7月17日(火)45日め 再び桃岩展望台トレッキング、礼文島から利尻島へ

今日は、北端の船泊(ふなどまり)から南端の香深(かふか)に戻り、再び桃岩展望台トレッキングをしたあと利尻島に渡る予定。

朝、まず礼文空港に向かう。2009年から利用が休止されている空港はどんな様子なのか興味があった。

空港の少し手前で素敵な場所を見つける。

観光客はまったく来ない。

エゾカンゾウ(ニッコウキスゲ)が群生している。ここは隠れたスポットの一つだと思う。ここだけの話ということで、内緒にしておいてください(笑)

礼文空港に着く。

予想通りの風景。それなりの手入れはしている様子。軍事的な存在価値があるからだと思う。

礼文島の北から南まで40分ほど走り、香深に着く。

下のマップは、右が北。反時計回りに90度回転させると一般的な地図の向きになる。

レンジャーハウスの駐車場にバイクを停め桃岩展望台に向かう。10分もかからない。

桃岩は礼文島に着いた日に見たので、さっと通過して少し歩くとこんな光景が。

外来種の植物を見つけ出して駆除しているとのこと。数名の方が年間を通してずっとこの作業を続けているらしい。気が遠くなりそうだ。

これが駆除した外来種。植物の名前を聞いたのだが忘れてしまった。

元地灯台へ向かう。軽いアップダウンの丘陵コースだ。見晴らしが素晴らしい。

進むごとに丘陵の景色が変化する。

雲が少し晴れて、利尻富士の裾野が見えてきた。

道はよく整備されている。

階段の木材に雨水を流す切れ込みがあるが、その位置が一段ずつ変えてある。写真手前から、真ん中、左側、真ん中、右側、だ。こういう細かい工夫が素晴らしい。

すっかり晴れて利尻富士の頂上がくっきり見える。

灯台はもうすぐだ。

ほら、灯台が姿を現した。

利尻富士と灯台のツーショット。桃岩展望台からここまで2時間。花と景色が素敵な気軽なハイキングコースだ。礼文島で第一のお薦め。

一般的にはこのあと知床(しれとこ)まで歩き、バスに乗って香深に戻る。

上の写真の人たちがそれだ。中央に見えるのが知床。灯台から30分ぐらい。

さて、こちらは相棒の待つレンジャーハウスまで2時間かけて戻る予定。逆方向から見る景色も素晴らしいはずだ。

途中で出会った人に撮影していただいた利尻富士とのツーショット。

風に吹かれるエゾカンゾウ。だんだん風が強くなってきた。

花は3日前より少なくなっていて、寂しい感じ。たった何日かでずいぶん変わるものだ。

トレッキングを終えてフェリー乗り場に向かう。

するとこんな光景が。

稚内行きフェリーの出発を数人の男女が歌と踊りで見送っている。

おおっ、まだやっていた!

大学時代に礼文島に来たとき、自分が乗ったフェリーを同じように歌と踊りで見送ってくれた人たちがいた。今でもやっているのだろうか、どんな人たちなのだろうか、とずっと疑問に思っていたのだ。

船が岸壁を離れると、声をそろえて叫ぶ。

いってらっしゃーい。

いってらっしゃーい。

船のマストが見えなくなるまで、何度も叫ぶ。

いってらっしゃーい。

「また来てねー」ではなく、「いってらっしゃーい」というのがいい。ここがあなたの本当の地元なんだと。

船が見えなくなったあと、見送った人たちが終了の儀式をして、それも終ったので、リーダーらしき赤いTシャツの人に声をかける。

ユースホステル桃岩荘のペアレントと宿泊客だった。53年間続けているらしい。

次回はこのユースホステルに泊まろう。見送りにも参加したいし、見送りもしてほしい。

さて、こちらは利尻島行きのフェリーに乗る。

礼文島から利尻島までは45分だ。あっと言う間に着く。

利尻富士が見えてきた。

入港のときに船首が利尻富士に向く一瞬があるはず、と考えて、カメラを持って待ち構える。

フェリーが右旋回しながら港に入る。

利尻富士が右から左へすうっと動く。

ほらね。

ジャストタイミング。

一瞬のイベントは終わり、利尻富士は左へと去っていく。

利尻島に到着。

【本日のデータ】

桃岩展望台・元地灯台の往復時間:徒歩4時間

礼文島→奥尻島:フェリー45分

7月16日(月)44日め 礼文島で岬めぐりトレッキング

礼文島南端の桃岩トレッキングは初日に途中までやったので、今日は北端に移動して岬めぐりトレッキング。

上のマップで「岬めぐりコース」を歩く予定。

0820 相棒のバイクで浜中(はまなか)まで行く。ここからバスに乗るのだ。

0900 バスで最北端のスコトン岬(須古頓岬)に到着。ここが岬めぐりの出発点だ。

海の向こうに見えるのは海驢島(とどじま)。

少し歩くと小さな花が咲く丘陵に。建物の向こうに見える丘陵に沿って歩くのが今回のコース。

では歩いた順に気に入った風景を。

ルートから見えるところにあった神社。空の青と鳥居の赤のコントラストがいい。

丘陵と空。フツーのこんな風景は最高。涼しい風が吹き抜けていく。

少し見下ろすと蒼い海。

廃屋(はいおく)の脇を通り抜け、、、

海辺に出ると、、、

海辺のあとは、、、

丘陵にレブンキンバイソウ(関東ではニッコウキスゲ)

(注)場所によって名前が異なるのは、それぞれの地域で発見して命名したから。

スコトン岬からゴロタ岬に向かう。なだらかな丘陵。

空と海と丘陵と花。見たかったものがここにある。

ゴロタ岬に着く。

ゴロタ岬から澄海岬(すかいみさき)に向かう。

澄海岬から相棒のバイクを停めてある浜中に向かう。ここからは車道脇の歩道を歩く。

エブンアツモリソウ群生地。環境保護のため閉鎖されていて入れない。残念!

浜中の町が見えてきた。

1630 浜中到着。上は公衆トイレ。カラーリングがいいですね。とても楽しい7時間30分だった。

相棒に乗ろうとしているところへ、赤いスーパーカブに乗った類似年齢とおぼしきライダーが。手まねきで呼び止めて、スーパーカブ談義。

京都からの来訪者。63歳。カブマニア。カブだけを乗り継いできた。エンジンの分解整備も全部自分でやる。今、この他に新車の2017年型クロスカブを所有。礼文は毎年カブで来て3か月ほどいる。九州にも毎年カブで行って3か月ぐらいいる。カスタム内容をいろいろ尋ねられた。研究熱心。

お互い事故には気をつけて楽しみましょう。

宿に着いたときに見えた夕焼け。燃えるような雲がいい。夕日は見えなくてもこれで十分。

7月9日(月)37日め 奥入瀬渓流を歩く(2)

今日は奥入瀬を歩いたあと青森まで行く必要がある。そこで奥入瀬渓流の十和田湖川の終点「子の口(ねのくち)」まで相棒のバイクで行き、そこからバスで「雲井の流れ」まで行くことにする。「雲井の流れ」は昨日そこまで歩いたバス停。今日はここが出発点だ。

10:10 子の口に到着。準備。

10:33 バスに乗る。

10:40 「雲井の流れ」到着。歩き始める。

250枚ぐらい撮影したので、厳選していくつか。今日も曇。写真には厳しい光。

手前に見えるのは倒れた樹木の根の部分。根を下から見ている形だ。幹は川に横たわり小さなダムとなっている。

木を避けて土留めを作っているのがいい。

このあたりから上流にかけて多くの滝がある。

白絹の滝。

白糸の滝。

不老の滝

九段の滝。

銚子大滝。ここまで来るとあとわずかだ。

十和田湖からの流れを調整する水門。

水門の十和田湖側。流れがゆるやかで水が澄んでいる。

要所要所にある案内板。これは十和田湖付近のもの。

橋のあちらは十和田湖だ。

十和田湖の風景。

子ノ口の待合所と公衆トイレ。

15:30 相棒のバイクで青森に向かって出発。奥入瀬渓流沿いの道を走る。

日が差してきた。道端から何枚か撮影。光がスポットライトのように当たるのがいい。

十和田湖から青森に向かう103号線の八甲田ゴールドラインから萱野(すがの)高原あたりは爽快だ。時間があるときに改めてゆっくり走りたい。

【本日のデータ】

バス代:子ノ口→雲井の流れ 280円

歩行距離:約5km

歩行数:約13000歩

飲食:カップラーメン(朝)、昼食なし、板チョコ1/6枚、飴2個