11月16日(金)108日め 魚津埋没林博物館へ行く、素晴らしい展示だ!

実は、富山と言えば「薬売り」というイメージしかなかったのだが、
ごめんなさい! と言いたくなる魅力に溢れていた。

その一つが埋没林博物館。魚津市(うおつし)にある。

魚津埋没林博物館の入り口。
右下の階段を進むと入り口だ。

チケットを買って入ると、通路の頭上にこんな案内図。
これを見ただけで、素晴らしい博物館の予感。
コミュニケーションデザイナーが、きちんと考えたわかりやすい案内図だ。

埋没林の説明。

むかしむかし、ここが陸地だったときに育った樹木。
その後、海面が上昇して樹木は海底に潜り、泥炭層が堆積。
さらにその後、再び海面が低下し、泥炭層に埋まった根っこが陸地で発掘された。
これが埋没林。

過去、海面の高さはけっこう変動しているらしい。上はその推移を表すグラフ。

まず、水中展示館へ行こう。
これがあるから見に来た。

水中展示館入り口。かっこいいね。

解説。
発掘した場所から根を動かさず、周囲に展示場を作ってしまった。
素晴らしい!!!

根が水の中に浸かっている。大きい。
写真だと水中なのがわかりにくいかもしれない。

次は乾燥展示館。こちらは普通の展示。

大きい根が2つ展示されている。

これはその1つ。根をひっくり返して、下側を上に向けてある。
右上から左下に向かう真っ直ぐなやつは、根とは別の木の幹。
倒れた幹の上に根を生やしたもの、と解説にある。

これは杉の年輪と人間界のできごとをマッピングしたもの。
どの年輪ができたときに何が起こったかを示してある。
面白い発想の展示だ。

第二次世界大戦終結はこんなに外側なんですね。

ドーム館。発掘現場の再現。

出土した埋没林をそのままの位置で展示している、とある。

根の向こう側の壁に「0M」の表示が。青いラインが海抜0mということらしい。
つまり、この根は海抜0mのところで出土したわけだ。

実は埋没林は日本全国にあるらしい。海岸だけでなく、内陸にもあるのが興味深い。
海岸とは異なるメカニズムなのだろうか。海水の上下ではなく、陸の上下なのかもしれない。

一覧を載せておきます。拡大すれば文字が読めます。興味があれば行ってみてください。

富山市の近くでは「41 入善吉原沖海底林」がある。スキューバダイビングをしないと見られないだろうが、面白そうだ。

最後に、屋上展望台からの風景。

朝日岳 2418m

剱岳 2998m

【本日のお酒】

銀嶺月山 槽前酒(ふなまえざけ)

普段は純米酒しか飲まないが、名前が気に入ったので本醸造だが買ってみた。
醸造用アルコールが添加されている。ちょっとドキドキ。

【本日のデータ】

今日で67歳になった。
ブログのヘッダーを「66歳が~」から「67歳が~」に更新した。
これからは、この数字が増えるのを楽しむことにしよう。