2021/11/01 大池寺 蓬莱庭園を観て、大津へ(D351)

今日は、伊勢から大津まで走る。約130キロ。
途中、甲賀市にある、大池寺(だいちじ)蓬莱庭園(ほうらいていえん)に立ち寄る予定。

1010 宿を出発。

走りに走る。幹線道路なので写真に撮りたい景色は無し。

1300  大池寺に到着。

木々に囲まれた静寂なお寺だ。

入口の説明板。
小堀遠州の作 蓬莱庭園案内図。

と、そこへリュックを背負った女性がひょっこり。

どこからいらしたの。(ナンバープレートを見て)ほう、川越。埼玉ですか。
遠いところからようこそ。

日本一周中なんですよぉ。

このバイクで。それは凄いね。
こんなところへ寄ってると時間がかかり過ぎるなんじゃない?

(まさにそうなんですが、、、「こんなところ」って、、、と心の中でつぶやく)

蓬莱庭園は建物の後ろなの。よかったら寄っていってください。
と、言いながら、境内に入っていく。

あの、もしかして、このお寺の方ですか?

そうです。
もっと奥に駐輪場があるから、バイクはそちらにどうぞ。

と言うと、サッと行ってしまった。

きっと拝観料を取られるんだろうなぁ。
ま、せっかく来たのだから、観て行こう。

建物の前の庭は、こんな感じ。拝観無料。

バイクを駐輪場に停め、受付に行く。
拝観料は400円。
靴を脱いで座敷に上がり、南側の庭を拝見。

ご住職の案内で蓬莱庭園に向かう。

蓬莱庭園。
中央の刈込が船を表し、その向こうの刈込が波を表します。と案内音声が流れる。
白い小石が敷き詰められているところも海のはず。
白い小石はさざ波で、向こうの刈込は荒波とか? 自由にイメージすればいいですね。

別の部屋からの眺め。ここも蓬莱庭園の一部らしい。
正面の白壁は、庭園へ光を反射する役割をはたしている、と案内音声。

茶室。
お寺の中に茶室があるのか。と、ちょっとビックリ。

(たぶん)井戸。

お姫様が乗る籠の担ぎ棒。だと思う。未確認。

こちらは、お殿様の籠の担ぎ棒。だと思う。未確認。
これらがなぜここにあるのか。乗っていたのは誰なのか。
疑問に思ったが、ご住職に尋ねるのを忘れた。失敗。

廊下に置いてある活け花。
なかなか優雅でグッド。

蓬莱庭園という名称で気づくべきだったが、ここは仏教的な庭。
庭園美を楽しむというより、仏教的視点で見るのが正しい鑑賞法。
ここへ来るときは、その点にご留意あれ。

大池寺から400mほどのところに「弁天池の沈み鳥居」がある。
Googleマップにマーキングしておいたのだが、寄るのを忘れた。
またもや失敗。
池の中に沈んでいる鳥居を見たかった。

■本日のデータ
蓬莱庭園:拝観料400円。仏教的視点での鑑賞に興味がある人だけにお薦めする。

■本日の宿
大津駅の近く。ビジネスホテル。
ごくごく標準的で一般的。過不足のない設備とサービス。安い料金。
このような宿が私のニーズには合っている。

2021/10/13 岡山後楽園を歩く(D332)

今日は岡山後楽園を観て岡山市に泊る。
岡山後楽園は、兼六園・偕楽園と並ぶ日本三名園の一つだ。どんな庭なのか興味深い。
倉敷から岡山市までは20キロ、1時間弱だ。

0600 起床。朝食を取りながらブログ書き。

0830 荷造り。

0910 ブログ書き。チェックアウト時間までには終わらないので速報だけ公開。

1010 岡山市に向かう。

1130 岡山後楽園に着く。

1150 正門でチケット購入(シニア140円)、中に入る。

中に入るとボランティアのガイドさんが見どころを案内してくれた。
園内ガイドマップを見ながら時計回りで一周することにした。

観射亭。
矢の練習場所。ここから矢を射る。

遠く岡山城が見える。

藩主用お茶畑。

おそらく小学生の修学旅行。園内の田んぼで作った稲が干してある。

中の島。

中の島に渡る太鼓橋。

八橋(やつはし)
板の数が8枚。だから八橋。京都のお菓子ではありません。

流店(りゅうてん)
外壁がなく風通しがよい独特の建物。

流店の真ん中を水路が通る。水路には飾り石が並ぶ。面白い。

唯心山。小高くなっている。

唯心山からの風景。
やっぱり見下ろすのは気持ちいいよね。

御舟入跡(おふないりあと)
藩主が岡山城から舟で来るときは、ここに着く。

延養亭(えんようてい)
藩主用の居間。内部へは入れない。

黄色の花は石蕗(つわぶき)
日本庭園にはよく植えられている。葉は解毒剤になるらしい。

1330 散策終了。

ゆっくり回って1時間30分。
全体的に単調。桜や梅などはそれぞれがまとめて植えられている。
立体感にも乏しい。唯心山があるだけ。
興味深かったのは流店ぐらい。
ちょっと期待外れかな。

■本日のデータ
岡山後楽園入場料:400円。シニアは140円。

■本日の宿
岡山後楽園の近く。

2021/09/03 龍河洞とモネの庭を観て、室戸岬へ(D316)

今日は、龍河洞(りゅうがどう)とモネの庭を観るのがメインだ。
どちらも事前情報ではよさそうなのだが、この手によくある「行ってみてガッカリ」でなければいいのだが、、、不安と期待。
宿は室戸岬付近。岬を観るのは明日になるだろう。

1020 宿を出発。チェックアウト後に、荷物のパッキング変更をしていて、遅くなってしまった。

龍河洞に向かう途中、雨がパラパラし始めた。
うどん屋さんの前で相棒バイクを停め、レインウェアを着る。

うどん屋さんが気になり、中を覗く。
11時少し過ぎたばかりなのに、お客さんがいっぱい。
うむ、美味しいに違いない。

中に入って、かき揚げうどん(温かいほう)を注文しようとすると、、、

温かいのは20分かかります。冷たいのはすぐにできます。

ええええっつ、そうなんですか、、、
(今、冷えてるし、温かいのじゃないと辛い)と心の声。

ごめんなさい。じゃあ、いいです。

と言って、店を出る。
なぜ、温かいとそんなに時間がかかる???
と、疑問は浮かぶが、お店にはお店の事情があるのだろう。
ここで駄々をこねないのが大人の流儀(笑)

諦めて、雨が降る中、相棒バイクを走らせる。

1140 龍河洞の駐車場に着く。

屋根のある駐輪場を探したり、洞窟で濡れないようにレインウェアを取りに戻ったり、トイレを探したり、30分ほど時間を費やす。

龍河洞という名前はカッコイイが、要するに鍾乳洞(しょうにゅうどう)。
石灰岩が水に溶けて、洞窟の中でいろいろな形で固まったもの。
富士山の周辺にもあるし、全国にある。期待外れのものも多い。

龍河洞は、日本三大鍾乳洞と言われているし、国の天然記念物だ。
観光で歩ける長さは約1キロ。40分ほど。入口から出口まで登り続ける。
龍の河のようだから龍河洞。
現地に行くまでは「龍臥洞」だと思っていた。龍が臥(ふ)している洞窟(笑)
せっかく来たのだから1200円を払っても入る価値はあるだろう。

1215 チケットを買い、龍河洞に入る。

観光客はパラパラ。
入場スタッフが切符を確認、2人の若者たちが先にゴー。
続いて私もゴー。

入口から少し進んだあたり。
歩道は整備されている。
すぐ脇を水が流れる。ヒンヤリしている。
思ったより狭い!

狭い!
身体を斜めにして、やっと通れる。

「雲の掛け橋」と呼ばれるところ。
写真の上半分、白い部分が浮いているように見える。
写真じゃ、伝わらないですね。

「石花殿」と呼ばれるところ。

洞穴サンゴ(小さい鍾乳石)が天井と壁一面に広がる。
光を反射し、まるで石の花が咲き乱れるように見える。

と解説板に書いてある。

何と呼ばれる場所か、覚えていない。
写真を見たら綺麗だったから載せました(^_-)-☆
おそらく「千仭の間」(せんじんのま)
洞内で天井が最も高いところ。

「万象殿」(ばんしょうでん)と呼ばれるところ。
僧正を囲む数人の僧侶、との解説。
暗い影になっている部分が、そう見えなくもない。
この手のものは何にでもこじつけられる。
襲来する宇宙生物と戦いうウルトラマン、とか(笑)

洞内で天井が最も高いところ。
2,000年前に弥生人が住んでいた、と解説板に。

弥生人が使っていた壺が鍾乳水?に包まれて固まり、こうなっている。
えっ、そうなら「神の壺」じゃなくて「弥生人の壺」では?
この手の大げさな表現は観光客向け。あまり好きじゃない。

弥生人が火を起こした場所。
木炭のように見えるのは、観光用に追加したもの。

1300 洞の出口から外の石段をダラダラと10分ほどくだる。

1310 入口まで戻る。1周、55分もかかってしまった。写真撮り過ぎ。

駐車場に戻る道の両脇にはお店が並ぶ。

漁に使うモリ。

モリが盛り(もり)だくさん。

タヌキのワナ。
タヌキにかけるワナなのか、タヌキがかけたワナなのか、、、
「珍品」なので、タヌキがかけたワナだろう(笑)

1420 野良(のら)時計に立ち寄る。

明治時代、この家の人が西洋時計を分解して機構を調べ、独学でこの時計を作ったらしい。
家は見るからに立派で、おそらく地域の有力者。
個人の住宅なので中には入れない。

1500ごろ 「北川村 モネの庭 マルモッタン」に到着。

ここは以前は「モネの池」と呼ばれていた。
おそらくリニューアル後に「モネの庭」にしたと思う。
ネットなどの情報では「モネの池」になっているものもある。

駐車場の案内板。3つのゾーンに分かれている。

チケットを買う。1,000円。
「水の庭」というエリアに入る。

青い睡蓮の解説。
モネのいたフランスでは咲かなかったが、ここでは咲いた。
フランスよりここの方が温かいから。
フランスのモネの庭から株分けされたものだとは知らなかった。

通路の両サイドには、いろいろな実や花が。

と、突然、、、、、

トカゲ。何かくわえている。コオロギのようだ。

こちらにはアゲハ蝶。いいね。

秋海棠(しゅうかいどう)
那須に住む母の庭にあり、大好きになった。

メタセコイアの小道。

花と蝶。
20数枚中のベストショットがこれ。

「ボルディゲラの庭」というエリアに入る。

美しく咲く睡蓮たち。解説不要。

ところどころにモネの絵が。
絵も含めて、全体が一つの風景。

(樹齢)200年(の)オリーブ。
「リヴィエラの小屋」の前。
バッサリと切られた太い幹から小枝がたくさん。いいね。

「リヴィエラの小屋」の中。

小屋周囲の実と花。
最後のはサルスベリ。こんな仕立て方があったとは!

モネの絵がある風景。
向こうには薔薇のアーチ。5月なら薔薇が満開だろう。
何ごともタイミングが大切です。

「花の庭」ゾーンに入る。

秋海棠がいっぱい。

花とワンパク少年。

スタッフのみなさんが、温室で仕事中。
季節に応じて花を植え替えるのだろう。お疲れです。
この労力を考えると1,000円は安い。

と、、、周囲が何か騒いでいる。

ほらほら、そこそこ。あっ、そっちへ行った。

なになに? 近くの人に尋ねる。

青いハチです。珍しいんです。これを見ると幸運が来るんです。

まあ、幸運うんぬんはともかく、青いハチと言うのは珍しい。

正面、左、右。撮ったぜよ。
確かに、青いハチは初めて見る。

近くのスタッフさんに尋ねてみた。

次回は妻と来ようと思うんですが、一年間で一番よい時期はいつですか?
やっぱり薔薇が咲くころですか。

そうですね。
5月中旬から下旬。20日前後ですね。薔薇も睡蓮も咲きます。
ゴールデンウイークのあとがいいですね。

ありがとうございます。
ところで、運営は村ですか?
誰がどうしてこれをここに作ろうと考えたんですかね?

ここは元々ワイナリーを作る予定だったんです。
でも、投資家が中止して、村は困ってしまって。
村の関係者みんなで知恵を出しあったみたいです。
その中の一人が乗った飛行機の情報誌にモネの庭が載っていて、「これだ!」と思ったみたいですよ。
で、フランスへ行って交渉して、睡蓮の株を分けていただいて、、、

へえ、そんなストーリーがあったんですね。
北川村のみなさん、すごいですね。

正式名称が「北川村 モネの庭 マルモッタン」というのは、そんなストーリーがあるからなのだ。
よし、来年、5月中旬にもう一度来よう。

ギャラリーにあった写真。「水の庭」に睡蓮がたくさん咲いている。
これはお盆のころ。8月初旬~中旬。
とギャラリーの方が言っていた。

■本日のデータ
龍河洞:入場料1,200円。40分~50分はアッと言う間。予想外に面白い。
モネの庭:旧名はモネの池。入場料1,000円。室戸岬方面に来るなら超おススメ。

■本日の宿
室戸岬より少し手前の民宿。素泊まり。フレンドリーな人たちが迎えてくれた。