8月29日(水)76日め 男鹿半島を回り秋田市へ

今日は男鹿半島を回ってから秋田市へ行く予定。

田んぼには稲が実る。秋田らしい風景。

鷺がいる。白さが印象的だ。

入道埼灯台日本の灯台50選に選ばれている。

灯台から8km、15分ほど走って八望台に行く。戸賀湾と二ノ目潟を望める高台だ。

位置関係は上のとおり。八望台は一ノ目潟と二ノ目潟との間の白っぽいところだ。

八望台から望む二ノ目潟と戸賀湾。二ノ目潟はマールという特殊火山湖だという解説がある。戸賀湾も火山湖だ。海が近かったので繋がってしまったのだ。

北側の海岸線に並ぶ風車。

八望台の隣のなまはげ食堂。変わらない自然、移り変わる人間の営み。

八望台をもりあげる店、という看板が寂しい。志はわかる。現実は厳しい。

戸賀湾の南端に男鹿水族館GAOがある。この周辺の海には溶岩が固まった岩があり独特だ。

尖った部分は岩脈という。岩の割れ目に溶岩が入り込んで固まったものだ。手前の濃い茶色の部分は溶岩だけが固まったもの。形がなだらかだ。こういう対比もなかなか面白い。

相棒の後ろが男鹿水族館GAO。

男鹿半島の南端にゴジラ岩というものがある。この手のものは期待外れが多い。まあ、一応行ってみよう。

相棒を停め、海岸を歩いてゴジラ岩に向かう。柱に、ゴジラ岩はあっち、という案内が。この岩もなかなか見ごたえがある。

しばらく歩くとゴジラ岩が出現。

やっぱり。期待外れだろうという期待が当たる、というのもちょっと寂しい。手前の岩は岩脈。面白いので入れて撮影。

ここにはゴジラ岩より面白い風景がある。

ゴジラ岩だけを目当てで来るとガッカリするが、海岸全体を楽しめば、それはそれで面白い。

あとは秋田市までまっしぐら。

【本日の廃屋】
男鹿水族館GAOの近くにあった廃屋。元お食事どころ。

時代は変わり、営みも変わる。諸行無常。

【本日の日本酒】
秀よし 寒しぼり 純米生原酒

秋田の鈴木酒造店のお酒。米どころはお酒も美味しい。

8月26日(日)73日め キャンプ場隣の温泉で骨休み

どうも眩(まぶ)しいと思ったら、とっくに夜は明けている。

子供たちのはしゃぎ声が聞こえる。

あわてなくてもいいけれど、身体の声を聴きながら起きるとするか。

テント宿泊は思ったより快適だった。芝生+銀マット+自動膨脹マットのクッションはなかなかいい。

隣にテントを張った自転車の青年とお話しながらテント一式を畳みバイクに積み込む。雨がパラパラ来る。たいしたことははない。

自転車の青年は17歳、大学1年生。夏休みを利用して東北1周中。

撤収完了。青年も自転車で走り出す。じゃあ、お互い事故には気を付けような。頑張れよ~。

今日の宿は10kmも離れていないので移動は簡単。夕方までキャンプ場の隣の市営温泉でのんびりすることに。

行ってみると、まだ9時だというのにメチャクチャ混んでいる。ファミリーキャンパーたちが多い。キャンプのあとはお風呂でさっぱりしたいのは皆同じだ。

入浴料200円。安い! 今日は「お風呂の日」だからとのこと。ラッキー。

ということで、夕方までのんびり過ごす。

夕方、宿に向かって走り出した直後に目に入ったのがこれ。

温泉とキャンプ場の周辺一帯が広い公園になっていて、この橋もその一部。

のんびり走って宿に到着。ひさぶりにゆっくりした1日だった。

【本日のデータ】
テント撤収:約20分
入浴料:200円(お風呂の日特別価格)

8月25日(土)72日め 大曲の花火競技会を観る

今日は大曲で花火競技会がある。一度は観たいと思っていたので、210kmほど走って行くことにする。周辺の宿はすべて一杯。テントが張れるところをネットで探し、片っ端から電話。

大曲から15km、30~40分南の「雁の里ふれあいの森キャンプ場」に決める。フリーサイトは先着順とのこと。昼ごろ着けば少しぐらい空いているだろう。ダメならそのときに考えよう。

朝、宿を出るときに共有スペースに貼られたポスターに気づく。

グリーンの屋根にすれば補助金が出るという。微妙な色の違いの4色から選べる。これはいい制度だ。わが川越市もどうだろうか。選べる色は2色。黒と黒。

昨夜、お風呂で見つけた瓦版? 手作り感満載なのがGOOD!

熊に襲われても死ななかった事例。70歳。この女性にインタビューしたい。山菜をあげたからだろう。お年寄りは優しい。熊は美味しいものが好き。私が熊でも70歳の足より山菜を食べたい。

0700 出発。キャンプ場は宿から210km、5時間。今、出れば12時前後には着ける。少しでも早く着いてテントエリアを確保するのだ。

宿を出てしばらく走ると、あたり一帯がリンゴとりんごと林檎。

赤く熟した林檎。

まだまだのリンゴ。

品種が違うのか、個体差か? 人がいたら聞こうと思ったが人影なし。残念。

ガンガン走る。12時前に着きたい。

ススキが目に留まる。

ああ、もう秋なのか。

などと感傷に浸るのはあとにしよう。もう写真はNG。とにかく走れ。

1230 キャンプ場到着。30分ほど遅れたがテントエリアに空きはある。よし、無問題。

手続きをし、テントを張る場所を探す。炊事場の近くに決め、テント張り。

テント用品一式。向かって左から、グランドシート(黒)、テントのポール(グリーン)、フライシート(オレンジ)、テント本体(黒と薄黄色)、銀マット、エアーマット(グレー&ブルー)、シュラフ(ブルー)。

すべて日本一周用に購入した最新式の登山用。20日ほどテントで暮らせば宿泊費で元が取れる計算。登山でも使えるし、大型バイクのツーリングでも使えるし、、、と、買う理由をあれこれ考えて大決断をしたのだ。

1300 テント設営開始。

(1)グランドシートを敷く。

(2)ポールを伸ばす。

(3)ポールをテントのポールガイド部に差し入れる。

(4)飛び出しているポールを持ち、グッと持ち上げ、ポールの先端をテント端の穴に差し込む。テント張り終了。

(5)フライシートを被せる。※雨や夜露でテントが濡れるのを防ぐ。

(6)地面にペグを打ち、ロープを掛けて固定する。(7)中に銀マットを敷く。

(8)エアーマットの状態を確認する。

テント設営の前に広げておいたので、勝手に空気を吸い込んで膨らんでいる。

(9)空気を何度か吹き込み、パンパンになったら、バルブを押し込みながら右にひねる。

はい、オッケー。3、4回吹き込んだだけでパンパン。Good!

テント設営と荷物の整理で1時間ほど。テント設営は慣れれば15分でできるだろう。最近の道具はとてもよくできている。特にエアーマット。中にスポンジが入っていて勝手に空気を吸い込んでくれるのだ。

まだ時間があるので休憩所で1時間半ほどブログを書く。だが、これが失敗だった。大曲の花火競技会を甘く見ていたのだ。

1530 大曲の花火競技会会場へ向かう。

約1時間ほど走ったところで警察官に河原の臨時駐車場に誘導される。花火競技会会場の4~5km手前だ。こんなに離れたところが駐車場とは。

甘かった。

相棒を駐車場に停め、河原の堤防の上を会場に向かって歩く。

歩く。

歩く。

歩く。

今できることは2つだけ。歩くことと歩くこと。

1時間ほど歩き、会場入り口に着く。

入ろうとする観客でごった返している。

観覧席の案内表示。「有料自由観覧エリア 入口」とある。当日参加でオッケーらしい。よし、そこで観よう。1000円は痛いが仕方ない。

会場内、あらゆるところが人、人、人。

しばらくあるいて有料自由席に着く。ところが、、、

ここは満杯で入れません。会場の一番奥の有料自由席なら空いていると思います。そちらへどうぞ。会場マップをどうぞ。

今いるのは案内図の一番下、「入口8」より下の薄いグリーンのところだ。案内図の一番上、「入口0」のところまで行けというのだ。

仕方ない歩こう。あああ、ブログなんか書いてないで早く来ればよかった。

人ごみをかき分けかき分け会場を縦断すること20分。どうにか自由席は確保できた。

見回すと会場を埋め尽くす人、人、人。何万人いるのだろう。大イベントだ。

※後日の調べ:人出は74万人。花火大会8位。(「花火大会2018」より)

1730 「昼花火」が始まる。「昼花火」というものがあるとは知らなかった。明るいうちの花火なので煙の色や形に工夫が凝らされている。

1850 「夜花火」が始まる。競技会なので、それぞれ工夫が凝らされていて飽きることがない。

花火の醍醐味は光の変化なので、写真では表現できない。見ることに専念して写真は数枚撮っただけ。

動画という手もあるが、動画を撮っていると花火を直接見られない。モニター越しの花火では会場に来た意味がない。眼球ダイレクトとモニター越しでは解像度がまったく違う。で、動画は撮らず。

数枚のうち、まともに写ったのがこの1枚。

2130 終了。2時間40分間、最先端の創作花火を堪能。これで1000円なら文句はない。

帰りの会場内は大混雑でノロノロ歩き。会場を出るまで40分。

2300 相棒が待つ駐車場に到着。

2400 テントサイトに到着。

テントのファミリーたちは子供も含めて起きている人が多い。

私は寝ます。アイマスクと耳栓が初めて役に立った。ちょっと嬉しい。

【本日の考察】
次回はもっと高い料金の会場中心にある最上級の席を予約したいと思う。ただ、一人より数人のほうがいい。

●有料観覧席料金
A席(定員6名) 23,000円
C席(定員5名) 15,000円
イス席(定員1名) 3,000円 (価格はすべて税込です)
※オフィシャルサイトより

A席は6名で23000円なので1名3833円。交通費や宿泊費などを払って来るのなら、このくらい払ってもA席がいいと思う。B席がないのはなぜ?