7月1日(日)29日め 平泉散策(その2):素晴らしきマイナーエリア(前編)緑と静寂の無量光院跡

昨日は気乗りがせずに行ったのでつまらなかったのは当然かも。どう感じるかは本人しだいだから。

ということで、今日は、面白そう! と思ったところにだけ行くことにする。

いきなりステーキ、じゃなくて、いきなり結論:観光客が行かないマイナーエリアほど素晴らしい!

宿を出ると大好きなローカル踏切。写真を注意深く見てくださいな。面白いでしょう?

バイクの前の黄色い標識に「自動車通行禁止」とある。

ところが、おいおい、左の絵にはトラックが、、、 あれ!自動車は通らないはずでしょ!

で、相棒のバイクは通れるのか? それが問題だ。道路交通法ではこれも自動車なの。エンジンが付いてるから、、、

右側の標識をよ~く見ると、、、「自動二輪車以外の自動車は通行できません」とある。相棒はここで言う自動二輪車。なのでOK。

※何が「自動二輪車」かはけっこう複雑。道路交通法では相棒は原動機付自転車なので自動二輪車ではない。でも、この標識の「自動二輪車」は「4輪以外のエンジンが付いてるやつ」という程度の意味だろう、と解釈した。以上、免許を持ってない人への解説でした。

踏切を越えて、無量光院跡に向かう。あっと言う間に着く。

夢の跡と静寂だけがそこにあり、観光客も売店もない。

ただ、看板はある。まあ、許容の範囲。

VRスポットの旗もある。ま、これもギリギリ許容の範囲。

残念なお知らせ、もある。ま、これも許容の範囲、か? 写真下側の白い貼り紙に注目。

VR見たかった! と思いつつ、跡地の中央に向かう。

跡地のほぼ中央から、平等院鳳凰堂を建てたかった藤原家三代秀衡の気持ちになって庭を眺める。

遥か前方に相棒がポツンと待っている。※拡大するとちゃんと見えます。

さて、ここからが本番。

裏手の高台に向けて歩く。凝った渡り板がかかっている。

ちゃんと美しく作っている。こういうのが大好き。

登ったところの木陰から。こういう風景も大好き。

振り返ると、平等院鳳凰堂の夢の跡。この風景もなかなかのもの。

高台を降りる。振り返るとこの風景。

赤い電車が写っているのがわかりますか。この素晴らしきシャッタータイミング(自画自賛)

涼しい風が吹き抜ける。緑と静寂だけがある。

(中編に続く)

6月30日(土)28日め 平泉散策(その1):毛越寺と中尊寺

最初に平泉文化遺産センターに向かう。事前に下調べをしていない観光地の場合は、まず「資料あるある系」の場所に行くことにしている。ここで全体像を把握し、マップなども入手し、どこを観るかを決めるのだ。マイナーだが面白い場所が見つかることがある。それが楽しい。

で、まずはセンターのすぐ隣にある金鶏山に登ることにする。藤原氏と関係の深い山で、100mぐらいの小山だ。

登り口に相棒を置き、カメラだけ持って登る。

登り始めはこんな感じだが、だんだん急になる。

傾斜が分かる角度で獲ってみた。こんな感じ。10分ほどで頂上に着く。

遠く栗駒山が見える。

次に毛越寺(もうつうじ)に向かう。ここの庭園が有名なので楽しみにしていたのだが、、、

花菖蒲が綺麗だったが、庭園には心踊らず。わざとらしい中国風の舟が「逆」効果をあげていた(笑) 俗っぽい極楽浄土。ちょっと悲しい。

ひとつだけ興味深かったのは、これ ↓「遣水(やりみず)」 ※タッチ/クリックで拡大すれば解説文が読めます。

「発掘調査中に往時の姿そのままに発見された」ということだが、発掘調査があってもなくても、その当時からずっとこのままの姿でずっとここにあったはずだ。

有名な寺院が持つ、強固な組織的継続力、資産管理能力、そして集客力。これは信仰心とは別の「ビジネス的な基盤の強さ」というものだと思う。

これ ↓ は信仰心なのかビジネスなのか、私には判断不能。

順序からすると次は中尊寺か。どうも心が踊らない。大学生のときに金色堂には行ったし。でもまあ金ピカが再現されたというので、一応は押さえておくか。

と思いつつ、行ってみた。

特記事項なし。

お守りのバリエーションが多かった。世俗感満載。

しいて言えば、面白かったのはこれ ↓ 「金色堂覆堂」

金色堂建立後50年で覆堂とは! 「屋上屋を架す(重ねる)」とはこのこと。

金色堂を必死で守る覆堂。中尊寺で共感できたのはこれだけだった。

昼食抜きだったので売店で買った、かりんとうまんじゅう。魔が刺した、とはこのこと。

昨日で賞味期限切れ。宿に着いてから気づいた。残念!

返しに行くのも面倒なので食べてしまった。観光地あるあるネタ、と思えば腹も立たない。

(お詫び)

とアップした直後に2人の方から賞味期限7月29日だからまだ1か月もあるよ、というご指摘あり。確かに。ということで、中尊寺さん、ごめんなさい。勘違いでした。

【本日のデータ】

奥の平泉 くるみ かりんとうまんじゅう みそ味(10個入り):540円

6月29日(金)27日め 一関散策:日本刀と厳美渓

一関駅前の宿から一関博物館に向かう。街の何気ない風景がいい。

酒蔵の風景もいい。

一関博物館。まず相棒とのツーショット。

となりの、もちと湯の郷 都市農村交流館 博物館。写真にはないがこの右手に道の駅厳美渓がある。

博物館で撮影許可証に記入。ブログへの掲載許可もいただく。

岩手は日本刀の始まりともいわれる舞草刀で有名だ(知る人ぞ知るなのか、有名度は不明) 少なくとも私はこの刀が見たくてこの博物館にやってきた。平泉より楽しみにしていたくらいだ。

これは南北朝時代の刀。

銘がはめ込まれているのが珍しい。「額銘」という。解説はこちら。

展示品の中で一番気に入ったのがこれ。

波紋が繊細で美しい。「宝寿」という銘が入っている。

指定文化財になっているのか。納得。でも解説を読んでも意味がまったくわからない。解説の解説が必要だ。時間をかけて調べればわかるのだろうが。

日本刀製作過程の展示。ビデオもある。

舞草刀のほかに和算など一関と関係が深いものの展示もある。

これは和算の展示の一部。魔法陣の問題。写真ではわかりにくいのでアップで。

3×3×3=27 のボールがあり、それぞれに数字が書かれている。直線で連続するどのボールの3つの数字を足しても同じ値になる、というのが魔法陣だ。縦・横はもちろん斜めの3つ合計も同じになるのだ。

下に引き出し(正解)の写真を記載した。自分で考えたい人は下は見ないで。※博物館から苦情が来たら削除します。それまでの限定公開(笑)

↓ 3

↓ 2

↓ 1

↓ 0

博物館を出て厳美渓に向かう。

これは旧鈴木家住宅。250年前に建てられたもの。今は農林漁業資料館。

雉を発見。ボケているが、赤い頭が見える。

お医者さんの旧住宅。昭和の香りがする。隣に新しい医院がある。

厳美渓に降りる。水位を測る杭が並ぶ。

御覧場橋。歩くとなかり揺れる。

では、厳美渓の風景をいくつか。

左上奥に見えるお店と手前の東屋を結ぶラインが見える。お団子を注文するとこのラインを滑ってお団子がやってくるらしい。空飛ぶ団子、というそうな。

で、注文しようとしたらこんな掲示が、、、

いやな予感。そっとお店のほうを注視すると、、、 

あっちゃ! やっぱりね。生まれつきこういう運は持ち合わせていない。どうも土日限定の営業らしい。こちらを見ている人がいる! と思ったら木彫りの人形。う~む、芸が細かい。

全体を案内図で把握後、散策コースに沿って歩く。

平日(金曜日)のためか、観光客はそれほど多くない。このくらいの客数だとお店はたいへんだろうな、と思って周囲を観察すると、こんな光景が。

「休業中」の貼り紙。ずっとなのか平日だけなのかは不明。

どう見ても廃業したとしか思えない宿泊施設。

シャッター通り風の風景。営業しているお店で尋ねたら2件とも廃業したとのこと。

こんなお店も。

老朽施設に挟まれた伏見稲荷大明神が妙に気になったので行ってみる。

稲荷大明神の周りの風景がとても不思議だ。昔、ここで楽しんだ人たちは今どうしているのだろう。このテーブルいいですね。ピカピカに磨いて庭に置きたい。

どうちがうんですか? とお店のおねーさん(アラウンド70歳)にお伺いしたら、きんくらは薄めであかくらは少し濃いけどくろくらが一番濃いよ、というご説明。

じゃあ、ということでこの2缶を買う。

ホテルに戻ってスーパーのお弁当を食べながら飲むのが楽しみだ!

【本日のデータ】

一関博物館入場料:300円(大人)

地ビール2本:680円