとに?
よし、行って確かめよう。
歩き出すと、、、
鋭い岩が頭の高さに!
血にまみれて赤く染まったのか?
真相はさておき、さらに進む。
ところどころに覆道がある。頭上には尖った岩が。
幹曲がりの杉。と言うとか言わないとか。
猿飛峡に着く。
見下ろすと、猿が飛んだと言われる岩と岩。けっこう距離あるよね?
この先に横から見る場所があるので行ってみよう。
横から見たところ。猿なら飛べるかも。
さて、戻ろう。
遊歩道のところどころに、こんなマーキングが。
いったい何だろう?
覆道の中。光が芸術感を醸し出す。
窓からの風景。いいね!
対岸の風景と枯れた植物と窓の苔のハーモニー。いいね!
人食い岩。と言うとか言わないとか。
欅平駅まで戻る。
さて、逆方向に行ってみよう。名剣温泉までは行けるはず。
歩き出すと、こんなものが、、、
何やら、ヘルメットと注意書き。
この注意書きが素晴らしい。
じっくりとお読みください。
危ないんだぞーっ!
この道は、日本一深く険しい黒部峡谷のどん底です。
この谷は(略)生きています。
(略)
生きている黒部を、押さえ込むことは人間には不可能です!
(略)
しかし、この先は生きている黒部を体験できるエリアでもあります。
自己責任で訪れた方にはきっと感動を与えてくれることでしょう。
欅平・祖母谷間道路管理組合
※「祖母谷」は「ばばだに」と読む
はい、ヘルメット、かぶります。
生きている黒部と記念撮影。オレンジがアクセント。
さて、帰ろう。
欅平駅。
この電車に乗るのだ。これもオレンジ。
もしかして、あのヘルメットの色はこの色なの? とても偶然とは思えない。
Gooooood!
鐘釣駅。
停車中、駅員さんが記念撮影をしてくれる。
私も撮ってもらおう。お願いします。
撮ってもらったのがこれ。帽子がカッコいいでしょ。
荷物を運ぶ電車とすれ違う。
猿だ! 右側奥の子猿がかわいい!
電気機関車は2台連結。帰りはクローズドの車両が混在しているタイプ。
私が乗っているのはオープン車両。16時近くになったのでメチャクチャ寒い。
凍り付きそうになりながら宇奈月駅に到着。
駅の前に黒部川電気記念館がある。
中にはこんな展示物が。大スクリーンでバーチャル風景。
これは黒部ダムライブ映像。水が落ち続けているだけ、、、なんですが。
黒部ダムの現在の気温「10°」
低いことは低いが、思ったより寒くないような気もする、、、
今日は宇奈月駅の近くの温泉旅館に宿泊です。
【本日の教訓】
宿で写真のセレクトをしていたら、左足がつってきた。
温めれば治るだろうと思い、温泉に入る。
30分近くお湯に入って温めながら、さっすったり、ストレッチで伸ばしたり、、、でも、回復しない。
のぼせてくるし、ふやけてくるし、、、
これ以上入っていると倒れる。部屋に戻ろう。
で、部屋に戻ると、少しずつ回復。何とかセーフ。
今日で一番つらかった!
昼食がパン1つだけだったせいなのか、
帰りのトロッコ電車で1時間20分も冷たい風に当たり続けたせいなのか、
写真セレクトしながらお酒を飲んだせいなのか、
全部の複合作用なのか、、、
いずれにしても、年寄りの冷や水、とはこのこと。
反省!