2021/11/24 千波湖のほとりと偕楽園(D374)

※2021.11.27 14:26 更新完了。
※2021.11.27 11:00ごろ 更新の真っ最中。2、3分ごとに内容が書き換わります。※2021.11.26 08:57 終らないので未完のまま公開します。今日が日本一周最終日。これから帰宅します。

今日は、偕楽園に行く。
宿から近いので、歩いて行くことしよう。途中の景色も楽しみだ。

0900 徒歩で回る準備。

携帯ポットにコーヒー2杯分をドリップ。食べ残りのパンを持つ。

0950 宿を出る。

さくら川の堤防を歩いて、偕楽園に向かう。

カモがサギに狙われてる? ちょっと笑える光景。

アオサギとシラサギのツーショット。
ありそうでない、珍しい光景。

と、なかなか偕楽園に着かないので、工事の警備員に尋ねたら、なんと逆方向。
ええっ!と慌てて引き返す。
20分以上も逆方向に歩いてしまった。往復40~50分のロス。

千波湖(せんばこ)が見えてきた。
千波湖に沿って、2本の道が平行して走る。
湖の向こうが偕楽園。どちらの道からでも行ける。

外側の道を歩きながら、湖側を撮影。

自転車で急ぐ人。

寒桜or四季桜を見上げながら散歩する人。

ひたすらランニングをする人。
いろいろな人たちが通っていく。

実にいい景色だ。私が監督なら、映画のロケに使いたい。

色づき始めた葉が、赤・黄・緑に輝く。

偕楽園手前の上り坂。青空に小さな花が映える。

東門に着く。
チケットを買い、偕楽園に入る。
70歳以上は半額で150円。嬉しいのと悲しいのと複雑な心境。

時計を見ると12時。宿を出てから2時間も経ってしまった。
東門から入ってすぐの売店脇ベンチで、持参したパンとコーヒーで昼食。
目の前の梅エリアには、枝だけの寂しい梅の木が並ぶ。

見晴らし広場に出る。
予想以上に広々としたエリア。開放的ないい気分。

広場の外れ、仙奕台 (せんえきだい)から千波湖を望む。

石の将棋盤。石の碁盤もある。
仙奕台 の「 奕 (えき)」は、囲碁を戦うこと。ここで囲碁や将棋をしたらしい。

偕楽園記碑。寒椿が色を添えている。

好文亭の門を入ったところ。
好文亭は、梅の異名「好文木」からつけた名前。
徳川斉昭(とくがわ なりあき)が作った交流館で、文人、家臣、領地の人たちといろいろな会を催した。
と、パンフレット書いてある。

斉昭さん、よほど梅が好きだったんですね。
気になるので、ブログを書きながら調べてみた。
ズバリ、回答が見つかったので、ご紹介。こちらです ↓
「徳川斉昭はなぜ水戸にウメを植えたのか」

チケットを買い、好文亭エリアに入る。
ここも70歳以上は半額。100円。
2回目は複雑な気持ちも薄れてくる。ということに対して複雑な気持ちになる。

光を浴びて紅葉が燃え上がる。

向こうの屋根は好文亭の平屋部分。

こちらは好文亭の三階部分。

入口にある好文亭平面図。
けっこう広い。

順路に沿って1階を観る。

襖の絵が美しい。

部屋ごとに樹木が異なり、とても趣がある。
解説抜きでご覧ください。

ね。なかなかいいでしょ。
精密に再現してカーテンの絵柄にしたらいいのに。私は買いたい。

渡り廊下を進み、3階がある棟に向かう。
「頭上注意」の貼紙。
太鼓橋のように中央が高くなっている。天井は水平なので、中央の天井が低くなる。
頭をぶつける人がいるのだろう。

明かり窓。竹の桟がきれいに並ぶ。

窓の下には回転式の扉。
回転させて扉を上げると、扉の竹が窓の桟の間にピッタリと入る仕組み。
外から見ると竹が並んでいるように見えるはず。なかなか洒落た設計だ。

※11月26日8時55分、ここで中断し帰宅。以下は、帰宅後に追記。

中二階に上ったところ。
一部屋だけがある。武者控室。

三階。
パッと視界が明るくなる。

視界が広がる。素晴らしく開放的な造りだ。
視界に入るところには雨戸を入れる戸袋がない。

雨戸の敷居に小さな鉄の杭が取り付けてある。
これは雨戸を回転させるための装置だ。
雨戸を移動するときに、この装置を利用して、クルッと回転させる。

高松の栗林(りつりん)公園の掬月亭(きくげつてい)が同じ造りをしている。
栗林公園は、松平家の下屋敷だったところで、回遊式大名庭園として有名。
このブログに掬月亭の雨戸を回転させる写真を載せているので、興味があればどうぞ。
2021/08/02 高松 栗林公園(回遊式大名庭園)を堪能(D284)

部屋の造りも凝っている。丸窓がある。

部屋から外を見たところ。
早春には梅の花が絵のように収まるだろう。

竹の床柱。
創建時は島津斉彬から送られた薩摩竹だった。
現在の好文亭は昭和30年に復元されたものだが、これも薩摩竹なのだろうか。
残念ながらパンフレットには書いてない。

船底天井。中央が高くなっている。

さて、もう一度、外の景色を堪能。
遠くには千波湖(せんばこ)。その手前には梅林。早春の眺めは素晴らしいだろう。

中二階に下りると、、、

武者控室。
たったの3畳。窓も小さい。三階との大きな落差。これが藩主と家臣の落差だ。

西塗縁(にしぬりえん)
板張りの大広間。36畳。床は漆塗りだ。
詩歌の宴、領民との交流などが行われたらしい。

杉戸にびっしりと文字が書かれている。
詩歌を作るとき、辞書のように使ったという。

ここも回転式雨戸だ。
金具がマイナスネジで留められている。当時、日本ではネジは作られていないはず。
復元したときに補強のために追加されたような気がする。

好文亭を出る。

孟宗竹林の脇を通り、吐玉泉(とぎょくせん)に向かうと、、、

新婚さんをプロのカメラマンが撮影中。
傘に映る影がいいね。

こちらにも花嫁さん。
偕楽園、人気ありますね。

吐玉泉(とぎょくせん)
中央の凹んだ部分から湧き水が出ている。
園内各所の湧き水をここに集める構造らしい。
大理石製。これは昭和60年の四代目。
大理石は酸に弱く柔らかいので消耗が激しいようだ。

ところどころに美しい紅葉がある。

青空に紅葉はよく合う。

陽が傾いてきた。いそいで梅林を回ろう。

梅林では手入れ作業の真っ最中。

花はないが幹がある。

枝と幹と光と影が一体となって模様をつくる。
花はないが光がある。

黄昏の光が幻想的な風景を創り出す。
お気に入りの一枚。

見晴らし広場に戻る。
寒桜の向こうに好文亭の三階が見える。
開放的な造りなのがここからでもよくわかる。

偕楽園から宿に向かう。
帰りは、千波湖側の道(さくら川と千波湖の間の道)を通ることにする。

人に慣れたシラサギ。近くまで行っても逃げない。
むしろ近寄ってきた。

さくら川の向こう岸。朝はあの木々の下を歩いた。

千波湖の向こう岸。
残照がイチョウを照らす。

歩いている道の両側もなかなかの景色。

黄昏の光を浴びる寒桜。妙に色っぽい。

さくら川の土手に木々の影が映る。

残照を浴びて光る雲の下、猛禽類が飛んで行く。

千波湖の夕焼け、全体の風景。
青空と夕焼けがコラボする。印象的な風景だった。

■本日のデータ
偕楽園:入園料300円。70歳以上は150円。
好文亭:観覧料200円。70歳以上は100円。とてもいい。強く推奨。
さくら川沿いの道路:両岸とも景色が素晴らしい。歩くことを強く推奨。

■本日の宿
昨日と同じ。2泊め。

2021/11/10 六華苑(和洋ハイブリッド邸宅)&なばなの里(イルミネーション)(D360)

今日は、三重県の桑名へ行く。
六華苑は和洋ハイブリッド邸宅、なばなの里はイルミネーションだ。
名古屋からは少し西へ戻ることになるが、1時間30分ほどなので問題はない。

六華苑は、鹿鳴館やニコライ堂の設計者ジョサイア・コンドルが設計した洋館で有名。
NHK大河ドラマ「韋駄天」のロケでも使われた。

なばなの里は、10日ほど前、中学時代の同級生からブログにコメントが入り、猛烈なおススメ。イルミネーションが凄いから行け! 人生で感動したベスト10に入る! と。
う~ん、イルミでそんなに感動するかぁ。あいつの人生、貧しいんじゃないの?
と思いつつ、ダメもとで行ってみることにした。
今までのおススメは全部よかったから、ホントにいい可能性もある。

なばなの里には夕方入ればいいので、その前に六華苑に行く。

1030 宿を出発。

1220 六華苑に到着。

入口のチケット売場は長屋門。
いいね。昔の雰囲気が伝わってくる。

長屋門を抜け、アプローチを進むと、、、

正面にドーンとこの洋館が出現。

何と言っても、この塔が目を引く。
4階建て。
2階建ての洋館の隣で、塔の3階と4階が天に突き上がる。

まず、建物を周囲から拝見。

明治の洋館と言えばこんな感じ。洋館のイメージそのもの。

さらに回り込む。
と、イメージを現実がぶち壊す。

洋館と和館がベッタリと貼り付いている。

う~む、なぜ少し離さない。
長屋みたいにつなげる意味ある?

接続部分は、計画的に作られた感じ。
瓦の屋根が洋館に入っているように見えるが、入ってはいない。

和館の2階。
和館は全てほぼ平屋だが、ここだけが2階。
飾りがなく品のよい感じ。

和館を外から見て歩く。

シンプルで上品な造り。いいね。
障子が開け放たれて裏庭が見える。とても開放的な造りだ。

と、そこへ結婚披露宴姿の男女。
写真の撮影だろう。微笑ましい。

館内に入る。
ボランティアの方が説明をしてくれるというので、お願いすることに。

まずは洋館。

よくある洋館の造りだ。
調度品は使っていたものではない。公開用の飾り。

暖炉。各部屋にあり、少しずつデザインが異なる。

階段。
踊り場の下に、支える柱がない。
注意書きに、同時に10人以上乗るな、と書いてある。

階段を上がり、2階に進む。

塔の部屋。

窓枠もカーブさせている。

塔の3階へ上る階段。螺旋階段のようになっている。

サンルーム。
明るくて暖かい。ご主人のお気に入りだったらしい。よくわかる。

庭ではさっきの人たちが記念撮影。
いつまでもお幸せに。

居間。

居間の収納。
ここだけが和風。面白い。洋館の中では、ここが一番興味深かった。

和館に移動。
廊下がつながっているので、そのまま移れる。

廊下に出てビックリ。なんと廊下が2つある。
写真中央は畳敷きの廊下。右は板張りの廊下。
畳敷きは家族・来客用。板張りは使用人用。
使用人に同じ廊下を歩かせたくなかったようですね。
と、ガイドさん。

しかも、畳敷きは板張りよりも幅が広い。
分けるだけならまだしも、板と畳、狭いのと広いの、徹底的に差をつけるやり口。

う~ん。
資産家の二代目が23歳のときに新居として作った建物、という話を聞いて、いやな感じがしていたのだが、ここまでいやな奴とは、、、
父親が亡くなったあと18歳で事業を継いだという。
23歳までの5~6年間に使用人との間が険悪になっていたのか?
若くてもバカにされないよう虚勢を張っていたのか?
妄想が膨らむ。小説のネタとしては面白い。

いずれにしても、「家族・来客用と使用人用に用途が分けられた廊下が隣接して存在する館」は(少なくとも日本には)他に無いだろう。そういう意味では貴重だ。

部屋の造りはいい。特に欄間が気に入った。

透かし彫りなどにせず、シンプルだがセンスがいい造形。
照明も独特のデザインだ。

この照明、和紙張りの欄間とのマッチングもバッチリ。いいね。
このセンス、性格の悪い二代目若造のものとは思えない。
和館の設計者のセンスだろう。

戸袋。
写真に写っている側面部分は開かない。雨戸の出し入れは裏側(廊下側)の狭い窓口からおこなう造り。これだけの枚数の雨戸を出し入れするのは相当にたいへんなはず。
使用人の苦労など全く意に介さない設計。
和館の設計者、デザインセンスはいいけれど、人間性はいかがなものか。
この時代では当たり前、と言われればそれまでだが、、、

和館の奥にある蔵。
悔しいが、デザインだけはカッコいい。

ガイドさんと別れ、庭を一周する。

さっきとは別の人たちが記念撮影の真っ最中。
煉瓦の壁は洋装にベストマッチ。

純白のウェディングドレスが映えますね。

ご家族が遠くから見守る中、撮影は進みます。
いつまでもお幸せに。

煉瓦の壁の向こうは父親の屋敷。諸戸氏庭園として一般公開されている。

父親の屋敷との間に煉瓦の壁を築く息子。すでに父親は亡くなったというのに。
はたして父と子の間にはどんな確執があったのか?
今でも父親を尊敬する使用人たち。父を拒絶する心の深い闇、、、
虚栄心が強く、金遣いが荒く、思いやりのかけらも無い二代目ドラ息子。
これから彼を待つのは地獄か天国か、それとも、、、

という妄想にふけりつつ、池をグルっと回り込む。

うん。この館を最も的確に表現する角度はここだ。
洋館に和館が貼り付いているように見える。
竹に木を接ぐ、ということわざがある。まさにそれ。
これほど不自然で奇妙で醜い建物は珍しい。

なぜ竹に木を接いだのか、不思議だ。
独立させて渡り廊下でつなぐのが自然だろう。
奇抜さを狙ったにしては、洋館、和館、それそれの造りがまとも過ぎる。

不思議の国の館。謎は尽きない。

裏庭に回る。

離れ屋。
開放的な造りだ。外廊下の全面透明のガラス戸が秀逸。
眺めがよく陽が射しこめば温かい。いわば和式のサンルーム。

番蔵棟。
衣類や日常使う調度品を収納していた、とある。どれだけ持てば気が済むのか。

二番蔵。膳碗・什器を入れていた、とある。好きなだけ溜め込んでください。

裏庭を一周。和館の裏手に出る。

裏から表を観る風景。奥から手前に引き戸が並ぶ。ちょっと壮観。
奥から、(1) ガラス戸、(2) 障子戸、(3) 障子戸、(4) 障子戸、(5) ガラス戸。
当時の使用人たちは、このように開放された光景を見たことがあるのだろうか。

妙齢のおねーさんたちが大声で雑談。笑い声が聞こえる。
今日も平和でのどかな一日が過ぎていく。

それにしても、これだけ建築主の人となりを感じさせる建物は初めてだ。設計者が有名人という枠を超えて、実に面白い。NHK大河ドラマ候補に推薦したい。

さて、なばなの里に急ごう。

1440 六華苑を出発。長良川(ながらがわ)沿いの道に出る。

と、こんな光景が、、、

川の中にキノコのようなものが並ぶ。

これは何?
と気になりつつ、なばなの里に向かう。と、キノコがどんどん近づいてくる。

アクアプラザながら。長良川河口堰の紹介施設。なばなの里入口の反対側にある。

アクアプラザながらの紹介。

キノコの説明もある。河口堰のゲート開閉装置などを守る操作台上屋だ。
なるほど。一般的には四角形の武骨なものだが、ここは水滴をイメージしたデザインだ。
キノコじゃなく水滴。失礼しました。

水滴まではバイク進入禁止。
歩いて行ってみた。

やっぱりキノコ。どう見てもシメジかエノキ。
あの中にいろいろな装置が入っている。おそらくメインはモーター。

ワイヤーで調節ゲートを上下させ、水量を調整する。

キノコの正体がわかって満足。また一つ利口になった。

ブイの上に白鷺が並ぶ。
ほぼ等間隔、首の角度もほぼ同じ。いいね。

1530 なばなの里に到着。

チケットを買い、中に入る。
チケット代は2300円だが、1000円の金券が付いてくる。
つまり、入場料1300円+商品代1000円、という仕組み。
強制的に1000円分は使わせようというたくらみですね。

私の場合、ここで早い夕飯を食べる予定だったので、問題なし。
中華料理店で担々麵、と決めてある。お店のレベルがわからないときは安全パイ(笑)

入口を入ると、目の前が撮影コーナー。
向こうの空に円盤みたいのが浮いているのが目に留まる。

見る見る下がって、槍のような屋根より低くなり、木陰に沈んでしまった。
あれは何? あとで行ってみよう。

花は咲いているが、この程度。イルミなしでは客は来ないね。

紅葉もあるが、この程度。イルミなしでは客は来ないね。

さっきの円盤。地上で休憩中。アイランド富士、という乗り物。
日没後、17:10から再開する、と貼り紙。500円。金券も使える。

よし、乗ろう。その前に、担々麵を食べなきゃ。

食べてみた。
フードコートで出る麺の高級版。安っぽい味だが器とお店の雰囲気で高級感を出す手法。

日没。
空に明るさは残っているが、イルミはスタート。

音楽の流れに乗って、イルミが変化。いいね。
光の動きが変化し続け、飽きさせない。
向こうに見える塔は、チャペル。

円盤も飛び立った。
離陸から帰還まで7分間の空の旅。

円盤の船内。
好きなところに座って2回目の離陸を待つ。

最高高度でグルっと一回転。なばなの里全体のイルミが見える。
あっと言う間なので、どこがどこだかわからない。

イルミのトンネル。

光に包まれる感覚。
観光客みんなテンションMAX。手をつなぐには絶好の機会。

今年のメインイルミ「雲海」というスポットに着く。

観覧席から雲海を観る。
円柱状のものはストーブ。上に熱源がある。

雲海も、音楽に乗って色が変化。ご覧ください。

10分~15分周期で同じ変化を繰り返す。
なかなか飽きない。2回ほど観る。

出口に向かって、ブラブラと観て回る。

ハートイルミを撮るお兄さん。
園内には細かいギミックがあちこちに。

ライトアップされた花の中を手をつないで歩く。
願いが叶った瞬間、かな。

チャペルの前に戻る。

イルミの舞はずっと続く。

月に向かって円盤が飛ぶ。

地上には樹齢100年のオリーブ。

ベビーカーを押すおとーさん、赤ちゃんを抱くおかーさん。
シルエットがまるで影絵。絵になる風景。

最後に一人で記念撮影。

う~ん、シニアがひとりで記念撮影の図、というのは、やはり寂しい光景だ。
次回は二人でこよう。

中学時代の友だちのおススメは今回も確かだった。
人生のベストテンに入る、かどうかはともかく、おススメはできる。
ありがとね。楽しみました。

■本日のデータ
六華苑:入苑料460円。
アクアプラザながら:入場無料。
なばなの里:
入里料2300円(金券1000円分を含む)
円盤乗船料500円、ベゴニアガーデン500円。
料理は2~3割高め。食べ歩きできるコロッケなどを売るエリアがある。
駐車場は広い。バイクは無料。車は未確認。
コインロッカーあり。再入場可能。

■本日の宿
桑名市。六華苑の近く。無料朝食(小鉢のおかずがいろいろ)付き。屋根付き駐輪場。



2021/11/03 彦根城を観る(D353)

今日は彦根城を観に行く。
彦根城は、現存12天守の一つだ。さらに、国宝の5天守の一つでもある。
これは行かねばなるまい。

0700 起床。

朝食を食べながらブログを書く。

1100 やっとブログ終了。出かける準備。

1200 宿を出る。

1215 彦根城の駐輪場に着く。

お城の前には観光用人力車。

こちらには露店。たこ焼きとたいやき。いいね。

彦根城の本丸に向かう。

表門を入り少し歩くと「登り石垣」の解説板。

見上げると、登り石垣。
確かに山の斜面を登るように作られている。
左側に「堅堀(たてぼり)」と呼ばれる窪みがあるのも解説どおり。

料金所にあるくつ袋。
天守や櫓に入るときに靴をこの袋に入れる。
危なく取り忘れるところだった。危ない、危ない。

石段を登り続けると、天秤櫓(てんびんやぐら)が見えてきた。

鐘の丸(左)と天秤櫓(右)を廊下橋がつなぐ。

天秤櫓を正面から。
迫力あるねぇ。

廊下橋。木製。
戦のときには壊して渡れないようにする。

天秤櫓を正面から。

櫓の門をくぐる。

茶色の石と黒い扉。とてもいいバランス。

回り込むと、天秤櫓への入口がある。

継ぎ足した梁と継ぎ足した柱。機能美ある。いいね。

光の饗宴。

梁の構造が複雑だ。美しい。

櫓を出て本丸に向かう。

時報鐘(じほうしょう)
時を知らせる鐘。最初は本丸の中にあったが、音が城下全体に届かないため、ここに移した。眼下に城下町が見えるので、確かにここなら届くかも。

時報鐘の向かいは、太鼓門(たいこもん)&続櫓(つづきやぐら)

太鼓門。

太鼓門を通って、裏側に回る。
おおっ、櫓の裏側の造りが珍しい。外に廊下が付いている。
これまで見たことがない。

左に回り込んで、太鼓門の入口に向かう。
名前は門だが上は櫓だ。櫓門という形式。

櫓の裏側に設けられた廊下。
手摺り(欄干・高欄)が付いている。これも珍しい。
廊下の突き当りにも扉がある。L字型に曲がった方に出入りできる造りだ。

梁の構造は複雑ではないが、曲がった木材をうまく組み合わせている。

天守の前ではファミリーが記念撮影。
順番待ちの人たちが並んでいる。大人気。

ファミリーの記念撮影が途切れたタイミングで私も撮影。
うん、お城だけでなく鎧兜が入ると、グッと雰囲気がでますね。

天守をいろいろな角度から見上げる。
大きくはないが、美しい造りだ。

三層目の唐破風(からはふ)
破風の曲線と金色の飾りが優雅な雰囲気を醸している。

一層目。黒と白のコントラストが美しい。

石垣に登らないで ください

登る人がいるんだね。
登りたくなる気持ちはわかる。ボルダリングをやってたら特にそうだろう。

順番待ちをしてお城の中へ。
左側通行。
黒い鉄の門扉が独特だ。

一層目。
木材の曲がりをそのまま活かした構造がいい。
梁が白壁に埋め込まれる位置がバラバラなのが面白い。

この曲線を見よ。
こんな曲線の木材をよく探したものだ。

こうして見ると、それぞれ梁の曲がり方が違うのがよくわかる。
右手は二層目に登る階段。渋滞中。

階段から続く順番待ちの行列がジグザグに曲がって一層目全体を埋めている。
そうか。今日は文化の日、祝日だ。
と、今さらながら気づく。

武者走り(外側)と中心部の間に敷居・戸がある。
今まで見た城には無かった造りだ。

やっと二層目に登る階段に着く。
ここは右側通行。

二層目に登ると、そのまま三層目に行け、という指示。

いきなり三層目に登る。
階段が狭くなってきた。

三層目。

梁の曲線が唐破風のよう。意図してこんな曲がり方の木材を使っている。やるね。

三層目は中央で仕切れる造り。これも他では見かけたことがない。

梁の曲線が美しい。

さまざまな曲がり方の木材を活かした造り。素晴らしい。

太い梁が白壁に入っていて、、、

反対側に突き抜けている、、、ように見える。
一本の木材だと思うのだが、、、未確認。

城下と琵琶湖を望む。

三層目も列になって順路どおりに見て歩く。

それでは、梁の曲線の美しさをご堪能ください。

ん? 梁の上に板張りの個所がある。あれは何だろう?
神様をお祭りする棚かも。未確認。

三層目から二層目に下りる。

この複雑に曲がった梁を見よ。
きっと位置合わせは難しかっただろう。匠の技だ。

二層目からの風景。
ぼやけて写る黒いのは金網。すべての窓に張ってある。

二層目の梁もなかなかのもの。
ご覧ください。

根元の太さを活かしたり、

それぞれの曲がり方を活かしたり、

きれいに揃えたり、、、
自由自在に組み上げている。ただただ感心するばかり。

出口に向かう。

黒い鉄の門扉を抜けると出口だ。

ここの梁も唐破風のよう。細かいところまで凝っている。

外へ出る。
これから天守に入る人たちが、まだまだ続く。
彦根城、大人気。

午後の光がお城を照らす。
白と黒のコントラストが美しい。

西の丸。
向こうに三重櫓(さんじゅうやぐら)がある。

三重櫓。両サイドに伸びるのは続櫓(つづきやぐら)。

確かに三重だ。

中に入れる。

この櫓の梁もお見事。

場所によって微妙に曲がり方が違うのが面白い。

二層目に登る階段。向きが逆の階段が対になっている。実践的な造り。

二層目に登る。
こちらは見学者が少ない。ほぼ独占状態。

二層目。
午後の光が差し込んで美しい。

三層目に登る階段から下の階段を見下ろす。
向きが逆の階段がよく見える。

三層目。
午後の光が美しい模様を作る。

こちらでも光と影の饗宴。
櫓には天守では見られない風景があった。

遠く天守が見える。
望遠にして大きく撮影。

三重櫓を外から見上げる。
攻めるのはたいへんそう。戦いたくない相手だ。

ゆっくり回ったので残り時間がない。
閉まる前に玄宮楽々園(げんきゅうらくらくえん)に行かねば。

急いで城のエリアを下り、隣のエリア、楽々園に向かう。

楽々園の御書院。
夕陽がかすかに樹木を照らす。

玄宮園。
回遊式庭園。彦根城が見下ろしている。

園内どこにいても彦根城が見える。

彦根城をシルエットで撮ってみた。
もう少しあとなら夕焼け空をバックにできたのだが。

園内をグルっと回る。
少し時刻が遅すぎた。光が当たらないので発色が悪い。

一応、記録で撮っておく。

係りの人が雨戸を閉めだした。そろそろ閉園です。
さあ、帰ろう。

遊覧船とすれ違う。
彦根城は、お堀が二重に取り巻いており、外堀と内掘がつながっている。
二重のお堀をすべてを回るのなら面白そうだ。

駐輪場の前(お城エリアの正面)では、何とか市を開催中。

入ってみた。

琵琶ます。
とても美味しそう。
なのだが、800円以上という価格がネック。しばらく考えたが、買わなかった。

■本日のデータ
彦根城 駐輪料金:バイク300円。自転車は無料。
彦根城 拝観料:800円。玄宮楽々園の入園料を含む。

■本日のお酒

山廃仕込 純米 熟成酒 美冨久(みふく)   美冨久 酒造
三年以上熟成させたお酒。黄金色なのが特徴。泡盛の古酒に似た味わい。

■本日の宿
昨日と同じ。2泊目。