2021/11/21 潮来を散策(D371)

今日は、潮来を散策する。

1000 連泊なので、必要な荷物だけを持って相棒バイクで出発。

1030 潮来駅の観光案内所に着く。

観光マップをいただき、お薦めスポットや紅葉の状態などを教えていただく。
ミカンまでいただく。ありがとうございます。

駅の近くに停まっていた車。目を引く。

コルベット。アメ車だ。
アメ車は、最近の日本ではとんと見かけなくなった。珍しい。

数分で観光の中心エリアに着く。

常陸利根川(ひたちとねがわ)。
大型遊覧船が停泊中。うらぶれた感じがやるせない。

小型の遊覧船。
人の気配がない。まあ、時期外れだからね。

観光船のチケット売場。
近寄って覗いてみたが、人の気配がまったくない。

年季が入った看板。
文字が消えて読めない。うれぶれ感がすごい。料金表は新しいのが貼ってあり、鮮明。
昭和感があっていい、と考えるか、うらぶれ感は観光にマイナス、と考えるか。
私が関係者なら、すぐにでも新しくするのだが。

常陸利根川の対岸にある閘門(こうもん)
十二橋めぐりの船は、あの閘門を通り抜けて、向こうへ進む。
水面の高さが異なるので、二つある閘門で運河のように船の高さを調整するらしい。

二重閘門とは反対側の水路。小型遊覧船が並ぶ。
こちらは閘門は1つ。

一台の遊覧船が出発。目の前を走り抜けていく。

遊覧船が走る水路。

右手の柳の向こう側に回ってみよう。

水郷潮来あやめ園。
6月にはここにアヤメが咲き乱れ、観光客でいっぱいになる。

アーチ橋あたりに何か施設がある。
行ってみよう。

アーチ橋の上からの風景。アヤメが咲いたら綺麗だろうね。
写真左下に銅像が見える。あとで行ってみよう。

水路側のアーチ橋から。

潮来の伊太郎。
橋幸夫の歌が有名だ。

と思ったら、足元にこれ ↓

まず、これでしょ。伊太郎旅唄。

押してみた。

潮来の伊太郎~、ちょっと見なぁれば~、薄情そうな渡り鳥~。
橋幸夫の歌が流れる。懐かしい。

風の音しらべ、というイベント中。
短冊に願いを書いて、ロープに下げる、という七夕の秋バージョン。
無料だとのこと。ならばということで、願いを書いてロープに下げる。

右上手前の黄色いのが私の。

ごく当たり前の、心からの願い。
う~ん、対象を限定しているのが、心が狭い気がする。
でも、限定しないと、人類と生物に健康を、となって噓っぽい。
願いごとは難しい。

反対側にも短冊が並ぶ。
手前には風車。いろいろ演出が細かい。

東屋にも風車。
風が吹くとクルクルと回り出す。

この時期は観光客が少ないので、何とかしようと苦肉の策。
アヤメなど特定の時期だけ盛り上がる観光地がみな抱える悩みだ。

水郷旧家磯山邸に向かう。

途中で出会った風景。自治体の消防団が用具の手入れの真っ最中。
20~30歳の若者たちが真剣に手入れをしていた。いいね。

磯山邸。

近くにいた男性に案内をしていただく。
とても詳しいと思ったら観光関係のお仕事をしている人。名刺をいただく。
株式会社 いたこ まちづくり観光事業部  マネージャー
とある。
潮来市から委託されて、管理・企画・推進・整備などを行っている。

磯山邸は、古くなった民家を潮来市が譲り受け、リノベーションをしたもの。
構造材・建具などを活かしつつ、宿泊施設として再生してある。

梁が見えるのがいいですね。

ガラス戸の細やかな模様。

場所により、模様が異なる。

部屋の太い梁をそのまま活かしている。

神棚。扉の模様の細かいこと。

奥座敷。
部屋の境の欄間が何もない空間なのはなぜ? と尋ねたら、
傷んでいたので修理して、あっちに使っています。

あっち、というのがこれ。玄関脇の窓に使っている。なるほど。いいアイデア。

奥座敷の障子。細かな模様が芸術的で美しい。

潮来花嫁さんは舟で行く~、という歌そのものの動画を見せていただく。
これは本当の花嫁さん。以前はモデルだったが、今は本物。
アヤメの時期に、花婿と花嫁がここに泊まり、すぐ前の舟着き場から舟でアヤメ園に行き、みんなの祝福を受ける、というイベントをやっているとのこと。
1日1組、1ヵ月間、29組限定、特別価格。毎年、申し込みが殺到するらしい。

舟着き場に案内していただく。
と、ちょうどそこに、、、

ちょっと前に新郎新婦だった人たち。今はただの朗と婦。
奥さまが手を振ってくれた。心優しい明るい奥さま。旦那さまの笑顔もいいですね。

舟着き場エリアにある、江戸時代の蔵。
大谷石(おおやいし)製。

耐震構造リニューアル済み。テナント募集中。

ここで何をするにしろ、アヤメの時期は稼げても、その他の時期が問題だ。
アヤメ園から徒歩600m、徒歩7分という距離もハードルだ。
ターゲットは、磯山邸を見に来る人たち、舟に乗って来る人たち。
あとは店舗自身の集客力か。
と分析っぽいことをしてみたが、アイデアは浮かばず。私に商才がないのは確か。

長勝寺(ちょうしょうじ)
足場で囲まれていた。

光がなく、紅葉が冴えない。

たまたま通った道沿いの長屋門。立派だ。
Googleマップには名称記載なし。一般住宅か。

やがて有形文化財に指定されてもおかしくない造り。
記念に相棒バイクと私を入れてスリーショット。
私とバイク、どこに写っているか、わかりますよね。

見学可能な蔵元がある、というので行ってみる。

駐車場にバイクを停め、説明係の指示にしたがって靴をサンダルに履き替える。

洗米風景。手前の女性がストップウォッチで洗米時間を計測。

男性2人がお米を洗う。
これは高級酒だから手洗い。ごく一部。洗米機で洗うのがほとんど。

お米を蒸す釜。

もろみを作るタンク。
蒸したお米、麹(こうじ)、水、酒母(しゅぼ)などを混ぜて発酵させる。
ここがお酒造りのキモ。
この人が説明係。最初は固くて怖そうな印象だったが、、、

もろみからお酒を搾る機械。

貯蔵タンク。
生酒原酒が入っている。う~、タンクから直接飲みたい。

売店。

書き忘れたが愛友酒造という蔵元さん。
説明係の人にいろいろなお話を伺う。

さっき、ストップウォッチで計っていた女性がいたでしょ、あれが社長。
ブログに書いていいかは社長に聞いて。

わかりました。ちょっと行ってきます。

しゃちょ~! 私、日本一周中で、ブログ書いてまして、さっきお伺いした製造行程の話とか、撮影した写真とか、載せてもいいですか?

いいですよ~。

ホントは、どうして社長を継いだのかとか、そんなお話を伺いたいんですが、お仕事で忙しそうなので、今日はやめておきます。
ありがとうございました。

社長、男たち、大笑い。

説明係の人と、バイクに向かう。

社長さん、おいくつなんですか。まだ若そうですね。

もう60だよ。

うそ。ずっと若く見えますよ。

マスクしてれば、みんな若く見えるの。
オレはいくつに見える?

う~ん、80歳(笑)

またぁ、よく言うよ。

今日は試飲できないから買いませんけど、
今度、カミさんと来たときに、試飲させてくれたら買いますね。

オーケー。アヤメが咲くころにまた来て。待ってるよ。

バイクで敷地を出る途中、社長たちに、ありがとうございましたぁ~、と大声でお礼。
3人が笑いながら手を振ってくれた。

■本日のデータ
潮来市では、外部の会社に委託して、観光事業を推進している。
委託されているのは、株式会社 いたこ。
まちづくり観光事業部のマネージャーさんはとても熱心で、いろいろ企画・計画中。
来年のアヤメの時期にコロナが落ち着いていたら、面白いイベントが見られそう。
花嫁さんが舟で行く光景も毎日1回は見られると思う。
読者の中に来年ご結婚の予定者がいたら、応募してみたらかかが。
そのときは、ブログのコメントでお知らせください。祝福に駆けつけます。

愛友酒造。
持論だが、見学をさせてくれる蔵元は、いろいろ積極的に挑戦していることが多い。
ここも、社長自らが洗米作業に加わって、おそらく何か研究している。
今回は買わなかったが、スーパーで売っていたら買ってみよう。

■本日の宿
昨日と同じ、神栖市(かみすし)の宿。

2021/11/15 祝365日め! 三島スカイウォークに寄り、熱海へ(D365)

今日で出発してから通算365日め。1年となりました。
開始してから4年、実質3年、マイナス1年はコロナ禍。
いろいろな想定外もありましたが、楽しい1年でした。

計画して楽しみ、行動して楽しみ、ブログを書いて楽しみ。
一粒で3回も美味しい旅でした。
って、まだ終わってないので、最後まで気を抜かずに走ります。
無事に帰宅してなんぼですから。

今日は、富士市から熱海まで行く。
特に立ち寄るところはないので、のんびり走る予定。
泊まった宿は、ワクチン接種2回済みの人限定サービスで、料金半額、チェックアウト12時。なんて素晴らしい宿だ!

0700 起床。ブログ書き。書いても書いても追いつかない。

1100 ブログ書き、いったん終了。出発準備。

1200 宿を出発。

走り出したとたん、富士山の雄姿。
いつ見ても富士山はいい。
妻に写真を送ったら、「頭を雲の~、上に出し~、だね」だって。
確かに。

三島に入ったところで、「三島スカイウォーク」の看板。
何それ? スカイウォークって、空を歩くの?

面白そうだ。行ってみよう。

かなり広い駐車場。観光バスも停まっている。
えっ、大規模な観光スポットなの?

わけもわからず、まずフラワーガーデンに行ってみる。

旗が並ぶ階段(は登らず、脇のエスカレーター)を登ると、、、

光に輝くキャベツ畑。
美しい。
レストランがあるので、その食材か。素晴らしい。

フラワーガーデン。
えっ、これが???
綺麗だけれど、ガーデンじゃない。
誇大広告。

このあたりから、懐疑心が芽生えてくる。

スカイウォークは、日本一長い吊橋、という触れ込み。
う~ん。何だか怪しいぞ。
日本一長いは、本当だろうが、ホントにスカイウォーク気分が味わえるのか、、、

吊橋歩き料金は、1,100円。
外れだったら大損。
でも、凄~い、となる可能性も。
プリンの味は食べてみないとわからない。
景色は行ってみないとわからない。

ということで、ダメもとでチケットを買う。

橋のたもとには高校生の集団。修学旅行だね。

こっちでは修学旅行の記念撮影。
先生が子供たち並べるのに一苦労。

吊橋の景色は素晴らしい。
これだけ見るなら、スカイウォーク、てな感じ。

渡ってみた。

ごくフツーの吊橋。

それより、こっちが気になってしかたない。

ロングジップライン。往復2,200円。
吊橋を渡るより、こっちでしょ。

近くで見たいので、復路のラインの出発点に行く。

3,2,1、ゴー! しゃ~~~。
いいなあ。次回は絶対にこっちだ。

吊橋の向こう側には露店が並ぶ。

女子高生が記念撮影。
これぞ青春。

さて、帰りはスカイウォークを楽しむぞ。

と思ったが、、、

景色はフツー。

谷底は浅い。

足元はスケスケ感が乏しい。
ガックリ!

しかたなく、記念撮影代わりに、吊橋の真ん中で富士山を撮影。

両サイドに武骨な留め具がある。ここが真ん中。

留め金と富士山。
あまり絵になる風景ではないね。

出口に向かいながら、何人かの高校生にどこから来たのかを尋ねると、一宮と京都。
関西から来るわけか。

で、このあとどこに行くのか尋ねると、富士サファリパーク。
学校が異なってもコースは同じ。定番コースがあるようだ。

■本日のデータ
スカイウォーク:吊橋渡り料金 1,100円(往復)
ロングジップライン:2,200円(往復)
つまらなすぎる。おススメしない。
修学旅行でここを選ぶ先生たち、何を考えているの?

■本日の宿
熱海。数少ないビジネスホテル。ベッドが壁にピッタリつきすぎて、寝られない。
無理やり壁から離して、何とか寝られた。
相棒バイクは、建物前の歩道に駐輪。
お巡りさんに捕まらないの?とフロントに尋ねたら、ほらそっちの原付バイク、ずっと歩道に停めたままだけど、おとがめなし! だって。熱海はいいところだ(笑)

2021/11/10 六華苑(和洋ハイブリッド邸宅)&なばなの里(イルミネーション)(D360)

今日は、三重県の桑名へ行く。
六華苑は和洋ハイブリッド邸宅、なばなの里はイルミネーションだ。
名古屋からは少し西へ戻ることになるが、1時間30分ほどなので問題はない。

六華苑は、鹿鳴館やニコライ堂の設計者ジョサイア・コンドルが設計した洋館で有名。
NHK大河ドラマ「韋駄天」のロケでも使われた。

なばなの里は、10日ほど前、中学時代の同級生からブログにコメントが入り、猛烈なおススメ。イルミネーションが凄いから行け! 人生で感動したベスト10に入る! と。
う~ん、イルミでそんなに感動するかぁ。あいつの人生、貧しいんじゃないの?
と思いつつ、ダメもとで行ってみることにした。
今までのおススメは全部よかったから、ホントにいい可能性もある。

なばなの里には夕方入ればいいので、その前に六華苑に行く。

1030 宿を出発。

1220 六華苑に到着。

入口のチケット売場は長屋門。
いいね。昔の雰囲気が伝わってくる。

長屋門を抜け、アプローチを進むと、、、

正面にドーンとこの洋館が出現。

何と言っても、この塔が目を引く。
4階建て。
2階建ての洋館の隣で、塔の3階と4階が天に突き上がる。

まず、建物を周囲から拝見。

明治の洋館と言えばこんな感じ。洋館のイメージそのもの。

さらに回り込む。
と、イメージを現実がぶち壊す。

洋館と和館がベッタリと貼り付いている。

う~む、なぜ少し離さない。
長屋みたいにつなげる意味ある?

接続部分は、計画的に作られた感じ。
瓦の屋根が洋館に入っているように見えるが、入ってはいない。

和館の2階。
和館は全てほぼ平屋だが、ここだけが2階。
飾りがなく品のよい感じ。

和館を外から見て歩く。

シンプルで上品な造り。いいね。
障子が開け放たれて裏庭が見える。とても開放的な造りだ。

と、そこへ結婚披露宴姿の男女。
写真の撮影だろう。微笑ましい。

館内に入る。
ボランティアの方が説明をしてくれるというので、お願いすることに。

まずは洋館。

よくある洋館の造りだ。
調度品は使っていたものではない。公開用の飾り。

暖炉。各部屋にあり、少しずつデザインが異なる。

階段。
踊り場の下に、支える柱がない。
注意書きに、同時に10人以上乗るな、と書いてある。

階段を上がり、2階に進む。

塔の部屋。

窓枠もカーブさせている。

塔の3階へ上る階段。螺旋階段のようになっている。

サンルーム。
明るくて暖かい。ご主人のお気に入りだったらしい。よくわかる。

庭ではさっきの人たちが記念撮影。
いつまでもお幸せに。

居間。

居間の収納。
ここだけが和風。面白い。洋館の中では、ここが一番興味深かった。

和館に移動。
廊下がつながっているので、そのまま移れる。

廊下に出てビックリ。なんと廊下が2つある。
写真中央は畳敷きの廊下。右は板張りの廊下。
畳敷きは家族・来客用。板張りは使用人用。
使用人に同じ廊下を歩かせたくなかったようですね。
と、ガイドさん。

しかも、畳敷きは板張りよりも幅が広い。
分けるだけならまだしも、板と畳、狭いのと広いの、徹底的に差をつけるやり口。

う~ん。
資産家の二代目が23歳のときに新居として作った建物、という話を聞いて、いやな感じがしていたのだが、ここまでいやな奴とは、、、
父親が亡くなったあと18歳で事業を継いだという。
23歳までの5~6年間に使用人との間が険悪になっていたのか?
若くてもバカにされないよう虚勢を張っていたのか?
妄想が膨らむ。小説のネタとしては面白い。

いずれにしても、「家族・来客用と使用人用に用途が分けられた廊下が隣接して存在する館」は(少なくとも日本には)他に無いだろう。そういう意味では貴重だ。

部屋の造りはいい。特に欄間が気に入った。

透かし彫りなどにせず、シンプルだがセンスがいい造形。
照明も独特のデザインだ。

この照明、和紙張りの欄間とのマッチングもバッチリ。いいね。
このセンス、性格の悪い二代目若造のものとは思えない。
和館の設計者のセンスだろう。

戸袋。
写真に写っている側面部分は開かない。雨戸の出し入れは裏側(廊下側)の狭い窓口からおこなう造り。これだけの枚数の雨戸を出し入れするのは相当にたいへんなはず。
使用人の苦労など全く意に介さない設計。
和館の設計者、デザインセンスはいいけれど、人間性はいかがなものか。
この時代では当たり前、と言われればそれまでだが、、、

和館の奥にある蔵。
悔しいが、デザインだけはカッコいい。

ガイドさんと別れ、庭を一周する。

さっきとは別の人たちが記念撮影の真っ最中。
煉瓦の壁は洋装にベストマッチ。

純白のウェディングドレスが映えますね。

ご家族が遠くから見守る中、撮影は進みます。
いつまでもお幸せに。

煉瓦の壁の向こうは父親の屋敷。諸戸氏庭園として一般公開されている。

父親の屋敷との間に煉瓦の壁を築く息子。すでに父親は亡くなったというのに。
はたして父と子の間にはどんな確執があったのか?
今でも父親を尊敬する使用人たち。父を拒絶する心の深い闇、、、
虚栄心が強く、金遣いが荒く、思いやりのかけらも無い二代目ドラ息子。
これから彼を待つのは地獄か天国か、それとも、、、

という妄想にふけりつつ、池をグルっと回り込む。

うん。この館を最も的確に表現する角度はここだ。
洋館に和館が貼り付いているように見える。
竹に木を接ぐ、ということわざがある。まさにそれ。
これほど不自然で奇妙で醜い建物は珍しい。

なぜ竹に木を接いだのか、不思議だ。
独立させて渡り廊下でつなぐのが自然だろう。
奇抜さを狙ったにしては、洋館、和館、それそれの造りがまとも過ぎる。

不思議の国の館。謎は尽きない。

裏庭に回る。

離れ屋。
開放的な造りだ。外廊下の全面透明のガラス戸が秀逸。
眺めがよく陽が射しこめば温かい。いわば和式のサンルーム。

番蔵棟。
衣類や日常使う調度品を収納していた、とある。どれだけ持てば気が済むのか。

二番蔵。膳碗・什器を入れていた、とある。好きなだけ溜め込んでください。

裏庭を一周。和館の裏手に出る。

裏から表を観る風景。奥から手前に引き戸が並ぶ。ちょっと壮観。
奥から、(1) ガラス戸、(2) 障子戸、(3) 障子戸、(4) 障子戸、(5) ガラス戸。
当時の使用人たちは、このように開放された光景を見たことがあるのだろうか。

妙齢のおねーさんたちが大声で雑談。笑い声が聞こえる。
今日も平和でのどかな一日が過ぎていく。

それにしても、これだけ建築主の人となりを感じさせる建物は初めてだ。設計者が有名人という枠を超えて、実に面白い。NHK大河ドラマ候補に推薦したい。

さて、なばなの里に急ごう。

1440 六華苑を出発。長良川(ながらがわ)沿いの道に出る。

と、こんな光景が、、、

川の中にキノコのようなものが並ぶ。

これは何?
と気になりつつ、なばなの里に向かう。と、キノコがどんどん近づいてくる。

アクアプラザながら。長良川河口堰の紹介施設。なばなの里入口の反対側にある。

アクアプラザながらの紹介。

キノコの説明もある。河口堰のゲート開閉装置などを守る操作台上屋だ。
なるほど。一般的には四角形の武骨なものだが、ここは水滴をイメージしたデザインだ。
キノコじゃなく水滴。失礼しました。

水滴まではバイク進入禁止。
歩いて行ってみた。

やっぱりキノコ。どう見てもシメジかエノキ。
あの中にいろいろな装置が入っている。おそらくメインはモーター。

ワイヤーで調節ゲートを上下させ、水量を調整する。

キノコの正体がわかって満足。また一つ利口になった。

ブイの上に白鷺が並ぶ。
ほぼ等間隔、首の角度もほぼ同じ。いいね。

1530 なばなの里に到着。

チケットを買い、中に入る。
チケット代は2300円だが、1000円の金券が付いてくる。
つまり、入場料1300円+商品代1000円、という仕組み。
強制的に1000円分は使わせようというたくらみですね。

私の場合、ここで早い夕飯を食べる予定だったので、問題なし。
中華料理店で担々麵、と決めてある。お店のレベルがわからないときは安全パイ(笑)

入口を入ると、目の前が撮影コーナー。
向こうの空に円盤みたいのが浮いているのが目に留まる。

見る見る下がって、槍のような屋根より低くなり、木陰に沈んでしまった。
あれは何? あとで行ってみよう。

花は咲いているが、この程度。イルミなしでは客は来ないね。

紅葉もあるが、この程度。イルミなしでは客は来ないね。

さっきの円盤。地上で休憩中。アイランド富士、という乗り物。
日没後、17:10から再開する、と貼り紙。500円。金券も使える。

よし、乗ろう。その前に、担々麵を食べなきゃ。

食べてみた。
フードコートで出る麺の高級版。安っぽい味だが器とお店の雰囲気で高級感を出す手法。

日没。
空に明るさは残っているが、イルミはスタート。

音楽の流れに乗って、イルミが変化。いいね。
光の動きが変化し続け、飽きさせない。
向こうに見える塔は、チャペル。

円盤も飛び立った。
離陸から帰還まで7分間の空の旅。

円盤の船内。
好きなところに座って2回目の離陸を待つ。

最高高度でグルっと一回転。なばなの里全体のイルミが見える。
あっと言う間なので、どこがどこだかわからない。

イルミのトンネル。

光に包まれる感覚。
観光客みんなテンションMAX。手をつなぐには絶好の機会。

今年のメインイルミ「雲海」というスポットに着く。

観覧席から雲海を観る。
円柱状のものはストーブ。上に熱源がある。

雲海も、音楽に乗って色が変化。ご覧ください。

10分~15分周期で同じ変化を繰り返す。
なかなか飽きない。2回ほど観る。

出口に向かって、ブラブラと観て回る。

ハートイルミを撮るお兄さん。
園内には細かいギミックがあちこちに。

ライトアップされた花の中を手をつないで歩く。
願いが叶った瞬間、かな。

チャペルの前に戻る。

イルミの舞はずっと続く。

月に向かって円盤が飛ぶ。

地上には樹齢100年のオリーブ。

ベビーカーを押すおとーさん、赤ちゃんを抱くおかーさん。
シルエットがまるで影絵。絵になる風景。

最後に一人で記念撮影。

う~ん、シニアがひとりで記念撮影の図、というのは、やはり寂しい光景だ。
次回は二人でこよう。

中学時代の友だちのおススメは今回も確かだった。
人生のベストテンに入る、かどうかはともかく、おススメはできる。
ありがとね。楽しみました。

■本日のデータ
六華苑:入苑料460円。
アクアプラザながら:入場無料。
なばなの里:
入里料2300円(金券1000円分を含む)
円盤乗船料500円、ベゴニアガーデン500円。
料理は2~3割高め。食べ歩きできるコロッケなどを売るエリアがある。
駐車場は広い。バイクは無料。車は未確認。
コインロッカーあり。再入場可能。

■本日の宿
桑名市。六華苑の近く。無料朝食(小鉢のおかずがいろいろ)付き。屋根付き駐輪場。