9月7日(金)85日め 山形から新潟へ

これから何日か天気がグズグズしそうだ。月山(がっさん)登山は諦めて山形から新潟へ移動することにする。

朝から雨なので、しっかり雨の装備して走り出す。

台風の影響なのか、稲が倒れている。

今日と明日は、自炊用キッチン付きなので食材を少し買い込む。

到着間際に土砂降り。苦労して宿に荷物を入れる。

夕飯はレンジでチンで済ませてしまった。

雨の中を走ると疲れる。

【本日のデータ】
山形市→新潟市:160km、約4時間

9月6日(木)84日め 山寺(宝珠山立石寺)を観に行く

山形県酒田市から真っ直ぐ新潟に行こうと思ったのだが、せっかく山形にいるのだから山寺(宝珠山立石寺)(ほうじゅさん りっしゃくじ)に立ち寄らないと。

松尾芭蕉の句「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」で有名なお寺だ。

酒田市から約110km。3時間ほどだ。

最上川沿いの道を走る。

新庄市の本合海(もとあいかい)で見つけた建造物。

屋形船(やかたぶね)の形をしている。芭蕉がここから川下りの舟に乗ったという話がある。それを踏まえたものだろう。看板は何もないが、おそらく宴会場
面白いので相棒とツーショットを撮影。

立石寺に到着。もっとずっと山の中かと思っていた。川岸の街の中にある。

全体図。右下から左へ進み、方向転換して右上に向かう、そしてまた左へ。Zの文字を逆から書く感じで進む。

石段を登るとすぐ根本中堂。通り過ぎて左手に進む。

芭蕉の句碑。「閑さや 岩にしみ入る 蝉の声」と彫ってあるのだが、ほぼ読めない。左上の「み入」がかろうじて読める。

大銀杏(いちょう)。山形市で一番太い天然記念物。樹齢1000年を超える。

芭蕉と曽良の像。

こんな調子で順に紹介しても面白くないので割愛。

一番上の「奥之院」まで1000ほど階段がある。雰囲気はこんな感じ。山寺という愛称?俗称?なのはわかる。

Zの左上が五大堂。展望台だ。

以下は印象に残ったもの。

仁王門

仁王が「邪心をもつ人は登ってはいけないと、睨みつけている」らしい。

本当だ。左の仁王。

右の仁王。

邪心を見透かされた。さすが運慶の弟子。

大仏殿の阿弥陀如来。幕の向こうの半眼にも邪心を見透かされた。

修理中の仏像。睨まれた。

どうもお寺は苦手だ。そろそろ宿へ向かおう。

【本日のデータ】
立石寺の入場料は300円。妥当だと思う。
1000段と言っても大したことはない。
のんびり歩いても2時間あれば十分。

9月5日(水)83日め 酒田市の山居倉庫を観る

酒田市は古くから米の集配拠点として栄えた街だ。酒田港は相当な繁栄ぶりだったらしい。

山居倉庫(さんきょそうこ)は、そんな酒田市を代表する建造物として有名だ。

明治26年建造の米穀倉庫。今でも現役で使われている。

酒田駅近くの歩道のマンホール。山居倉庫がデザインされている。

台風が去り、陽が出てきた。出かけたくてムズムズしてきた。

宿から相棒バイクで10分ほど。新井田川の川岸に立つ山居倉庫に到着。

倉庫の裏側。ケヤキ並木が有名だ。パンフレット風に撮ってみた。北側の棟。

南側の棟。全部で12棟。10棟が倉庫。2棟が現在は土産店&食事処&ミュージアム。

裏側は簡素な造り。

棟と棟は、人が通れるくらい離れている。

土産物店などの2棟の間は休息スペース。

二人ならお茶などするのだが。一人でお茶はちょっと寂しい。

休息スペースを通り抜けて突き当たると土産物店。ここを抜けると表側に出る。

屋根瓦が面白い。半円状の突起があり、枝が引っ掛かっている。枝が頭上に落ちない造りにしてあるのだ。何という心遣い。こんな造りの瓦があるとは知らなかった。

表側に出る。

正面は機能的な造りだ。

正面。

出入り口。大きな軒が出ている。各棟に番号が付いている。ここは「10」。

渋い!

正面は棟と棟が繋がっている。境には雨樋。

二重屋根の解説。

側面から見る。確かに屋根が二重になっている。

正面からのアップ。隙間があり風通しが良さそう。

資料館で構造図をいただいた。

地中に杭を打つなど、土台もしっかり作られている。細部に渡って考え抜かれた建造物だからこそ、今でも現役なのだろう。たいしたものだ。

ミュージアムの展示を見る。

「出羽庄内酒田風景」とある。鳥海山が印象的だ。

酒田山王祭祭礼用亀笠鉾

「京都の祇園祭に範をとって」とある。京都の影響力は大きい。平泉もそうだった。

その他、敷地内で気に入ったもの。

東宮殿下行啓記念館。いかにも明治風の建築。

年齢を重ねた藤。消火栓もGood!

約2時間。予想以上に楽しかった。

【本日のデータ】
山居倉庫は、現在、JA全農山形の所轄。見学は無料。

9月4日(火)82日め 酒田市でブログ書き

今夜、台風が通過するという予報なので、酒田市の宿に籠ることに。

コンビニで食料を買い、ゲオで漫画を借りる。いつものパターン。

山と食欲と私』第7巻 信濃川日出雄 新潮社

鳥海山登山で撮った写真は2日間で約950枚。セレクトに一苦労。

でも、もう一度登山気分が味わえる。

コミックは相変わらず面白かった。

山で調理するには、ガスバーナーや調理器具を運ぶので重くなる。一応、バーナー、フライパン、コッヘルは持って来たのだが、、、

今のところ、宝の持ち腐れ、、、

【本日のデータ】
今年、8月5日が「山ごはんの日」になった。「や(8)まご(5)はん」ということらしい。ちょっと苦しい気もするが、、、
ちなみに「山の日」は8月11日。

9月3日(月)81日め 鳥海山に登る(2日め)

今日は降るだけなので気楽だ。が、天気が心配だ。

昨夜、山小屋の人が「今夜は冷え込んでないからなあ。あしたは(天気が)崩れるかもしれん」と言っていたからだ。前日の夜に冷え込めば翌日は晴れ、温かいと翌日は曇りか雨、という経験則らしい。それは私も知っている。

問題は、曇りか、雨か、だ。曇りなら上等。雨でさえなければオーケーだ。

0500 起床。外へ出て空を見上げる。青空! よし!

0510 出発準備。といっても特にない。荷物を再確認して忘れ物がないようにリュックに詰めるだけ。

時間が余ったので隣のイビキ大王とお話。大阪から夜行バスと電車とタクシーを乗り継いでやってきた。67歳。現役バリバリ。

え~、日本一周してるの。バイクで? 業務用スーパーカブ? 知ってるよ。新聞配達のお兄ちゃんのやつだろ。郵便配達とか。

いくつ? 66かあ。退職したわけ? いいなあ。オレはムリ。まだ、仕事してるの。〇%&#△っていう冷凍機器のメンテナンスやってんの。特殊なやつ。仕事やめると困る人が大勢いるんだよ。だからやめられないの。

今回も3日しか休めないんだ。今日は12時までに下山して、乗り合いタクシーに乗らなきゃ。そのあとは、電車で酒田まで行って、夜7時ごろ夜行バス。14時間かかるから大阪に着くのは朝9時ごろ。そのあと仕事。

そこまでして山に登りたいんだ。凄いなあ。

自分のスケジュールを自分だけで決められる私ってすごい幸せ! だよね? 微妙かぁ。幸福とは何か? 人生の一大テーマだ。

0600 朝食。おでんが出た。朝から? 納豆に生卵に唐揚げ。朝食にしては量がある。エネルギーになれば何でもオーケーだ。いっぱい食べて頑張れよ!というメッセージだと受け取った。ありがとう!

0630 排泄。これ大事。ちゃんとスッキリして出発するのだ。私の場合、朝食の前だとNG。朝食を食べてキチンと上から下に押し出す。爽快!爽快!

0643 出発。青空! 爽快!爽快! ウキウキしてくる。

御室小屋に別れを告げる。お世話になりました。ありがとう。

帰りも外輪山コースにする。千蛇谷コースだと遠くが眺められない。いい天気なので、モ・ッ・タ・イ・ナ・イ

御室小屋から外輪山に登る。7~8分。

外輪山に登ったところで撮影。青空と日本海と雲海と外輪山。そして、朝日。いきなり素晴らしい景色。

遠く月山(がっさん)が見える。

これから歩く稜線が先まで見える。左から右へ、また左へ。雪渓の向こうには日本海と青空。朝の冷たい空気が心地いい。

雪渓、雲海、奥羽山脈、庄内平野、日本海。そして水平線と青い空。
上部、中央やや左に月山も。登った人だけが見られる風景。

さあ、歩こう。歩くの大好き。

遠くハシゴが見える。

ハシゴに着く。右手を見ると、雪渓と日本海と青空。

ハシゴを登る。

そこには可憐な花と岩と日本海と空と雲。そして朝の光。

爽快な気分で歩く。歩く。歩く。

振り返ると御室小屋。新山の麓に貼りつく。

かなたに海辺の風車。この角度、この距離感、鳥海山限定。

しばらく進む。稜線のかなたに日本海。これはパノラマ撮影しかないでしょ!

景色を堪能しながら、ゆっくりと進む。

青空と岩と仏像。こういう質素な仏像はいい。仏教本来の姿。

伏拝岳。誰もいないので三脚で記念撮影。素晴らしい景色を独り占め。

だいぶ降りてきた。登山道の脇には低木の(たぶん)松。

こちらにも風車。

文殊岳。お会いした人に撮影していただいた。

稜線の向こうに薄い雲が湧き出す。

七五三掛。

月山。広重風。

八丁坂。ここからのアップダウンは少ない。

御浜と鳥海湖周遊との分岐点。昨日とは異なる鳥海湖周遊に向かう。左方向だ。

整備された木道を進む。

岩と砂利になる。

バッタがピョンピョン。あちこちでピョンピョン。

分岐点。左へ行くと南にある登山口。これから戻る大平口は西方向。右手に登る。

鳥海湖に沿って歩く。と、、、

お尻の後ろに毛皮を下げた(たぶん)ご夫婦。

これ? 毛皮だよ。見りゃわかるか。あっはっは。毛皮座布団。いつでもどこでも座れるの。石に座っても痛くないし。濡れた草でも、ほら。便利だよ。オレのは1匹そのまま。こっちは四角に切ってある。

写真撮ってブログに載せてもいいですか?

いいよ。後ろからならな。顔が出るとすぐわかっちゃうからダメ。

わかりました。1枚だけ。

じゃ、向こう向いてください。もう少し二人が近寄って。もう少し右に向いて。毛皮がよく見えるようにしたいので。

いつもいつも注文の多い写真屋さん。

ありがとうございました。

鳥海湖をあとにして登る。ここも整備された木道。

日本海を見ながら歩く。

御浜から来る道と合流。左手に進む。

河原宿を過ぎたあたりで、道に倒れている人を発見。

写真を撮ると失礼なので写真はなし。代わりにfuso画伯の絵。

どうしたんですか? 大丈夫ですか?

ああ、今、救助要請をしたので大丈夫です。

そうですか。何かしましょうか。

大丈夫です。ありがとうございます。

下は草だし、少し広い場所だし、天気もいいし、トランシーバー持ってるし、35歳ぐらいで若いし、、、、などなどから、まあ、救助が来るならついてなくてもいいか。

救助隊が来るなら、ヘリか徒歩だ。どっちが来るか気にしながら歩く。

高山植物。心がなごむ。

振り返る。山頂はガスって何も見えない。

えっ、もうガスった! オレって運がいいかも。

登山中の団体さんが見える。ガイドさん付きの高齢者のツアー。10年後にはあれに参加しているかも。ゆく川の流れは絶えずして、、、、諸行無常。

ということは置いといて、今を楽しむのが大切。悪く言えば刹那主義。良く言えば悟りを開いた。

名前がわからないが、こっちにポーズをとってくれる。優しい。

下りが続いて飽きてきた。

眠気覚ましに写真撮りゲームを始める。

ルールは3つ。

(1)花を撮る。メインキャラ。

(2)登山道を入れる。親近感。

(3)海か空を入れる。広がり&解放感。

成功した3ショット。

清水大神に着く。一休み。

さて、降りよう。

ほっとする植物。ありがとう。

1232 見晴宿に着く。宿が見える。あと少し。

昼飯の代わりにブラックサンダーきなこ(非常食、48円)

トンボがこっちを見ている。

はい、ポーズ。なかなかのイケメン。

コンクリートの登山道になる。もう少しだ。

救助隊が登って来たら写真を撮る、と決めて、カメラを取り出し、スイッチを入れ、いつでもオーケー。スタンバイ。

こない、、、、こない、、、、、、、 ん? ヘリの音がする。

登山口に着いちゃった。残念! 救急隊と会えなかった。

登山口に降り立つ。右手を見ると消防の救急隊。パトカーも。

隊員が準備の最中。

こんにちは~。救助に向かうんですか? 私、救助を要請した登山者に1時間半ほど前に会いました。

頑張ってください。よろしくお願いします。私が言うのも変だけど。

いつまでもいると迷惑なので、早々に相棒を預けた宿に向かう。

1338 宿に到着。今日はいい一日だった。大満足!

宿のお風呂に入る(宿泊者は無料)。

酒田市に移動して宿に着く。

ブログ書きを少々。できると思ったのは甘かった。

ちょっと飲んだら疲れてダウン。ブラックアウト。

【今日のデータ】
ブラックサンダー:安くて美味しい非常食。チョコレート味、きなこ味など、3種類。

9月2日(日)80日め 鳥海山に登る(1日め)

1日目は標準的な速度で6.5~7時間のルートなので、最低でも8時間はかかるだろうと予測。余裕を持って早めに出ることにする。

ちなみに今回の登山ルートはこれ ↓


『山と高原地図 8 鳥海山・月山・羽黒山』昭文社

地図の左上「大平登山口」から出発。右端の「鳥海山」まで登る。山頂は、「新山」(しんざん)、「七高山」(しちこうさん)だ。新山のすぐ南に「御室」(おむろ)小屋がある。ここに泊まる。

0530 起床。

0630 朝食。昼食用のオニギリも受け取る。

0720 相棒バイクを山荘に置き、徒歩で出発。

山荘の下が駐車場になっている。

20分ほど車道を歩く。

0740 大平登山口に到着。

さあ、出発だ。

登り始めはコンクリートの登山道。表面が細かい石なので歩きやすい。

赤い実がなっている。いつものことだが名前がわからないのがちょっと寂しい。

しばらく歩くと低木になり、見通しがよくなる。

眼下に昨夜泊まった山荘が見える。向こうは日本海。

いい天気だ。あっ、月が出ている。

見事な半月。

黒と赤の実が綺麗だ。

夜露に濡れた高山植物。しっとりした雰囲気がいい。

見晴台に着く。標識があるが文字が読めない。向こうは庄内平野。

写真ではなだらかに見えるがそこそこの傾斜。どんどん登る。

花が群生するエリアに出る。ひと休み。

湿地帯に出る。清水大神。登山マップには「涸れること多い」とあるが涸れていない。雨が多かったのだろう。

登山マップに「吹浦口コース」とあるところ。登山道がよく整備されている。

敷いてある石に削岩機の跡がある。石を割って敷いているのだ。このような人たちのおかげで快適な登山ができる。ありがたいことだ。

河原宿というところ。岩がばらまかれたように点在する。

今日のチョコレートはピーナッツブロックチョコ。偶然だが岩そっくり。

少し歩くと分岐点。

どちらに行ってもOK。右手の「鳥海湖」のほうに行くことにする。

高山植物が咲く。時期的には少し遅いのか、枯れ始めているものが、、、

整備された木道になる。正面は鳥海山。ほぼ山頂まで見える。

山肌を進む。鳥海山にガスがかかってきた。

御浜・鳥海湖分岐点。御浜に向かう。

鳥海湖を見下ろしながら歩く。右端の白い線は鳥海湖へ向かう木道。

右手が御浜。ここからは尾根を歩く。

遠く月山(がっさん)が見える。月山も鳥海山と並んで山形県を代表する山だ。

鳥海山山頂のガスが晴れた。見るたびに変化している。

右手に遠く御浜小屋が見える。

雲が眼下に湧きあがる。

庄内平野を望む。

御浜小屋が近づいた。

アップで。大勢の登山者が休憩している。

御浜小屋入り口。

売店の前を通り抜ける。

公衆トイレ。きちんと整備されている。

1110 御浜小屋に到着。登山口から3時間30分。

イスに座ってオニギリを1つ食べる。隣に座った登山者といろいろお話。

ついつい話し込んでしまった。そろそろ出発しよう。

左手が山頂。ほぼ稜線に沿って歩いていく。

しばらく岩場が続く。

砂利道になる。樹木がないので見晴らしがいい。稜線を歩くのは好きだ。

鳥海湖と庄内平野と日本海。

1200 御田ヶ原に到着。鳥海山の山頂はガスっている。

「山頂 3.6km」とある。登山口に「山頂 7.4km」とあったので、半分ほど歩いたことになる。登山口出発が7時40分だから4時間20分かかっている。この調子だと8時間30分ぐらいかかるか。まあ、予想どおり。

鳥海山に向かってどんどん歩く。石が敷かれた登山道。こんな上までよく整備されている。

すれ違った登山者の(たぶん)ご夫婦が「△#$%が咲いてる」と言っていたので撮影した。形の整った綺麗な花だ。花の名前を聞き取れなかったのが残念。忘れたわけではない。念のため。

八丁坂。少しずつ険しくなってくる。

谷あいを抜ける。

七五三掛(しめかけ)。少し広くなっているので休憩ができる。

丸太の椅子で休憩する人たち。

こちらは立ったまま水を飲むだけ。休憩では座らないことが多い。そのほうが気分が持続する。

水を飲んだらすぐ出発。

青い空と白い雲。疲れていても気分上々 ↑

しだいに険しくなってくる。上に白い標識が見える。分岐点だ。

外輪山と千蛇谷の分岐点。どちらからでも新山や御室小屋には行ける。

見下ろすと千蛇谷に下る道が見える。

谷を歩くか尾根を歩くか?

少し遠回りだが尾根を歩くことにする。天気がいいので海を見ながら歩きたい。

外輪山コースに進む。こっちのコースは下らずに登るのだ。

遠く尾根を歩く人が見える。先に行く人が見えるのはいいもんだ。安心する。

あらら、行く手がガスっている。今日は景色はダメか、、、

まあ、とにかく進もう。

文殊岳(もんじゅだけ)に到着。先にいた人に撮影をお願いして記念撮影。

ガスってはいるが青空も見える。次は伏拝岳(ふしおがみだけ)だ。あと0.6km。

ハシゴが見える。こういうのは大好き。急なほど面白い。ワクワクしてくる。

ハシゴを登る。

もう一つ。

稜線を歩く。左側はガスで何も見えない。

これから歩く稜線が見える。右手から左手に向かって山の一番上の稜線を歩くのだ。ガスってはいるが青空が透けて見える。まだ望みはあるぞ。

しばらく歩く。と、彼方に御室小屋。山の斜面にへばりついている。ひえっ~、あそこに泊まるのか。

伏拝岳(ふしおがみだけ)に到着。ここでも人に頼んで撮っていただく。登山者が多いので頼む人には事欠かない。後方、遠くの、ギザギザした山が新山だ。ガスが少し晴れてきた。

海側の景色はよく見える。雲の形が面白い。

青空が広がってきた。いいぞ。

雲の下には荘内平野と日本海。

広すぎて広角でも入らないので、パノラマで撮ってみた。

《パノラマ写真のベストな見方
スマホではなくパソコンで、写真をクリックして拡大し、上下が画面一杯になるように調整して、左右にスクロールしながら見る。現場にいる気分になれる。保障する。

稜線を歩いて七高山に向かう。三脚を立てている登山者もいる。風景写真か。

山のような雲海。山と山。ツーショットを撮ってみた。

アップで。まるで新山。

パノラマ第2弾。

ガスが晴れて御室小屋がはっきり見える。赤い屋根だ。向かって右が七高山、左が新山。

全体としては険しくないが、ときどきハシゴが。ここを降りる。

岩が多くなってくる。上にいるのはさっき撮影をお願いした人だ。遠く見えるが5分もあれば行ける距離、、、5分じゃ無理か、7分にしよう。

ハシゴの2段掛け。いいね! アスレチックみたいで超楽しい。

ハシゴを登ると、また稜線を歩く。

雪渓が見える。ここの雪渓は「心」に似ているというので有名らしい。でも真上から見ないとわからない。

稜線に立つ2人。なかなか絵になっている。

パノラマ2連発。上のと下のを左右につなぐと連続した風景になる。

あの尖ったのが七高山。

七高山の頂上付近で追いついた。高山植物がお出迎え。

赤いリュックがよく目立つ。わかりやすくてグッド。

お互いに撮りっこして記念撮影。

さて、新山の前に、いったん御室小屋に立ち寄ろう。

七高山から御室小屋へ向かう。少し下って、、、

雪渓の脇を通り、、、

もう一度登ると、、、

御室小屋だ。あとはあそこまで降りるだけ。

1530 御室小屋に到着。手続きをし、不要な荷物を小屋に置く。

1545 新山山頂に向けて出発。

全体が岩でできている感じ。

ここにあるのは2つだけ。岩と岩。

ひたすら岩を登る。

ほぼ垂直な岩。これが登れるから不思議。

今度は岩の裂け目を谷底に降りる。ほぼ垂直。ひえっ~、ここを降りるの?

半分ほど降りたところ。降りられるから不思議。

降りる途中で、上を見上げると、、、

ほぼ垂直な岩の壁。ここまで降りられたのが不思議。写真を撮る余裕があるのも不思議。もっと怖いと思ったが、余裕あり。こういうのは得意だ。

下まで降りると岩の外へ出られる。一安心。

と思いきや、、、

まだまだ岩場が続く。ここもほぼ垂直。ガスって来たし、、、

見えた。あれが頂上だ。

ガスが濃くなってきた。どんどん登ろう。

あの尖ったところが頂上だろう。もう一息。

「 ↑ 頂上」の文字が。ここを登れば、、、

1609 新山山頂に到着。めでたし、めでたし。

ここでもお互いに撮りっこして記念撮影。持っている板に「鳥海山」とあるのをお見逃しなく。背景はガスだけだが、それもよしとしよう。

この人たちと一緒でよかった。狭くて三脚を立てるスペースなどなかった。

周りの風景。パノラマで撮ったが、意味ないじゃん! という気が、、、

さて降りよう。

ほぼ垂直に降りる。降りる方が怖い。

降りたと思ったらまた登る。山頂から御室小屋まで20分。

1630 御室小屋へ戻る。

夕飯まで間があるので、敷地内を散策。

ギャラリーがある。

写真のレベルは高い。プロ級。プロかも。

そうこうしているうちに日没の時間に。果たして夕日は見られるか???

空と夕日と雲海と新山の稜線。最高の一日です。

【本日のデータ】
山小屋では隣の人のイビキが強烈だったが耳栓で問題なし。耳栓は役に立つ。

9月1日(土)79日め 鳥海山に登る、はずだったのに

今日は鳥海山に登る。山頂の御室(おむろ)小屋に1泊して翌日下山する予定だ。
山小屋に泊まるのは富士登山以来だ。う~、ワクワクする。

0530 起床、準備

0730 予定では7時から食べ始める予定だったのに、準備に時間がかかって30分遅れ。

0800 朝食後、出発しようとすると、あれ? 相棒バイクの鍵がない!

焦るな。落ち着け。ポケットを探す。ない。ポーチを探す。ない。リュックを探す。ない。あとは? あとはどこだ? 朝からの行動を順に思い出す。

ズボンのポケットに入れたはずだ。部屋の鍵と朝食券とバイクの鍵、確か3つを入れた。部屋の鍵はフロントに返した。朝食券は朝食ルームで渡した。とすると、落としたのか! 落としたのなら、朝食ルームあたりの可能性が高い。

あわてて地下1階の駐車場から10階の朝食ルームまで引き返す。

エレベーターを降り、廊下を探しながら朝食ルームに行く。

見つからない。

座っていたテーブル周辺を探す。ない。

朝食ルームの係員に届いているかも。係員を探す。いない。

フロントに届いているかも。1階まで戻ってフロントで尋ねてみよう。エレベーターに向かう。朝食受付の前を通りかかると、、、

向こうから来た女性の手に相棒の鍵が!

あっ、それ、私のです。探してたんです。

あっ、そうなんですか。

そうなんです。良かったあ~。どうもありがとうございます。
どこに落ちてたんですか?

そこのエレベーターの入り口。ドアのすぐ前。

そうですか。あって良かったです。本当にありがとうございました。

エレベーターで地下1階まで降りながら、深く反省。

ポケットには入れないことにしていたのに、うっかり入れてしまった。
いいか、二度とするなよ。
首から下げるか、持ち物にカラビナで掛けるか。単体にするな。
わかったか!
わかりました。もう、二度としません。

0840 なんだかんだで40分のロス。併せて1時間10分の遅れ。登山口まで相棒で走って1時間10分はかかる。10時前後に到着かあ。とにかく急げ。

走り始めて10分ほどすると雨が降り出す。泣きっ面に蜂。カーナビにしているスマホにビニールカバーを被せ、レインウェアを着る。15分のロス。このあと、コンビニに寄ってお弁当と水を買うのに10分かかる。着くのは確実に10時過ぎ。10時30分ぐらいになるかも。

山頂の山小屋までは少なくとも6時間、写真を撮ったりしてると7時間。16時30分から17時になる。山小屋からは16時30分までに来てくださいと言われている。ギリギリだ。

う~む、登山初心者にはリスクが高くなりすぎた。写真も撮らずに急いで登るだけというのも面白くない。

カッチン。頭のスイッチを切り替える。よし、今日はやめよう。明日、明後日は今日よりも天気がよさそう。無理して今日登る必要はない。

そうと決めたら道の駅で宿泊先の再調整をしよう。

10~15分走ると道の駅。山頂の御室小屋に電話し、宿泊日変更の連絡。下山後の宿を1日ずらし、今日の宿を手配。すぐに登山開始できるよう、山麓の山荘に泊まることにする。

よし、これでオッケー。さて、このあとどうしよう。

1030 由利本荘市で登山用品店を探して登山用小物をいくつか買う。

1130 ツタヤを探し、コミックを3冊借り、マクドでコーヒーを飲みながら3時間ほど過ごす。

借りたコミックはこれ。

『映像研には手を出すな』第3巻 大童 澄瞳、小学館
1巻、2巻は読んだので3巻を借りる。
面白い! 設定が複雑な上、面白さも複雑。いろいろな賞を受賞しているが、納得できる。タイトルと表紙の絵を見て、面白そう、と思った人にはおススメ。

『理系が恋に落ちたので証明してみた。』第2巻、第3巻 山本アリフレッド、フレックスコミックス
1巻も借りたかったが貸し出し中。4巻も出ているが、まだレンタルしていない。なので2巻と3巻を借りる。恋という状態を一般化して定義しようとする、好意を抱きあう理系の男女をコミカルに描く。面白いと思うか、好みが分かれそう。私は理屈っぽく考えることを笑いにする、というのは好きなタイプ。

1500 鳥海山麓の山荘に向かう。

途中の風景。秋田の段々畑。

写真を撮っていると農家のオジサンが一休みしているのに気づく。
こんにちは~、と話しかけ、いろいろお話。

ここは少し段々畑になっているんですね。

そうなんだ。水が溜まらないんでたいへんなんだ。雑草が生えるし。
ほら、雑草だらけだろ。

えっ、稲だけと思っていたんですが、確かに雑草が混ざってますね。

どこから来たの?

川越です。埼玉の。

そうなの。オレ20年ほど前だけど川越に住んでた。新河岸。
仕事やめてこっちに帰って来て農家やってる。農家はたいへんだぁ。

なぜ雑草が生えるのか、どうやって稲と分けるのか、どれだけたいへんなのか、いろいろお伺いしたのだが、長くなるので割愛。

私には、ほんとうにたいへんですね、という程度のことしか言えない。
実情を知ると何も言えなくなる。

ありがとうございました。お礼を言って走り出す。

しばらく走ると鳥海山が見えてくる。

鳥海山と夏の名残

鳥海山と秋の風

鳥海ブルーラインに入る。

傾きかけた陽の光が日本海に反射する。

遠くには風車。

山荘が近づく。

秋田から山形へ。

遊佐町に入る。

鳥海山は秋田と山形の境にある。山荘は山形だ。

1700 山荘到着

明日のために今日は寝る。おやすみなさい。

【本日のデータ】

マーフィーの法則:ポケットに入れた鍵は必ず紛失する。