2019/4/5 波照間島の日本最南端に到着(D138)

今日も朝から雨だが、波照間島行きは決行する。
スケジュール上、今日しかないのだ。

0800 石垣港を出港。

波が高く、船は大揺れ。上下に揺れながら右に左にローリング。
まるでジェットコースター。

0900 船酔いで低血圧・低酸素状態になってくる。

揺れの周期を測ってみた。アップ2秒、ダウン2秒。周期は4秒。
ついでに脈拍も図ってみた。82回/分。高い。ふつうは60回/分ぐらい。

口を大きく開けて、大きく息を吸い続ける。
ハア~、ハア~、ハア~、ハア~。
ハア~、ハア~、ハア~、ハア~。

だめだ。吐きそうになってきた。

あと30~40分か。耐えられるか?

窓際にいたのだが、中央に移動。
理論上、中央のほうが揺れが少ないはず。

確かにローリングは小さくなった。ような気がする。
しかし、船全体の上下動は変わらず。4秒周期で揺れ続ける。
吐き気は止まらない。

低酸素状態で脳が酸素不足なのがわかる。
酸素を含む血液を脳にたくさん送るには横になるほうがいい。それはわかっている。
だが、吐き気が強くなる気がする。どうする?

だめだ。4人分の席を占領して横になる。

0940 波照間港到着。

セーフ。吐かずにすんだ。

船から降りる。

土砂降り。

レンタルバイク店のオヤジさんが迎えに来てくれていた。

おはようございます~。

これじゃ、バイクは無理だな。車を借りたほうがいいよ。

そうですねぇ~。せっかく迎えに来ていただいたのに、すみません。

あそこにショップが見えるだろ。あそこで借りたらいいよ。

わかりました。
すみませんが、あそこまで乗せて行っていただけませんか?

バイク借りないのに、図々しいやつ。
でも、歩いたら、傘があっても全身びしょ濡れ。

いいよ。

気のいいオジサン。ありがと~。感謝!

1000 レンタカーを借りる。

あふれた雨で道が川のよう。

川の中をしぶきをあげながら走る。

波照間空港。ちいさな空港だ。
定期就航の旅客機はない。緊急輸送などに使う。

空港前の駐車場の風景。

何だろう?
ポール先端から45度の位置に黄色の円が描かれている。
雷と関係があるのだろうか?

島の南端に向かう。

アダン(阿檀)の街路樹。

パイナップル or 小さいバナナに似ている。

道の両脇にアダンが続く。

ノンビリした鳩。まったく逃げない。
通れないから、どいてくださ~い。

島の南岸に着く。

高那崎(たかなざき)。たくさんの百合が咲いている。

海岸は岩場が続く。波と岩と百合。

このアングルで撮るのにひと苦労。雨もパラついてるし。

しゃがんで撮影中、後ろの鋭い岩に引っ掛けてレインウェアに小さな穴があいてしまった。失敗。屋久島に行くまでに補修せねば。

波照間島星空観測タワー。閉まっていた。
開いていれば、日本最南端の証をいただけたのだが、、、残念。

最南端エリアに到着。駐車場の前にこんな看板が、、、

「低潮線」という言葉、初めて知った。
潮が最も引いたときの、海面と陸地とが交わる線。
領海や排他的接続海域に影響する基準線だ。

碑へ続く小路。全国からの石でできているらしい。

日本最南端之碑に到着。
碑の形をまねて記念撮影。

反対側から。
真ん中に遠く見えるのは、波照間島星空観測タワー。

よし! これで、日本の有人島の四端を制覇。

さて、島をグルっと一周しよう。

雨に打たれてたたずむヤギ。

ところどころぼやけているのは私の涙。
ではなく、フロントガラスについた今日の雨。

「最南端」という名のペンション。
ここ、島の南端じゃないんですけど。ニシ浜だから、むしろ北端。
まあ、名前なんて付けたもの勝ち。

ペンション前のニシ浜から見える海。青のグラデーションが美しい。

昼食を食べる飲食店をGoogleマップで探す。飲食店の数は少ない。

あやふふぁみ、というお店に入る。たそがれ、トワイライトという意味だそう。

店内のようす。

メニューの一番上、スーチカ(塩豚)定食を頼む。
食べたことがない。

これがスーチカ定食。

これがスーチカ。白い部分は脂身なのだが、さっぱりした感じで美味しかった。

コート盛。昔の遠方監視台みたいなもの。右手の石段から登る。

波照間島灯台。島のほぼ真ん中にある。

シラサギがたくさんいる。首元の羽が美しい。

牛とシラサギが2組。仲良く餌を食べている。

シラサギが牛にまとわりつく。
ねえ~、虫がでてきたらちょうだ~い。
ああ、いいよ。ほら出てきたよ。どうぞ。
ありがと~。

ほほえましい光景。

ヤギが雨に打たれて寒そうにこちらを見ている。
車を停めて写真を撮っていたら、悲しい目をして近寄ってきた。
♪ 連れて逃げてよ~、と言われても、、、こっちもはぐれ物だい。

オヤケアカハチ誕生の地。15世紀末の首領。
オヤケアカハチの乱で有名? 詳しくはウキペディアで。

レンタカーを返し、フェリー待合室でうろうろ。

あだん、という名の売店。なぜ、この名を?と思ったが聞きそびれた。

防波堤で釣りをする人々。けっこう大きいクロダイ系などが釣れるらしい。
釣れる魚の固有名詞を教えてもらったが、覚えられなかった。

船が到着。

双胴船。確かに船体が2つある。正面から見るとよくわかる。

※南太平洋ポリネシアの原住民が使っていたカタマランが双胴船の一種なので、双胴船をカタマランということがある。こっちのほうがかっこいいので、個人的にはカタマランと呼んでいる。もちろん、知らない人には通じない。

カタマラン、かっこいいですね。この角度が一番いいかな。

お兄さん二人が接岸作業。係船索(ロープ)をビット(係留用の鉄杭)に掛けたところ。

船の上のお兄さんがモーターの黄色いスイッチを操作して、係船索をどんどん巻き取る。
船はどんどん岸壁に近寄る。
3,2、1、はい接岸。

乗客が降りたら、荷物の積み下ろし作業。おねーさんも男たちに混じって大奮闘。

帰路は雨は止んだのだが、波はそれなりにあり、船もそれなりに揺れ、それなりに酔った。

まあ、宿に戻って飲めば、もっと良く酔えるだろう。

【本日のマニアック】

開いたドアから植物が侵入。車が乗っ取られている。

屋根を覆う植物。名称不詳。
味がある、と思うか、諸行無常を感じるか、人それぞれ。

2019/4/4 宿に籠って電話しまくり & 翔んで埼玉(沖縄版) & サザンゲートブリッジの下をマンタが飛ぶ(D137)

今日は、宿&レンタルバイクショップ&アクティビティショップに細部を確認する作業だ。

確認が必要なところに片っ端から電話する。

送迎はありますかあ~

営業時間を教えてください。

〇〇というダイビング(潜水)ツアーに参加したいのですが、50歳以下のみ、ってホームページに書いてありますね。51歳以上だと絶対にダメですか? 健康には自信があるんですが。

えっ、ダメ? 前日にお会いして、身体と健康の状態を確かめてからというわけにはいきませんか?

どうしてもダメ? 見た目じゃわからないから? ま、それはそうですけど、、、
60歳までなら何とか対応できるけど、67歳じゃ無理って、、、

高齢者差別だ!
って怒鳴りたくなったが、グッとこらえた。
「そういうのがあるからダメなんですよ」って言われそうだもん。

別のアクティビティショップに電話する。

「無理ですね」

けんもほろろ、とはこのこと。

年齢の壁。

分厚い。

しかたない。
ダイビングは諦めてシュノーケリングにしよう。
こちらは少し敷居が低い。

くそっ。

パラグライダースクールへ行くより前に、ダイビングスクールに行って免許を取ろう。
そうすれば文句なしに潜れるだろう。

あっ、そうか。ダイビングスクール自体に入れないのか。

もっと早く若い時にやっときゃよかった。

後悔したのはこれが初めて。

反省ならいつもしてるけど。

くやしい。

気晴らしに散歩に出よう。雨もやんだみたいだし。

繁華街をうろつく。

と、お土産物店にこんなポスターが ↓

沖縄県民にはそこらへんの紅いもタルトでも食わせておけ!

だって。
埼玉県民は草。沖縄県民は紅いもタルト。
だいぶ扱いが違うじゃないの。

お店の人の話だと、Gacktも二階堂ふみも沖縄県出身らしい。

でも、「翔んで埼玉」が沖縄でフィーチャーされてるのは嬉しいね。
紅いもタルトの宣伝でも。

すみませ~ん、写真撮ってもいいですかぁ?

いいですよぉ~。

ありがとうございます。
(紅いもタルトは買わないんですけど)

【今日のハッピー】

宿に戻ってふと窓から外を見ると、、、

ブルーのサザンゲートブリッジの下をグリーンのマンタが上昇中。

【今日の思索】

よし!

人間万事塞翁が馬。

ダイビングショップに断られたおかげで溺れずにすむ、と考えよう。

(注)「人間万事塞翁が馬」は私の座右の銘。どんな残念なできごともアクティブに捉えられる魔法の言葉だ。「人間」は「じんかん」と読む。世間のこと。

2019/4/2 再び川平湾へ&泡盛酒造所見学(D135)

3/28に石垣島の岬を回ったときは、誤って写真を消してしまった。
せめて、川平湾(かびらわん)の美しい海だけでも写真を残しておきたい。

というわけで、今日は再び川平湾へ。
時間があればまだ回ってないところにも行ってみよう。

例によってレンタルバイクを借りる。今回は宿の近くのショップにした。

ライト周囲の黄色いのは補修テープ。
かごの中の茶色いのは段ボール。底に開いた穴を塞ぐために入れてある。
信じられないボロバイク。

心配だったので、ブレーキ、エンジン、車輪まわりに問題ないことをチェック。
まあ、たまにはこんなのもいいだろう。

このレンタルショップ、なかなか面白いお店だったのだのだが、その話はのちほど。

リゾートホテル フサキビーチに立ち寄る。
ホテルの中を通り、ビーチに向かう。

ホテルの建物を出たところ。
いかにもリゾートホテルという雰囲気。

ビーチへ出る。ここはホテルの所有地ではないので誰でも使える。
係員に尋ねたら、ホテルのトイレとシャワーは無料、プールは有料、とのこと。

アクティビティに興じる人たち。
すごい勢いでゴムボートが引っ張られていく。

リゾートホテルを出てしばらく走ると、コスモスが満開。

手前の花は何というのだろう? お洒落で上品な美しい花だ。

川平公園展望台に着く。

海が美しい。これぞ石垣島!
停泊中の船はグラスボート。ひっきりなしに出たり入ったりしている。大繁盛。

観光バスの団体さんが次から次へと訪れる。石垣島随一の名所だけある。

海岸に降りてみる。

この透明度! 色の微妙な変化が美しい。

青の濃淡の微妙な変化。川平湾特有の美しさだ。
曇っていてもご覧のとおり。晴れていたらもっと輝いているはず。

川平公園展望台のすぐ近くで泡盛の酒造所を発見。
高嶺酒造所。

昨夜、コンビニで買って飲んだ泡盛が高嶺酒造所製(ブログに載せるの忘れてた)
「手造り泡盛伝承蔵」というのが気に入って選んだ。

これは見学せねばなるまい。

建物に入る。

こんにちは~。

通路にカメが並ぶ。泡盛と言えばこのイメージ。素晴らしい。

解説が壁に掛けてある。

なるほど。覚えておけば仲間と飲むときにウンチクを語れるぞ。

製造工程の図解もある。

解説を読んでいたら、お店のおねーさんが声をかけてくれた。

製造現場をガラス越しに見ながら解説していただく。
今日は作業は休みだそう。残念。

麹床。
ここでタイ米に麹を混ぜる。

醪(もろみ)タンク。
ここで発酵させる。

直火式地釜蒸留器。
ここでアルコールを気化させて蒸留する。

確かにこれは手造りだ。

説明してくださったのは(たぶん)経営者ご夫婦の娘さん。
酒造経験者特有の奥行きのある知識を持っているような気がした。
違ってたらごめんなさい。
ブログへの写真掲載もご自身の判断で快諾してくださった。

宿に戻る途中、バンナ公園に立ち寄る。

大きな公園だ。今、上の「現在地」にいる。
中央のバンナスカイラインを走ってみよう。

「エメラルドの海を見る展望台」からの眺め。
中央やや上、左手に見えるのが竹富島。
そのすぐ上、右手に霞んで見えるのが西表島(いりおもてじま)
竹富島がとても小さいことがわかる。

「聖紫花の橋」からの眺め。

てっぺんに見えるのは「カンムリワシ展望台」
上からの眺めが良さそうだ。登ってみよう。

踊り場に美しい鳥がいる。

展望台からの眺め。白い橋が「聖紫花の橋」
蝶の羽がキラキラ輝いているのだが、写真ではわかりにくいね。

【本日の買い物】

沖縄にきたらソーキでしょ。

ということで、石垣市公設市場で「炙り軟骨ソーキ」のレトルトを買う。
350円。

【本日のデータ】

レンタルバイク:2,000円(24時間)