朝から雨。う~む。稚内まであと280km。走るしかない!
9:00 石狩出発。
しばらくして雨は上がり、陽が射してきた。海岸線を走る。走る。走る。
11:30 留萌でガソリン補給。
ついでにタイヤに空気を入れておこう、と考えたのが失敗だった。
ガソリンと空気を入れ、走り出したとたん、前輪の動きがおかしい。ふにょふにょして真っ直ぐ走らない。
道路脇に停まって、前輪をよく見ると、空気が抜けてぺたんこ。
うっそー、パンク? 今? ここで? 空気を入れたあと? パニック!!!
とりあえず駐車場を探して移動しなければ。あそこにコンビニが。よしあそこまで押していこう。
歩きながら頭をフル回転。そんなにタイミングよくパンクしないだろう。とすると、空気を入れたときにバルブを壊したか、バルブの動作不良か、どっちかだ。壊すようなことはしていない。バルブがスムーズに戻らなかった可能性が高い。どうかそうであってくれ! パンクだったらえらい面倒なことになる。
コンビニに停めたのはいいが、さてどうするか。空気を入れてみるしかない。ガソリンスタンドまで500~600mはある。押していくのは無理だ。よし、空気入れを借りてこよう。
※パンクのバイクを押したことがない方々へ:パンクしたタイヤの抵抗で必死でバイクを押しても動かないのです。荷物をたくさん積み込んでいるのでなおさらです。もちろん、エンジンをかけて走ったらタイヤとチューブがボロボロになるので自殺行為です。
ガソリンスタンドで事情を話すと、いいよ、いいよ、と快諾していただく。ありがとう!
借りた空気入れを持ってコンビニまで運ぶ。こんなやつだ。3kgぐらいはあると思う。
コンビニまで必死で運ぶ。雨の中を走ってきた装備のままなので、ライダージャケット、ウィンドブレーカー、レインウェアなど、ありったけ着込んでいる。陽が照り付ける。暑い!なんて言ってる暇はないのだ。
空気を入れる。う~む、何とか大丈夫そうだ。が、油断はできない。10分間、漏れないかきちんと測定しよう。空気圧ゲージを取り出し、測定。今回、初めて使った。備えあれば憂いなし? 備えあっても憂いあり?
10分後に測定。変化なし。やったー。パンクじゃなくてよかったあぁぁぁ~
ということで、最悪の事態は免れたものの、これで1時間のロス。もちろん、空気入れは丁寧にお礼を言ってお返ししました。
あとは走るだけ! と、しばらく走ると、絵になる風景が、、、次から次へと、、、
写真の誘惑には勝てない。遅くなるのを覚悟で撮影したのがこちら。
まずは牧草の風景。
次は風車のある風景。
下のほうに小さくたくさん並んでいるんですが、分かりますか? ※クリック/タップで拡大。
遠くに見えるのは利尻富士。かすかなオレンジ色の空、白くたなびく雲、立ち並ぶ風車。広重の絵のよう。
もう少し引いた絵がこれ。どちらがお好み?
一転してヨーロッパ調の景色。
宿に着くころには日が暮れてしまったが、けっこういい写真が撮れたので大満足。
【本日のデータ】
バルブが閉じないときがある。空気を入れたら漏れを確認!