2021/09/01 桂浜を歩く(D314)

目が覚めたら9時。
ダラダラとコーヒーを沸かし、パンの朝食。
少し疲れている感じ。
こんなときは頑張らないと決めている。
高知では3日ほどゆっくりするつもりなので無問題。

1200 宿を出発。桂浜へ向かう。

1230 桂浜の少し西、花街道の高知海岸に着く。
駐車場に相棒バイクを停め、歩いて散策。

「高知海岸に上陸するアカウミガメについて」という案内がある。
ウミガメがここに上陸・産卵するとは知らなかった。

毎年、何カ所に産卵したかのグラフ。
2010~2014が多いのはなぜだろう?

う~ん、ウミガメDBは産卵個所、ウミガメ情報は上陸頭数、比較ができない。
34頭が多いのか少ないのか?
上陸数を知らせるのは何のため?
情報の位置づけがわからないと表示する効果がない。
この情報があること自体は素晴らしいと思う。
もう少し読む人の知識を考慮した内容にすると、もっといいと思う。

急にまじめモードに突入してしまった。
いけない、いけない。リラックス、リラックス。

海岸を眺めて落ち着こう。

海岸から突き出ているコンクリート製人工物。
防波堤?
船着き場じゃないのは明らか。

反対側。ずっと向こうまでたくさんの突き出たものがある。
櫛型防波堤? なぜ、こうしたものを作った? 興味が出てきた。

海岸の道を挟んだ反対側。
道沿いに花が植えられている。だから花街道?

少し歩くとこんなものが、、、

太陽と月の台場。

中央にあるオブジェ。
太陽が反射して輝くワンポイントになってます。いいね。

う~ん、なぜ、ここに「 太陽と月の台場」というエリアが?
桂浜が月の名所(※)だから?
じゃあ、太陽は?
ナゾはつきない。

※月がよく見えるのは桂浜に限らない。名所になるのは文人がそう言ったから。

歩道に沿って、長宗我部(ちょうそかべ)ステージという案内板がある。
高知の領主は、江戸時代になってからは山内一豊(やまのうちかずとよ)だが、それ以前は長宗我部。その歴史を紹介している。いいね。
勝者だけにフォーカスせず、敗者を含めた歴史全体を伝えるというのは大切。

それにしても長宗我部一族、なぜ徳川につかなかったのか?
あれだけ豊臣秀吉にこき使われたのに、、、
もし、関ヶ原の合戦で徳川についていたら、土佐はずっと長宗我部が領主だっただろう。
そうしたら、山内一豊はここの領主になることはなく、高知城は存在せず、桂浜に長宗我部の城が残っていただろう。

などということはさておき。
桂浜に向かう。

桂浜入口。
相棒バイクで行けば桂浜がすぐ見えると思っていたら大誤算。
林を抜けていくのか。

林を抜けると眼下に浜が見えてきた。

はい、これが桂浜です。
何やら工事中。人はまばら。

浜へ向かう途中に、田中桃葉(発音不明、とうよう? ももは?)の石碑が。
こんな人、まったく知らない。
のだが、説明書きが面白かった。

「(略)その反骨の筆づかいとともに昭和初期の洛陽の紙価を高らしめた。(略)」

「洛陽(らくよう)の紙価(しか)を髙らしめた」(※)だって。
意味がわかる人は少ないのでは。
こんな表現をする案内板に初めて出会った。面白い!
誰が書いたものなのか、興味が出てきた。

※洛陽の紙価を高らしめる:洛陽は昔の中国の都。そこで読み物が人気になると、どんどん売れて、紙が足らなくなり、値段が上がる。そんなバカ売れするほどの大人気ということ。

竜馬像の後ろ姿が見えてきた。
でかい!
左下の人の大きさと比較してみて。

前の写真に写っていた人と記念写真を撮りあう。
あっ、すみません。マスク外してもう一枚。
で、2枚目がこれ。

それにしても、龍馬像、でかいの一言。
こんなにでかくする必要ある?
見上げさせよう、という魂胆か。
龍馬の夢より大きい像を!
龍馬崇拝者の想いの表現。
なのか???

桂浜に向かう。

桂浜。
向こうの建物はなに?

桂浜水族館。
えっ、ここにこれ必要? 桂浜の景観ぶち壊し!なんですけど。

隣では何やら新規建設中。

注文者の氏名:高知市長 岡崎誠也
つまり、水族館を増設中なの?
う~む、いやな感じ。コロナ禍で観光客が来ないときに工事しちゃおう。
桂浜の景観なんか関係ないし、ニュースになるのはコロナだし。
今ならどさくさに紛れて造れるぞ、なんて思ってませんか? 市長さん。
まあ、予算執行は市議会なので議員が認めればオーケー。
部外者があれこれ言うんじゃない、と言われればそれまで。
誰がどこでどう儲けているのか知らないけど、こんなの続いていいのだろうか、、、

龍王岬に向かう。
赤い神社と白い橋が目立つ。

龍宮橋。
みんな「龍宮〇〇」って名前をつけるの、好きだよね。
龍宮城も乙姫様も、男たちは大好き。

海津見(わたつみ)神社。別名、龍王宮(りゅうおうぐう)
「海」は「わた」と読むのだ。
「わたつみ」は「海神」「綿津見」とも書き、日本神話の海の神のこと。
日本にはいろいろなところに神がいて、八百万(やおよろず)の神と言う。
この自然を崇める感覚、大好き。
一神教の神(人間が創り出した支配のための偶像)とは違う、心広い感覚がいい。

龍王宮の手前にあった表示。
ここを中心とした世界主要都市の方角が記されている。
室戸岬、東京、大阪、ニューヨーク、ワシントン、ロンドン、パリ、モスクワ、ソウル、、、、

ここまではわかる。

「S」のすぐ左に「キャンベラ CANBERRA 約7,800km」とある。
なぜ、キャンベラ? こことどんな関係? 姉妹都市?
どこに行っても謎は尽きない。

早高神社(はやたかじんじゃ)
龍王宮より少し上にある。

早高神社から龍宮王を見下ろす。
なぜ、龍宮王を見下ろす位置にこの神社が???
ナゾは謎を呼ぶ。

早高神社から見る桂浜。
うしろを小高い樹木で囲われているのが良くわかる。
こんな狭いところの浜だから、いい感じなんだね。
広い浜もいいけど、狭い浜も好き。という感覚。

ここで月を見ながら酒を呑む。
こりゃ、たまらんわ。

などという妄想は終わりにして、龍馬記念館に向かう。

駐車場に着く。
すると目の前に、、、

浦戸城天守跡。
浦戸城は長宗我部のお城。

城跡なので何もない。
四角はコンクリート製なので城とは関係ない。
解説板に、11m×15mほどの台形の土地、とある。
確かに台形だ。
それにしても小さな天守だ。

斜面に石が並ぶ。天守の石垣の名残り。
徳川方、山内一豊の高知城は残っても、長宗我部の城は残らない。
残るのは台地と石だけ。
敗者に残るものは本当に少ない。

龍馬記念館。
近代的なガラス張り。いいね。

ハンドシェイクぜよ!! の竜馬像が手袋。

コロナ禍でハンドシェイクはご法度。
龍馬も脱藩して耐えたじゃけぇ、わしらも耐えるぜよ!

せめて外観だけでもと、グルっと回り込む。
いいね。このデザイン。
海へ突き出す造形とガラス張りの外壁。
まさに龍馬そのものぜよ!
こんなデザインできるって、建築家は誰? すごいなぁ!

くじら日時計。
龍馬記念館のすぐ前にある。

くじら日時計とは何か、の解説版。
普通の日時計だと正確な時刻を知るにはいろいろな補正をしないとダメなので、超難しいんだけど、くじら日時計なら「アナレンマ」という投影体の影ができるので、それで正確な時刻がわかるんだよ、ということ。

アナレンマの読み方(影の位置)の解説。
フムフム。今は8月だから、陰の東側を読めばいいわけね。

で、陰を読んでみた。

影は14:27~28。
左下の腕時計。およそ14:27。
ぴったしカンカン。これは凄い!

アナレンマ をアップで。
このボウリングのピンのような独特の形状が正確な時刻を示すということですね。
夏は太陽が高いので上の方の細い部分が影になる。
冬は太陽が低いので下の方の太い部分が影になる。
冬は影の幅が広いのでどちら側が時刻を示すのかを知っててね、と言うわけ。
この形状を、いつ、誰が、どのように設計したのだろう? 興味は尽きない。

記念館のガラスに周囲の景色が反射する。
いいデザインですねぇ。

見る位置が変わると写る風景が変わる。
桂浜の空と海と杜が映る。素晴らしい!

高知灯台。
桂浜のすぐ近く。
真上に輝く太陽で、灯台が灯ったようになっていました。

桂浜をあとにして、高知市街の宿へ向かう。

途中、高知市を展望できるという五台山展望台に立ち寄る。

相棒バイクを停め、展望台に向かうと、、、

地質調査のボーリング。

あそこが展望台だが、隣のビルは休業中。
シャッターが閉まっていて入れない。

で、ビルの周囲をグルっと回る。
と、階段の入り口がある。

おお、ここから展望台に登れそうだ。

階段を登る途中。施設閉鎖のお知らせ。
コロナ禍の影響なのか、もっと前から営業不振なのか???

なお、階段を登ると、、、

頭上注意のオンパレード。
そんなに大勢がぶつけたの?

やっと屋上。
こればいい。市中が目の前に広がる。

鏡川に浮かぶ島?

向こうの白いのは鏡川大橋。
川の中に浮かぶのは丸山台。

展望台の手摺りをロックした鍵と鍵!

こちらにも鍵と鍵!

鎖にも、鍵と鍵と鍵と鍵。意味不明。

不思議な展望台をあとして、次は、、、

地球33番地。
写真の上方、銀色の玉がそこ。
東経133度33分33秒北緯33度33分33秒、の場所。
3が12も並ぶ世界的にも数少ない場所、らしい。
どのくらい希少価値があるかはわからないが、1並びとか2並びとかあるので、10カ所ぐらいはありそう。
海の上とか砂漠の真ん中だと行けないが、ここには来られた。もしかして超レア?

地球33番地は川の真ん中なのだ。

場所を示すモニュメント。

見上げてみた。
絵柄が平凡。ちょっとガッカリ。

見下ろしてみた。
内容が平凡。さらにガッカリ。
地球33番地、という発想をする人たちなら、もう一つ新しい着想が欲しかった。

って、何を好き勝手、言ってんじゃねーよ。
という声が聞こえます。

そりゃ、まあ、そうなんですけどね。
ついつい期待してしまいました。ゴメンナサイ。

■本日のお酒

原酒という記載はないが、アルコール分18%はほぼ原酒。
純米&生&原酒&あまり精米していない(吟醸の逆)&安い、が私の理想。

■本日のまとめ
公共施設は軒並み閉館。
桂浜は狭い。
龍馬記念館のデザインは素晴らしい。
くじら日時計は超頭がいい人が考えたもの(と思う)
五台山展望台の眺めはいい。
どこに行っても謎なものは多い。
地球33番地、発想は面白いが、煮詰め切れていないのが残念。

■本日の宿
昨日と同じ。2泊目。

2021/08/29 隈研吾デザイン建築を見て、四国カルストを走る(D311)

昨夜宿泊した梼原町(ゆすはらちょう)には隈研吾(くまけんご)がデザインした建築が複数ある。どうしてここに?と不思議だが、行けばわかる、かもしれない。

0500 起床。ブログ書き。昨夜は熟睡できなかったので眠い。

0700 朝食。宿の食事なので、食べながらブログ書きはできない。

0730 ブログ書き継続。

0850 終わりそうもないので、とりあえず速報をアップ。出発準備。

0900 昨日はよく走ったのでガソリンの残りが少ない。まずは入れないと。
周囲のガソリンスタンドをGoogleマップで検索。
すると軒並み休業。えっ、このあたり、日曜日は休業なの。
必死で探すと20Km先に1店舗だけ営業中。ギリギリ行けそうだ。
まずは確認の電話をする。
行ってみたら休業! だったら最悪だ。
営業中であることを確認。ほっと一息。

0920 出発。

神在居の千枚田(かんざいこのせんまいだ)と呼ばれる棚田に向かう。
ガソリンスタンドへの途中ならガソリンは無駄にならない。

神在居の千枚田。

棚田の橋に標識が立っている。
ここもオーナー制度をやってるのかな?
と近寄ってみると、、、

はい、正解。千枚田オーナーの名前が記されている。
神在居の千枚田について詳しくはこちら ↓ が詳しい。
※ニッポン旅マガジン  神在居の千枚田

隈研吾デザインの「雲の上のホテル・レストラン」「雲の上のギャラリー」も通り道だ。
寄って行こう。

雲の上のギャラリー。
枕木を敷き詰めたようなアプローチ。

階段の上が入口だ。
休館なのだが行ってみる。

右手にギャラリーが長く伸びている。

ガラス越しにエントランスを撮影。
展示室が見られないのが残念。

近くから展示棟を見上げる。独特の木造構造だ。

展示棟を横から見る。

ガラス張りのエレベーターを完備。
面白い。

真横から。造形の美しさが際立つ。

雲の上の温泉・雲の上のプール。

雲の上のホテル。
白く見える部分はほぼ木製。金属パーツとの組み合わせ。

エントランスの横は水鏡(みずかがみ)
意表を突かれた。いいね。

木造の柱が水に浸からないよう、金属パーツを組み合わせてある。
こんなところが隈研吾的合理性。いいと思います。

ガラスの外から見える範囲を撮影。
たぶん廊下の天井部分。

ライダーズイン雲の上。
バイクが屋根の下に入る。

客室の正面。
金属製の円筒は何だろう? シャワー室&トイレの可能性が高い。
ホテルより少し下がった谷あいにあり、「雲の上」という雰囲気はない。
安いんだから、このあたりでいいだろう、という意図が感じられて、いい気分はしない。

1010 ガソリンスタンド到着。

昨日は坂道が多かったので、燃費はだいぶ悪いだろう。
前回は、60km/Lだったので、
10%減として、54km/L
20%減として、48km/L
中間をとって、50km/Lぐらいか。

22091ー21900=191km

191km ÷ 3.29=58.05km/L
(58.05ー60)÷ 60×100= ー3.25%

う~む、あれだけ坂道を走ったのに、燃費は3.25%悪くなっただけ。
相棒バイク、優秀だぞ。わが友、絶好調です。

ルンルン気分で走り始めると、、、

気をつけろ、と言わんばかりに睨む鬼。
はい、気を引き締めて走ります。

ゆすはら座。
1948年築。伝統的芝居小屋の様式を備える。現在は使用されていない。
隈研吾がこの町のデザインをするきっかけになった建築物。

見学無料らしい。入ってみよう。
ん、開かない。
コロナで見学中止、という貼り紙はない。日曜日だから? 残念。

チケット売場。
木戸銭「中学40円」とチョークの文字が。
いたずらだろうが、憎めない。

梼原町役場。

梁の演出が隈研吾流。

初代町役場。隈研吾デザインではない。
初代を保管しておく梼原町は素晴らしい。

梼原町社会福祉協議会。
(おそらく)隈研吾デザインではない。
が、木材を多用したグッドデザイン。

梼原川の「つきいけばし」
木造の橋も残してある。

構造が独特で面白い。

渡ってみた。
通行禁止の表示がないので、いいのだろう。

梼原のメインストリートには、木材を活かしたセンスのよい建物が並ぶ。
(おそらく)これは一般住宅。

手前の二階建ては(おそらく)一般住宅。
向こうの低いのは駐在所。
古い町並みとは違う、センスのいい新しい町並み。

まちの駅「ゆすはら」
隈研吾デザイン。

「雲の上のホテル別館 マルシェ・ユスハラ」の表示も。
特産品販売所と宿泊施設を兼ねている。
鉄製の文字が板から少し浮いている。手の込んだデザイン。隈研吾流。

中に入る。
う~む、いいね。
鏡のような板(ガラスか金属か不明)を組み合わせて広く見せるのが隈研吾流。
富山市のガラス美術館兼図書館で使っている技法と同じだ(※)

※風走記:11月17日(土)109日め 「富山ガラス大賞展」&「刀をめぐるダンディズム 刀と拵展」

名物「あいすくりん」を買ってみる。
カップと最中がある。ゴミが少ない最中を選択。190円。
東屋風の休憩所で、まちの駅を眺めながら食べる。
ほぼシャーベット。
だから「くりーむ」ではなく「くりん」なのね。賢い。

雲の上の図書館に向かう。
休館なのは覚悟の上。覗くだけでも。

複合福祉施設「YURURI ゆすはら」
図書館のすぐ隣。隈研吾デザイン。

雲の上の図書館。
隈研吾デザイン。

中を覗く。
斜めの木材が天井を支える構造か。入りたかった。残念。

外と中の景色が重なる不思議な写真が撮れました。

向かいの建物。
「郵便局の簡易保険 融資施設」の表示あり。

隈研吾デザイン風だが、未確認。
梼原案内パンフレットには記載なし。

神幸橋(みゆきばし)
三嶋神社に向かう参道にある。

比較的新しい木造だ。
(おそらく)隈研吾デザインではない。
案内パンフレットに記載なし。

ホンダのバイク「ゴリラ」が並んでいた。
通称、ゴリラ軍団。

隈研吾デザインの建築はよかった。
他にもよい建築が多く、町の雰囲気がオシャレで落ち着いている。
それにしても、各施設の中が見られなかったのは残念だ。

1200 梼原をあとにして、四国カルストに向かう。

1250 姫鶴平に到着。観光客がいっぱい。車もバイクも大混雑。

アイスクリーム屋さん、大繁盛。

ゆっくり走り、カルストを見て回る。
カルストは、石灰岩が溶けて、残った部分が露出してできた地形。
白いのが露出した石灰岩。

牧場なので牛さんがいる。
私の葉っぱ、食べたよ~! って振り向く女の子。
ファミリーとカップルとバイク軍団が多い。
オジサン一人は、レア中のレア。

以下、カルストの風景をどうぞ。

1410 天狗高原に到着。四国カルストで一番高い場所。

相棒バイクを停め、歩いて散策。

胸丈ほどの草の中に散策道がある。
散策中の頭が2つ見える。

小高い場所で写真を撮るカップル。
青い空と白い雲と青春の輝き。いいね。

東屋が見える。天狗高原で一番高いところ。
爽やかな風が吹く。爽快な気分。

遠く風車が見える。

四国カルストもなかなかよかった。
石灰岩を見るというより、高原を味わうのがここの楽しみ方ですね。

■本日の思索
梼原町(ゆすはらちょう)は新タイプの町創りの代表かもしれない。
「古い町並み」タイプには課題が多いが、梼原町はそれを回避している。
課題は山奥なのと地名の読みがわからないことだ。
「梼原」を読める人は少ないだろう。
案内パンフレットのタイトルも「ゆすはら」だ。
山奥なのはどうしようもない。
多くの人が魅力に気づけば、もっと有名になるだろう。

■本日のデータ
隈研吾デザイン:外から見るのは無料。コロナ禍が収まるまではほぼ休業。
梼原町:「ゆすはらちょう」と発音する。とてもいい町だ。宇和島から50Km、土佐から60km、1時間半ぐらい。もっと注目されてもいい町だ。
スーパーカブの燃費:58km/L.山道が多かったのにこの燃費は予想以上。

■本日の宿
中津渓谷の近くの民宿。二食付き。2連泊。
周囲に売店が少ないので、素泊りは無理と判断。
とても気さくなご夫婦がやっている。

2021/08/28 四万十川で沈下橋巡り(D310)

今日は四万十川沿いに走って流域の風景を楽しむ予定。
四万十川には沈下橋が多いので、沈下橋巡りと言ってもいいだろう。

0430 今日も早起きしてブログ書き。出発までに書き終えねば。

今日は湯沸かしポットがあるのでドリップコーヒーが飲める。
昨日買ったサンドウィッチを食べながら、一心不乱にブログ書き。
あっと言う間に時間が過ぎる。

0920 ブログ書き終了。
チェックアウトまで時間がない。あわてて準備。

1000 出発。
今日もよく晴れた。暑くなりそう。

四万十川沿いに走り始める。
四万十川橋(通称、赤鉄橋)が見える。
四万十市の中心部なので、よく整備されていて気持ちがいい。

少し上流に進んだとたん、周囲が山になる。
四万十川観光遊覧船 舟母浪漫(せんばろまん)の入口。
降りて見てこよう。

いい風景ですね。舟に乗って川から眺めたら気持ちいいだろう。
ある程度の乗客が集まらないと舟は出せないとのこと。
私だけでは無理か。

山あいの道を進む。樹木の間から川が見える。

佐田展望所というところからの風景。
雑草の間から佐田沈下橋が見える。
この沈下橋は有名なようだ。四万十市の中心部に近いので観光客も多いのだろう。

一番低いところを右に曲がると沈下橋。
沈下橋は川が増水したときは沈んでしまうことを前提に作られている。
だから、低い位置に最短距離で作ってある。

橋がどんな状況かわからない。相棒バイクは停めて、歩いて行こう。

初めての沈下橋とご対面。
これがそうか。ちょっと興奮している自分がいる。


車はすれ違えないから交互通行でね、という観光客へのお願い。

歩いて渡ってみる。
手摺りがない。
増水したときに漂流物が引っかからないよう、あえて付けていない。

水はきれいだ。
手摺りがないというのは不安なものだ。

遊覧船は休業状態。やはりコロナ禍の影響は大きいのだろう。

対岸まで渡り、橋脚に近づいてみる。
丸い。橋自体も横が半円形だ。あらゆるところが丸い造り。

相棒バイクで渡ってみた。ちょっと緊張。

渡り終わって曲がると、アイスクリーム屋さんが。
秋田では女性が売るババヘラアイスが有名だが、あの人は男性なのでジジヘラアイスか。

川はゆったりと蛇行し、青い水を湛えている。

三里(みさと)沈下橋。
写真を撮ったときには気づかなかったのだが、今、よく見ると、、、

1人は着水、1人は空中。
飛び込む瞬間を捉えた奇跡の一枚だった。

橋の上にまだ2人いる。きっと飛び込む。
カメラを構えて待っていると、、、

飛び込んだ。

ドボーン。
はい、撮影成功です。

おそらくボード上で撮影しているのはアドベンチャー会社のスタッフ。
飛び込んだ観光客がみなライフジャケットを着ているので間違いないだろう。
安全にはかなり気を遣っているので心配はいらない。

橋を往復する。
対岸側には先へ進める道がないのだ。

屋形船が来た。この近くで営業する「四万十の碧(あお)」だろう。
後ろの山とよくマッチして絵になっている。

カヤックとボードが並ぶ。
たぶんパドルボード(立って乗るやつ)だと思う。
転覆さえしなければ濡れることがないので、手軽に水遊びをしたい老若男女に人気。

波のない静かな川面が印象的だ。

シラサギの姿が川面にはっきりと映っている。

勝間沈下橋。走って見た。

カヤックなどを陸に引き揚げるやつ。名称不明。

反対側では、漁師さんが作業中。

西土佐観光案内図。手作り感満載。

屋内大橋(口屋内沈下橋)
橋脚が独特だ。洋風の洗練された雰囲気がある。

渡ってみた。
橋脚が横に飛び出しているのが面白い。

ゴムボートに自転車を積んでいる若者たち。

こんにちは~。
自転車で走るときはボートが小さくなるんですかぁ~。

そうで~す。これパックラフティングって言うんです。
空気を抜くとハンドルの前に付けられるぐらい小さくなるんです。

へぇ~。それはいいですね。
川を下ったり、自転車で走ったり、好きなようにできますね。

俺たち、上流から来たんですけど、今日はこの先まで下って、明日は自転車で引き返す予定なんです。

楽しそうですね。
気をつけて楽しんでくださ~い。

ありがとうございま~す。

すぐ隣で、別の若者が、ライフジャケットを着て水に飛び込み、仰向けにプカプカと浮いていた。

新しい遊びをすぐに取り入れる逞しい若者たち。
いいですねぇ。見てるだけでウキウキしてくる。
未来は君たちによって創られる。

岩間大橋(岩間沈下橋)
四万十市中心部から30キロ。
まだまだ水の流れは穏やかだ。

長生(ながおい)沈下橋。
四万十市中心部から約40キロ。

ここまで来ると、岩場が増えて、上流感が出てくる。

半家沈下橋(はげちんかばし)
四万十市中心部から43キロ。

完全に上流。岩に当たって波立つ川面。

予土線(よどせん)の鉄道橋。
四万十市中心部から47キロ。

新谷橋(茅吹手沈下橋)

橋のたもとに仕切弁がある。
なぜここに仕切弁が???

さらに上流に進むと岩がゴロゴロ。
四万十市中心部から62キロ。

ここから四万十川とは別れ、梼原町(ゆすはらちょう)に向かう。
途中の見どころは、佐川橋(下津井めがね橋)だ。

山道をクネクネと20キロほど走ると、、、

佐川橋(下津井めがね橋)

相棒バイクを真ん中に置いて記念撮影。
アーチの間から向こうの橋が見える。橋と橋のハーモニー。

めがね橋の上はこんな感じ。石造りとはこのこと。走るのたいへん。

1645 陽が傾いて、山あいは日陰に。梼原に急ごう。

途中で見つけた橋脚。
Googleマップにマーキングしておいたので、あとで調べてみよう。

細いクネクネした山道をひたすら走る。
夕方の山道は嫌いだ。心細くなる。

1750ごろ 途中でビールを買って、宿に到着。飲むことだけは忘れない。

宿は二食付き民宿。
食べて飲んで、ブログを書く。

と、足がつる兆候が、、、
マズイ。
どんどんつってくる。
1m先の荷物までたどりつけるか、、、

やっとの思いでたどり着き、、、
やっとの思いで薬を飲み、、、

撮った写真がこれ。
見上げた根性(笑)

ストレッチを30分ほど続け、少しずつ治まり始めた。

今日はもう寝よう。おやすみなさい。

■本日のデータ
足がつったので、そんなこと言ってる場合じゃない。
あまり歩かなくてもつるときはつる。

■本日の宿
梼原町(ゆすはらちょう)の民宿。二食付き。
目元美人(マスクで口元は不明)の女将さんとそのお母さんが親切だ。
16畳を一人で占領。