7月14日(土)42日め 礼文島へ渡る:花たちの饗宴

08:00 礼文島(れぶんとう)へ渡るフェリーの出発時刻を間違えて2時間も早く稚内港(わっかないこう)に来てしまった。まあ、絶好の撮影タイム、と考えることにしよう。

雲はあるが光は射して、印象派のような風景。

船のブイで朝陽を浴びるカモメ。

この港で一番気に入った船。ロープなどのカラーリングと錆のハーモニーが絶妙!(笑) 記念に相棒とツーショット。

乗るフェリーが入港してきた。

船と岸壁をつなぐデッキがまだ動いているうちに係員が渡り始める。手慣れた(足慣れた?)もの。

運ばれてきた人たちが下船する。バイクも多い。次はこちらが乗船する番だ。

乗船するとロープでしっかり固定してくれる。手慣れたもの。

約2時間の航路。船内を動き回って写真撮影。青空が気持ちいい!

利尻富士(りしりふじ)がどんどん近づく。中腹に雲があるのも浮世絵風で乙(おつ)なもの。

あっと言う間に礼文島の香深港(かふかこう)へ到着。

※「かふか」と聞くと『変身』の「フランツ・カフカ」を連想してしまう。異国のよゆな不思議な感覚。

「歓 ようこそ礼文島へ 」の文字がお出迎え。これだけで嬉しくなってしまうのが不思議。

1400 時間は少し足りないが「桃岩展望台」に行くことにする。明日は雨模様なので「今やる主義」を実行。

で、これが大正解!

相棒で行けるとこまで行く。↓ は移動途中の風景。上のやや右手に見える先端が尖ったやつが桃岩。

相棒で(車も)行ける最終地点、レンジャーハウス。数台の車が停められる駐車場とトイレがある。こんな説明も ↓

ここから桃岩展望台を目指す。

樹木がないので視界が開けて解放感に包まれる。

↑ は、少し登って振り返ったところ。右上に香深港が見える。その左下で車が停まっているところがレンジャーハウス。建物の赤い屋根が見える。私の相棒は車の陰で見えない。残念。

団体観光客が花のガイドさんに引率されて登ってくる。このような団体がとても多い。このときだけで数組に出会った。

これ ↑ が桃岩。桃に似ているからだそうな。まあ似ていないこともない、かな?

ここから先が本番。花を見るのはこれからだ。行けるところまで行くことにする。

↑ は左側の斜面。面白い形の植物が。向こうに見えるのは香深港。

↑ は右側の斜面。可憐な花がたくさん。向こうは元地の港。

道の脇にも可憐な花がいっぱい。

↑ は振り返ったところ。左上から稜線(りょうせん)を歩いてきた。遠く見えるが10~15分。なだらかだ。両側に海が見える。遮るものがない解放感。ちょうど今は花が見どころ。

ということで、作者が選ぶベストショット集。

1630 ガスって寒くなってきた。宿へ急ぐ。

【本日のデータ】

フェリー:2470円(大人2等自由席1名)+2740円(バイク125cc未満)

航行時間:約2時間

トレッキング:約2.5時間(桃岩展望台コースの一部)

7月13日(金)41日め 石狩から稚内へ:アクシデントにもめげず、走る、撮る

朝から雨。う~む。稚内まであと280km。走るしかない!

9:00 石狩出発。

しばらくして雨は上がり、陽が射してきた。海岸線を走る。走る。走る。

11:30 留萌でガソリン補給。

ついでにタイヤに空気を入れておこう、と考えたのが失敗だった。

ガソリンと空気を入れ、走り出したとたん、前輪の動きがおかしい。ふにょふにょして真っ直ぐ走らない。

道路脇に停まって、前輪をよく見ると、空気が抜けてぺたんこ。

うっそー、パンク? 今? ここで? 空気を入れたあと? パニック!!!

とりあえず駐車場を探して移動しなければ。あそこにコンビニが。よしあそこまで押していこう。

歩きながら頭をフル回転。そんなにタイミングよくパンクしないだろう。とすると、空気を入れたときにバルブを壊したか、バルブの動作不良か、どっちかだ。壊すようなことはしていない。バルブがスムーズに戻らなかった可能性が高い。どうかそうであってくれ! パンクだったらえらい面倒なことになる。

コンビニに停めたのはいいが、さてどうするか。空気を入れてみるしかない。ガソリンスタンドまで500~600mはある。押していくのは無理だ。よし、空気入れを借りてこよう。

※パンクのバイクを押したことがない方々へ:パンクしたタイヤの抵抗で必死でバイクを押しても動かないのです。荷物をたくさん積み込んでいるのでなおさらです。もちろん、エンジンをかけて走ったらタイヤとチューブがボロボロになるので自殺行為です。

ガソリンスタンドで事情を話すと、いいよ、いいよ、と快諾していただく。ありがとう!

借りた空気入れを持ってコンビニまで運ぶ。こんなやつだ。3kgぐらいはあると思う。

コンビニまで必死で運ぶ。雨の中を走ってきた装備のままなので、ライダージャケット、ウィンドブレーカー、レインウェアなど、ありったけ着込んでいる。陽が照り付ける。暑い!なんて言ってる暇はないのだ。

空気を入れる。う~む、何とか大丈夫そうだ。が、油断はできない。10分間、漏れないかきちんと測定しよう。空気圧ゲージを取り出し、測定。今回、初めて使った。備えあれば憂いなし? 備えあっても憂いあり?

10分後に測定。変化なし。やったー。パンクじゃなくてよかったあぁぁぁ~

ということで、最悪の事態は免れたものの、これで1時間のロス。もちろん、空気入れは丁寧にお礼を言ってお返ししました。

あとは走るだけ! と、しばらく走ると、絵になる風景が、、、次から次へと、、、

写真の誘惑には勝てない。遅くなるのを覚悟で撮影したのがこちら。

まずは牧草の風景。

次は風車のある風景。

下のほうに小さくたくさん並んでいるんですが、分かりますか? ※クリック/タップで拡大。

遠くに見えるのは利尻富士。かすかなオレンジ色の空、白くたなびく雲、立ち並ぶ風車。広重の絵のよう。

もう少し引いた絵がこれ。どちらがお好み?

一転してヨーロッパ調の景色。

宿に着くころには日が暮れてしまったが、けっこういい写真が撮れたので大満足。

【本日のデータ】

バルブが閉じないときがある。空気を入れたら漏れを確認!

7月12日(木)40日め 函館から石狩へ:300kmを一気に走る

北海道では、まず礼文島トレッキング。次に利尻富士登山。その後はあとで考える。という計画を立てる。

で、一気に稚内まで行くことにした。560kmほどあるので2日かけていくことに。まず石狩に宿をとり、そこに向かう。

さて、石狩まで280km、一気に走るか。

8:30 出発。

ヤマザキ薄皮つぶあんぱん(5個入り)を買う。トイレ休憩のたびに1個ずつ食べれば昼食抜きでも夕方まで持つだろう。

途中の風景はこちら。

17:30 宿に到着。ほぼ予定どおり。

【本日のデータ】

平均時速:約31km/時(280km ÷ 9時間

ヤマザキ薄皮つぶあんぱん(5個入り):128円