2019/3/23 志布志から鹿児島市へ レンゲ畠に夢中で、まさかのガス欠(D126)

0900 鹿児島の志布志港へ到着。

0930 下船。

フェリー「さんふらわあ さつま」と記念撮影。
排水量1万3千トン超。かなり大きい。海上でもほとんど揺れなかった。
ちなみに戦艦大和は、排水量7万2千トン超(満載時)。これの5倍以上か、、、

今日も寒いので、例によってダウンとレインウェアを着込む。
鹿児島がこんなに寒いとは思わなかった。

港を出たところで見かけた看板。
「志布志」という地名は変わっていると感じていたのだが、なぜこの地名なのかがわかった。地名には歴史がある。一時の流行りで簡単に変えちゃいけいよね。

鹿児島市へ向かう途中、ローソン大崎野方インター店に立ち寄る。

店内に大崎町特産品コーナーがある。ハイブリッドコンビニか? 初めて見た。

しばらく走ると、こんな光景が目に飛び込む。

レンゲ畠だ!
小学生のころは家の周りにたくさんあったのだが、その後、見かけなくなった。
懐かしい。

畦道にも。一面に咲くのもいいが、こういう可憐なのも好き。

少し走って、ふと相棒バイクのメーターを見ると、ガソリンが「E」に!

あっ、ガソリン入れるの忘れてた! やばい。

すぐバイクを停め、Googleマップで近くのガソリンスタンドを探す。

1.8kmのところにJAのSSがある。よっしゃー! この距離なら何とかなるだろう。
念のため電話。着いたら休みだった、ということがあるからだ。ガソリンの無駄使いはしたくない。

営業中なのを確認。ヒヤヒヤしながらJA SSに向かう。

プスン、プスン、、、。プスン、プスン、、、。あと、200mというあたりでエンジンが息継ぎを始めた。あっちゃ~。

プスン、、、
あと140mなのに。

正面にSSの建物が見える。

まあいいや。140m押すくらい楽勝だ。

と思ったら、わずかに上り坂。荷物を満載した相棒は重い。
5分ほどかけてSSに到着。

どうしたんですかあ~。

若いお兄さんが走って近寄ってきた。

いやあ、もうちょっとだったのに、そこでガス欠。
レギュラー満タン、カードで。

4リットルのガソリンタンクに4.25リットル入った。
一滴も残っていなかったのは間違いない。

でも、まあ、140m押すだけですんだというのは幸運だ。運の良さに乾杯!

Googleマップにも助けられた。なかったら最短距離のガソリンスタンドを見つけるのは至難の業だ。Googleマップに乾杯!

まあ、乾杯するのは夜だけどね。

満タンになればこっちのもの。ガンガン走って鹿児島湾に出る。

桜島が霞む。岸辺ではなぜか今ごろススキが揺れていた。

鹿児島市に向かって、湾沿いの道を走る。

と、、、大好きな廃墟系不思議建造物が出現、、、

何だかわからないが、相棒バイクと記念撮影。

向かって右に進むとお店らしき建物が、、、

人の気配はない。営業中なのか?

中に入る勇気はなかった。

からあげにこだわりがあるようだが、、、

1440 鹿児島市に到着。

桜島。さっきとはすいぶん形が異なっている。

見ていたら、無性に登りたくなってきた。
九州一周は桜島登山から始めることにしよう。まだだいぶ先の話だが。

沖縄行きのフェリーには明日の夕方乗船なので、今日は鹿児島市泊まり。
フェリーでは熟睡できなかったので、早めに寝ることにしよう。

【本日のデータ】
カブのガソリンタンクには4.25リットル入る。

2019/3/22 大阪は面白い、フェリーの中も面白い(D125)

今日は和歌山市から大阪まで走って、鹿児島志布志行のフェリーに乗る予定だ。

和歌山市から北上して海にぶつかったところに、みさき公園がある。そのすぐ隣のコンビニに寄る。

そこのトイレの貼り紙。

「失敗は清掃のもと」

いいね!
「清掃のもと」は「成功のもと」と掛けているのだが、従業員の本音ここにあり、、、という感じで面白かった。

大阪市に入る。

いきなり大阪らしい(あくまでイメージや)風景に出くわす。

りんくう プレミアム アウトレット ビレッジ。

何が大阪らしいかって?

この風景 ↓

とても不自然な整い方のビル群。そしてチープ感。もしかして、ばったもん?

よく見たら、なんと予想が大的中! 上の写真の赤丸のところをアップで見ると、、、

ビルの外壁は張りぼてでした。撮影のセットみたいなやつ。

中に入ると、まあ確かにアウトレットモール。

売ってるのは全部ばったもん? と心の中で突っ込みを入れた私です。

大阪まで走る途中、寒かったので登山用のダウンとレインコートを着込む。
今回の日本一周では登山ウェアが大活躍だ。

鹿児島から沖縄までの船旅は24時間もあり退屈しそうだ。退屈だけは我慢できない性分なので、あべのハルカス(天王寺駅前)のジュンク堂書店に寄って本を買うことに。

30分ほど探して買ったのはこれ ↓

10年ぐらい前に量子コンピュータというものを知ったのだが、科学者の突拍子もない仮説だと思っていた。しかし、ここ数年で急速に実用化されてきた。遅まきながら仕組みだけでもきちんと理解しておきたい。理解の基礎となる素粒子物理学には昔から興味があり、一般書は20~30冊ほど読んでいる。もし、鹿児島から沖縄までの24時間で理解できたら凄い!はずなのだが、、、

あべのハルカスの裏手に相棒バイクを停めたのだが、脇の飲み屋ビルの壁に描かれていたキャッチコピーが面白かった。

2時間を駆け抜けろ。

一心不乱に食べて食べて食べ抜けるのかあ~
じゃあ、まず胃を鍛えないとね。

同じビルの壁。上のキャッチコピーのすぐ隣。
勝男なのにカツじゃないのか!
ハイボール150円、生ビール ※発泡酒ではございません 180円。
おお、安いね! 1杯の量はわからないけど。

その隣のビル。
植物と鳥小屋で囲まれている。

うわっ、キジに睨まれた!

コジュケイもいる。

烏骨鶏(うこっけい)。一心不乱に餌をついばんでいて、振り向いてもくれない。

説明書が下げてある。ウ~ム、お主、ただ者ではないな。

は~い、私ですぅ~。

こんにちは~。烏骨鶏って、珍しいですねぇ。

まあな。△〇%$&#◇で、あれは知り合いに貰った△〇%$&#◇。これが娘の△〇%$&#◇。

話が面白くて30分ほど立ち話。大阪には面白い人が多すぎる。

さあ、急がないとフェリーに間に合わない。
ということでフェリー乗り場に一直線。

1600 フェリーさんふらわあターミナルに到着。

1630 乗船。

1730 入浴。

1800 飲み&食事しながらロビーでブログ書き。

写真の右半分が私のスペース。4人分を占有。
危険そうなオジサンに近寄るのは無邪気な母子だけ。
ノートPCの脇には、いなり寿司と日本酒。椅子の上には天婦羅。あべのハルカスで買ったやつ。

すると、目の前の吹き抜けの天井にプロジェクションマッピングが始まった。

さんふらわあ号の扉からスタート

いきなり宇宙空間

と思ったら水中。ウミガメとサメがランデブー。

今度は恐竜。食べられるぅ~! 周りの子供たち大はしゃぎ。

空飛ぶ恐竜。

宇宙空間を漂う飛行士。

フェリーさんふらわあ、のロゴ

道頓堀の風景360度版。有名なグリコの広告がポイント。

太陽の塔。

ずっと見上げて写真を撮っていたので、首が疲れた。

大阪も船内も予想以上に楽しかった。
おやすみなさい。

【本日のデータ】
フェリー料金:12,700円

11月26日(月)118日め 天空の城、越前大野城(1)雲海に浮かぶ城に感動!

今回、福井県までやってきたのは、天空の城、越前大野城を見るためだ。
11月は雲海が出る確率が高いようなのだ。

天空の城で有名なのは、竹田城址(兵庫県朝来市)だが、あちらは石垣だけで天守閣はない。大野城には推定再建(※)された天守閣がある。どのように見えるのか楽しみだ。

※推定再建:図面などの事実に基づいた復元ではなく、絵図や他の城の天守を参考に推定して再建したもの。昭和43年再建。コンクリート製。

雲海が出て天空の城になるのは早朝なので、大野市に連泊して2日間2回チャレンジする予定だ。今日がダメなら明日があるさ。

0400 起床。登山の装備を整える。
上は、セーターとダウンを重ね着し、厚めの登山用アウターを着る。
下は、アンダーウェア(ユニクロの極暖)、レッグウォーマー、登山用ズボン、バイク用オーバーパンツを重ね着する。
コーヒーを抽出してポットに入れる。

0500 宿を相棒バイクで出発。

0515 観光案内所で教えていただいた駐車場に着く。

0530 あたりは真っ暗だ。帽子の上に登山用ヘッドランプを装着し、歩き始める。

雲海が出る確率は低いとは思いつつ、何となく出そうな気がする。
夕べ雨が降ったし、今は晴れて冷え込んでいる。
雲海ができる条件がそろっているのだ。

しばらく歩くと道が分岐しており、どちらに行けばよいかわからない。

ええい、たぶんこっち、とカンで進んでいたらこんな標識が、、、

天空の城 越前大野城 撮影スポットへの道
登り口 手前約100m (Uターンマーク)

あっちゃ、間違ったか!
この標識のおかげで助かった。きっと間違える人が多いのだろう。

100mほど戻って正しい登り口を探す。

あった。こっちへ真っすぐ行け、の標識だ。
今度は間違えようがない。助かった。

細い山道をヘッドランプの灯りを頼りに歩く。

左へ行け、の標識。これはフラッシュを使って撮ったやつ。まだ、あたりは真っ暗。

ここまで約20分。道を間違えて10分ほどロスしたので、実質10分。
撮影スポットまで30分ほどらしいので、あと20分ぐらい山道を登るのだ。

ところどころ、道の脇にロープが張ってある。道が細くて足を踏み外しやすい感じだ。
夕べの雨で滑りやすくなっているので慎重に歩く。

展望スポットまで
約300m

どうやら正しい道を進んでいるようだ。よし、よし。

展望スポットまで
約200m

100mごとに標識がある。
入り口の間違い警告といい、ありがたい。

山道が急になり、ぬかるみで滑りやすい。

展望スポットまで
約100m

よし、もう少しだ。
歩いたので、少し汗ばんできた。

展望スポットまで
約50m

もうすぐだ。
空が少し明るくなり、足元がすっすら見え始めた。

0610 展望スポットに到着。他には誰もいない。一番乗りだ。

丸太の椅子にスーパーの袋を敷き、その上に腰を下ろす。

0615 三脚にカメラをセットし、まず1枚撮影。

素晴らしい夜景だ。
真ん中の黒いところが大野城。
東の空が色づき始めた。

この景色だけでも来た甲斐があった。
これが見られたので雲海が出なくてもいいや。
そんな気分になる。

小高い山の上に建つ大野城。幻想的だ。

焦らず、コーヒーでも飲んで待つとしよう。
暖かいコーヒーが美味しい! 持ってきて良かった。

0638 雲がたなびき始めた。これはいけるぞ。

0644 雲がどんどん広がる。

0705 全部隠れてしまった。ガクッ。

いやいや。雲はいつかは無くなるわけだから、必ず城が現れる瞬間があるはず。
気長に待とう。

数分待つと、、、

0713 天守閣が顔をのぞかせる。予想どおりだ。よし、よし。

0727 だいぶ姿を現してきた。まだ朝陽は当たっていない。

0740 朝陽が射し込んできた。

人が少しずつ増えてきた。
口々に、すごい! 感動! などと言い合っている。

0741 また隠れた。

0749 再び出現! 今度は山の上部まで現れた。これぞ天空の城!

天空の城、朝陽に輝く。

0803 城の周りのモヤが晴れて姿をはっきり現した。

城の周囲の紅葉が彩りを添える。

0810 また雲がかかり始める。こういうのも幻想的でいいね。

引いた写真も幻想的。

0813 全体が薄い雲に覆われた。

0815 朝陽に輝きながら再び姿を現す。雲の加減で見えるところが変わっている。あたかも戦艦が向きを変えたよう。

引いた風景がこれ。まさに海に浮かぶ戦艦ヤマト。

0818 ヤマトがまた雲に霞む。

幻想的な風景。朝陽に光る天守閣が印象的。

0830 これはラピュタだ。

0832 朝陽に照らされる人たち。数がだいぶ増えた。

0846 あっと言う間にガスってきた。

0903 何も見えない。かすかに天守閣が見える気もするが、、、

10秒後。

さらに24秒後。

0911 7分後。こちらを正面にしたような形で浮かび上がる。

0912 雲が動き、ラピュタが形を変える。

紅葉と雲のハーモニー。

雲が動き、ハーモニーは続く。

雲が途切れて街が見えてきた。

こちらも。

0928 雲がなくなると思いきや、目の前がガスって何もみえなくなった。

6時半から3時間。これだけ見れば十分だ。
コーヒーも無くなったし、寒いし、引き揚げよう。

登るときには見えなかった紅葉があちこちに。

朝陽に照らされて輝く。

こんな偶然に立ち会わせていただき、ありがとうございました。
幸運に感謝!

【本日のデータ&考察(その1)】

雲海が発生するのは、11月~2月。
中でも11月は発生しやすいようだ。
12月~2月のほうが寒いので発生しやすそうだが、11月が多いのは雨が降ることが多いからだと思う。
前日~夜間に雨が降ると湿度が高くなり、朝冷え込むと湿度が100%を超える。
そして、雲海の発生、というわけだ。

私が幸運なのにはわけがある。

1週間ぐらい前に金沢にいたときから週間天気予報をチェックし、雨の翌日が晴れ、というタイミングがありそうなら大野市に行く、なさそうならさっさと家に帰る、と計画していたのだ。

で、ジャストタイミングで大野市に到着、というわけ。

ローマは一日にしてならず。
天空の城との出会いも同じ。

【本日のデータ&考察(その2)】

大野市には「ラピュタの会」という組織があり、「天空の城 大野城」の知名度向上活動をしているようだ。
ホームページらしいものがこれ↓
http://grouplaputa.blog.fc2.com/

いろいろな看板や標識も、この組織が関わっている or 影響を与えている、に違いない。

撮影スポットは、地元のカメラマン佐々木修という方が開拓(開発?発見?)し、地元の人たちが登山道や撮影場所を整備したらしい。

私がこんな幸運にめぐりえたのも、このような人たちのおかげなのだ。
感謝!