酒田市は古くから米の集配拠点として栄えた街だ。酒田港は相当な繁栄ぶりだったらしい。
山居倉庫(さんきょそうこ)は、そんな酒田市を代表する建造物として有名だ。
明治26年建造の米穀倉庫。今でも現役で使われている。
酒田駅近くの歩道のマンホール。山居倉庫がデザインされている。
台風が去り、陽が出てきた。出かけたくてムズムズしてきた。
宿から相棒バイクで10分ほど。新井田川の川岸に立つ山居倉庫に到着。
倉庫の裏側。ケヤキ並木が有名だ。パンフレット風に撮ってみた。北側の棟。
南側の棟。全部で12棟。10棟が倉庫。2棟が現在は土産店&食事処&ミュージアム。
裏側は簡素な造り。
棟と棟は、人が通れるくらい離れている。
土産物店などの2棟の間は休息スペース。
二人ならお茶などするのだが。一人でお茶はちょっと寂しい。
休息スペースを通り抜けて突き当たると土産物店。ここを抜けると表側に出る。
屋根瓦が面白い。半円状の突起があり、枝が引っ掛かっている。枝が頭上に落ちない造りにしてあるのだ。何という心遣い。こんな造りの瓦があるとは知らなかった。
表側に出る。
正面は機能的な造りだ。
正面。
出入り口。大きな軒が出ている。各棟に番号が付いている。ここは「10」。
渋い!
正面は棟と棟が繋がっている。境には雨樋。
二重屋根の解説。
側面から見る。確かに屋根が二重になっている。
正面からのアップ。隙間があり風通しが良さそう。
資料館で構造図をいただいた。
地中に杭を打つなど、土台もしっかり作られている。細部に渡って考え抜かれた建造物だからこそ、今でも現役なのだろう。たいしたものだ。
ミュージアムの展示を見る。
「出羽庄内酒田風景」とある。鳥海山が印象的だ。
酒田山王祭祭礼用亀笠鉾
「京都の祇園祭に範をとって」とある。京都の影響力は大きい。平泉もそうだった。
その他、敷地内で気に入ったもの。
東宮殿下行啓記念館。いかにも明治風の建築。
年齢を重ねた藤。消火栓もGood!
約2時間。予想以上に楽しかった。
【本日のデータ】
山居倉庫は、現在、JA全農山形の所轄。見学は無料。