2019/5/23 鹿児島の世界遺産を巡る(D186)

※これを書いているのは7/14(日)。時間が経ちすぎてだいぶ忘れてしまった。高揚感も薄れている。やはり旬なうちに書かかないとダメですね。

今日は鹿児島市内を観光したあと、明治の世界遺産群を観ながら霧島市に向かう予定。

まず、バイクは宿の駐車場に停めたまま、徒歩で鹿児島中央駅に向かう。

数分で駅前広場に到着。

江戸時代、薩摩藩から外国に留学した人たちの群像がある。
この位置から見ると、後ろの観覧車が後光っぽく見えるのが面白い。

この留学生たちが薩摩藩の中核となり、明治維新に繋がっていくことになる。外を見て学んでいた薩摩藩と国内しか見ていなかった幕府。大きな力の差が生まれるのは当然だと改めて感じる。

駅に向かう。

辻立ちで托鉢(たくはつ)中の修行僧。
スマホ片手に急ぐ女性と鉢を片手に身じろぎしない僧。
同じ空間で一瞬の交差。いつでもどこでもドラマがある。

駅の階段。休憩用の椅子で談笑する人たち。いいね!

登ってみた。

二人掛け、3段おき。センスある設備。企画者に「いいね!」を贈呈。

駅ビルの観覧車アミュランに乗ってみた。

足元も透明なオールクリアーゴンドラ。

素早く乗り込む。まだ屋内なので外の景色は見えない。

音声ガイド。無料。
ゴンドラはじわじわ上昇中。

双眼鏡。こちらも無料。
ゴンドラ下部の透明度はこのくらい。キズだらけで曇っている。

屋上から上に抜けた瞬間。う~、ワクワクする。こういう瞬間が好き。

留学生群像が見える。

新幹線も見える。

桜島をバックにした鹿児島市内。中央に見える甲突川(こうつきがわ)がいいね。

路面電車が走る街は楽しい。富山も広島も鹿児島も楽しい街だ。

14分30秒の空中散歩。楽しかった!

宿に戻り、バイクで出発。

西郷隆盛像。小高い場所から道行く人々を見下ろしている。
上野公園の浴衣姿とは異なり、こちらは軍服姿。お腹が出ているのは同じ。

市立美術館の駐車場にバイクを置き、徒歩で市内を散策することにした。

まず、鹿児島県 歴史資料センター 黎明館に向かう。ここは島津氏の居城、鹿児島城(鶴丸城)があったところ。

黎明館庭園に移設されていた民家が興味深かった。
二つの家が連結された「樋の間(てのま)二つ家」という造りだ。

裏から。確かに二つの家がつながっている。

間取図。「てのま」で連結されたL字形なのがわかる。

正面から。てのま(樋の間)の屋根部分が雨樋になっている。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は 1375251-1280x853.jpg です

造りが面白い。
元々は竹だけを組み合わせたものだろう。近代になって補修で銅板を被せたのではないか。
竹だけでも雨量が少なければ雨漏りしない構造だ。どこまでの雨量に耐えられるかは微妙だが。

内部。間取図で「どっにわ」(L字の角のところ)からの風景。
左手が「なかえ」側、右手が「てのま」「すえ」「かみおもて」側。
二家族が半独立状態で土間(キッチン)を共有していたわけだ。
二世帯住宅!

北東へ2、3分歩いたところに薩摩義士碑がある。
これは幕末&明治維新とは関係なく、江戸時代(宝暦)に幕府の命で行われた木曽川・揖斐川・長良川(岐阜県)の改修工事の犠牲者の碑。1000人が動員され、88名がなくなったらしい。死者が8.8%とは!

駐車場まで戻り、バイクで西郷隆盛 南洲翁 洞窟へ向かう。
西南戦争のときに西郷隆盛が立てこもったという洞窟だ。

これがその洞窟。

5日間この洞窟ですごした、とある。享年49歳。

そこからバイクで3分ほど坂道を登ると城山公園駐車場。
さらに徒歩で5分ほど登ると城山公園展望台に着く。

桜島をバックに記念撮影する小学生たち。修学旅行or遠足だろう。

雲もなく絶好の行楽日和。街も桜島もよく見える。
標高107m。観覧車アミュランの最大高は91m。こちらのほうが16mほど高い。

気が付くと14:30。ゆっくりしすぎた。
世界遺産群巡りに出発しよう。

城山公園駐車場から4km、10分ほど走り、通称「異人館」に着く。

旧鹿児島紡績所技師館(異人館)入口。

イギリス式コロニアル様式の典型的な建物だ。

二階の窓ガラスに反射した光が虹のような模様を作る。
当時の窓ガラスには微妙な歪みがあるのでこう見える。
古い洋風建築で大好きなところがこれ。素晴らしい!

中は資料館になっている。

コロニアル様式の解説。

コロニアル様式の系統図が面白かった。
この異人館や長崎の有名な旧グラバー住宅はベランダコロニアル。
長崎の大浦天主堂は木骨石造コロニアル。
札幌時計台は下見板コロニアル。
ひと口にコロニアルと言ってもいろいろあるものだ。

世界文化遺産「明治日本の産業革命遺産」の解説。
「鹿児島から始まる~」という見出しが誇らしげだ。

さて、いくつかの跡地を見ながら仙厳園に向かおう。

造船所跡。案内板だけ。

鹿児島紡績所跡。案内板だけ。

バイクで3分ほど走ると旧集成館機械工場だ。

旧集成館とはたくさんの工場が集まったものを言う。この建物はその一つで、機械工場。現存する日本最古の洋式工場だ。イギリスやオランダから輸入した機械を蒸気機関で駆動し、さまざまな機械部品を製造していた。
現在は、博物館になっていて、当時の機械が陳列されている。撮影禁止なのでお見せできないのが残念。
江戸時代からこんな機械を使って船の部品などを製造していたのか、と思うと、薩摩藩主たちの先見性には頭が下がる。

すぐ隣の仙厳園に向かう。薩摩藩主島津家の別邸だ。
これがすごい。島津家がいかに先進的かを目の当たりにすることができる。

案内板。ここを訪れた際は、案内板をよく読み、重要なものを見逃さないほうがいい。ボーっと見てるとチコちゃんに叱られる。

仙厳園入口。島図家の家紋が印象的だ。

入口を入ると、正面に反射炉跡が見える。

反射炉とは金属を溶かして精錬する設備。これは大砲を鋳造するために造られた。
外国船と戦うには高性能な大砲が必要だが、輸入するだけでは限界がある、ということで反射炉を建造して自分たちで大砲を作ったわけだ。
こうして作られた大砲がのちに幕府との戦いで役立つわけだ。

現在、残っているのは基礎部分。階段があるので登ってみた。

けっこう複雑な構造だ。

別邸の中に大砲製造所がある、というのが面白い。幕府の目から隠すには好都合なので、きっとそんな理由もあったのだろう。

薬丸自顕流(じげんりゅう)の展示棟。
一般的には「示現流」と書く、流祖の東郷重位(とうごう ちゅうい/しげかた)が有名だ。薬丸自顕流は示現流の分派で、江戸末期に薩摩藩の剣術師範をしていたので、関係が深いということで展示されているのだろう。

少し歩くと、いかにも日本庭園、という感じの庭に出る。

錫門(すずもん)。屋根が錫製なので、この名が付いた。
瓦ではなく錫製というのが面白い。江戸時代初期に薩摩藩で錫鉱山が発見されたので、設計者が「錫で作ってみましょう」みたいなノリだったのかも。

錫門を抜けると正面が御殿(お屋敷)。

中庭をグルっと囲むように廊下がある。障子から入る柔らかな光が美しい。

NHK大河ドラマ「西郷どん」(せごどん)の衣装。

薩摩焼の蓋付壺。同じものが二つ並ぶ。
島津家29代忠義が、ロシア帝国最後の皇帝、ニコライ2世の戴冠式のときに贈った薩摩焼の複製。現物はエルミタージュ美術館所蔵。
美しくて見惚れてしまった。写真では美しさが全く伝わらない。残念!

中庭。

畳の上に洋風のテーブルとイス。和洋折衷(わようせっちゅう)の見本その1。
来客時にはこのような形で食事をしたらしい。おそらく貿易相手の外国人がたくさん訪れたのだろう。

家紋入りの照明器具。さすが藩主だ。

廊下から回遊式庭園を望む。右手に桜島が見える。壮大な借景。

藩主の居間。日常はここで過ごしたらしい。
藩主が座った位置に座ってみた。

藩主の目線での眺め。桜島が額に入った絵のように見える。何という贅沢。

寝所。螺鈿細工(らでんざいく)の欄間(らんま)がオシャレ。

応接室。和洋折衷(わようせっちゅう)の見本その2。

庭に出てみる。

桜島がすぐそこ。

回遊式庭園。

高枡(たかます)。園内のわき水を石造りの水管集め、高枡から御殿前の池などに配水している。サイフォンの原理で水量を調整しているらしい。

明治25年に造られた水力発電用ダム跡。発電設備はどこにあったのだろう?

猫神わきの絵馬。

お尻のほうの水がいっぱいになると、このように頭が跳ね上がり、ゴン、と落ちる。

仙厳園を見終え、関吉の疎水溝に向かう。
約8km、20分。

集成館に工業用水を供給した水路。

左手が水路、右手が川。少し上流に水の取入口があるはずなのだが、よくわからなかった。

だいぶ、遅くなってしまった。
寺山炭窯跡に急ごう。反射炉などで使う上質な炭を作った窯だ。
約7km、20分。

駐車場らしき場所にバイクを停め、徒歩で坂道を下る。
90mほど歩くと道路の右側に炭窯が見えてきた。

炭窯は道路より低い位置にあるので、上から覗き込んでいる形になる。

炭窯を正面から見たところ。中央の出入り口から内部が少し見える。
あちこちがブルーシートで覆われているのは発掘調査中のため。

近代工業用エネルギーを自前で作る技術を開発していたことに驚く。
倒幕・明治維新はこの炭窯から生まれたと言っても過言ではない。
※NHKスペシャル風にまとめてみました。

後日談。
7月初旬の豪雨による土砂崩れで炭窯が埋没したというニュースがあった。https://www.sankei.com/life/photos/190702/lif1907020021-p1.html
山の中腹なので昔も同じようなことがあったのではないか。

【本日の宿】
霧島の隼人駅付近。5月19日、20日にもお世話になった宿。
バイク好きで楽しいご主人がいらしゃる。

【本日の感想】
明治の産業革命関連の世界遺産には興味があり、すべて回ろうと考えている。
明治維新の背景が肌で感じられる気がしてとても興味深い。

2019/4/6 西表島でカヌー&ピナイサーラの滝トレッキング&ヤエヤマヒメボタル&ゆんたく(D139)

今日は西表島(いりおもてじま)まで移動して、カヌー&トレッキングだ。
船が島に着くころ、アクティビティショップの人がターミナルまで迎えに来てくれる手はずになっている。

0800 出航。

高速船からの風景。石垣港の岸壁はカラフルだ。

時速65キロでガンガン飛ばす。速いこと速いこと。

0830 30分で西表島到着。あっという間。

ショップの車でお店に移動。準備を整える。
重い荷物はショップに置き、身軽になる。

今回の参加者は、ファミリー4名、ご婦人3名、私、の計8名。
ガイドさんは2名。

このツアーはピナイサーラの滝を目指すコース。
西表島にはたくさんの滝があり、それぞれツアーが組まれている。調べたらピナイサーラの滝コースが面白そうだったのでこれにした。

まず、ショップからカヌーの出発地点(マップの赤★印)まで車で行く。
次に、カヌーでヒナイ川を滝に向かう。マップの赤い線がカヌーのコース。
最後は、カヌーを降りて滝壺まで歩く。

そこから帰る組と滝口(滝の上、水が落ち始めるところ)までトレッキングする組に分かれる。後者は私一人だ。

0930 車で出発。

1000 カヌーの出発地点に到着。

カヌーの漕ぎ方をレクチャーしていただき、注意点などの説明を受ける。

1030 カヌーに乗り込む。乗り降りが意外と難しい。

ガイドさんに支えてもらってカヌーに乗り込む。

ご婦人方もカヌーに。

出発。レディファーストです。お先にどうぞ。
このご婦人方、北海道苫小牧から来たとのこと。

最初のうちは川幅が狭い。ゆっくりと進む。

川幅が広くなったところで記念撮影。
ご婦人のお一人、めっぽう元気。

マングローブの木陰で休憩。
他のツアー客とすれ違う。

正面に見えるのは幻の滝。名は無い。普段は水枯れしていて、雨が続いたときにだけ現れる。

今日は水量が多いですね。昨日までずっと天気が悪かったから。
みなさん、ラッキーですよ。とガイドさん。

運がいいとか、ラッキーとか、その言葉に弱い私。得した気分。

1130 カヌー終点に到着。ここから滝壺まで歩くのだ。

水たまりの中を歩き、、、

他のツアー客とすれ違い、、、

サキシマスオウノキの根元で記念撮影をし、、、

渓流に沿って登り、、、

太い樹(名称不明、ガイドさんに聞いた気もするのだが)の脇を通り、、、

水の流れる道を歩き、、、

岩場を登ると、、、

1200 滝が出現。

カメラよ、あれがピナイサーラの滝だ!

岩を直撃する水。舞い上がる水しぶき。轟く瀧音。
すごい迫力。

滝壺で泳ぐ女性。元気があれば何でもできる!

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は GOPR0079-1280x960.jpg です

北海道軍団と埼玉県民で記念撮影。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は GOPR0098-1280x960.jpg です

滝の水しぶきを浴びながら昼食。
ガイドさん2人が八重山そばを作ってくれる。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は GOPR0108-1280x960.jpg です

本格的なやつ。美味しかった。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は GOPR0115-1280x960.jpg です

腹ごしらえに滝壺手前の岩に登って記念撮影。
北海道の元気なご婦人に撮っていただいた。
写真がぼやけているのは防水ケースに付いた水滴のため。

1250 滝壺出発。全員でカヌーを降りたところに戻る。

1320 私以外はカヌーで戻る。

じゃあ、元気でねぇ~。

ブログに写真載せるのでご自分の写真、ダウンロードしていいですよぉ~。

ありがと~。北海道に戻ったら見るわ。

ファミリーのみなさん、食事してる写真、ブログに載せてもいいですかぁ~。

いいですよぉ。

ありがとうございます。ブログの名前、「ふうそうき」っていいます。
風、走る、日記の記、って書きます。「風走記」です。

じゃ、お元気で。気を付けてねぇ~。

1330 ガイドさん一人と滝口向けて出発。

そんなに急な道ではないので、ガイドさんとずっとお話。
星さん、22歳。栃木出身。確か宇都宮。
学校を卒業して西表島に来た。今、3年め。
動植物が大好きなイケメン。

1400 滝口到着。

滝に流れ込む川の中で記念撮影。 

星さん。見るからに性格よさそうでしょ。

滝口からの風景。
中央に白く見えるのがカヌーを漕いできたヒナイ川。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は P1287210-1280x853.jpg です

海の方をアップで。
中央を横切るのが船浦海中道路。海の中を走っている。海中ではなく地上だが。
その手前の茶色のところは海。干潮の時刻なので、潮が引いている。
橋の向こうに見える小さい島は、鳩離島(はとぱなりじま)。
その向こうのやや大きいのは、鳩間島(はとまじま)。

鳩離島は無人だが、鳩間島は有人。小学生が一人だけになり、廃校の危機にさらされたことがある。
2005年のTVドラマ『瑠璃の島』は、それをテーマにしていて、鳩間島が舞台。
主人公の少女を演じた成海璃子(なるみりこ)のファンだったので、夢中になって観た記憶がある。

絶壁に腹ばいになって頭だけ乗り出し、滝全体の写真を撮ってみる。

うわ~。すごい迫力。怖い!
いくら空中が好きでも、これは怖い。

幻の滝を横から眺める。何であれ「幻の〇〇」が見られるのはいい気分。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は P1287196-1280x853.jpg です

例によって記念撮影。星さんに撮っていただく。

すみませ~ん。私が海中道路を隠さない位置になってますかぁ~?
位置を支持してくださ~い。

いつものことだが、注文の多い被写体。

星さん手作りの紫芋のムーチー(餅)月桃(げっとう)の葉で包んである。
月桃の葉からほのかに甘い香りがする。

星さん、気配りの人。こういうさりげない好意が嬉しいですね。

1440 さて、もどろう

帰り道では、出会ったり目に付いた動植物について、星さんがいろいろ解説してくれる。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は P1287237-1280x853.jpg です

何とかトカゲ。星さんが説明してくれたのだが、名前を失念。覚えなかった、と言うほうが正しいのかも。
捕まえられても尻尾を切らないタイプらしい。

白アリの巣。大きい。周囲の直径30~40cm、上下の長さ50~60cm。

サキシマスオウノキの根。平べったいのが特徴。根の高さは腰ぐらいまである。

1510 カヌーで出発。

聖紫花(せいしか)。石垣島、西表島、台湾に分布する。
石垣島バンナ公園の橋の名が聖紫花だった。
聖なる紫の花。いい名前だ。

さて、ここで問題です。
問 「聖紫花」の「聖」が修飾するのは「紫」「花」「紫花」のどれでしょうか。

カンムリワシ。素早い。ボケボケだが間違いない。

潮が引いたのでマングローブの根がよく見える。

3種類のマングローブが並ぶ。それぞれの名を星さんが教えてくれた。向かって左から、メヒルギ、ヤエヤマヒルギ、オヒルギ、だと思うが、、、自信なし。

シオマネキ。オス。ハサミが大きい。

ハサミを振り上げて潮を招(まね)くから潮招き。
でも、本当は求愛行動らしい。
今日もせっせと求愛行動。メスみなさ~ん、こっち見て~。

1540 カヌーでの出発地点に戻る。

1620 ツアー終了。

近くの宿まで星さんが荷物を持って歩いて送ってくれた。

どうもありがとうございました。
写真、ブログからダウンロードしてください。
ブログに載せないやつはメールで送りますね。

じゃあ、お元気で。旅を楽しんでください。

ありがとうございます。

シーズン中は休みが無くてたいへんでしょうけど、頑張ってね。

1830 宿が主催するホタルツアーに出発。

ヤエヤマヒメボタルが見られるらしい。
2000匹ぐらいはいるよ、今しか見られない。2~3週間かな。と宿の人。
期間限定、というワードに弱い。

ホタルの生息地に向かう途中の夕焼け。

田んぼの水に夕焼けが映って赤く光る。
田んぼで作っているのはタイ米。泡盛の原料だ。

1730ごろ ヤエヤマヒメボタルの生息地に到着。

暗くなるとホタルが光り始める。

光はいっさい禁止。光があると発光をやめてしまう。
カメラのディスプレイの光やフォーカスの光も禁止なので、写真は撮れない。目に焼き付けるだけ。

ピッカン、ピッカン、ピッカン。小さな光が短く点滅する。

闇が深まると、あたりが優しく小さな点滅で包まれる。

ゆっくりとフラフラしながら飛びながら光るのはオス。
草にとまったまま光るのはメス。

今にも落ちそうにフラフラしながら目の前を点滅が飛んでいく。

頑張れ、頑張れ。思わず掛け声をかけたくなる。
ゲンジやヘイケとは全く違う趣だ。

30分ほどで点滅は消え、あたりは闇に包まれる。

初めての貴重な体験。宿の口車に乗ってよかった。

2020 宿に戻り、夕食。

2110 ツアー参加者4人でゆんたく(おしゃべり)タイム。

4人のうち3人が埼玉県人。離島マニアが1人。
いろいろな話が聞けて面白かった。

このゆんたくタイム、泡盛が無料で(笑)飲み放題。

貴重な銘柄が並んでいる。らしい。全然わからないけど。
少しずついろいろ飲んでみたい、と思ったが、2種類で酔ってしまった。

ホタルツアーのガイドさんが60度という強い泡盛を進めてくる。
一見チャラそうに見えて、本当にチャラいお兄さん。
でも仕事はまじめ。サービス精神旺盛。

60度の泡盛を飲んでみる。というより、舐めてみる。
かすかに甘みがあって意外とまろやか。

おちょこ1/3ぐらいだが、かなり効いた。

【本日の写真展:西表島の集落で】

【本日の反省】

ゆんたくで飲みすぎてブログ書けない。


2019/4/4 宿に籠って電話しまくり & 翔んで埼玉(沖縄版) & サザンゲートブリッジの下をマンタが飛ぶ(D137)

今日は、宿&レンタルバイクショップ&アクティビティショップに細部を確認する作業だ。

確認が必要なところに片っ端から電話する。

送迎はありますかあ~

営業時間を教えてください。

〇〇というダイビング(潜水)ツアーに参加したいのですが、50歳以下のみ、ってホームページに書いてありますね。51歳以上だと絶対にダメですか? 健康には自信があるんですが。

えっ、ダメ? 前日にお会いして、身体と健康の状態を確かめてからというわけにはいきませんか?

どうしてもダメ? 見た目じゃわからないから? ま、それはそうですけど、、、
60歳までなら何とか対応できるけど、67歳じゃ無理って、、、

高齢者差別だ!
って怒鳴りたくなったが、グッとこらえた。
「そういうのがあるからダメなんですよ」って言われそうだもん。

別のアクティビティショップに電話する。

「無理ですね」

けんもほろろ、とはこのこと。

年齢の壁。

分厚い。

しかたない。
ダイビングは諦めてシュノーケリングにしよう。
こちらは少し敷居が低い。

くそっ。

パラグライダースクールへ行くより前に、ダイビングスクールに行って免許を取ろう。
そうすれば文句なしに潜れるだろう。

あっ、そうか。ダイビングスクール自体に入れないのか。

もっと早く若い時にやっときゃよかった。

後悔したのはこれが初めて。

反省ならいつもしてるけど。

くやしい。

気晴らしに散歩に出よう。雨もやんだみたいだし。

繁華街をうろつく。

と、お土産物店にこんなポスターが ↓

沖縄県民にはそこらへんの紅いもタルトでも食わせておけ!

だって。
埼玉県民は草。沖縄県民は紅いもタルト。
だいぶ扱いが違うじゃないの。

お店の人の話だと、Gacktも二階堂ふみも沖縄県出身らしい。

でも、「翔んで埼玉」が沖縄でフィーチャーされてるのは嬉しいね。
紅いもタルトの宣伝でも。

すみませ~ん、写真撮ってもいいですかぁ?

いいですよぉ~。

ありがとうございます。
(紅いもタルトは買わないんですけど)

【今日のハッピー】

宿に戻ってふと窓から外を見ると、、、

ブルーのサザンゲートブリッジの下をグリーンのマンタが上昇中。

【今日の思索】

よし!

人間万事塞翁が馬。

ダイビングショップに断られたおかげで溺れずにすむ、と考えよう。

(注)「人間万事塞翁が馬」は私の座右の銘。どんな残念なできごともアクティブに捉えられる魔法の言葉だ。「人間」は「じんかん」と読む。世間のこと。