2019/4/21 国際通り&壺屋やちむん通り界隈を歩く(D154)

今日は、国際通り&壺屋やちむん通り界隈を歩く。
美術展、博物館、レッドカーペット、暗渠(あんきょ)、壺屋など、予定は盛りだくさん。

那覇市民ギャラリーでやっている山田武さんの展示会に行く。
宿から徒歩7分。
この人、沖縄の絵を水彩画で描く。知人のブログのヘッダー画像に使われていて、いいな、と思っていた。
たまたま山田武さんのブログを見たら、今日まで展示会と書いてあるではないか。
きっと会場にいるに違いない、と思ったら、大正解。

いろいろお話して、本人の油絵を中心に記念撮影。
油絵もたまには描くと言っていた。

この写真の私、山の中で発見された元日本兵、みたいになっている。
何とかせねば。

次は、那覇市歴史博物館。沖縄に詳しい知人が、見たい、と言っていたジオラマがある。知人は(たぶん)見ていないと思う。

うふふ、私のほうが(たぶん)先に見ることになるのだ!

ジオラマの解説。

「沖縄のなは」復元模型。
「昭和初期の那覇のメインストリート 大門前通り
 昭和7~12年頃を想定 縮尺 1/100」、とある。

銘板。
「大門前」は「ウフジョーメー」と読む。
「通り」は何と読むのだろうか。フリガナが無い。惜しい!
「トオリ」なのか「ドオリ」なのか、どちらも違うのか?

精密なジオラマなので、本物の風景のように撮影してみる。

路面電車と車引とお店の看板。
路面電車の前の日傘のご婦人。日本的顔立ちの整った美人です。

少し違う角度から。路面電車の運転手が日傘の美人を見つめています。
後ろからでも美人はわかる。

街のシンボル的建造物。名称不詳。
左手の黄色い車は商談相手、建造物のオーナーは右の黒い車。

違う角度から通りに沿って。

電柱 or 電信柱が細かく作られている。
作った学芸員さん、マニアだねぇ。
※電柱(でんちゅう):電力会社の所有物。
 電信柱(でんしんばしら):通信会社の所有物。
 正しく使い分けるのは至難のわざ。

国際通りでは沖縄国際映画祭レッドカーペットの真っ最中。

写真を撮る手と手と手と手。それを撮る私。それしか撮れない私。
腕があまりにもサトウキビ畑。
ザワワ、ザワワ、、、かすかに歌が聞こえてきた気がした。

レッドカーペットの終点は、てんぶす那覇という施設の広場。
写真右下にステージが設けられている。
この写真はてんぷす那覇の3階から。ここが特等席かも。

こちらは2階から。ここもいいね。

こちらは4階。ラジオ中継中。みなさん、ノリノリでやっていた。

レッドカーペットはこのくらいで十分。街を歩こう。

国際通りで見かけた「那覇市の小さな芸術家絵画作品」
小学生の絵にはときどき驚くような個性的なのがある。
向かって右端の運動会の絵もそう。この遠近感! この構図! 素晴らしい!

てんぷす那覇1階のコンビニでおにぎりを買い、裏の希望ヶ丘公園で食べる。

目の前にはこんな展示物が。

那覇大綱挽(なはおおつなひき)

こんな感じで綱を引く。
那覇大綱挽:那覇大綱挽まつりのメインイベント。詳しくはWikipediaで。

希望ヶ丘公園のすぐ西側に「水上店舗」と呼ばれる商店街がある。
店舗の下が暗渠になっていて川が流れている。商店街を歩いても流れは見えないが。

水上店舗:詳しくは沖縄タイムス+の記事をどうぞ。
川の名前はガーブ川(ガーブがわ、我部川)。詳しくはWikipediaで。

どこから暗渠が始まるのかを調べたら、のうれんファームという施設の隣。
行ってみよう。

ここがそれ。ごくフツーのさりげない雰囲気で暗渠が始まる。
水はきれい。魚がたくさん泳いでいる。
写真右上に小さく「太平商店街」の文字が見える。
あの商店街の下を川が流れているのだ。
面白いね。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は P1320484-1280x853.jpg です

のうれんファームで昼食。
手巻きオニギリで、水上店舗に乾杯!

周辺をブラブラする。

飲み屋さんが集まったビル。
「大人の駄菓子屋」というのが妙に気になる。

青い建物がおでん屋さんとは思えない。看板は効果的。目につく。

昼間から飲む人たちで賑わうお店。龍の絵のヘタウマ感がいい。

壺屋やちむん通りの那覇市立壺屋焼物博物館に入ってみる。
※やちむん:焼物。

やちむんには、上焼(じょうやち)と荒焼(あらやち)の2種類がある。
上焼は釉薬(ゆうやく)を使い、荒焼は使わない。
ということをここの展示で知った。
細かいことは忘れても、これだけ覚えておけばいいだろう。

3階には個性的なやちむん製シーサーが展示されている。
館内は写真撮影禁止なのだが、ここだけはOK。

ということで、シーサー写真展。

通りを歩く。

伝統工芸士 新垣 修 氏の作品。
ド迫力。

指先ぐらいの花器。玄関に置いたらいい感じ。

手書きの案内マップ。
琉球料理 ぬちがふう までの道案内(20歩約1分)
※「ぬちがふう」は「命果報」と書く。
 20歩を1分ということは1歩3秒。ゆっくり過ぎて歩くのたいへん。

新垣勲窯・陶美館の壁。いい味出してる。

まじる商店。赤い自転車がアクセント。いつも置いてあるわけではない、と思う。

通りから見える風景は、それぞれ趣がある。

クロトン。和名は変葉木(へんようぼく)。沖縄のイメージ。

東(アガリ)ヌカー。村の共同井戸。

壺屋やちむん通りの終点 or 出発点。

同じ通りを引き返す。来るときに見逃したところを見て回る。

通りから少し外れたところの塀。やっぱり通りから少し入るといいね。

新垣(あらがき)家住宅。
壺屋地区に残る陶工の住宅。施設のほぼ全容を残しているらしい。
右手に見える屋根が東ヌ窯(アガリヌカマ)。登り窯だ。
左手にちょっと見えるのが井戸の水を汲む滑車。
登り窯:傾斜地を利用して上部を高くしてある窯。詳しくはWikipediaで。

私有地で公開されていないため、外から写真を撮るしかない。

正門から敷地内を見たところ。

(おそらく)住居部分。お一人で暮らしている方がいるらしい(※)
※すぐ近くの新垣陶苑のご主人が親戚。この人のお話による。

南窯(ふぇーぬかま)という名のカフェ。
この隣に登り窯がある。

昼寝をする猫を睨むシーサーを眺めながら裏手に回り込む。

屋根の下が本物の窯。

下から見たところ。
長さ約20m、幅約3m。カマボコ型で、粘土造り。こちらも登り窯。

【本日のマニアック】

TOYOTA Origin(オリジン)。
トヨタ自動車生産累計1億台達成記念車。1000台限定車。2000年発売。
初めて見た! レトロ感がいいですねぇ。

【本日の宿泊地】※2019/5/5追記

那覇市街。ゆいレール 県庁前駅 徒歩7分。駐車場が離れた場所で1日300円。
3連泊の3泊目。

【本日のデータ(やや脱線)】
戦国武将・古田織部を主人公としたコミックに『へうげもの』というのがある。
焼物の話がメインストーリーで、「登り窯」はそこで知った。

へうげもの 山田 芳裕 著  モーニングコミックス 2005/12/22
※第1巻はkindle版で無料閲覧可能。

【本日(公開日)の思索】4月27日18時30分追記

これを書いて公開した今日は4月27日14時ごろ。
内容は4月21日だから6日遅れだ。

当日の意識と書いている今日の意識との差を感じつつ、両方を織り交ぜながら書く。
これが面白いなあ、と今日は強く感じた。
なので、忘れないように、そのことを書いておくことにする。

6日経つと、クールダウンするというか客観的になる感じ。
それが良いか悪いか、面白くなるのかつまらなくなるのか、それはわからない。

写真を見て、撮影したときには気づかなかった発見もある。
それを、あたかもわかっていたふりをしてさりげなく書く、というのもけっこう楽しい。
一粒で二度美味しい、という(今は忘れ去られた)キャラメルの宣伝文句みたいだ。


2019/4/17 首里城周辺を歩く(D150)

宿を移動してバイクを置いたり歩く準備をしていたら、もう13時を過ぎてしまった。今日は首里城の中には入らず、周辺を散策しよう。

宿の近くの儀保駅から首里城まで歩くことにする。
琉球王国の政治家、蔡温(さいおん)の旧宅跡から、彼が登城した道を歩きたいと考えたからだ。

蔡温(さいおん):17~18世紀の琉球王国の政治家。詳しくはウィキペディアを。

まず、蔡温旧宅跡に行く。儀保駅から徒歩5分、350m。

敷地と説明があるだけ。「跡」だからね。当然と言えば当然。
説明には「蔡温が掘ったという井戸や当時の石垣がわずかに残されている」とある。

だが、井戸跡らしいものは見つからず。
そもそも、井戸穴がある、と思い込んでいたのだが、違うのかもしれない。

さらに6分、400mほど歩くと、沖縄県立芸術大学 首里当蔵キャンパス。

うん、芸術大学っぽい建物。
手前の茶色いのは芸大のオブジェ。

光が当たっている、反対側(大学側)から中央部分をアップで。
題して「楔(くさび)と亀裂」(仮)

芸大正門前に着く。オブジェから徒歩30秒。

門の上のシーサー。

反対側のシーサー。門柱を這う蔦(つた)がいい感じ。

同じく芸大の蔦。
さすが芸大。蔦まで芸術的。

正門から校内に入る。

大学の警備員さんがいい人。
本当は立入禁止だが、特別に入って良し、って感じで入れていただけた。
働き盛りに埼玉の富士見市で暮らしていたことがあるらしい。
同郷のよしみ、とはちょっと違うけど、まあ似たようなもの。

キャンパス内の風景。こちらも芸大っぽい。

正門から外を見た風景。
向こうの建物のデザインも芸大ぽい。関連施設だろう。

胡蝶蘭(こちょうらん)。
芸大の植え込み。ちゃんと支えがあるのがGOOD。
きっと、みんなが見守っているんだろうね。

大輪のハイビスカス。
これも芸大の植え込み。
花が大きすぎて茎が支えきれない、、、もうだめだ。ぽとっ。
と、音を立てて地面に落ちたばかり。

芸大の向かい側。
シーサーと浮き玉(うきだま)

お腹がすいた。もう2時だ。何か食べよう。
と思って前を見ると、雰囲気がいい飲食店。

お店へのアプローチ。

まだランチタイムだ。あと1時間はだいじょうぶ。
アプローチに置かれた椅子に座って、Googleマップでお店のリサーチ。

すると、、、

4年前、夫婦で沖縄に来た時に夕食を食べたところだった。
夜だったし、初めてだったので、場所もよく覚えておらず。
いい雰囲気で賑わっていたなあ、ぐらいの記憶しかないのだが、、、

ま、記憶力テストを兼ねてここで食べよう。

入り口を入ったところ。
泡盛の瓶が並ぶ。呑兵衛にはたまらない演出。
記憶にない。ま、呑兵衛じゃないから。

お庭を見る席に通していただく。
記憶にある、ような、ない、ような。
ま、前回は夜だったし。

お店の名前は「琉球茶坊 あしびうなぁ」
「あしび」は「遊び」、「うなぁ」は「お庭」。
お庭を見ながらくつろいでいってね、ぐらいの意味か。
店名は記憶になし、とも言い切れない。
なんとなく覚えいるような気がしないでもない。

座ったところからの風景。確かに素敵なお庭。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は P1319739-e1555889865251-853x1280.jpg です

いかにも熱帯系の植物や、

赤い花と白い髭など、、、

赤い花が咲く鉢植えの植物が妙に気になる。

珍しい花、なのか? 実、なのか? わからない。

目を凝らす。

鉢にこんなものを発見。カメラを望遠にして撮る。
う~む、文字が花に隠れて見えない、、、
頭を左右に動かしながら見て、わかった名前は「メディニラ・マグニフィカ
フィリピン原産。沖縄での存在は数えるほどしかない珍しい植物。
まだ蕾なので、大きく開くと美しいだろう。

食べたのは、イカスミ焼きそば。
沖縄そばの麺を使っている感じ。麺の味が独特。
写真では、黒く細いのが麺、白いく細いのがモヤシ。白く太いのはイカ。

だいぶゆっくりした。そろそろ、行こう。

円覚寺(えんかくじ)跡。

石垣の枝模様。

円覚寺の前で猫と戯れるお嬢さん。
猫ちゃん、なでなでされて気持ちよさそう。

弁財天堂。背面から。

同じく。正面から。

龍潭へ向かう。
龍潭(りゅうたん):1427年、琉球国王の命令で作られた池。詳しくはWikipediaで。

龍潭に向かう途中の風景。この穴は何? 解説の表示なし。

水鳥がいる。名称不詳。いい面構えしてる。

お母さんのあとに続く子供たち。

仲良く泳ぐ子供たち。

かわいいですね。人間もこのくらいの歳が一番かわいい。

お母さんと5羽の子供たち。
淡い黄色の子を主人公にした物語が作れそう。

おっと、こんな掲示も。

すぐに見つけた。龍潭の石の上で日向ぼっこ。

龍潭の上を泳ぐ鯉のぼり。
小学生の作品だろう

今日はここまで。宿に戻ろう。

途中で見つけた、ただものではない雰囲気の邸宅。
右の門柱には「尚」という文字が。

ということは、琉球国王 尚氏の末裔の邸宅?
恐る恐る門の中に入ってみる。

庭のガジュマルに解説文の掲示がある。
ということは、入ってもよい、ということだよね?

長居は無用。宿に向かう。

Googleマップのナビゲーションに従って路地に入り、下り坂を降りる。
Googleマップに従うと、ときどき思いがけない光景に出会う。これがいい。

坂を降りると川が流れている。

加良川(カラガー)。

18~19世紀に、川の水をせき止めて石畳の水汲み場を設けた、とある。

これが水汲み場のようだ。左手の低いところに水が溜まっていたのだろう。

木の根元。木の柵の向こうは穴のようだ。

柵の向こうを覗き込む。水が溜まっている。
川と繋がっているみたい。

水汲み場に降りるところにある、劇聖 玉城朝薫生誕之地、の石碑。
玉城朝薫(たまぐすく ちょうくん):17~18世紀の琉球王国の官僚・劇作家・演出家。「城」という字は「ぐすく」と読む。「新城」は「あらぐすく」

儀保駅の脇を通り、宿に向かって歩く。

樹木の根がコンクリートブロックを引き裂いて下に伸びている。

根の先端が歩道に届いて、さらに下まで突き進んでいる。ように見える。
凄い生命力。

ここにも。
数えたら10カ所ぐらいある。その生命力に感心。

ところで、この崖の上には何があるのか? 気になるので行ってみた。

公園だ。説明書きがある。

美術村跡(ビジュツムラアト)
終戦後の1948年から1972年ごろまで存在していた、と解説にある。

作家と代表作。

公園近くの家の庭をふと見ると、、、

庭先に胡蝶蘭(こちょうらん)
沖縄では庭で胡蝶蘭が育つのだ。
ちょっと感動。

【本日のマニアック】

三菱製Jeep

木造の手摺りが独特のデザイン。

二階が独特のデザイン。

首里城の石垣。写真右上の角の尖りが独特。
尖っている部分には名前が付いていたり、形状の理由があったりするのだろう。
調査未着手。

2019/3/29-30 竹富島を歩く(D131-132)

今日は石垣島から高速船で竹富島に行く。

(たぶん)外国人の団体さん。

これに乗る。

日本人の団体さん。この日は団体さんで溢れていた。

まず、竹富島ゆがふ館(ビジターセンター)に行ってみる。
ターミナルの向かいにある。裏手から入る。

アプローチがいい雰囲気。

庭には、トーナチ(和名ハスノハギリ)。

中に入る。

周辺海域の解説がある。

「石垣島と西表島の間に広がる海は石西礁湖(せきせいしょうこ)と呼ばれ、(略)
竹富島は、サンゴ礁が盛り上がって出来た周囲9.2kmの小さな島です。」とある。

竹富島は、サンゴ礁が盛り上がった島なのか! 知らなかった。

竹富島を中心としたマップ。台湾が近い。

昔の人たちはこんなに細かく海を識別していたのか。すごいなあ。

竹富町の島暦(しまごよみ)

ゆがふ館から出たところ。むしろ、こっちが正門。

赤い花が印象的だ。名称不詳。

竹富島にはあちこちにこのような解説が立っている。

中心部の集落に向かう道を歩く。
歩道を覆う樹木が特徴的だ。赤い花が咲いている。

20分ほど歩いて「東のスンマシャー」に着く。集落の入り口だ。

11.2キロの荷物はさすが重いが、やっぱり歩くのはいいね。ゆっくりといろいろなものを見ながら歩くと、今まで見過ごしていたことがいろいろ見えてくる。

少し歩くと竹富郵便局。小さな島なので郵便局はここだけ。

さらに歩くと水牛車に出会う。

追い越して、前に出て撮影。

竹富島のイメージは、やっぱり水牛車。

こちらは次の日に出会った水牛車。いきなり正面衝突!(笑)
ツノがくるっと丸くなっているね。個性的。

おっとっと、もう一台。

宿に到着。

竹富島はこんな感じの民宿がほとんど。
伝統的建築物保存地域なので元民家が多い。
そういえば、星のやがあるが、あれはどうなっている?
民家と同じ意匠で新築したのだろうか?

宿に荷物を置き、身軽になる。

さあ、歩き回るぞ。

まず、なごみの塔に行く。

コンクリート製。昭和28年建造らしい。今は登れない。

塔の下まで登って周囲を見回す。

すぐ後ろにある、あかやま展望台という名のビルの屋上からの風景。
左手になごみの塔が見える。

ちなみに、あかやま展望台の入場料は100円。
無人なので木の箱に入れるシステム。

喜宝院蒐集館(きほういんしゅうしゅうかん)に入る。
こちらも無人。入り口に300円を置くシステム。

展示品はいろいろあったが、この2点がお気に入り。
こんな衣装の女性と会ったら、それだけで惚れそう。

お昼だ。食べないことが多いのだが、せっかくなので沖縄そばを食べよう。

竹の子というお店。有名らしく順番待ち。

お店の向かいにある待合スペース。木陰で涼しかった。

10分ほど待って、入店。

沖縄そば、美味しかった。

心を奪われたのは、店主ご夫婦の娘さん。7歳。
ちょっとおしゃまだけど、聡明な顔立ち。しぐさがかわいい。
会計をするおじいちゃんの後ろで、お釣りを出して渡す。
お客さんが帰ると食器をお盆に乗せてキッチンまで運ぶ。
小さなからだで、麺の器を乗せたトレイを危なっかしげに一所懸命に運ぶ。
そのあとは食器洗い。
胸がキュンキュンしてきた。

カウンター席だったので、すぐ目の前で食器を洗っている。
話かけるなら今しかない。

こんにちは~。いくつですかぁ~。

ななさい

じゃあ、こんど二年生?

(うなづく)

いつもお手伝いしてるの~?

(うなづく)

そう、えらいねぇ~

だめだ、会話が続かない。
思春期にありがちな現象。諦めるしかない。

オレも7歳なので同い年。付き合ってほしい、って言いたかったのだが、、、

片思いはここまでにして、傷心を捨てに海にいこう。

海に向かって少し歩くと、西のスンマシャー。

数分で海に出る。

観光スポット、西桟橋。
透き通る海&記念撮影するファミリー&語り合うカップル。明るい! いいねぇ。

次の目的地は、コンドイビーチ。

照りつける陽射しの中を黙々と歩く。

シロオビアゲハ。黒と白のデザインがいい。
動きが速くて撮るのがたいへん。30枚中のベストショット。

朝顔系の植物。詳細不詳。
陽の光に透ける藤色の花びらが美しい。

コンドイビーチ到着。西桟橋から15分ぐらい。

おお! いきなり夏の風景。いいね。

泳がないので、次の目的地、カイジビーチを目指す。

さっきは車道脇の歩道を歩いてきたが、今度は海岸線を歩いてみよう。

砂浜は、サンゴの破片、貝殻の破片、有孔虫の骨などだけで、岩石の砂は見当たらない。だから白い。サンゴ礁が盛り上がった島だもんね。

陽射しから逃れて休息する二人。

沖縄パインかな?

カイジ浜に着く。
砂浜で何かを探す人たち。近寄ってみよう。

ああっあ、もう、暑くてやってらんないわよ。私は日陰で休みます、と(たぶん)言っているおかーさん。旦那と娘は一心腐乱に何かを探す。

はい、見つけました、星砂!
小さすぎてわからない? 写真を拡大してみてね。

星砂の正体は有孔虫の骨。
ビンいっぱいの骨が300円。
あたしならこっち買うわ、とさっきのおかーさん。
が言っている気がした。

竹富島はどこも花でいっぱいだ。

それでは、風走記写真展「竹富島、花のある風景」をどうそ。

引き続き、風走記写真展「シーサーがいる風景」
※小さくても必ずどこかにシーサーがいます。

【今日のマニアック】

【本日のデータ】
高速船:1330円(往復券)