2019/10/14 伊万里&有田を散策(D238)

※10月21日、香炉の写真を追加しました。

今日は伊万里と有田に行く。焼き物の里はどんな雰囲気だろう。楽しみだ。

伊万里に入る。と、橋の欄干に壺が。吉田橋。

窯元が集まる里、大川内山。その入り口。塀にお皿が埋め込まれている。

大正橋。
龍が欄干に鎮座している。

唐臼小屋(からうすごや)
水力を利用して陶石を砕く設備だ。写真は放水した瞬間。

ICで鳴る白磁風鈴 めおとしの塔。
人が近づくと優しい曲を奏でる。

鍋島藩窯橋(なべしまはんようばし)

緑と焼物の対比が美しい。

反対側。

こちらも美しい絵柄の壺とタイル。バックの電線が残念だが。

裏側には龍がいる。

橋だけではない。伊万里ではあらゆるところに焼物が。

体験センター。大皿風デザインのタイル。洒落てますねぇ。

公衆トイレ。壁にタイルが貼られている。

細やか&華やかな絵柄のタイルが並ぶ。

大川内山の案内図。
たくさんの窯元が集まる里だ。

煙突がアクセントの風景があちこちに。

どこか懐かしい風景が続く。

清正公堂入口。加藤清正が祀ってあるらしい。

清正公堂。右側の木は大イチョウ。

民家の石垣に咲く小さな花たち。繊細な風景がいいね。

鍋島青磁 長春窯。
妙に気になるので入ってみた。

入口の風景。

玄関前。風鈴が涼しい音を鳴らす。

こんには~。
バイクで日本一周中なので買えないんですが、拝見だけしてもいいですかぁ。

どうぞ、どうぞ。ゆっくりご覧ください。

ずうずうしいお願いにも丁寧に対応してくださるご主人。
とても品のいい女性だ。(おそらく)私と同年代。

奥の座敷に並んだ作品たち。

遠目にもこの瓶は素晴らしい。絵柄はユキノシタ。
お値段を伺ったら、売り物じゃないんですよ、とのこと。
二度と作れないかもしれない、とおっしゃっていた。

ご主人といろいろお話。
青磁は焼くと1/3ぐらい縮むのだそう。製作が難しい理由だ。
青磁は釉薬がガラス化するので、薄く作ると光を透(とお)す。

青磁のランプ。透ける光が美しい。

ぐい呑み。この透ける光の美しさはどうだ。うっとりする。
ああ、これでお酒を飲んだら美味しいだろうなあ。

そのぐい呑み、3カ月ぶりに店頭に出せたものなんですよ。なかなか難しくて。

透けるぐい呑みは、これともう一つだけ。
もう一つは絵柄と透け具合がこれとは異なる。私の好みは圧倒的にこちら。
う~ん、今、ここで買わないと、同じものは二度と手に入らないだろうなあ。

ということで、どうしても我慢できずに買ってしまった。
いつも使うぐい呑みが10~20個買えるお値段。
ああ、荷物は増えるし、懐は寒くなるのに。

すると、ご主人、遠くからいらっしゃったので、と青磁の香炉をプレゼントしてくださると言う。おそらく、ぐい呑みと同じくらいのお値段だと思う。ビックリ!

ホントですか。やった~!
ありがとうございます。遠慮なくいただきます。
わが家の女王陛下にプレゼントいたします。

ご主人の写真を載せたかったが、恥ずかしいのでNGとのこと。
奥ゆかしい人柄が素敵だ。いただいたから誉めているわけはないので誤解なきよう。

いただいた香炉がこれ。

ぐい呑みと香炉を抱えて、ウキウキ気分で散策開始。

天神橋。
人はほとんど通らない。が、欄干がタイル張り。う~む。

川底には美しい曲線を描いて石が敷かれている。
この美意識。ここまでやるか、と思うのは凡人の発想。だな。

登り窯。
形がよくわかる。観光用 or 体験用のものだろうが、きちんと整備してあるのがいい。

横から見たところ。絵になる風景。

裏路地の一般住宅。こういうの、いいね。

さやのせはし。
伊万里の里を出るところで見つけた橋。
もしや伊万里の最外部の橋にはすべて壺があるのかも。要検証。

15km、20分ほど走り、有田に着く。

泉山磁石場(いずみやまじせきば)に着く。

タイル製の案内板。

こちらは大きな一枚タイル。

この案内も一枚タイル。

泉山磁石場。
磁器の原料になる山があったところ。400年で山一つが無くなった跡。

周囲の山肌。磁器の原料になる土がむき出し。

街の中心地に向かう。

トンバイ塀。レンガを張った塀。

お墓。ここにもトンバイ塀。

お地蔵様のうしろもトンバイ塀。

一般住宅のトンバイ塀。
バラエティに富んだレンガの組み合わせが面白い。

夕方になってしまったので先を急がねば。
と思いつつ、味のある建物が並ぶので、ついつい撮影。

店頭に並ぶ焼物を発見。

大皿。桜が満開。

壺。桜が満開。

大牟田に向かう途中の風景。堤防の上を走るのは楽しい。

バックミラーに映る風景。

とてもいい一日だった。

【本日のデータ】
青磁ぐい呑み:価格は内緒。
青磁香炉:価格は不明。

【本日の宿】
世界遺産 三重津海軍所跡(佐賀県)の近くだが、宿は福岡県大川市。
佐世保(長崎県)→平戸(長崎県)→伊万里(佐賀県)→宿(福岡県)と移動したので、佐賀県はたった1日だったことになる。

2019/10/09 長崎くんち3日目(D233)

今日は長崎くんちの最終日。
5つの踊町の演し物で観ていないのは、今博多町の本踊だ。
庭先廻りのスケジュールを確認すると、麴屋町あたりで出会えそう。
よし、行ってみよう。

歩いていると、こんなものが目に飛び込む。

大凶おみくじ。決して買ってはならぬ。
う~ん、面白いけど、受けを狙いすぎ。

このあたりの路地には昔ながらの商店が立ち並ぶ。

焼物店。

同じく焼物店。

何を売っているのかわかりにくいお店。有名人のサインがたくさん飾ってある。

つまみもの店。ネーミングがいいね。
確かに、つまみになる品だけが並んでいる。

手前の「自家煎 すやきピーナツ」が美味しそう。お店で煎(い)っているのだそう。
「 130g 200円」を買う。

これが煎り器。いいね。

粒あんの饅頭を1つ買う。60円。

果実店。面白いフルーツが並んでいる。

長崎産とんご柿。一山 400円。ざっと数えて23個。
買いたかったが23個は多すぎる。

ザクロと栗。絵になっている。

店名のない洋品店。

ケーキ屋さん。赤と青の対比がいいね。
と、ショーウィンドウの右手で何やら動くものが。

子どものようなおじいさんが働いている。

べっ甲店。グリーンでまとめた色遣いがいい。

和菓子店。

古賀人形店。古賀人形は長崎市の粘土製人形。

お腹が空いたので、長崎名物トルコライスを食べてみる。
左から、カレーライス、エビフライ、トンカツ、下にスパゲッティ・ナポリタン。
フツーに美味しかった。
が、寄せ集め感は満載だし、なぜ「トルコライス」というネーミングなのかも理解できない。

お店を出てフラフラしていると、本踊に出会う。

一軒一軒、お店の前で優雅に踊る。

踊り手は3名だが、チーム全員では20~30人。

麹屋町に行くと、大勢の人たちが通りで待機中。
御神輿が諏訪神社に戻る儀式がこれから始める。

出発。

30分ほどで諏訪神社前まで到着。

御神輿の向こうには路面電車。長崎らしい風景。

一の鳥居の下に、御神輿が到着。
これから石段の上にある神社に御神輿が駆け登る。

さあ、出発。赤い扇子が合図だ。

階段を登る。

最後の石段を3つの御神輿が続いて駆け登る。

諏訪神社に御神輿が到着。観光客がひしめく。

境内から見る鹿児島市内の風景。

魚の町の「川船」が降りるときに削られた石段。

さあ、宿に戻ろう。

路面電車からの風景。なかなかいいね。

【本日のデータ】
路面電車:乗車区間によらず130円。
トルコライス:1050円。ホットコーヒー付。PayPayで支払う。

【本日の宿】
昨日と同じ。

2019/10/03 世界遺産 原城址に行く(D227)

今日も世界遺産巡り。これで3日めだ。
長崎にはいろいろな世界遺産がある。世界遺産三昧。

今日のメインは原城址。
世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成遺産だ。

昨日の富岡城址とは対照的。こちらは建造物を復元していない。
代わりにVRを利用。これが面白かった。

原城址入り口の案内版。三の丸、二の丸、本丸という構成。

大手口跡。
城の正門にあたる。今は案内版があるだけ。

三の丸跡。

二の丸跡。

二の丸 出丸(でまる)。戦いの最前線だったらしい。

大手門口、三の丸、二の丸と、気持ちいいほど何もない。
復元しない、という手法もいいね。歴史の流れを強く感じる。

本丸の石垣。

島原の乱のあと、お城や石垣は徹底的に壊され、石垣の上には土が何メートルも被せられていたらしい。発掘調査で掘り出されたのがこれらの石垣。
復元してしまうと壊されたという歴史的事実が希薄になる。だから、復元しない、という考え方に拍手を送りたい。

本丸の観光ポイント図。
VRの出番だ。

VRビューポイント「本丸・本丸正門(築城時)」

VRはこんな感じ。築城時の建造物が画面に現れる。
画面が光って見にくいのが欠点。内容がいいので惜しい。

本丸跡。

本丸跡の中央あたりには「ビューポイント 四郎家(一揆当時)」

VRはこんな感じ。
一揆軍が立て籠ったときの天草四郎の住居。
「視点が上空へジャンプします」と書いてあるのでやってみた。空中から俯瞰する映像は面白い。動きが速く写真撮影は断念。

本丸エリア端の風景。
十字架よりも左の小さな黄色が気になる。近寄ってみよう。

天草四郎時貞の墓碑だ。

「この墓碑は、西有家町にある民家の石垣の中にあったものをこの場所に移したものです。」との記述がある。

原城址のVRの試みは面白い。タブレットではなくゴーグルになるともっといい。
画像は立体表示に切り替えられるように作ってあった。

原城址から30km、1時間ほど走り、島原市に着く。
ここには島原城や島原武家屋敷街がある。

島原武家屋敷街。
下士(下級武士)の家が700軒ほどあったらしい。

武家屋敷のために作られた小川。小さな花が咲いている。

澄んだ水と小さな花。なごむなあ。

山本邸。

壁に掛けられた槍が渋い。

欄間。向こうの部屋の書が見える。お洒落な造り。

篠塚(しのづか)邸。

美意識が高い人だったようだ。

非公開の家には住んでいる人たちもいるが、住み続けるのは苦労が多いと思う。
町並み保存地区になっているので制約も多いだろう。

おそらく空き家。屋根の破損がひどい。

空き地の場所も。
高齢者の住人が亡くなったあと、子供たちがここに住むケースは少ないだろう。
今後どうしていくのか、大きな課題だと思う。

ゆっくりしていたので島原城に回る時間がなくなった。明日にしよう。

宿からの風景。印象的な雲だった。

【本日のデータ】
原城址:入場無料。VR貸し出し無料。駐車場から本丸まで送迎バスが出ているが、歩くことを強く推奨。
武家屋敷街:150mほどのエリア。公開屋敷内も入場無料。

【本日の宿】
島原市内。小高いエリアにある。