11月1日(木)101日め 西沢渓谷を歩く

140号線で秩父から山梨に抜けるところに雁坂トンネルがある。
トンネルの真ん中あたりが県境だ。

その雁坂トンネルを山梨に抜けたところに西沢渓谷がある。
紅葉真っ盛りらしいので、歩くことにした。

駐車場が狭く、紅葉の時期はすぐ満車になるらしい。
それなら早く行けばいいだろう。

0300 起床

0430 出発。西沢渓谷までは約90km、2時間30分だ。

秩父までの299号は、ほぼノンストップ。
秩父に入り、コンビニでおにぎりと飲み物を買う。

0640 西沢渓谷駐車場に到着。コンビニの時間を差し引くと2時間で来たことになる。向こうに見える橋が走ってきた道。

ヤマハの新型バイクだ。前輪が2つあるニュータイプ。

前輪が2つあるだけでなく、1つの前輪にフロントフォークが2本ある。
こんな構造なのは、走行中に転倒しにくく安定感を増すため。
コーナリングでは左右の前輪の沈み方が異なるので、バイクがちゃんと傾く。革新的な構造のバイクだ。そのうち試乗してみたい。

ということはさておき、まずはトイレだ。

ところがなかなか見つからない、、、
と思ったら、これ ↓ がトイレだった。

右手の看板がこれ ↓

「音入処」って、、、

「音入(おといれ)」と「おトイレ」を掛けている。オヤジギャグ。
みんな気づかず、苦情が来たのだろう。「トイレ」って紙が貼ってある。

う~む、せっかくここまでやったのだから、もう少しスマートに処理してほしかったなあ。
お洒落なデザインのトイレマークを付けるとか。

0730 出発。

入り口の案内図。目を近づけてよく見ないと文字が読めない。
黄色の線が遊歩道。この線を左回りに1周するのだ。

入り口のゲート。歩行者は左側から通過できる。昨年の夏、子熊が出たらしい。

西沢渓谷ハイキングコース 1周 約4時間、とある。
写真を撮りながらなので5時間30分として、13時ごろには戻れるだろう。

20分ほど歩くと立派なトイレが出現。

トレイ内の貼り紙。下から2行目に「※渓谷内はトイレがありません」とある。
これはウソ。

トイレの外の西沢渓谷鳥瞰図。左上の赤丸部分に「トイレ」とある。
※赤丸は私が写真に付けたもの。実物には付いていない。

拡大すれば、ほらこのとおり。
このトイレはGoogleマップにも表示されるので、間違いなくあるだろう。2~3時間でトイレに着けるはず。

0750 本格的に歩き始める。

まだ太陽の光が届かないところはしっとりした雰囲気。

少し登ると朝の光が届き始める。気分爽快。

西沢山荘に着く。今は避難小屋になっている。

田部重治の文学碑がある。

大正~昭和期の登山家、山岳紀行文家で、山岳界に大きな影響を与えた、とある。

西沢渓谷は、笛吹川の上流なのだ。まったく意識していなかった。

枯葉で埋まる道。もう最盛期は過ぎたのか

右下に二俣吊橋(ふたまたつりばし)が見える。

二俣吊橋を渡る。

吊橋からの風景。左手。紅葉が朝陽に輝く。

右手。正面は(たぶん)破風山。

吊橋を渡ると登り道。

紅葉を観ながら登る。

落ち葉の絨毯。

流れと紅葉と落ち葉。コントラストがグッド。

振り仰ぐと、青空と紅葉。

階段を登る途中。滝が見えたので記念撮影。
輝く黄葉と陰のオジサン。このコントラストがいいですね。

紅葉の色が複雑でグッド。

流れの青と落ち葉の茶とのコラボ。このコントラストがいい。

三重の滝。

エメラルドブルー! 指輪にしたい。

5分ほど歩く。

まあ、フグに見えないこともない。

2分ほど歩く。

どこが顔? 顔を探すと、いろいろなところが顔に見える。

青空と紅葉。

もう一枚。

繊細な紅葉の間を歩く。写真左手が遊歩道。転落防止の鎖が見える。

小さな橋を渡る。岩の白さが印象的な渓流だ。

確かに母胎(ぼたい)のような雰囲気。まあ、母胎は見たことがないのだが。
※母胎:赤ちゃんがいる母親の胎内。

若い女性のグループが多い。いいことだ。楽しみが増える。

落ち葉の谷を歩く。

滝見橋に着く。
西沢渓谷で一番有名な「七ツ釜五段の滝」の撮影ポイント。

七ツ釜五段の滝。周囲の紅葉は終わっていた。残念!

滝の上展望台に向かう。

お弁当を食べる人たち。
こちらはトイレに早く着きたいので先を急ぐ。

展望台に向かう最後の階段。けっこうきつい。

1010 西沢渓谷の終点に到着。右手が展望台。トイレもあるはず。

西沢渓谷案内図。
今までの案内図の中で一番わかりやすい。全部をこれにして「現在地」だけを変えたらいいのに。

あった。左手がトイレだ。ぎりぎりセーフ。よかった!

展望台&休憩所で昼食。コンビニのオニギリ。明太子と鮭が定番。

1035 さて、戻ろう。おっとその前に、、、

例によって記念撮影。

ここからは、なだらかな戻り道。

透け透けの橋から渓谷側を見下ろす。

遥か下に滝が見える。紅葉中のエメラルドブルー。このワンポイントがいい!

透け透けの橋がたくさんある。嬉しい。透けているものはみんな好き。

渓谷側を見下ろす。
亡くなった葉(枯葉)と生きている葉(紅葉)。
対照的なものが調和する風景。

空、山、紅葉、そして樹木の陰り。
空(宇宙)と地上。岩と植物。陽向(ひなた)と日陰(ひかげ)。
壮大なスケールの景色。どこにでもあるが、その壮大さには思い至らない景色だ。

しばらく歩く。

ひこいっちゃんころばし。
その昔、彦一さんが木材運搬トロッコの操作ミスで沢に転落したから。
左の2本がトロッコのレール。今は、ほぼ空中に浮いている。
このカーブでスピード出しすぎたら、そりゃ落ちるよねぇ。

大展望台に着く。向こうの山は(たぶん)破風山
左の凸が西破風山、右の凸が東破風山。

展望台の脇。ベンチから眺める紅葉がグッド。

なだらかな下り道を紅葉を楽しみながら歩く。

にしざわけいこくたのしいな。
まったく同感!
この、まっすぐな表現。
小学生が書いた標識だろうね。

陽が昇ってきたので、どこもかしこも紅葉が輝く。

落ち葉も輝く。

頭上に輝く紅葉の下を歩く。

見上げると落ち葉の乱舞。

見上げると青空と黄葉。

岩に根を張る樹木。赤い紅葉が華を添える。

トロッコが出現。もちろん走ってはいない。展示品。いいね!

木材搬出に使われたと解説にある。操縦したかったなあ。当時、生きていたら絶対「運材夫(トロッコ操縦者)」になるだろう。

渓谷側の斜面を見下ろす。

山側の斜面を見上げる。

正面を見る。
周り中が紅葉だ。

そろそろ遊歩道も終わりに近づく。

1200 ねとり大橋に到着。これでほぼ遊歩道を一周したことになる。

ねとり大橋からの風景。

駐車場近くの紅葉。朝は気づかなかった。陽が昇って輝き出した。

正午の陽に輝く紅葉。

1225 紅葉の間から駐車場が見える。

1245 さて帰ろう。秩父にも寄りたいところがある。

1340 秩父市役所裏のラーメン店「珍達そば」に到着。

珍達そば。
ざく切りのネギとゴマ油が効いたスープが独特。癖になる。
最近は秩父へ行くと必ず食べている。

秩父と言えば、ミューズパーク。イチョウ並木が有名だ。

と、思ったら、意外や意外、、、

八重桜だ。咲く時期を間違えた?

十月桜。咲く時期を間違えたわけではないらしい。

クモの糸で揺れるイチョウの葉
ずっと見ていた。

陽が傾き始めた。
青い空、イチョウ並木、長く伸びる2人の影。絵になる風景。

【本日の感想】
陽に透ける紅葉は美しい。
日陰のしっとりとした紅葉も風情がある。
場所と時刻で変化する偶然を楽しむのがお薦め。

ゴマ油が効いたラーメンは美味しい。

10月25日(木)100日め 紅葉を観に行く(3)中禅寺湖 八丁出島

0700 中禅寺湖畔の宿を相棒バイク2号で出発。

山道をバイクで走る途中、八丁出島の一部が見える。紅葉全盛だ。よし!

0715 茶ノ木平遊歩道入口の駐車場に相棒バイク2号を停める。

ここは半月山展望台から2.6km、徒歩1時間ほどのところにある。
バス停の脇が遊歩道入り口だ。

0800 準備を終えて遊歩道を登り始める。

半月山展望台へ向かう途中の風景。青空と白樺のコントラストが気持ちいい。

台風で倒れた木の下をくぐる。

青空と白樺と紅葉のコントラストが素晴らしい。

0937 半月山山頂到着。

黄色の〇が遊歩道入り口。ここから出発。
現在はマップ上部中央のピンク色「現在地」のところ。
このあとは、少し右手の目的地「半月山展望台」に行く。

0953 半月山展望台に到着。大混雑!

写真のベストポジションは2名分。順番待ちで押すな押すな状態。

やっとのことで撮影ポジションを確保。

八丁出島。
湖面の青と出島の紅葉のコントラストが素晴らしい。

全体の風景。男体山、中禅寺湖、そして八丁出島。

もう一枚、八丁出島。縦画面用(笑)
今回はこの写真を撮るために日光に来たようなもの。
似た写真はたくさんあるが、白い船が私なりのオリジナルワンポイント。

1030 さて、戻ろう。

空が青い。
戻りのコースも素晴らしい景色が待っていそうだ。

まずは、一番近い駐車場、半月山駐車場展望台まで降りよう。

白樺と紅葉がコラボする風景。こんな景色がずっと続く。

秋の景色を楽しみながら、ゆっくりと1時間ほどかけて山道を下る。

1130 半月山駐車場展望台に到着。

駐車場からの風景。向こうが半月山。

反対側の景色。

1210 相棒バイク2号を停めた駐車場に向かって、車道を歩き始める。2時間ほど歩けば相棒に会える予定。

道の右側を見下ろす。こちらは違う趣の紅葉が真っ盛り。

遠くに白い車道が見える。あの道をずっと歩く。

歩くにつれて紅葉の景色が変化する。

1400 相棒バイク2号が待つ駐車場に到着。あっと言う間の2時間だった。

さあ、帰宅しよう。途中のいろは坂が楽しみだ。

いろは坂も紅葉真っ盛り。カーブを曲がるたびに紅葉の景色が変化する。

一方通行のいろは坂はバイクなら道端に停める余裕がある。
景色が変わるたびに相棒を停めて写真撮影。

紅葉が傾き始めた陽の光にきらめいている。

黄色と黄色。グッドタイミング!

日没後は満月を観ながら走る。
紅葉を堪能した一日だった。

【本日のデータ】
車で走ると見逃してしまう風景がある。
同じ道でも歩くことで豊かな風景に出会える。

10月24日(水)99日め 紅葉を観に行く(2)丸沼高原から奥日光 湯元へ

昨夜は、老神温泉(〇 おいがみおんせん × ろうじんおんせん)へ泊った。

いつも素泊まりなのだが、今回は朝食付きで宿を予約した。
朝食:地元野菜のキーマカレー 500円
というのが面白かったからだ。

朝、食堂へ行くと、白い割烹着を着た女将さんが朝食を運んでくれた。
おでん3品、お漬物、キーマカレー、みそ汁、という献立だ。
カレーのご飯は大盛りで、みそ汁はお替りOK。
まさかおでんが付いてくるとは思わなかった。いいね!

朝食を食べながら女将さんとお話。

どうして朝食がキーマカレーなんですか?

しばらく前にね、この町の新しいお土産を開発したのね。
女性の料理研究家に頼んで開発してもらったの。
その商品が「地元野菜のキーマカレー」。レトルト食品。
うちの売店でも売ってたんだけど、売れないわけ。
500円じゃ高いわよねぇ。アハハ。

確かに500円じゃ買いませんねぇ。
よっぽど美味しければ買いますけど、、、
買う前には食べられないので、美味しいかどうかわかんないし、、、

そうでしょ。
だったら、このレトルトを朝食にすればいいじゃない、って思ったわけ。

えっ、このカレー、レトルトなんですか?

そうよ。でも、美味しいでしょ?

確かに美味しいですね。
トマトの酸味が効いていて、ふだん食べたことがない味ですね。
おでんも付いてるし、ご飯も大盛りだし、これで500円なら安いですよ。
あっ、みそ汁のお替わりいいですか?

みそ汁も美味しいでしょ。
この宿は、主人と私だけでやってるんで、夕飯は無しにしたの。作るのたいへんだから。
基本は素泊まりなんだけど、朝食もほしいというお客さんがいるので、
簡単に作れる朝食は何かなと考えたら、キーマカレーがあるじゃない。
一石二鳥!? アハハ。

なるほど。いいアイデアですね。
おでんも美味しいです。

ごちそうさまでした。

出発前にご主人とお話。

昔と比べて観光客は減ってるんですか?

そうだね。半分以下だね。
昔は観光バスで団体客がドン!て来てたから。
うちは小さい宿だから大人数の団体宿泊客は泊まらないけど、
土産物屋もやってるので、土産物が売れたよね。

どのくらい売れたんですか?

ひと月の売り上げが、最高600万、平均300万ぐらい。

粗利率2割として月平均60万ですね。
粗利率3割なら90万か。
売店だけでこれだと宿も含めたらウハウハですね。

その当時はね。
でも、2000年以降はガクッと減ったね。
今は団体客なんて来ないし、、、
来てもお土産なんて買わないし、、、
子供たちはあとは継がないって言ってるし、、、
もう、やる気ないよ。
そろそろ辞めたいなあ、って思っているんだけどね、
いつも来てくれる常連さんがいるんでね。
ありがたい話だよ。

そうですね。常連さんとお話するのは楽しいですもんね。
いろいろな話が聞けて楽しかったです。
キーマカレー、美味しかったです。
ご夫婦とも元気でこれからも楽しくやってください。
ありがとうございました。

老神温泉から、120号線、日本ロマンチック街道を日光に向かう。

白根温泉を過ぎたあたり。黄葉が輝いている。

丸沼高原。紅葉真っ盛り。

あっちもこっちも紅葉と紅葉。

ロッジと紅葉の組み合わせ。お洒落を絵に描いたよう、とはこのこと。

色の組み合わせが素敵な風景。青が効いている。

この組み合わせもいい。黄色が効いている。

奥日光に入る。湯ノ湖も紅葉真っ盛り。

湯元温泉。大人な雰囲気のエリアだ。遠く男体山が見える。

こういう繊細な紅葉が好き。

湯元は繊細で絵画的な紅葉が多い。
来年は一泊して湯ノ湖湖畔をトレッキングしよう。

中禅寺湖の脇に出る。紅葉真っ盛り。絵に描いたような紅葉、とはこのこと。

金谷ホテル入り口。夕陽に輝く紅葉。ひときわ目を引く。

陽が傾き始めた。
帰るか宿を取るか悩む。
かなり疲れた!
でも、明日は晴れそうだ。
晴れたら、中禅寺湖の八丁出島の紅葉がバッチリ見られそう。

う~ん。考えてる時間がもったいない。
まずは八丁出島へ行くルートの下見をしよう!

※八丁出島は、駐車場から半月山展望台まで歩いて登らないと見られない。
下見は、駐車場の場所と付近の紅葉の状況把握が目的。

と、中禅寺湖畔を走り出したら、、、

「空き部屋あります」の看板。
即、素泊まりでの価格交渉。オッケー。

よし、宿は確保。下見に行こう。

1時間ほど相棒バイク2号で走り、バイクを停める駐車場と紅葉の状態を確認。
晴れたら素晴らしい景色が見られそう。

う~ん、楽しみ!!!
ということで今日はお休みなさい。

【本日のデータ】
派手な紅葉もいいが、「大人の紅葉」もいい。
丸沼高原、奥日光 湯元温泉、どちらも大人の紅葉を満喫できそう。
次回はゆっくりと楽しみたい。