2019/7/23-26 心臓リハビリ&心肺運動負荷試験(D193-D196)

■7月23日(火)入院2日目

経過は順調。
ICUから一般病棟へ移る。

主治医から今後の見通しを説明していただく。
・ 1週間ほどで退院可能。
・ 1カ月ほど療養が必要。
・その後は定期的検査が必要。
・ 薬は継続的服用が必要。
・ お酒は一般的な留意事項を守ればOK。
・日本一周の継続可否は心臓へのダメージ状況しだい。 今後の検査結果を待て。

■7月24日(水)入院3日目

心臓リハビリ実施(1回目)
療法士さん指導のもと、室内トレーニング自転車を漕ぐ。
60~65回転/分、 回転負荷は低め(軽め)、20分間。
楽すぎて物足りない感じ。

■7月25日(木)入院4日目

主治医からカテーテル手術時の詳細説明をしていただく。
手術時の冠動脈の状態を画像で見て、どこがどのように詰まっていたのかがよくわかった。
詰まっている個所をバルーン(風船状の器具)で広げて、ステント(網状の金属製チューブ)を入れる様子も画像で確認。

心臓リハビリ実施(2回目)
昨日と同様、室内トレーニング自転車を漕ぐ。
60~65回転/分、20分間。
回転負荷は時間とともに少しずつ高くなっていく。
少し運動した感じ。

■7月26日(金)入院5日目

心肺運動負荷試験を実施。
これで日本一周の継続可否が判断される。ドキドキ!

測定・解析の先生方(医師、療法士、技師など)が6~7名集まる。
試験専用の室内トレーニング自転車に乗り、酸素マスク、心電図測定用コード、心拍数計、血圧計をつける。

試験開始。
60~65回転/分に保ち、漕ぎ始める。
1分ごとに負荷(ペダルの重さ)が段階的に高くなっていく。
約18分後、限界ギリギリまで負荷が高くなったところで終了。

結果は好調だった。

上のような報告書をいただく(一部抜粋)。

心臓の性能は、同年齢の健常者平均を100%とすると、私は110%。
健常者平均より10%ほど良いという結果だった。
※オレンジマーカー(上)の「比(%)」の部分。

先生方としばし雑談。

おお、健常者よりもいいのは初めてだね。

ホントですか? やったね!

バイクで日本一周中なんだって?
これなら続けても大丈夫だけど、一カ月間は療養しないとダメだよ。
前にね、マラソン中に倒れて手術して、1カ月しないうちに走って、また倒れて2回目の手術をした人がいたからね。

山に登ったりもしたいんですけど、大丈夫ですかね?

心臓に負荷がかかり過ぎないように、ゆっくり登れば大丈夫だよ。
頑張り過ぎないように注意したほうがいいけどね。
みんな、つい頑張っちゃうからなぁ。

熊本県に3333段の石段があるから登ってみたら(笑)
美里町の釈迦院御坂遊歩道というところにあるよ。

そうですか、行ってみます。
ゆっくり登れば1万段だって大丈夫なんじゃないですか?

う~ん、1万段はやめたほうがいいかも(笑)

その後、リハビリ担当の療法士さんから詳しい説明を受ける。

最大運動時の強度(METs)を7.47以下、心拍数(bpm)を122以下に抑えるのがよいということだった(上図の赤枠)

数値だけではピンとこないだろうということで、運動強度と運動内容との関係がわかる対応表をいただく。

上表の左端、手書き赤字で、「M」が通常運動時、「Max」が最大運動時。
速く走るのはNGだが、ジョギングはOK。軽めの荷物を背負っての登山はOK。

上表にはないが、 スコップで穴を掘ったり土を持ち上げたりするような、瞬間的に「ふんっ!」と力がかかる動きは要注意とのこと。瞬間的に心臓に負荷がかかるらしい。

いずれにしても「身体的には」日本一周の継続はできる。
1カ月我慢するぐらいたいした問題ではない、と思うことにしよう。

だが、はたして、わが家の女王陛下から継続許可は下りるのか?
むしろ、そちらのほうが問題だ、、、

1カ月間、ゴマを擦って擦りまくるしかないだろう。
ブログのタイトルを「ゴマすり奮闘編」とでもしようか、、、(笑)

【本日のデータ】
心肺運動負荷試験の結果:健常者の110%
運動時の留意点:最大運動時の強度(METs)を7.47以下、心拍数(bpm)を122以下に抑えること
日本一周の継続:(身体的には)問題なし(ただし頑張り過ぎないこと)

2019/7/22 (後編)ドクターヘリで屋久島から鹿児島に!(D192_2)

昨夜、深夜に10分間ほど呼吸が苦しくなることがあった。
今年の冬にも似たようなことがあり、近所のお医者さんに行ったところ、軽い気管支喘息(きかんしぜんそく)の兆候があると言われていた。
気管支喘息は冷たい空気を吸って気管が収縮し狭くなるために起こる。だから温めて広げてやればいい。
昨夜もそうだった。クーラーで室温が下がりすぎたせいだろう。お湯を沸かしてペットボトルに入れ、タオルで包んで胸に当てていたら、しばらくして治った。

昨夜はそれでよかったが、明日は縄文杉まで往復する予定だ。縄文杉は島の中央部にあり、登山口から徒歩で往復10時間ほどかかる。もし、その間に雨に会い、空気が冷え込んだ場合、喘息が起きる可能性がある。万が一に備えて、喘息の薬(気管拡張剤)を処方してもらうことにした。

Googleマップで調べると、宿に向かう途中に大きな病院がある。
よし、ここに行こう、と決めた。

1415
屋久島環境文化村センターを相棒バイクで出発。

1420
5分ほど走り、病院に着く。

1440ごろ
診察開始。今は喘息の症状は出ていない。念のため心電図をとることに。

1520ごろ
再び診察開始。

(心電図を見ながら)う~ん、この部分の波形が気になるなあ。

えっ、どこですか? 波形整ってますよね? 不整脈じゃないですよね?

うん、不整脈じゃない。全体的な波形は問題ないんだけど、、、
ほらここ。上にピンと大きく跳ねたあと、波が下に落ちるだろ。落ちたところのv字の部分。ここが微妙に気になるなあ。

どう気になるんですか?

う~ん、狭心症(きょうしんしょう)の可能性がある。

きょ、きょうしんしょう? きょうしんしょうって何ですか?

心臓があるでしょ。その周りに冠動脈(かんどうみゃく)っていう動脈が3本あるのね。こっち側に2本、反対側に1本。その3本のどれかが詰まりかけているかもしれない。まだ詰まりかけだから狭心症。完全に詰まったら心筋梗塞(しんきんこうそく)。

完全に詰まってるわけじゃないんですね?

詰まってたらね。苦しくて、こうやってしゃべってられない。
ま、倒れてるね。

でも、今、バイクで日本一周中で、山へ登ったり、トレッキングしたり、けっこう動いてますけど、胸が痛くなったり、昼間に呼吸が苦しくなったりすることは一回もなかったんですけど、、、
呼吸が苦しくなったのは夜だけなんですよ。温めたらすぐ直ったし、、、

狭心症の場合ね、人によっていろいろなの。まったく何の自覚症状もない場合もあるし、歯が痛くなったり、肩が凝ったりね。
詰まっていると血液の通り道が狭くなってるでしょ。そこに何かがごく短時間だけ全部詰まって、すぐに流れて行ったりすることもあるわけ。夕べも、ちょっとの間だけ詰まって、そのときに呼吸が苦しくなったのかもしれない。

そ、そうなんですか。

まあ、今の段階では、あくまで可能性だけどね。
ただ、もしそうだったら、今、この瞬間に完全に詰まって心筋梗塞になる可能性もあるよ。

血液検査とエコーをやろう。それではっきりするよ。
それで何ともなければ安心でしょ?

はい。そうですね。

1610ごろ
三度目の診察開始。

(血液検査の結果を見せながら)はい、この項目、見て。
この項目の数値がこれだと、ほぼ間違いなく狭心症ですね。

ええっ、そうなんですか。

うん。
心臓がダメージを受けてると、この項目の数値に現れるの。ダメージを受けたときにこの成分が分泌されるわけ。
夕べ、呼吸が苦しかったって言ったでしょ。そのときに心臓がダメージを受けた可能性があるね。

エコーで見た心臓の動きもね、このあたりが少し動きが鈍いかな。ほんのちょっとだけどね。

心臓がダメージを受けるとね、ダメージを受けた部分の筋肉は元には戻らないの。今はまだ比較的軽いダメージだと思うけど、もう一度夕べと同じことが起きたらもっと大きなダメージになるかもしれない。万が一、心筋梗塞になったら大きなダメージになるよ。

そうなんですか、、、
どうすればいいですか?

カテーテルを入れて精密検査をした方がいいな。
万が一のことを考えると、ここよりも鹿児島の病院のほうがいいな。
今日、鹿児島に戻れる?

きょ、きょうですか? もうフェリーもないし、ちょっと、、、

そう。じゃあ、明日のフェリーで戻って、すぐ病院に行って。
今からその病院に電話しておくから、ちょっと診察室の外で待ってて。

はい。わかりました。

まいったなぁ。狭心症かぁ、、、
明日からの屋久島歩き、アウトかぁ、、、
でも、ま、精密検査の結果、詰まってませんでしたぁ~、っていう可能性もゼロではないし、、、

と、先生が鹿児島の病院と電話している声が漏れ聞こえてくる。

はい、はい。う~ん、そうですか。
ドクターヘリで、、、
はい、わかりました。説得してみます、、、

ドクターヘリ? 説得してみます?
えっ、オレ、これから説得されるの?

1630ごろ
診察室のドアが開く。
はい、入ってきて。
あのね。ドクターヘリですぐ来た方がいいって。
万が一、今夜、宿で寝てるときにまた起こるかもしれないし。今度は完全に詰まって心筋梗塞になるかもしれないしね。まあ、可能性は低いと思うけど、絶対にない、とは言い切れないからね。
どうする?

(ドクターヘリとは、急に大げさなことになったなあ、、、)
ちょ、ちょっと考えさせてください。

いやいや、考えてる時間はないよ。暗くなるとヘリは飛ばないから。
今すぐに決めないと間に合わないよ。

(はぁ~、確かにこれ以上の心臓へのダメージは避けたいし、、、日本一周中止なんてことになったら最悪だし、、、昼過ぎに屋久島に着いたと思ったら夕方には鹿児島にトンボ帰りかぁ~)
わかりました。じゃあ、お願いします。

よし、じゃあ、すぐに準備して。必要最小限のものだけ持って。
準備ができたらベッドに寝て。ヘリが来るまでの間に運ぶ準備するから。

1650ごろ
荷物準備完了。
救急ベッドへ。
点滴開始。

1720ごろ
ドクターヘリ到着まであと5分、との連絡あり。
治療室からヘリポートまで救急車で搬送される。5分ほど。
そのままドクターヘリに運び込まれる。

ドクターヘリを見たかったが、頭を上げるのが難しい。上を向いたまま視線の片隅でローターの一部と機体上部をわずかに捉えたのみ。

記憶に基づく再現図。
機体の上部が白、下部がピンクだったのは鮮明に覚えている。

1730ごろ
防音イヤーパッド装着。
ドクターヘリ離陸。

1800ごろ
ドクターヘリ、鹿児島到着。ヘリポートから救急車で病院へ。

1815ごろ
病院到着、カテーテル処置室へ。
カテーテル検査&手術の準備開始。
家族への連絡、処置内容の説明、同意書などなど。

先生が妻と電話で話している声が聞こえる。

今すぐ来られませんか、、、
今すぐは無理ですか、、、もう飛行機がない?、、、
、、、数%もありませんが、、、万が一ということが絶対ない、とは言いきれません、、、
、、、では、処置に同意していただいたということで、、、

1930ごろ
処置開始。
局部麻酔注射。足の付け根に打つやつが猛烈に痛い。
麻酔注射が痛くなくなる麻酔を先にやってほしい!
カテーテルを右足の付け根と右手首の2カ所から入れる。
まずは冠動脈の詰まりを検査。
2本はきれいだが、1本は90%以上詰まっているとのこと。
詰まっている箇所にステントという網状のチューブを挿入。

処置中、先生たちの話し声が聞こえる。
余裕たっぷり。たくさんの症例をこなしている感じ。
最初は緊張していたが、だんだん安心してきた。

気が緩んだのだろう、ふと大きな呼吸をしたとたん、、、

あっ! 今、大きな呼吸したね。
いまデリケートな作業中だからねぇ、、、らく~に、ゆっ~くり呼吸して~、、、
返事はしなくていいよ~、、、声は出さないでね~、、、
もうちょっとだからねぇ~

2030ごろ
よしよし、よし。いい感じだね。
ハイ、オッケー、終了!

という感じで、手術完了。
ICU(Intensive Care Unit : 集中治療室)に移動。

こうして激動の1日は終わった。

心臓にどれだけのダメージがあったのか?
はたして日本一周はいつから再開できるのか?
そもそも日本一周、継続できるよね?

不安は尽きないが、まずは命が助かったことに感謝しよう。

屋久島の先生、鹿児島の先生がた、看護師や技師のみなさん、ドクターヘリの救助隊とパイロットの方々、本当にありがとうございました。

【本日の宿】
鹿児島の病院(相棒バイクは屋久島の病院)
※バイクをお預かりいただきありがとうございます。何から何まで感謝です。

【本日のデータ】
鹿児島←→屋久島:フェリーで4時間、ヘリで30分

2019/3/26 石垣島へ行く準備&ゆいレール(D129)

昨夜からちょっと体調が悪い。喉が痛く咳もでる。体温は正常(体温計は持ち歩いている)。

大したことはないが、念のため内科に行くことにする。
評判の良い医院をネットで探して行ってみた。
高齢(たぶん私より上)だが、テキパキしていて薬の説明のあと使うかどうかを尋ねてくる。うむ、良心的だ。評判がいいのは理解できる。

よし、次は相棒バイクの駐車場だ。
ネットで探すと那覇市立公営地下駐車場というのがある。地下というのがいい。雨が降っても濡れないし、人通りも少ないので安心感がある。
さっそく電話し、10日間OKだが、ナンバーを控えるから係員に声をかえてほしい、とのこと。ますます安心。

飛行機と石垣島の宿を予約。これで予約系はすべてOK。
あとは、明日から10日をバックパッカーとして過ごすための荷造りだ。

1430 宿へ到着。

1440 パッキング開始。
チェックインは1500からなので、食堂のテーブルを借りて荷物のセレクトとパッキングを始める。
持っていかないものを選ぶのに悩む。テント用具一式は別にして、8kgには押さえたい。富士登山が5kgだったから1.5倍なら何とかなるはずだ。

パッキング終了。背負ってみた感覚では7.89kg よし! 

1600 部屋に入る。

1700 バイク&残す荷物を駐車場に向かう。

1720 到着。係員さんに連絡。これで相棒バイクとはしばしのお別れ。

地下駐車場の上は公園になっていて、こんな絵が描かれた日よけ屋根がある。
いいね!

1750 宿に戻る足としてモノレール「ゆいレール」に乗ってみた。

2両編成。前も後ろも同じ顔。

県外のICカード(スイカ、パスモなど)が使えないので切符を買う。
QRコードが印刷されている。

改札口。QRコードを読み取るタイプ。
OKIKA
沖縄の「沖」と掛けてるぐらいは、ボーっと生きてる私でもわかりますぅ。

1800 宿の近くのスーパーに到着。

さあ、夕飯を買って帰ろう。

2130 明日は早めなので、おやすみなさい。

【今日のお酒】

orionビール、麦職人
ビールじゃなくて発泡酒です。

6月19日(火)17日め 西吾妻山登山(前編):グラススキーの67歳、人生はドラマだ

朝から良く晴れた。登山日和だ。

0845 Tomさん手作りのオニギリを持ち、リフトに乗る。リフト3本乗り継いだところから登山がスタートするのだ。

リフトから見下ろすとグラススキーの準備をしている人が見える。リフトに乗りそうな気配。

お話ししたら面白そうなので、一本目を降りたところで待つことにした。

来た!

こんにちは。若者だと思ったら違いますね。

オレ? 67歳。

元気ですねぇ! 転んだら痛くないんですか?

転べば痛いよ。でも、転ばんよ。元スキーヤーでインターナショナルチームのメンバーだったこともあるから。まあ、それなりにうまいんよ(笑)もちろん、転んだ時に備えてプロテクターは着けとるけど。

これみんな、モトクロスバイク用。何年か前にやってたから。

これがグラススキー。ヨーロッパから輸入したやつ。黄色く見えるところがな、キャタピラみたいに回るんよ。ビニール被せてな、草が絡まんようにしてるのさ。

なるほどね。ところで、どちらからどの位の頻度で来てるんですか?

米沢に住んでる。週に3日ぐらいかな。天気がいい時を選んでな。

若いときは横浜で日産の品質管理しとった。ゴーンが来て人員整理で営業に回されてな、北海道に15年ぐらいいたかな。営業は性に合わんで、仕事のストレスで直腸ガンになってな。ガンが見つかったときは5年も経ってたから、死ぬ覚悟したな。

どうみても営業ってタイプじゃないですもんね。今はずいぶん元気そうですね。

そうか? 肛門や腸を取ったから人工肛門付けてる。ほらこの膨らんでるのが人工肛門だ。

触ってもいいですか? なるほど、固いですね。

どうせ死ぬなら生まれた米沢でと思って帰って来た。そしたらドンドン元気になってな。やっぱりストレスがないのがいいな。

普通のスキーはやらないんですか?

気温が低いとな、免疫力が低下してダメなんよ。だからスキーは暖かくなる3月以降に滑ってる。ここは5月まで滑れるからな。

ネットで探せば出てくるかもしれないので、お名前を教えてください。

高橋富幸。フリースタイルのモーグルってあるだろ。あれで優勝してるから出てくると思うよ。

ありがとうございます。探してみます※

※本当に出てきます。モーグルの初代優勝者。すごい選手です。

滑っているところを写真に撮ってブログに載せていいですか?

ああいいよ。じゃあ、こっちからそっちにこんな感じで滑ればいいかな。

ということで撮ったのがこれ。 

颯爽と滑る姿はさすが! カッコイイ! 滑りまくってドンドン元気になって、いつまでも楽しんでくださいね。

(後編に続く)