2021/10/13 岡山後楽園を歩く(D332)

今日は岡山後楽園を観て岡山市に泊る。
岡山後楽園は、兼六園・偕楽園と並ぶ日本三名園の一つだ。どんな庭なのか興味深い。
倉敷から岡山市までは20キロ、1時間弱だ。

0600 起床。朝食を取りながらブログ書き。

0830 荷造り。

0910 ブログ書き。チェックアウト時間までには終わらないので速報だけ公開。

1010 岡山市に向かう。

1130 岡山後楽園に着く。

1150 正門でチケット購入(シニア140円)、中に入る。

中に入るとボランティアのガイドさんが見どころを案内してくれた。
園内ガイドマップを見ながら時計回りで一周することにした。

観射亭。
矢の練習場所。ここから矢を射る。

遠く岡山城が見える。

藩主用お茶畑。

おそらく小学生の修学旅行。園内の田んぼで作った稲が干してある。

中の島。

中の島に渡る太鼓橋。

八橋(やつはし)
板の数が8枚。だから八橋。京都のお菓子ではありません。

流店(りゅうてん)
外壁がなく風通しがよい独特の建物。

流店の真ん中を水路が通る。水路には飾り石が並ぶ。面白い。

唯心山。小高くなっている。

唯心山からの風景。
やっぱり見下ろすのは気持ちいいよね。

御舟入跡(おふないりあと)
藩主が岡山城から舟で来るときは、ここに着く。

延養亭(えんようてい)
藩主用の居間。内部へは入れない。

黄色の花は石蕗(つわぶき)
日本庭園にはよく植えられている。葉は解毒剤になるらしい。

1330 散策終了。

ゆっくり回って1時間30分。
全体的に単調。桜や梅などはそれぞれがまとめて植えられている。
立体感にも乏しい。唯心山があるだけ。
興味深かったのは流店ぐらい。
ちょっと期待外れかな。

■本日のデータ
岡山後楽園入場料:400円。シニアは140円。

■本日の宿
岡山後楽園の近く。

2021/10/12 備中松山城を観に行く(D331)

今日は、現存12天守の一つ、備中松山城を観に行く。
倉敷からは40km、1時間ほどだ。

0730 起床。
シャワーを浴びたあと、ドリップコーヒーを入れて朝食。

昨日、美観地区のお店で買った清水屋「岡山 生クリームぱん」210円を食べる。
パンというよりスイーツ。皮は酒饅頭のようにフワフワ。生クリームロールケーキみたいな食べ心地。

0930 宿を出発。

高梁川(たかはしがわ)に沿って、堤防の上の道を走る。
堤防の上の道は見晴らしが良く、大好きだ。

1050 鞴(ふいご)峠の駐車場に着く。ここから歩いて城に向かう。

案内所兼売店兼休憩所。

備中松山城 登城絵図をいただく。
「天守が現存する唯一の山城」とある。「山城」がどんなものか楽しみだ。

1115 登城開始。20分ほどで城に着く。
城が建つ山は臥牛山(がぎゅうざん)という。
だから、登城=登山だ。

山道を登る。

石垣が見えてきた。中太鼓の丸跡と呼ばれるところだ。
石垣の上に登ってみた。

高梁(たかはし)市の町が見下ろせる。

さらに登る。

大手門、三の丸の石垣が見えてきた。
高札がある。

登城心得
よくぞまいられた 城主

歓迎してくれるのは嬉しいのだが、、、
「心得」ではないと思う、、、(笑)

大手門跡。

大きな岩の間に小さな石を詰めて平にし、その上に石垣を築いている。
組み合わせ方が絶妙で面白い。

三の丸に向かう。白い土塀が目立つ。

白い土塀が続く。

土塀の一部は岩の上に建てられている。白と緑のコントラストがいい。

この写真をよく見ると、壁にわずかな段差があることに気づく。
この土塀はほとんどが江戸時代のものだが、一部は復元されている。
その境目が壁の段差だ。
向こう側が復元。手前側が江戸時代のもの。

段差の正面から撮影。
向かって右の丸瓦が江戸時代のもの、左が復元後のもの。
苔の付き方が違う。
でも、もっと明確に違う部分がある。さて、それはどこでしょう?

ここです ↓

江戸時代のほう。

復元したほう。
留め方が違いますね。
なぜ同じにしなかったのだろう? やろうと思えばできたはずなのに。

三の丸。

厩(うまや)曲輪(くるわ)。
大手門跡から見えていた土塀はこれ。

土塀矢間狙ってみた鉄砲なら当たりそうな気がする。

こちらからも狙う。
はい、命中!

二の丸の石垣。
角石の上の方は尖っているのに下の方は丸まっているのが面白い。

二の丸に上がったところ。
案内板の後ろの大きな石が目立つ。
石を鑑賞するには案内板が邪魔ですね。別のところに立ててほしかったなあ。

二の丸にある解説板。近づくと案内の音声が流れる。

音声案内装置。センサーで人を感知しているようだ。

二の丸から城下を見下ろす。天守以外で城下が見えるのはここだけ。

大河ドラマに!運動がここでも。
土佐清水では「ジョン万を大河ドラマに!」だった。
全国で何人・何カ所が立候補しているのだろう?
すべて集めて比較して、「〇〇を大河ドラマに! ランキング」を作ったら面白そう。

二の丸から天守を望む。
手前の建物は、五の平櫓(向かって右)、六の平櫓(左)。どちらも復元。

この土塀も復元。時間をかけて調査研究し、精度高く復元してある。

本丸へ向かう。正面左側が料金所。500円。

パンフレットの詳細マップ。文字が小さくて読みにくいが役に立つ。

本丸南御門の正面に天守が見える。

本丸に入ったところ。手前は六の平櫓。

六の平櫓の中。しっかりと復元されている。
梁に仕上げのノミのあとがはっきり見えるのがいいね。

四隅の造りもきちんと復元。いいね。

本丸東御門(復元)
扉ではなく引き戸なのが面白い。左手に石段があるので扉がじゃまにならないようにするためか? 板が薄いので攻撃には弱そうだが、、、

あちこちに秋明菊(シュウメイギク)が咲いている。
この城では赤だけが咲くらしい。亡くなった武士たちの血の色だとか、、、
血の色にしてはピンクなのだが、、、(笑)

天守。
岩の上に石垣を造り、その上に建ててある。いかにも山城。
二層構造。向かって左の部分は1階ではなく接続(つなぎ)廊下。

単純な四角形ではなく凸形。

接続廊下に入る。
奥にある階段から一階に登る。

一階。二重になっている梁が面白い。

梁の曲線が並ぶ。美しい。

側面。四角形の穴は囲炉裏。籠城戦で使うらしい。

正面。
格子を▢ではなく◇になるよう設置している。視野を広くするのが目的らしい。
光の入り方が独特で美しい。

接木された柱。平成13年~15年の大修理の跡。

二階への階段。L字になっている。

上から見下ろすとこんな感じ。お城のL字階段は珍しい。あまり見たことがない。

二階。意外と広い。

正面に神棚がある。とても珍しい。
「神棚があるお城」で検索したら松本城と備中松山城が出てきた。少なくとも2つはあることになる。

柱と梁の組み合わせが美しい。備中松山城独特の構造だ(たぶん)

湾曲した梁が並ぶ。独特のリズム感だ。

角は3本の柱で支える構造。

見晴らしは悪い。城下が少し見えるだけ。

修理のときに交換した部材。これは妻飾り。蕪懸魚(かぶらげぎょ)という形式。

これは唐破風(からはふ)の一部。

それぞれ赤丸の部分。上が 蕪懸魚(かぶらげぎょ) 、下が唐破風(からはふ)。

天守を出て二重櫓に向かう。
江戸時代の建築物なので天守と並んで重要な存在。

天守の後ろに回り込むと二重櫓の正面に出る。
扉は鉄製。

天守の方へ戻る途中の土塀。
丸瓦を留める部分が面白い。

真上からのアップ。ヘヘ型に溝が掘ってある。何のためだろう?

二の丸まで降り、二層櫓が建つ石垣に向かう。

本丸の石垣。
土塀の曲線に圧倒される。石垣の一部は岩の上に乗っている。

回り込むと、石垣の下部はほぼ岩だ。

二重櫓の石垣はすべて岩の上に乗っている。
山城ならではの迫力だ。

岩と石垣の境界部。
岩の上に石を水平に置き、それで上の石を支えているのがわかる。

アップで見ると、すごい迫力だ。

場内で見つけた注意看板。火もマムシもノーサンキュー。

さあ、下城しよう。

登城心得
本日の登城 大儀であった  城主

ねぎらいの言葉は嬉しいが、「心得」ではないと思うが、、、
「登城」ではなく「下城」だし、、、(笑)

登城とは異なる道で下城してみた。

下城途中の風景。こちらの道は距離は長いがなだらか。見晴らしもいい。

1530 鞴(ふいご)峠の駐車場に戻る。

さあ、備中松山城展望台に行ってみよう。
山をグルっと回り込んで隣の尾根まで行く。10km、20分ほど。

途中で見つけた看板と記念撮影。この時刻では雲海は無理だけど。

道端の駐車スペースから展望台まで徒歩1分。この階段を登ったところだ。

展望台から備中松山城を見る。
確かに天空の山城だ。

雲海を見るなら11月下旬。前日に雨が降り、翌日は晴れて冷え込んだ朝がベスト。
コツは、高梁(たかはし)市内に宿泊。夜明け前にいったん起床。霧が出ているかを確認する。
霧が出ていれば、それが雲海だから、急いで展望所に行けばいい。
霧が出ていないときは残念。行っても無駄。また寝ましょう。

■本日のデータ
備中松山城 天守への入場料:500円。シニア割引なし。

■本日の宿
昨日と同じ倉敷の宿。3泊目。

2021/10/09 丸亀城(現存12天守)を観る(D328)

今日は丸亀城に行く。
現存12天守の一つだ。見逃してはなるまい。
前回はうっかり素通りしてしまった (-_-;) 笑

0700 起床。昨日のブログを書く。

0730 朝食。

0800 ブログの続きを書く。

0940 ブログ終了。公開。

1015 宿を出発。

1110 丸亀城に到着。リュックに必要なものを入れ、城を歩く準備。
隣では小学校の運動会の真っ最中。どうやら先生と6年生の対抗戦が始まったようだ。
「先生頑張れ! 無理しない程度にもっと頑張ってくださ~い!!!」

1150 ガマンできずに行ってみる。

先生+生徒会チームと6年生チームの対抗綱引き、
いいね!
運動会ができるって素晴らしいことを再認識。ちょっと感激。

城の正面に回る。
左から、大手二の門、大手一の門、天守閣。
すべて江戸時代のものだ。

大手二の門。
二つの門のうち、外側にあるのを二の門と呼ぶのが面白い。

門扉が素晴らしい。年季が入る、という言葉があるが、まさにそれ。

「木と青銅」と「光と影」と。

矢狭間(やざま)も美しい。

大手一の門。

こちらは門構えが重厚で素晴らしい。
上部には石落としがある。

ここまで書いたところで、藤井聡太3冠が竜王戦第1局に勝利とのニュースが。
やった! 凄い!
昨日(1日目)は豊島将之竜王が優勢だったようだが、今日(2日目)になって逆転勝ちということか。
竜王戦は7局なので先は長い。が、勝つ可能性がじわっと高くなった。
家にいるときは藤井聡太3冠の対局後にはいつもYouTubeの解説動画を見ている。
「アユム」さんと「観る将」さんの解説がわかりやすくて好きだ。

門の内側の梁。
細い方(木材の先端側)は下に短い木材を添えた二重構造になっている。面白い。

反対側。太い梁の曲がり具合が面白い。

大手一の門を入ったところに観光案内所&トイレがある。
立ち寄ってお話を伺うと案内絵図をくださった。

よくできている。わかりやすい。
石垣満喫ルートという緑のラインに沿って行くことにする。

見返り坂という長い坂を上り切ったところ。名のとおりに振り返ってみた。

扇の勾配、と呼ばれる石垣。上部はほぼ垂直。

高浜虚子の句碑。
稲むしろあり 飯の山あり 昔 今

「飯の山」とは「飯野山」(いいのやま)のこと。讃岐富士とも呼ばれる。

これが讃岐富士。
石垣と相似形。山頂付近のカーブの具合までそっくり(笑)

三ノ丸東石垣。
上部の白っぽい石は修理の際に新しい石と交換したもの。下部の黒ずんだ石と違いがはっきりとわかる。面白い。

三の丸から二の丸に向かう途中にあった写楽。
もうチョットで天守じゃァ、と言っている。
夜は内側に灯りがともり、絵が浮かびあがる仕組み。

二の丸に向かう。左右の白いのは灯り。

竹の中に灯りがともると、穴から光が漏れて絵が浮かびあがる仕組み。
絵は、アマビエ、讃岐富士、土器川(どきがわ)かな。
「MT.422」は讃岐富士の高さ。形が良くて低いので、登山者には人気らしい。

二の丸。可愛いピンクの花が咲いている。名称不明。

二の丸からの風景。

遠く瀬戸大橋が見える。

大手門側。石垣の上に手すりがない。ギリギリまで寄ってみた。

反対側には天守がそびえる。
ここから見る天守が正面になる。シンプルなあっさりした造りだ。
丸亀城があまり有名じゃないのは、小さくて見栄えがしないからだろう。

石垣と木の根の現代アート。本丸に向かう途中で見つけた。

本丸に着く。ここからの天守は後ろ側からの眺め。

いよいよ中に入る。
コロナで閉まっていたが、マンボウ解除を受けて10月1日から再開している。

受付の上を見よ。「燧梁(ひうちばり)」という造りの梁だ。

別の隅をアップで。

当時の築城技術をダイレクトに見られる。これが現存天守の醍醐味。
外側を観るよりも内部を見るのが楽しい。

1階全体。天守を支える柱たち。太い柱ではなく、数で勝負する構造。

2階へ登る階段。この急角度がいい。年季が入って美しい。

背面の傷み具合が泣かせる。よう頑張っとるのお。

2階に登る。

壁の漆喰を分厚くしてある。太鼓壁(たいこかべ)という。

2階の四隅も 燧梁(ひうちばり) 構造。

3階を支える2階の梁たち。頑張っとるのお。

3階を支える2階の柱たち。この3本セットが四方にある。美しい構造だ。

3階へ登る階段。

手すりの木目が美しい。

3階。2本の柱が天井を支える。

天井を支える柱と梁たち。かなり複雑な構造だ。
何度も言うが、これが見られるのが現存天守の醍醐味。

下界を見下ろす。
町の向こうに海、そして本州の山々が見える。
今日もわが領民たちはよく働いているのお。

外に出る。

改めて天守を見上げる。

グルっと回り込む。石垣の存在感がすごい。

平成30年に崩落した石垣を修理中。崩落の原因は長雨と台風。

三の丸へ降りる。

搦手門(からめてもん)へ向かう途中の風景。

ピンク&グリーンの組み合わせがいいね。
特にグリーンを透ける光の束と石垣との組み合わせがグッド。

石垣修理の現場。

番号の付いた石が整然と並ぶ。

H-5-11という石。
石を割るときに打ち込んだクサビの跡(矢穴という)がはっきりわかる。

さあ、ここで石垣クイズ。
この石は重さが第3位の石です。いったい何トンあるでしょうか。
(答えはPR館にあります。)

軽自動車4台ぶん(650Kg×4)ぐらいかな。
とすると2.5トンぐらい、と見当をつける。

すぐ後ろが石垣復旧PR館。
積みなおしでござる! という絵がいいね。

中に入る。中央に石垣修理の解説ボードがある。
さあ、重さは2.5トンか? 正解やいかに?

3位 3.61トン (旧チャンピオン)BC角22

残念! 軽自動車5.5台ぶんかあ。思ったより重い。

1630 丸亀城は十分に堪能。さあ、高松の宿に向かおう。

宿まで数キロのところで出会った風景。「山」の字を絵に描いたよう。素晴らしい。
この中のどれかが讃岐七富士の一つ 六ツ目山(御厩富士:みまやふじ)だと思う。
最後に素晴らしい風景に出会えた。感謝!

■本日のデータ
丸亀城天守入場料:200円

■本日の宿
昨日と同じ。2泊目。