2019/10/04 島原城へ行く(D228)

島原城は世界遺産でも何でもない。観光地化されたお城だ。
明治維新で廃城となり解体されたが、昭和39年に天守閣が復興されている。
島原城の案内版には「復元された」とあるが、「復元」と言えるほど忠実ではないと思う。

最初に気になったのがこれ。
「島原城キャンピングトレーラー お泊まり体験」
面白そうだ。リーズナブルな料金なら泊まってみようと思ったが、、、
1室1泊5980円。1人では高い。2~3名ならいいが。

西の櫓。
庭師さんが整備中。

名城画展をやっている。

「ご入場の方は、十円お入れ下さい」だって。十円とは中途半端な。
なぜ、無料 or 百円のどちらかにしない? なぜこの値付け?

まあ、いいや。
10円を入れ、入場する。

加賀 金沢城。
お城の絵が描かれた手ぬぐいがずらり。80枚前後が展示されている。

紀伊徳川氏。
構造物の名前入り。

大阪城。
石垣刻印だけ。

十円の意味がやっとわかった。これ以上取ったら、お客さんは怒り出す。

西の櫓の前は記念撮影広場。団体さん向け。
絵葉書っぽく、いい感じに写りそう。観光用としてはこれが重要。

御馬見所(おんうまみしょ)
中央の壁の意匠が美しい。
藩主が藩士の訓練状況をここから視察したらしい。
三の丸にあったのを移築。当時のものはこれくらい。

本丸(歴史資料館)の入り口。
妙齢の女性が横笛を吹いてお出迎え。
5人の担当者のうち4名が吹けますよ。とのことだった。

展示物は、キリシタン、弾圧、民俗など多岐にわたる。
以下、面白いと思ったものをいくつか。

織部焼 風露台 丸板(おりべやき ふうろだい まるいた)※
緑の部分は海を表現しているのか? 大胆なデザインがいかにも織部焼だ。
中央の茶色の部分は十字(クロス)なのだそう。

※「風露台」とは茶釜の土台。「織部焼」は、 千利休の弟子で大名の古田織部(ふるたおりべ)が始めた焼物。奇抜・斬新なデザインが特徴。

螺鈿床置物(らでんとこおきもの)
藩主 or 上士の持ち物だったと思うが詳細不明。

秤(はかり)

そろばん。
上が玉2つ、下が玉5つ。子供のころ、わが家にもあった気がする。

弩(ど)。弓の一種。この系統の武器がこのあたりにあったとは!
解説なし。詳細不明。

精霊船(しょうろうぶね)
精霊流し(しょうろうながし)のとき、この船に故人の魂を乗せて流す。

原の城攻防図 模型。製作 南有馬中学校。

城が立体的に見えるのが素晴らしい。

最上階(第5層)に登る。

額縁入り雲仙。

パノラマでも撮ってみた。
雲仙方向(西側)

有明海方向(東側)

「山より高い愛をさがす、海より深い愛を探す」
そこのご夫妻、高くて深い愛は見つかりましたか?

明日から夜の陣が始まるらしい。ただし、土日のみ。
平日は見物客が少なくて、戦なんかやってられっかよ。ということらしい。

立入禁止でござる。
Do Not Enter Authorized Persons Only

江戸時代の人が書いたのだから無理もないけど、英語が間違っているよ。
これじゃ、関係者は入っちゃダメ、になっちゃうよ。
「staff only」がシンプルでいいんじゃない?

さて、今日は小浜(おばま)町に泊る。雲仙岳の向こう側だ。
登山をするので下見をかねて山を越えていくことにする。

平成新山が見えてきた。雲仙岳を構成する山の一つだ。
1991年(平成3年)から1995年(平成7年)かけて生まれ、1996年(平成8年)に平成新山と名づけられた。
左下のゲレンデのような斜面は火砕流が流れたあと。

平成新山の頂上。
尖った岩があちこちに見える。煙が立ち上っている。現在も小さな噴気活動は継続している。頂上を中心とした一定のエリアは立入禁止なので山頂への登山はできない。

ロープウェイがある仁田峠に向かう。
登山はロープウェイに乗って出発するので、今日は事前調査だ。

環境保全協力金集金所。

通行料ではないので、車か二輪かは関係ない。

係員が1名常駐している。これが不思議。人件費がかかるはず。駐車場のような自動改札にしたらいいと思うのだが。

ん? 1台100円ではなく、1人100円なのか。乗車人数に応じて徴収する金額が変わるのか。
「はい、4名なので400円ね」
「バスには何名乗車ですか? 35名? 3500円です」
みたいな。
だとすると人が必要か。自己申告にした場合、どうなるだろう?

などど考えながら宿まで走る。
考えごとは危険なので次からはやめねば。
マインドフルネス。風を感じながら走るのがベストなのだ。

【本日のデータ】
島原城:駐車場100円(二輪)、天守閣540円。
名画展:10円。ただし、名画は手ぬぐいに描かれているものを指す。
仁田峠:環境保全協力金(たぶん1名につき)100円。

【本日の宿】
小浜町(おばまちょう)市街地。安い、部屋が広い、温泉がある、サービスがいい、と良いことづくめ。ウェルカムドリンクと温かい温泉タマゴがもらえる。

2019/10/03 世界遺産 原城址に行く(D227)

今日も世界遺産巡り。これで3日めだ。
長崎にはいろいろな世界遺産がある。世界遺産三昧。

今日のメインは原城址。
世界遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成遺産だ。

昨日の富岡城址とは対照的。こちらは建造物を復元していない。
代わりにVRを利用。これが面白かった。

原城址入り口の案内版。三の丸、二の丸、本丸という構成。

大手口跡。
城の正門にあたる。今は案内版があるだけ。

三の丸跡。

二の丸跡。

二の丸 出丸(でまる)。戦いの最前線だったらしい。

大手門口、三の丸、二の丸と、気持ちいいほど何もない。
復元しない、という手法もいいね。歴史の流れを強く感じる。

本丸の石垣。

島原の乱のあと、お城や石垣は徹底的に壊され、石垣の上には土が何メートルも被せられていたらしい。発掘調査で掘り出されたのがこれらの石垣。
復元してしまうと壊されたという歴史的事実が希薄になる。だから、復元しない、という考え方に拍手を送りたい。

本丸の観光ポイント図。
VRの出番だ。

VRビューポイント「本丸・本丸正門(築城時)」

VRはこんな感じ。築城時の建造物が画面に現れる。
画面が光って見にくいのが欠点。内容がいいので惜しい。

本丸跡。

本丸跡の中央あたりには「ビューポイント 四郎家(一揆当時)」

VRはこんな感じ。
一揆軍が立て籠ったときの天草四郎の住居。
「視点が上空へジャンプします」と書いてあるのでやってみた。空中から俯瞰する映像は面白い。動きが速く写真撮影は断念。

本丸エリア端の風景。
十字架よりも左の小さな黄色が気になる。近寄ってみよう。

天草四郎時貞の墓碑だ。

「この墓碑は、西有家町にある民家の石垣の中にあったものをこの場所に移したものです。」との記述がある。

原城址のVRの試みは面白い。タブレットではなくゴーグルになるともっといい。
画像は立体表示に切り替えられるように作ってあった。

原城址から30km、1時間ほど走り、島原市に着く。
ここには島原城や島原武家屋敷街がある。

島原武家屋敷街。
下士(下級武士)の家が700軒ほどあったらしい。

武家屋敷のために作られた小川。小さな花が咲いている。

澄んだ水と小さな花。なごむなあ。

山本邸。

壁に掛けられた槍が渋い。

欄間。向こうの部屋の書が見える。お洒落な造り。

篠塚(しのづか)邸。

美意識が高い人だったようだ。

非公開の家には住んでいる人たちもいるが、住み続けるのは苦労が多いと思う。
町並み保存地区になっているので制約も多いだろう。

おそらく空き家。屋根の破損がひどい。

空き地の場所も。
高齢者の住人が亡くなったあと、子供たちがここに住むケースは少ないだろう。
今後どうしていくのか、大きな課題だと思う。

ゆっくりしていたので島原城に回る時間がなくなった。明日にしよう。

宿からの風景。印象的な雲だった。

【本日のデータ】
原城址:入場無料。VR貸し出し無料。駐車場から本丸まで送迎バスが出ているが、歩くことを強く推奨。
武家屋敷街:150mほどのエリア。公開屋敷内も入場無料。

【本日の宿】
島原市内。小高いエリアにある。

2019/10/02 世界遺産 天草の﨑津集落に行く(D226)

朝、階段の踊り場にこんなものがあるのに気づく。

タコの飾り物。もちろん、凧じゃなくて蛸。ご主人が獲ったやつ。
作ったのもご主人。しかるべき処理をしたあと天日干しにする。
足が胴体から切り離されているのに注目。こうすると綺麗に平たくなる、とのこと。

鰻(うなぎ)を獲る器具。うなぎカゴ、と言うらしい。
今は塩ビ管を使っているけどね。天然鰻が獲れるんだよ。
だって。いいなあ。

宿から50km、1時間ちょっと走って、世界文化遺産 天草の﨑津集落(さきつしゅうらく)に着く。
※「さき」は「崎」ではなく「﨑」。「大」はなく「立」。要注意。
※天草の﨑津集落:世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成要素。

集落の入り口で見かけたバイク。
ホンダ ベンリィ CL50。1997年4月21発売。
写真を撮っていたら出てきた持ち主とお話。ホンダ仲間はみなお友だちだもんね。
いろいろパーツを探して修復し続けているとのこと。
そりゃあ、そうだ。20年以上前のバイクだもんね。
これからも大切に乗り続けてください。

集落をトコトコ走る。

石の壁に平たい美しい樹木風植物。アートだねぇ! 素晴らしい。

こちらは、現代アート風集落風景。
最初はミラーや消火栓は邪魔だと思ったが、これも絵の一部だと思えば、意外といいかも。
赤い消火栓と赤い花。白い「消」。青い「注意」。黄色いポール。樹木風植物の緑。いいね!

駐車場に相棒バイクを置き、﨑津集落を散策。

﨑津集落の全体図。小さな集落なので歩いて回っても時間はかからない。

﨑津諏訪(さきつすわ)神社。
潜伏キリシタンの人たちは神社へもお参りしていた、という記録が残っている。

ハルブ神父の墓。

飲み屋さんの店先。貝殻の飾りがいいね。

崎津カトリック教会。
なぜ「﨑」ではなく「崎」なのかは不明。漢字の違いを意識していないのか?

向かって右(ダークグレー部分)はコンクリート製、左(ホワイト部分)は木製。
建築中に資金不足で途中から木製になったそう。
ごまかさず、はっきり色分けしているのがいいね。

教会内部。
畳敷きなのが特徴。今は、折たたみイスが置いてある。ちょっと残念。

﨑津資料館みなと屋。
入ってみる。

﨑津集落のジオラマ。おお、いいね。

教会付近をアップで。

紋付屋旅館跡地。

公園 or 休息所 になっている。

カケ。漁師の作業場。﨑津集落ならではのもの。

海上マリア像の見えるポイントへ着く。
貝殻の絵馬がいいね。

海上マリア像。
720mm望遠にしてもこの程度。遠すぎる。
何を目的にあんなところに作ったのか? 海を見ているし。
もしかして、外国の船に向けたもの?

大江教会。
ロマネスク様式教会。昭和8年建築。世界遺産とは無関係だが有名。
改修工事中。そんなに残念でもなかった。ま、いいか、という感じ。

教会脇のキリシタンのお墓。仏教的デザインの墓石の上にキリスト教的十字架。
柔軟な発想だなあ。

墓石の上に十字架はないが、祈りの文言が刻まれている。
「我等」ではなく「彼等」。
「彼等」とは亡くなった人たちのことだろうが、微妙な違和感を感じるのはなぜだろう?

天草のガソリンスタンド前の風景。
彼岸花と石垣。対比がいいね。

富岡城址に着く。

さほど大きくはない。どんな城址なのか楽しみだ。

駐車場から徒歩で城址に向かう。

木々の間から城壁が見えてくる。

おおっ、いい石垣だね。復元したのか。

石垣の説明。
歴史的経緯で石垣が3層になっていたことが調査でわかったらしい。

場内からの風景。

さらに登ったところから。

門の向こうに海が見える。

天守閣エリアからの風景。

同じく。いい景色だね。

午後の光を浴びる石垣。

思ったより再現されていた。ここが入場無料とは。
再現費用はどこが負担するの? こんなに出費して大丈夫なの? 元は取れるの?
他人事ながらとても心配。

鬼池港フェリーターミナルに着く。
ここから長崎の口之津(クチノツ)港に行くフェリーに乗る。

フェリー入港。島鉄(島原鉄道)が経営。

出航。

大きな虹。素晴らしい偶然。幸運に感謝!

そうこうするうちに口之津港に着く。

桟橋が近づく。

接岸作業中の人たち。ロープを投げると即キャッチ。思わず拍手!

今日もよく動いた。よく眠れるだろう。

【本日のデータ】
施設・城址:入場無料。
フェリー(天草 鬼池港 → 長崎 口之津(クチノツ)港):910円(1名+原付1台)

【本日の宿】
長崎 口之津港から15km、20分。個人経営の古い宿。台風影響で何かが壊れ、さっきまで直していた、とご主人。シャワーは15分待ってね、これからボイラーを点けるから、とご主人。う~ん、ま、私はいいけど。他のお客さんから苦情はこないの?