2019/10/28 津和野城址&津和野市内を散策(D252)

今日はまず津和野(つわの)城址に行く。そのあとは津和野市街の散策だ。
津和野城址がどんなものなのか楽しみだ。

津和野城址に向かう。

太鼓谷稲成神社(たいこだにいなりじんじゃ)の千本鳥居が見える。
ここは「いなり」を「稲成」と書く。一般的なのは「稲荷」だ。
あと「稲生」という表現もある。それぞれ系統が違う。
「稲成」はこの一社だけだ。
う~ん、どうでもいい知識ですね。

津和野城跡 物見櫓跡。詳細不明。ごめんなさい。

西周(にし あまね)旧居。
西周は明治の啓蒙思想家。「哲学」「感覚」などの言葉(訳語)もこの人が考えだした。大学生のころ、友人が西周の偉大さについて熱く語っていたことを思い出した。

敷地内の倉。それなりにお金持ちの家だったようだ。シンプルな造りが美しい。

さあ、寄り道はここまでにして、津和野城址に向かおう。

リフト乗り場に着く。
現在、遊歩道整備中のため、リフトに乗らないと津和野城址へはいけない。

リフトを降り、津和野城址に向かう。

道が整備中のため、観光者用歩道が設置されている。

萩の街が見える。茶色の屋根が印象的だ。

15分ほど歩く。

石垣が見えてきた。

案内板に描かれた城の平面図。いろいろな場所がある。全部回ってみよう。

三十間台に登る。
写真左手の白っぽいものはVRポイント。
ストリートミュージアムというアプリを使うと、あの場所で津和野城のVRを観ることができる。津和野城址には6カ所ほどVRポイントがある。

VRはこんな感じ。スマホに当時の建物が映っている。これはいいね。

三十間台は、城郭の中で一番高い場所だ。
東方向。津和野の町がよく見える。

南方向。一段下がったところが人質郭。さらに下がったところが三の丸南門側。

太鼓丸に向かう。

太鼓丸から北方向を観る。津和野の町が見える。

三の丸へ移動。南東方向。

三の丸の南端。南櫓門跡。
ここから自然歩道を歩いて鷺原(さぎはら)八幡宮まで行ける。約1時間。
今日は歩かないが、歩いたら面白そうだ。

案内板にカマキリ。こんなに近くではっきり見たのは何十年ぶりかも。

三の丸に斜めに刺さって並ぶ石。何のためのものだろう? 気になる。

津和野城址は造りが複雑で思ったより面白かった。
さて、市街地に向かおう。

本町通り入口。
赤い車の後ろは津和野コミュニティーセンター(津和野公民館)

堀には鯉が泳ぐ。優雅ですねぇ。

カトリック津和野教会。

古風な街並みが続く。

「fuso 津和野町並み写真展」をどうぞ。

なかなか情緒ある町並み。ノンビリ歩くにはいいですね。

津和野駅前にはSLが展示されている。

D51.ここ山口線を走っていた。

機関室。
ペンキべったりなのが気になるが、綺麗に手入れされている。いいね。

【本日のデータ】
ストリートミュージアム:TOPPANが開発したVRアプリ。日本中のお城・神社・文化財などがVRで観られる。無料。現地でないとVRが見られない、というのが面白い。詳しくはこちら ↓
http://www.streetmuseum.jp/

【本日の宿】
昨日と同じ。津和野市街。

2019/10/27 萩から世界遺産 大板山たたら製鉄遺跡を経て津和野へ(D251)

今日は、萩から津和野へ向かう。
途中、山口県の世界遺産 大板山たたら製鉄遺跡に立ち寄る。

20km、1時間ほど走り、世界遺産のある福栄エリアに入る。

無人販売店。100円均一。

その反対側の風景。ごくフツーの山あいの風景。いいねぇ。

山道を走って世界遺産に向かう。

世界遺産ビジターセンター。

説明ビデオ上映、解説パネルなどがある。グリーンは無料ガイドさん。

ガイドさんと一緒に遺跡に向かう。

石垣の上は鍛冶場跡。

製鉄所の中心部に向かう。

遠方から運んできた砂鉄を置くところ。

砂鉄の洗い場。砂鉄以外の不純物を洗い流す。

製鉄をするところ。全体を覆う建物があった。

透明パネルに建屋が描かれている。むこうの景色は本物。
パネルに描かれた3つの赤い丸を敷地に打ち込んである赤い杭に合わせると、こんな感じで風景に建屋の絵が重なる。
アナログAR!
誰が考えたのだろう。いいアイデアだ。位置合わせが少し難しいのが難点だが。
※AR:Augmented Reality、拡張現実感

左手の赤茶色のが製鉄炉があった位置。
右手の黒いのが天秤鞴(てんびんふいご)があった位置。

製鉄炉の解説。

天秤鞴(てんびんふいご)の解説。

製鉄炉と天秤鞴のアナログAR.
2~3分かけて、ようやく位置があった瞬間に撮影。

山口県の世界遺産では、どこでも無料でガイドタブレットを貸し出している。
内容はすべて同じだが、見るたびに新鮮な気がする。

初期画面。5つの世界遺産のメニュー画面。

大板山あたたら製鉄遺産の当時の様子。

製鉄所の詳細イラスト。
ガイド全体の情報量は少ないが、ちゃんと見るとポイントがわかる。

45km、1時間少し走って津和野に着く。

市街地をゆっくり走ると、造り酒屋を発見。
これは買わねばなるまい。

【本日のお酒】

津和野 純米原酒 秋季特別限定 ひやおろし 秋ざかり
醸造元 石州酒造 販売元 華泉酒造

【本日のデータ】
無料ガイドさん:ムチャクチャ詳しい。自分で調査もしているとおっしゃる。お名前を伺うと市瀬(いちのせ)さん。あとでネット検索してみよう。
津和野:城下町の佇まいを残す街並み。隠れキリシタンの協会が街並みに溶け込む。明日ゆっくり散策する予定。

【本日の宿】
津和野市街。

2019/10/26 萩の世界遺産&浜崎伝建地区を観る(D250)

さて、今日は萩の「明治の産業革命遺産」見学だ。
造船所跡、反射炉、松下門塾(しょうかそんじゅく)の3カ所。

宿から10分ほど走り、恵美須ヶ鼻造船所跡(えびすがはな ぞうせんじょあと)に着く。

ブルーシートが目に入る。説明板に「庚申丸造船場」(こうしんまる ぞうせんば)とある。庚申丸は日本で初めて作られた「西洋式木造帆走軍艦」だ。

造船所全景。右側。

同じく、左側。思ったより狭い。
発掘調査の結果を踏まえて、当時の作業エリアがロープで示されている。

庚申丸造船場(こうしんまるぞうせんば)

スクーネル打建木屋(すくーねるうちたてごや)

絵図木屋(えずごや)
「原寸大の図面を作成した図面場。建物の平面規模は約27.5m×5.0m」とある。
原寸大の図面を作ったのか。おそらく、それを下に敷いてその上に建造していったのだろう。

萩反射炉に着く。
ここには実物が残っている。写真右上の端に反射炉の茶色い頭が見える。

階段を登り、反射炉入り口に着く。無料ガイドさんがいる小屋。
覗いたがガイドさんはいなかった。説明に出ているのだろう。

これが萩反射炉。手間でお話している人たち。右の人がガイドさん?
話かけたらそのとおり。
ガイドお願いしま~す。

いろいろ説明していただいた。
結局、この反射炉では鉄は作れなかった。残念!
その理由が面白い。
のだが、長くなるので割愛。興味があればネット検索してみてください。

裏に回って撮ってみた。
実物が残っている、というのはいいね。ビジュアルは大事だ。わかりやすい。

次は、有名な吉田松陰(よしだしょういん)。松下村塾(しょうかそんじゅく)へ行く。「まつしたむらじゅく」ではないので注意(笑)

松下村塾(しょうかそんじゅく)前。
黄色い服のガイドさんに説明を受けるご一行様。

NHKの大河ドラマがね、うんぬんかんぬん。と話しているのだろう。
「松下村塾」と言われるこの建物は、塾のために建てたもの。住んでいたわけではない。

住んでいた家はこちら。すぐ隣の父の家。
大きい家だ。写真は家の一部(1/3ほど)

松陰神社。住居の少し奥にある。
教え子たち、伊藤博文などが作った神社なのだそう。

吉田家の家紋が幕に描かれている。家紋の中の「卍」が気になる。
卍が描かれている家紋は初めて見た。
最初は、神仏混交? と思ったが、家紋だから関係ないはず。
調べたら面白そう。

早めに観終わったので、宿の周りをブラブラ。

商店街のハロウィンイベント。ファミリーでいっぱい。
左手にはかわいい魔女もいる。いいねぇ。

こっちでは、ゆるキャラ(名前わからん)と子供たちが記念撮影。
このゆるキャラ、猫っぽいので「〇〇にゃん」とか言いそう。
まさか「はぎにゃん」じゃないよね。

お腹が空いたので、露店でクリームパンを買う。
クリームパンなんて10年以上食べてないと思う。素朴な感じだったので、つい買ってしまった。
見た目のとおり、素朴な優しい味で美味しかった。
写真はイベント案内パンフの上に乗せて撮ったもの。

萩市には伝建地区(伝統的建造物群保存地区)が4つもある。
堀内地区(ほりうちちく)、平安古地区(ひやこちく)、浜崎(はまさき)、佐々並市(ささなみいち)だ。

その一つ、浜崎に向かう。

途中で見かけた「鶴江の渡し(つるえのわたし)」
対岸の鶴江地区とこちら浜崎地区を結んでいる。

観光用ではなく市民の足。無料。
今でも日常的に利用されているのがわかる。
運行時間内だったが、市民ではないので遠慮して乗らなかった。ちょっと残念。

浜崎伝建地区に入る。

旧山村健住宅。側面から。

同じく。正面から。
木造の茶と漆喰の白。このコントラストがいいね。

旧山中家住宅(右側)
2階が高いのが特徴。左の家と全然違う。

旧萩藩御船倉(きゅうはぎはんおふなぐら)
その名のとおり、船を格納した船倉。
前面は木製扉。両側&奥は玄武岩の石積み。上は瓦屋根。
昔は松本川に面して船が自由に出入りできたらしい。その後、埋め立てられて今は市街地の中。旧藩時代で、屋根を葺いた船倉としては全国唯一の遺構。

相棒バイクでゆっくりと回っていると、、、

おお、屋根に猛禽類が。サシバかトビか詳細不明だが。
生まれ変わるとしたら絶対にこれ。いつも優雅に空を飛んでいる。いいなぁ~。

藤井家。海産物&魚問屋。
木造の長い建物。屋根の高さが3種類あるのが面白い。2階の高さが異なるのだ。どうして?

無名の一般住宅。一階の木造と二階の漆喰のコントラストがいい。

池部家。
屋根が3層で、1階2階は屋根が斜めに傾いている。
さらに、1階は上から見た形が三角形。
とても奇妙な造りをしている。面白い!
Myお気に入り建築物No1になりそう。

中村亀吉商店。
ガラスに映る相棒バイク&私を意識して撮影。こういうのももいいね。

人が住まない木造住宅。

柱は朽ち、、、

二階の梁は割れ、トタンは錆び、、、

壁は剥がれ、、、

木壁は剥がれ、、、

伝建地区は規制が多く住みにくい。子供たちは市外・県外に働きに出る。
だから高齢者だけが住む。
高齢者がいなくなったら、どうなるのか、、、
日本国中の伝建地区が抱える課題だと思う。

ということはさておき。こちらは住宅と蔦(つた)のコントラストが面白い。

これだけしっかりと蔦が絡むと雰囲気がいいですね。

大嶋家。
醤油醸造元。写真では見えないが、中には大きな樽が置いてある。

泉福寺への入り口。門なのだろう。家と家に挟まれた独特のビジュアルだ。

一日中、変化に富んで楽しかった。
ブログ用写真のセレクトがたいへんだぞ。

【本日のデータ】
観光&ガイドさん:すべて無料。ありがたいが申し訳ない。特に伝建地区にはお金を払ってもいいと思う。囲いがないので、集金方法が難しいのが問題。

【本日の宿】
萩市内。昨日とは別の宿。今日は土曜日なので安い宿を取るのはたいへん。
いつも土曜日の宿確保で苦労する。