長崎には「明治の産業革命」系の構成資産が多いのだが、ほとんどが非公開だ。
理由は、三菱重工の所有物だから。
その中で予約すれば見られるのが旧木型場。現在は長崎造船所資料館になっている。
朝、予約受付に電話し、1315出発を予約。1日に6回おこなっている。
出発は長崎駅。ここからシャトルバスで三菱造船所に向かう。旧木型場は造船所内にあるのだ。
シャトルバスは造船所内を走って敷地の奥に向かう。
途中にジャイアント・カンチレバークレーン(世界遺産)がある。
非公開だが間近で見られる。写真撮影は、敷地内では禁止、対岸からならOK。
旧木型場に到着。レンガ造りの渋い建物だ。手前は乗ってきたシャトルバス。
入口付近からの風景。重工業の機械が並んでいる。
注目すべきは立ち並ぶ木の柱。8本ある。柱はこれだけ。壁はレンガ。柱はない。
これで長崎の原爆にも耐えた。爆心地からは5km。
泳気鐘(えいきしょう) Diving Bell
その名のとおり、水中に潜るとき、空気を送りこむ鐘(かね)型の装置。
この中に人が入って水中に潜るのだ。
入ってみた。
天井。光を入れる丸窓が8つ。真ん中の穴から空気を入れる。
次は、蒸気タービン。
国産第一号陸用蒸気タービン。
説明をするおねーさんとそれを聴く見学者。聴いてないのは私だけ。
タービンのブレード。歯のように見えるのはフィン。
次は、砲撃で空いた穴。
日露戦争で砲撃を受けて開いた穴。船は佐渡丸。
次は、タンカーの模型。
模型だが巨大。細部が精緻に作られている。
戦艦大和と武蔵について説明するおねーさん。
またもや、聴いてないのは私だけ。
以下、印象に残ったもの。
船舶用ディーゼルエンジンの実験機関。
大型穴明機(あなあけき)
重さ30kg。持ち上げて先端のドリルで鉄板に穴を開ける。
大型ハンマー。
重さ20kg。持ち上げてみようとしたが、腰を痛めそうなので断念。
次は、発電用タービン。
ばかデカい。大きすぎて正面の出入口からは入らないので、天井を取り除き、上からクレーンで入れたという。
次は、ローターの破片。
展示品は、ローターが4つに砕けた破片の一つ。重さ9トン。
次は、計測装置。
プロペラ動力計。
とても興味深い展示が多かった。
やっぱり宗教系より産業革命系のほうが面白い。
シャトルバスで長崎駅に戻る。
と、、、
ランボルギーニ カウンタック。小学生たち大喜び。私も。
さて、もう一カ所に寄って宿に帰ろう。
巨大アンカー。
うしろは長崎港フェリーターミナル。
【本日のデータ】
旧木型場:予約性。見学料(名目は施設維持管理費)800円。出発から帰着まで90分。移動15分+15分、見学60分。
ランボルギーニ カウンタック:カッコイイけど、今となってはただそれだけ。
【本日の宿】
昨日と同じ。温泉付きなのはいいが、入浴税を取られるのがちょっと。
昨日は個室、今日はドミトリー。価格は個室の6割。安いと言えるのかは微妙。