11月20日(火)112日め 富山市内を散策

今日は天気がいい。これだけでテンションが上がる。

昨日ブログが書き終わったので心が軽い。
ブログを書くのは楽しいけれど、溜まるのは辛い。
溜まっているのがなくなると、心が2キロほど軽くなる。

さて、今日は電車で高岡市から富山市に行って、のんびり散策しよう。

宿から徒歩3分で高岡駅に到着。

歓迎のポスター。何のアニメ or コミックか知らないが、歓迎してくれる人は誰でも歓迎(笑)

日本遺産!
日本遺産が何かわからないので、調べてみよう。

列車の発車まで時間があるので、駅の周辺を探索行動。

地下道にこんなものを発見。誰でも読めるコミック広場。市が管理している
左手奥にはテーブルとイスがある。いいね!

富山駅に着く。

レトロなデザインの路面電車。
花が咲いている。いいね!
11月の富山市で路面電車と小さな花のコラボレーションが見られるとは!
今日はこれだけでウキウキ気分。

こちらはJA全農の広告が満載。「富富富」(ふふふ)という富山米が今年10月にデビュー。いいね!

レトロなポスターの店構えが面白い。

富山駅から富山城址公園に向かう道。
ノーベル街道、と呼ぶのだそう。

ノーベル賞受賞者にゆかりがある場所が富山から高山まで続いているらしい。

富山県民会館で県民芸術祭が開かれていた。
ガラス芸術の素晴らしい作品が出品されていた。
10万円ぐらいなら買いたいな、と思うほど。
やっぱり富山はガラス芸術の街だと再認識。
撮影禁止なので写真は無し。

富山県民会館の販売店にあった、富山を代表する製品の中で一番気に入ったのがこれ。

味もいいのだろうが、ともかくパッケージデザインがいい!

富山市役所。

1階ロビーの階段脇には著名なデザイナーの作品が。
富山市はとても美意識が高い。川越市も見習わねば。

市内を流れる松川。両岸には桜並木。春だったらなあ。

遊覧船が通り過ぎて行く。晩秋の絵になる風景。
乗船客は少ない。これが観光ビジネスから見たリアルな晩秋の風景。
おそらく今月末で営業終了だろう。

松川に掛かる橋。
いろいろなところの芸術っぽいものがいいね!

富山城址公園の紅葉。
しっかり手入れされたいい樹だ。

富山市佐藤記念美術館。公園内にある。黄葉と紅葉の最後の輝き。

門の外から眺めた公園内の風景。
「門という額縁」で切り取られた風景もいい。

富山城址公園脇の道を歩く。

いろいろなところが悔しいほど絵になっている。

と、大発見!
上の写真、左下の看板に注目。

左上から右へ、川越、足利、日光。
左下から右へ、箱根、鎌倉、東京。

川越、時の鐘。
おおっ、これで川越も全国区か!?
※私の現住所は川越。今だけ住所不定。

さて、帰ろう。富山駅に向かう。

街路樹にイルミネーションの準備が始まっている。

イルミネーションを取り付ける作業員。
お疲れさまです。

取り付け終わった街路樹。美しいです!

ここにあるのは2つだけ。
イルミネーションとイルミネーション。

さあ、いよいよ冬本番だ。

【本日のデータ】
高岡駅から富山駅まで20分。
高岡市は日本遺産に登録されている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/日本遺産

11月18日(日)110日め 日本唯一「観光客が体験できる運河」の船に乗る

富山市には、日本で唯一、観光客が体験できる運河がある。
今日はそこへ行ってみよう。

と、相棒バイクで宿を出ると、、、

黒塗りのカッコいい路面電車。

こちらは白と緑の路面電車。
富山市は路面電車が走っている街だった。

運河のある、富岩(ふがん)運河環水公園に着く。

案内板。くの字形にカーブした運河を取り囲むような公園だ。

この天門橋(てんもんきょう)という橋が目立つ存在。

両サイドの建築物が面白そうだ。登ってみよう。

エレベーター内の貼り紙。
子供たちがはしゃいで飛び跳ねている様子が目に浮かぶ。

最上階からの風景。正面に見えるのが富山県美術館。

美術館の屋上に人がたくさんいる。遊具で遊んでいるようだ。
面白そうなので、あとで行ってみよう。

最上階にはこんな貼り紙が。

赤い糸でんわ。赤くないけど???

(更新して追加)
そうか、恋人の小指と小指をつなぐ「赤い糸」の電話、ということだ。
赤い糸、を信じられなくなったオジサンの悲しい感性。反省!

向こう側の建物にも糸でんわがあり、糸で繋がっているみたい。
お話できるかな?

子供がお話を始めた。向こう側に友だちがいるらしい。

親指を立てている。聞こえたよ、の合図か。

こっちは〇を作っている。こっちも聞こえたみたいだ。

若者たちも、向こうとこっちでお話。
そうそう。こうやって糸をピンと張ればよく聞こえる。

船の出発時刻まで1時間ほどあるので公園内を散策。

牛島閘門(うしじまこうもん)。
幅2mぐらいの小さいやつ。今は使っていない。
運河に注ぐ支流に設置されている。向こう正面が運河だ。

ここには、この牛島閘門と中島閘門(なかじまこうもん)の2つの閘門がある。
このあと船で行くのが中島閘門。パナマ運河と同じ方式とのこと。
※閘門(こうもん)とは、運河で水量を調整して船を上下させ、通行させる設備。

運河全体の案内版。中島閘門は右端だ。
日本には閘門がいくつかあるが、観光客が体験できるのはここだけらしい。

船が出る時間だ。

「もみじ」という船に乗り込む。

出発。この人が船長兼操縦士。

中島閘門に向けて進む。

15分ほどで中島閘門が見えてくる。
まだ閘門扉(こうもんぴ)は開いていない。

船が進む間にこちら側(上流側)の閘門扉が開いた。

船が閘室(こうしつ)に入る。2つの閘門扉に挟まれた空間だ。

振り返って後ろを見る。後ろ(上流側)の閘門扉が閉まる。

閘室の水が排水される。写真はかなり排水された状態。こげ茶色の部分が水があったところ。水位差は2.5m。

排水が終わり、水位が下流と同じになる。下流側の閘門が開く。

船は下流側に進み、、、

橋の下をくぐって下流側に出る。

普通はそのまま進むのだが、これは観光用。引き返す。

ぐるっと180度方向転換。

今、出てきた下流側の閘門に向かう。

橋をくぐって閘室に入る。

後ろ(下流側)の閘門が閉まる。

上流側の閘門付近から海水が流れ込み、水位がどんどん上がる。

水位が上流側と同じになると、上流側の閘門が開く。

開いた閘門の脇を通り、船は閘室の外に出る。

振り返ると、閘門がどんどん閉まっていく。

完全に閉まった。さようなら。

出たところで船が接岸し、いったん岸に降りる。

陸の上から中島閘門を見る、という流れのようだ。

上流側の閘門。

下流側の閘門。

閘門操作所。

操作盤。
こちら側が古いもの。今は使っていない。
向こう側の壁が新しいやつ。操作員が操作中。

次の船が閘室に入ってきた。最新型の大きい船だ。fuganと言う。

排水が終わり、下流側の閘門が開く。

fuganは出ていく。汽笛も何も残さずに。
この船はUターンをせずに河口付近まで行く。帰りは別の観光客を乗せて戻ってくる。

さあ、われわれは、もみじに乗って戻ろう。

富山県美術館前を通過。

天門橋の下を通過。Uターンして、逆側からもう一度通過。

乗船場に到着。お疲れさまでした。
日曜日で天気がいいので大盛況。次のお客さんが待っている。

さて、富山県美術館の屋上に行ってみよう。

屋上では北アルプスをバックに子供たちがトランポリン。
真ん中の尖った山が剣岳(つるぎだけ)。

爽快な気分になる、いい光景だ。
富山って素晴らしい!

さあ、宿に戻ろう。

途中で見つけた観光バス。実車を使った宣伝用オブジェ。

限りなくバスを愛す。

いいね! 思わず記念撮影。

今日も楽しい一日だった。富山、最高!

【本日のデータ】
富岩(ふがん)水上ライン:
もみじ:1200円。所要時間70分。1日5回運行。
大きな船はfugan(土日祝)とsora(平日):1500円。所要時間60分。環水公園と岩瀬間を1日6回(3往復)運行。
いずれも運行期間は3月24日(土)~11月25日(日)。
来年、大きな船がもう1艘、新しく加わるとのこと。

11月17日(土)109日め 「富山ガラス大賞展」&「刀をめぐるダンディズム 刀と拵展」

富山市にはいろいろな美術館がある。
いろいろ回りたいが、興味深い順に行くことにする。

まずは、富山ガラス大賞展2018。
富山市ガラス美術館で開催。この美術館は図書館も兼ねている。

1階受付でチケットを買い、2階に上がる。

2階はロビーになっている。

吹き抜けから上を見上げると、、、

木材を装飾に使った素晴らしいデザイン。

2階フロア。左手正面はエレベーター。ガラス張り。

3階フロア。

エスカレーターから吹き抜けを見下ろす。

図書館エリア。柱が鏡で覆われている。本が映るのでとても広く感じる。

面白いので記念撮影。

ここで問題。
(1)どれが鏡の映像でどれが実物?
(2)鏡に映る鏡の映像もあります。どこでしょう?

どこもかしこも本だらけに見える素晴らしいデザインです。

エレベーター前。ガラスに描かれた案内がお洒落。

現代ガラス美術の巨匠デイル・チフーリ氏の代表作が6階に展示されている。
これは撮影&私的利用はOK。

トヤマ・リーズ(Toyama Reeds)
※Reedは葦(あし、よし)のこと。富山県産木材を使用。

トヤマ・フロート・ボート(Toyama Float Boat)
笹舟は富山の神通川の漁で使用されていたもの。フロート(浮球)は117個。うち95個が富山で制作された。

トヤマ・ミルフィオリ(Toyama Mille Fiori)
※ミルフィオリとはイタリア語で千の花。

富山ガラス大賞展2018の会場入り口。

中は撮影禁止なので写真はありません。

大賞の作品はダントツで素晴らしかった。
ガラス芸術の範疇を越えて、新しい芸術分野を切り拓いていると思う。

大賞:Shieid II (ビョルク・アエサ、ノルウェー)

参考までにパンフレットを掲載。
写真ではこの作品の1000分の1も伝わらないのだが気休めにどうぞ(笑)
※苦情が来て削除するまでの期間限定掲載です。

作品は、背丈ほどのサイズの湾曲したガラス8枚を空中に吊り下げたもの。年輪のように4つの同心円を描くように配置。うち4枚のガラスに電極を貼り付け、振動板として使用。低いかすかな不思議な音を流す。同心円の最も外側のガラス2枚にゆっくりと動く人体(裸体)がプロジェクターから投影される。1枚のガラスは男性、もう1枚は女性。2人の動きはシンクロしている。音と人体の映像は作家の脳波をベースにしたものとの解説あり。

パンフレットの写真は、プロジェクターから投影された画像が映っている、一番外側のガラスを撮影したもの。人体は動き続けるので、写真はその一瞬にすぎない。

正直なところ、ガラス芸術がこんなに面白いとは思わなかった。何でも体験しないとわからないものだ。

次は、刀をめぐるダンディズム 刀と拵(こしらえ)展。
森記念秋水美術館で開催。

この美術館は、リードケミカル株式会社の創業者、森政雄氏のコレクションを公開するもの。日本刀が中心だ。秋水は、曇りの無い研ぎ澄まされた日本刀、の意味。

今回は、拵(こしらえ)にフォーカスした展示会なので、面白そう。
※拵とは、鞘(さや)、柄(つか)、鐔(つば)など、日本刀の外装のこと。

ロビーで甲冑がお出迎え。これは現代作家のもの。

兜の前立(まえだて)が黒いうさぎ? 何だかなあ。

越中の刀工には3派があるらしい。

展示室に入る。

写真撮影OKなので撮りまくり。

腰青貝微塵塗銀一分刻鞘(こし あおがい みじんぬり ぎんいちぶ きざみざや)
脇指拵(わきざしこしらえ)

黒小刻鞘脇指拵(くろこきざみざや わきざしこしらえ)

金梨子地葵紋散蒔絵鞘(きんなしじ あおいもんちらし まきえざや)
糸巻太刀拵(いとまきたちこしらえ)

竹塗打刀拵(たけぬり うちがたなこしらえ)
※漆だけを使い、竹に見えるよう仕上げたもの。

白檀笛巻塗鞘半太刀拵(びゃくだんふえまきぬりざや はんだちこしらえ)

※半太刀拵(はんだちこしらえ)とは、太刀(たち)としても刀(かたな)としても使用できるようにした造り。
※太刀(たち)は、刃(やいば)を下にしてぶらさげて身に着ける。平安~鎌倉~室町初期の馬上戦用。
※刀(かたな)は、刃を上にして腰帯に指して身に着ける。室町後期~江戸の歩兵戦用。

記録漏れ。

黒漆藍鮫研出鞘打刀拵(くろうるし あいざめとぎだしざや うちがたなこしらえ)
※藍鮫(あいざめ)とは相模湾や駿河湾の深海に住むツノザメの皮のこと。藍鮫を巻き、漆を塗り、表面を研いだもの。

黒漆研出鮫鞘大小打刀拵(くろうるしとぎだしさめざや だいしょううちがたなこしらえ)
※大刀と小刀の2本組。粒の大きな鮫皮を使い、青貝の粉を蒔いて仕上げたもの。

朱漆塗桜花文散(しゅうるしぬり おうかもんちらし)
印籠刻鞘打刀拵(いんろうきざみざや うちがたなこしらえ)

黒漆紅葉文鞘(くろうるしもみじもんざや)
虫尽金具脇指拵(むしづくしかなぐ わきざしこしらえ)

記録漏れ。合口(あいくち)の脇指(わきざし)。
※合口とは、鐔・鍔(つば)がない短刀。柄(つか)と鞘(さや)がピッタリ合うから合口という。匕首とも書く。

記録漏れ。これも合口(あいくち)の脇指(わきざし)。こちらは小柄(こづか)がさせるタイプ。

小柄(こずか)も凄いのがある。

加賀象嵌(かがぞうがん)の小柄。
※象嵌は、地金を彫り、異なる金属を埋め込んで(埋金)絵柄を作る技法。加賀の象嵌は地金と埋金に凸凹がない平象嵌(ひらぞうがん)が多い。

30本セットで蒔絵の箱に収められている。贈答品だったらしい。

鐔・鍔(つば)も凄いのがある。

七宝紋螺鈿鐔(しっぽうもんらでんつば)
※漆と繊細な青貝で七宝模様を表したもの。

扇形鐔(おうぎがたつば)

七宝紋鐔(しっぽうもんつば)

一丁だけ展示されていた鉄砲。上部の金属に細かな模様が彫られている。

これらの拵はほとんどが江戸時代のもの。刀剣も平和な時代になると美しく飾られるようになるのだ。

七宝紋螺鈿鐔、ほしいなあ。

【本日のデータ】
富山ガラス大賞展2018:入場料1000円、図書館は無料。
刀をめぐるダンディズム 刀と拵(こしらえ)展:入場料1000円。音声ガイド付。