11月26日(月)118日め 天空の城、越前大野城(2)城は紅葉にも包まれていた

午後は大野城に行ってみることにする。

相棒バイクで南登り口の駐車場に着く。

南登り口の案内版。
大野城とその周辺は亀山公園になっている。

南登り口の門を入る。

なだらかな石の道を登る。イチョウの落ち葉が美しい。

イチョウの絨毯が敷かれた石段を登る。
写真は振り返ったところ。

周囲は紅葉に包まれている。

繊細な紅葉が美しい。

紅葉と落ち葉。晩秋特有の景色。

天守へ登る階段。紅葉のドームに覆われている。
降りてくる二人の服も黄と赤。

階段を登る。見上げると紅葉の屋根。

枝ぶりがいい。

天守と紅葉。

石垣のコケと柿のオレンジがいいコントラストだ。

天守と柿と石垣。この時期だけの風景。

石垣が素晴らしい。野面積み(のづらづみ)という工法。

絵に描いたような真っ赤な紅葉。

天守へ向かう階段から見下ろす。

天守の石垣。これも野面積み。
天守は昭和43年に推定再建(※)されたコンクリート製だ。
おそらくこの石垣も再建時のものだろう。新しい気がする。

※推定再建:図面などの事実に基づいた復元ではなく、絵図や他の城の天守を参考に推定して再建したもの。

カラスの集団が集まる樹木。
美味しい実があるようだ。みな一心不乱についばんでいる。

天守周辺から見下ろす。

黄葉が美しい。

さて、そろそろ戻ろう。

なだらかな道を下る。少し陽が射してくる。

登りとは違う道を歩いてみる。

こちらの紅葉も美しい。

一枚の葉に緑と赤が混在している。

紅いモミジ葉にイチョウの黄色い落ち葉が降り積もっている。
赤と黄の混在が美しい。

宿に戻る途中で日が暮れる。
結ステーション(結楽座)という場所から天守を見上げた風景。

今日は素晴らしい一日だった。
さあ、宿に戻って、コンビニ弁当で祝杯を挙げよう。

【本日(午後)の感想】
お城の紅葉がこんなに素晴らしいとは思わかかった。
野面積みの石垣も予想以上だった。
天守はコンクリート製だが、それを補って有り余るものがある。
桜も多いので春も良いに違いない。

11月24日(土)116日め 主計町茶屋街~金沢城址~近江町市場を歩く

今日はよく晴れた。

よし、金沢市内でまだ行っていないところを歩こう。

兼六園は2回ほど行ったのでパス。隣の金沢城址に行こう。
3つの茶屋街の2つには今回行ったが、もう一つ主計町(かずえまち)茶屋街にも行こう。
帰りに近江町市場(おうみちょういちば)にも寄ってみよう。

今日は途中で寒くならないようにセーターを2枚持ち、登山用アウターを着込む。

まず主計町(かずえまち)茶屋街に向かう。

しばらく歩くと、いい感じのビルを発見。

グリーンの色といい、汚れ感といい、左の白いビルの蔦の枯葉といい、右の低い建物の「フジカラー」の看板といい、全体の「昭和な感じ」が実に素晴らしい!

今日はいい景色に出会えそう。気分爽快。

ほらね。

石造りの小さな蔵。浅野川の向こう岸。

主計町(かずえまち)茶屋街に向かい、浅野川沿いを歩く。

和の雪吊りと洋の灯り。このしっくり感が不思議な感じ。

浅野川にかかる橋は美しい。
手前は「中の橋」、その向こうが浅野川大橋(橋脚と水鏡像だけ見える)、さらにその向こうは「梅の橋」(まったく見えない)、ずっと向こうにアーチだけ見えるのが「天神橋(卯辰橋)」

中の橋。
この2人も私の専属モデルです(笑)
青空の下、同じ瞬間に同じ方向を向く二人。
この、心が通じ合っている感じ、いいですねぇ。

鏡花(きょうか)のみち。

※鏡花:泉鏡花。明治後期から昭和初期の文豪。代表作は『高野聖』。主計町茶屋街の裏手の下新町で生まれた。

梅ノ橋を渡る。

梅ノ橋で会った素敵なカップル。
向こうは浅野川大橋。

こんにちは~。着物が素敵ですねぇ~。
写真、撮ってあげましょうか?

えっ、ホントですかぁ~。
お願いしますぅ~。

どっちのスマホで獲りますか?

じゃ、これでお願いしますぅ。(と女性)

すみません。お願いします。(と男性)

じゃ、撮りますよ。
あっ、もう少し、半歩だけ左に。そうそう、そんな感じ。

注文が多い写真屋さん。

いいですねぇ。じゃ、撮ります。もう一枚。

はい、確認お願いしますね。どうでしょう?

と言いながら一緒に画像を確認。う~む、いい構図だ。

すごい、いいですぅ。綺麗。
ありがとうございますぅ~。

これからも仲良くね。
喧嘩したときはこの写真を見て仲直りしてね。

主計町(かずえまち)茶屋街に着く。
外国人観光客が多い。ざっと見の印象、2割かな。

いい感じの御茶屋さん。朱というのは珍しい。

と、そこへ。タクシーが、、、
乗っているのは着物姿の女性。

よし、シャッターチャンスだ。あわててカメラを構えてズーミング。

あっと言う間もなく、家に入ってしまった。
収穫はブレブレのこの1枚。残念!

惜しいなあ、と思いながらぶらぶら進む。

主計町「町名復活の経緯」という掲示。
昭和45年に「尾張町二丁目」に変更したが平成11年に「主計町」を復活させた、とある。

(バカボンのパパの口調で)
そうなのだ。町名は歴史を物語る、なのだ。安易に変えるのはご法度、なのだ。

主計町:加賀藩士・富田主計(とだかずえ)の屋敷があったことに由来している。
※バカボンのパパ:赤塚不二夫のギャグ漫画『天才バカボン』の登場人物。主人公バカボンの父親。「~のだ。」が口癖。

観光写真風に撮ってみた。
お店に入ろうか相談する若者カップル。
このあとお店に入っていきました。
ずっと仲良くね。

さて、金沢城址に行こう。広いから時間がかかりそう。

大手門口。夜はライトアップされるみたい。
寒いから昼間だけでいい。夜はごめん。

入ってすぐの石垣。特大の石が2つ。
こういうのが面白いよね。

左手に回り込んだ側面。それぞれの石の微妙な色の違いがいいね。

少し進むと、ここにもカップル。
青空と桜(枝だけ)と紅葉と緑と石垣。そして人類。ちょっとだけ掲示板。
絵に描いたような晩秋、とはこのこと。

十月桜と紅葉。配色が素晴らしい!

湿生園から中央方向を眺める。
青空の下、この眺め。心がふわっと広がる感じ。
左が五十間長屋の菱櫓。右が三十間長屋。

陽に輝く紅葉と三十間長屋。晩秋の絵になる風景。

石垣をバックにキラキラ輝く湿生園の植物。これも絵になる風景。

撮っていると、あっと言う間にお昼どき。
絵になる風景を見ながら、昼食を食べよう。一人だけだが幸せなひととき。

昨日の100番街スーパーで買った2割引のパン。こだわりの豆入り。
うん、ほのかな甘さの豆がとても美味しい。
朝、ポットに入れてきたコーヒーも熱々でGood。

紅葉が真っ盛り。赤と黄と緑が混ざるこの樹がひときわ目を引く。

紅葉から下がる松の葉。樹木までが金沢風。粋だね。

豪華絢爛を絵に描いた、とはこのこと。

こっちも。

こっちも。

全部まとめて着物にしたい。

お姫さまのあとは武骨なやつ。
河北門。左が「一の門」の扉、正面が「二の門」
カッコイイを絵に描いた、とはこのこと。

二の門を正面から。

二の門に上がる。

手摺りの上の白い糸は何? テニスのガット or 釣り糸のような丈夫な素材。

入り口で、案内の女性に尋ねる。

すみませ~ん。手摺りの上の白い糸は何ですか? そのほら、あれです、あれ。

ああ、あれはカラス除けです。
このあたりはカラスがすごくて。
でも、今まで手摺りにカラスがとまっているのを見たことがありません。
あの糸の効果だと思います。

最初から付いていたんですか?

そうだと思います。

そうなんですか。ありがとうございます。

河北門は、2010年に復元されているので、そのときから張ってあったことになる。誰の発案だろうか。興味がある。

河北門内部。

河北門を出るとすぐに石川門。

内側の造りが面白い。

四角いのが鉄砲窓。塞いであるので、外から見ると城壁の飾りにしか見えない。
敵が攻めて来たら、内側から塞ぎを壊して鉄砲を撃つ。
でも、一度も戦にはなってない。よかったね。

支えみたいなやつ。名称不明。
戦のときは、二段になっている水平の木に、板を渡す。
上の板に乗って、屋根の上から鉄砲を撃つ。
下の板に肘をついて、鉄砲窓から鉄砲を撃つ。
上下からの集中砲火を浴びせる、という計画。

敵方の人たち、戦にならず命拾いしたね。

今日は特別公開で中に入れるという。

やったー。

入ったところ。

向こうに見えるのが一の門。
着物の女性二人、私の専属モデルです(笑)
あちこちに専属モデルがいるので大助かり。

五十間長屋。石垣が美しい。

五十間長屋平成13年、復元。武器倉庫。人は住まない。

五十間長屋と90度の位置にある塀。名称不明。
逆三角形の明るい色の石たちに注目。
復元以来の17年間、雨に当たり続けた石たちと屋根に守られた石たちとの色の違い。人生にも通じるような気がしてくる。

橋爪門。
いいね。絵になる風景。

時が紡いだ色の変化。この微妙な色合いがいい。

鶴丸倉庫。重要文化財。
石版を貼った外壁が陽に輝く。

石垣をくり抜いて造られた旧陸軍のトンネル。
内部がレンガ造り。弾薬庫への通路だったらしい。

本丸園地の紅葉。

三十間長屋。最初は食器類の倉庫。その後武器庫に。重要文化財。

石積みが美しい。金場取り残し積み、と言う。

ここも今日は特別公開日。ラッキー。

木造技術が凄い。美しさもある。圧倒される。

その後、グルグルと30ほど歩いたあと、五十間長屋の広場に出る。

青空と長屋と長く伸びた影。
宇宙と歴史と今ここにいる私。

さあ、帰ろう。

黒門口に向かう。

紅葉に微妙な白い色が混ざっている。見たことがない繊細な色遣い。
写真を拡大してもブレていて正体不明。枯れ枝のように見えるのだが、、、

黒門口を出たところ。

写真を撮っていたら、一眼レフを持った写真マニア外国人観光客(30歳前後、男性)が話しかけてきた。

(紅葉を指さして)ビューティフォー!

(私も笑顔で)そだねぇ~

彼が理解したかどうかはわからないが、笑顔を向けたあと、また写真を撮り始めた。

さて、近江町市場(おうみちょういちば)に急ごう。17時までなのだ。

7~8分歩くと近江町市場。

たくさんのお店に海産物があふれる。

のど黒一夜干(大) 2枚入 1パック 2700円。

この店は2つのものだけ売っている。カニと蟹。

甘塩タラ子 1P 1、000.本日のお買得品。

最高品 能登生しいたけ うま~い
1山 1,000円 焼いて食べて

(生)すけこ 北海道
一パック 1,000エン

※すけこ:助子、鱈子。スケソウダラ or スケトウダラ(助宗鱈 or 助惣鱈)の子。

(活)岩タコ(宮城) 一パイ 1,950

加能ガニ 11.6 解禁 地物 一枚12,000円~

のどぐろ らーめん 醤油味 1袋380円

手が出るのはこれぐらい。宿では作れないので買うのは断念。

のどぐろの缶詰。醤油漬&水煮。価格を写す気にならないほど高かった気がする。

結局、近江町市場では何も買わず。

宿の近くのスーパーで、お豆腐と御弁当を買う。

だいぶ冷えてきた。
さあ、宿に戻ってお風呂に入って、湯沸かしポットで湯豆腐を作ろう。

【本日の反省】
金沢城址は石垣の種類が多いので有名だ。
ちゃんと見ると時間が足りないと思い、テキトーに見てしまった。
三十間長屋の「金場取り残し積み」を見て反省。
最初からちゃんと見ればよかった!
もし、再び金沢に来ることがあれば絶対にちゃんと見ます。
誓います。

11月22日(木)114日め にし茶屋街&長町武家屋敷を散策

今日は朝から雨だ。

連泊なので午前は宿でノンビリ。

お昼ごろから、にし茶屋街に出かける。

東山ひがし茶屋街よりも規模は小さいが美しい街並み。

金沢市西茶屋資料館。
入ってみよう。

二階にお茶屋さんの部屋が再現されている。

天井が美しい。

雨がやみ、しっとりとした雰囲気。

まだ2時なのに街は薄暗い感じ。家の灯りが美しい。

寒いので、どんどん行こう。長町武家屋敷へ向かう。

瑞泉寺。

金沢市老舗記念館。
入ってみる。入場料100円。

元は薬種商の中屋薬舗の建物。
昔の店内にあったものが展示されている。

昔の看板。味がある。

座敷に上がる。

加賀花てまり。後ろは「花嫁のれん

加賀花てまりが、そこかしこに。

加賀花てまり展、開催中。

どれもこれも手が込んでいる。

後ろの花が工芸菓子。製作に9カ月。ビックリ!

加賀水引を使った結納品一式。

その中の一つ。亀の立体感が何ともいえない。

結納品を入れる箱。デザインが素晴らしい。

裁縫道具一式。ブリキのケースがいいね。

酒蔵の大杯。直径30cmぐらい。

長町武家屋敷のエリアに着く。渋い案内板がいいね。

武家屋敷の塀が並ぶ。雨のあとの、しっとり感がいいね。

大屋家。代表的な屋敷の一つ。

独特の塀が続く。

新家邸長屋門の説明書き。

長屋門全体。門と一体となった建物に使用人が住んでいた。

塀と紅葉との組み合わせがいい。

蔦の紅葉。苔の緑、塀の黒・茶とのコントラストがグッド。

坂口邸長屋門。
ブルーシートが掛かっている。

脇に回り込んでみる。修復中だ。
そのうちに公開する予定なのかもしれない。

武家屋敷通りの消火栓。いいデザインですね。

さて、宿に戻ろう。だいぶ寒くなってきた。

戻る途中、こんなお店が、、、

面白いより怖い感じ。逆効果じゃないのか?

犀川大橋(さいかわおおはし)を渡る。

もうすぐ宿だ。

飲み屋さん前で写真を撮っていたら、外国人の女性が出てきて、こんにちは~。

こちらも、こんにちは~。

観光客っぽくない。住んでいるのだろうか。

あっと言う間にお店に戻ってしまったのでお話はできず。
ちょっと残念。

【本日のデータ】

武家屋敷は外国人に人気が高い。
金沢市老舗記念館の受付の方の話では、クルーズ船で来る観光客が増えたらしい。
感覚的には、何年か前の1.5倍ぐらいになっているそう。

武家屋敷はロケーションもいい。
香林坊の繁華街のすぐ隣。
兼六園から約1.2km、徒歩14分。
金沢駅から2km、徒歩24分。