2019/7/21 鹿児島市の天文館をブラブラ(D191)

朝から雨だ。ザアザア降り。
チェックアウトの10時を過ぎても降りやまない。

しばらく様子をみよう。

記念に宿のご主人のホンダ モンキー125と相棒バイクとツーショットを撮影。

1100
しかたない、でかけよう。
レインウェアを着て、ゴム手袋をはめる。

たいへんお世話になりましたぁ~。
ご主人にお礼を言い、雨の中を走り出す。

霧島市から鹿児島市まで約30km、1時間。

雨の中の走行はいつも緊張する。
速度は40~50Kmに抑え、車間距離をとって走る。
ブレーキは後輪から先にジワッとかけ、滑らないよう細心の注意をはらう。

鹿児島市内に入ったあたりの左カーブで、対向車線を走って来た若いお兄さんスクーターバイクがズルっとすべって目の前で転倒!

思わず、

あぅ!

と叫んでしまった。

すぐ後ろから後続車は来るし、停車できそうなところもないので、そのまま走り続けた。
まあ、後ろの車は減速してたし、転倒後に滑って進む方向(カーブの外側)には空間があったし、お兄さんは若そうだし、たいした怪我にはならないだろう。
お兄さん、雨の日はあんまり飛ばすなよ。

1210
フェリー乗場に到着。明日の手続き場所、手続き時刻、運行状況などを確認。
0830出航だが、0700までに手続きを終える必要があるとのこと。
0800ごろまでに来ればいいだろうと思っていた。確認しに来てよかった。

1230
天文館公園近くの宿に到着。
チェックインまでには時間があるので、バイクを駐輪場に置き、昼食に。
雨はだいぶ小降りになった。

レトロなデザインの飲み屋さん。17時開店。

緑のアーケードと少女像のある小道。

昼食は牛カツ定食。

レア&ピンク色に揚げられた和牛とアンガス牛。
ワサビと岩塩の組み合わせが美味しかった。
醤油やソースもそれなりに美味しいが、岩塩が一番肉の味が感じられた。

1400
天文館通りに向かう。

路面電車が走るいづろ通りを越えると天文館本通り。
アーケード上部の「天文館」と書かれた下のマークが面白い。空飛ぶ円盤っぽい。

アーケード入り口の路面に埋め込まれたマーク。空飛ぶ円盤っぽい。

天文館跡の碑。
島津25代 重豪(しげひで)が天体観測や研究のために作ったのが(通称)天文館。当時の名称は明時館。時を明らかにする館。いいね!
天体観測によって正確な時刻を定めることが目的だったわけだ。

碑の近くにある島津重豪(しまづしげひで)の像(立っているほう)

造士館、医学院、明時館(天文館)を設置した、とある。
ひ孫が、あの島津斉彬(しまづ なりあきら)。
重豪は、明治の産業革命のおおもとを築いた人と言える。

ふと見ると、宇宙情報館! いいね! 鹿児島県には種子島もあるしね。
面白そう。行ってみよう!

えぇっ! ガア~ン、、、
平成27年3月で終わっちゃったのか(T_T)
閉館は残念だったが、ま、天文館跡の碑を確認できたので良しとしよう。

1530
宿へ戻る。

【本日の宿】
天文館公園付近。屋根のある駐輪場! 助かる。

【本日のデータ】
雨の日はバイクはゆっくり走ろう。飛ばすと転ぶ。

【本日の感想】
島津家は代々がとても先進的。
明治維新の力の源泉が理解できた気がする。

2019/4/10 宮古島へ(D143)

今日は、石垣島から宮古島に移動するだけ。

昼過ぎの時間帯の飛行機なので余裕たっぷり。

宿 → 徒歩 → 石垣港離島ターミナル → バス → 石垣空港。

空港で「ナマコ チャンプルー」なるものを食べてみた。

ナマコを集めて記念撮影。

チャンプルーでナマコというのは珍しい。
私は初めて。
プリプリした独特の触感。

1330 飛行機に搭乗。

座席はA6、プロペラの真横だ。

海上保安庁の飛行機が見える。
ちょうど動き出したところ。プロペラが回転している。

プロペラの後ろに貼ってある操作シール。
カバーの角がぴっちり閉まっているのを確認してからロックしてね、という図。

1500 離陸。

石垣の海よ、さようなら。

1518 宮古島の上空。

西側の海岸線のどこか。海が綺麗だ。

与那覇湾(よなはわん)上空。
遠くかすかに伊良部大橋(いらぶおおはし)が見える。

1520 着陸。

コクピット窓の下に、飛行機のメーカー名と機種名が書いてある。

昔、YS-11という国産のプロペラ機があったのだが、今は国産のプロペラ機はないはず。これはどこ製なのだろう?

調べてみた。
デ・ハビランド・カナダ DHC-8」という飛行機。
デ・ハビランド・カナダ社が開発したものだが、ボンバルディア・エアロスペース社に買収された。詳しくは Wikipedia をどうぞ。

って、みんなきっと興味ないよね。

1610 宿に向かって出発。

空港から宿まで11.2キロのリュックを背負って歩く。
Googleマップによると約47分。このくらい歩けないようだとテント持参の登山はできない。ちょうどいい機会だから試してみよう。17時には着くだろう。

空港前の道路。広いだけ。何もない。

滑走路の脇を歩く。何もない。

と、、、

飛行機が向かってくる。高度を下げてどんどん近づく。

ゴォ~オオオオ!!!!!!!!

轟音を立てて頭上を通過する。
カメラのフォーカスが追いつかない。

胴体後部をアップで~~。
撮りたくて撮ったわけじゃないのだが、、、

着陸。

ぶつけられなくてよかった!

滑走路の一部が黒くなっている。タイヤの跡だ。みな同じところにタッチダウンするんだね。
さすが、なのか? 当たり前、なのか?

またやってきた。

今度は少し脇によける。さすがに真下は怖い。

今度は余裕で撮影。

小さな空港は飛行機が近くで見られるのが良いところ。

1710 宿に到着。1時間かかった。飛行機を撮ってたからね。

1740 徒歩でレンタルバイクショップに行き、バイクを48時間、借りる。

1800 借りたバイクで宿の近くのスーパーに行き、夕飯とお酒を買う。

さあ、明日は走り回るぞ。

【本日のお酒】

琉球泡盛 島
「宮古島限定」「熟成古酒」が決めて。あいかわらず「限定」に弱い。

【本日の残念】

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は P1308481-e1555300682285-853x1280.jpg です

お店のトイレの貼り紙。
写真をよく見ると、トイレットペーパーが3つ便器の中に詰まっている。
そりゃあ、店長さん、悲しくなるよね。
「あなたの良心を信じます」の言葉が伝わればいいのだけれど、、、

2019/4/5 波照間島の日本最南端に到着(D138)

今日も朝から雨だが、波照間島行きは決行する。
スケジュール上、今日しかないのだ。

0800 石垣港を出港。

波が高く、船は大揺れ。上下に揺れながら右に左にローリング。
まるでジェットコースター。

0900 船酔いで低血圧・低酸素状態になってくる。

揺れの周期を測ってみた。アップ2秒、ダウン2秒。周期は4秒。
ついでに脈拍も図ってみた。82回/分。高い。ふつうは60回/分ぐらい。

口を大きく開けて、大きく息を吸い続ける。
ハア~、ハア~、ハア~、ハア~。
ハア~、ハア~、ハア~、ハア~。

だめだ。吐きそうになってきた。

あと30~40分か。耐えられるか?

窓際にいたのだが、中央に移動。
理論上、中央のほうが揺れが少ないはず。

確かにローリングは小さくなった。ような気がする。
しかし、船全体の上下動は変わらず。4秒周期で揺れ続ける。
吐き気は止まらない。

低酸素状態で脳が酸素不足なのがわかる。
酸素を含む血液を脳にたくさん送るには横になるほうがいい。それはわかっている。
だが、吐き気が強くなる気がする。どうする?

だめだ。4人分の席を占領して横になる。

0940 波照間港到着。

セーフ。吐かずにすんだ。

船から降りる。

土砂降り。

レンタルバイク店のオヤジさんが迎えに来てくれていた。

おはようございます~。

これじゃ、バイクは無理だな。車を借りたほうがいいよ。

そうですねぇ~。せっかく迎えに来ていただいたのに、すみません。

あそこにショップが見えるだろ。あそこで借りたらいいよ。

わかりました。
すみませんが、あそこまで乗せて行っていただけませんか?

バイク借りないのに、図々しいやつ。
でも、歩いたら、傘があっても全身びしょ濡れ。

いいよ。

気のいいオジサン。ありがと~。感謝!

1000 レンタカーを借りる。

あふれた雨で道が川のよう。

川の中をしぶきをあげながら走る。

波照間空港。ちいさな空港だ。
定期就航の旅客機はない。緊急輸送などに使う。

空港前の駐車場の風景。

何だろう?
ポール先端から45度の位置に黄色の円が描かれている。
雷と関係があるのだろうか?

島の南端に向かう。

アダン(阿檀)の街路樹。

パイナップル or 小さいバナナに似ている。

道の両脇にアダンが続く。

ノンビリした鳩。まったく逃げない。
通れないから、どいてくださ~い。

島の南岸に着く。

高那崎(たかなざき)。たくさんの百合が咲いている。

海岸は岩場が続く。波と岩と百合。

このアングルで撮るのにひと苦労。雨もパラついてるし。

しゃがんで撮影中、後ろの鋭い岩に引っ掛けてレインウェアに小さな穴があいてしまった。失敗。屋久島に行くまでに補修せねば。

波照間島星空観測タワー。閉まっていた。
開いていれば、日本最南端の証をいただけたのだが、、、残念。

最南端エリアに到着。駐車場の前にこんな看板が、、、

「低潮線」という言葉、初めて知った。
潮が最も引いたときの、海面と陸地とが交わる線。
領海や排他的接続海域に影響する基準線だ。

碑へ続く小路。全国からの石でできているらしい。

日本最南端之碑に到着。
碑の形をまねて記念撮影。

反対側から。
真ん中に遠く見えるのは、波照間島星空観測タワー。

よし! これで、日本の有人島の四端を制覇。

さて、島をグルっと一周しよう。

雨に打たれてたたずむヤギ。

ところどころぼやけているのは私の涙。
ではなく、フロントガラスについた今日の雨。

「最南端」という名のペンション。
ここ、島の南端じゃないんですけど。ニシ浜だから、むしろ北端。
まあ、名前なんて付けたもの勝ち。

ペンション前のニシ浜から見える海。青のグラデーションが美しい。

昼食を食べる飲食店をGoogleマップで探す。飲食店の数は少ない。

あやふふぁみ、というお店に入る。たそがれ、トワイライトという意味だそう。

店内のようす。

メニューの一番上、スーチカ(塩豚)定食を頼む。
食べたことがない。

これがスーチカ定食。

これがスーチカ。白い部分は脂身なのだが、さっぱりした感じで美味しかった。

コート盛。昔の遠方監視台みたいなもの。右手の石段から登る。

波照間島灯台。島のほぼ真ん中にある。

シラサギがたくさんいる。首元の羽が美しい。

牛とシラサギが2組。仲良く餌を食べている。

シラサギが牛にまとわりつく。
ねえ~、虫がでてきたらちょうだ~い。
ああ、いいよ。ほら出てきたよ。どうぞ。
ありがと~。

ほほえましい光景。

ヤギが雨に打たれて寒そうにこちらを見ている。
車を停めて写真を撮っていたら、悲しい目をして近寄ってきた。
♪ 連れて逃げてよ~、と言われても、、、こっちもはぐれ物だい。

オヤケアカハチ誕生の地。15世紀末の首領。
オヤケアカハチの乱で有名? 詳しくはウキペディアで。

レンタカーを返し、フェリー待合室でうろうろ。

あだん、という名の売店。なぜ、この名を?と思ったが聞きそびれた。

防波堤で釣りをする人々。けっこう大きいクロダイ系などが釣れるらしい。
釣れる魚の固有名詞を教えてもらったが、覚えられなかった。

船が到着。

双胴船。確かに船体が2つある。正面から見るとよくわかる。

※南太平洋ポリネシアの原住民が使っていたカタマランが双胴船の一種なので、双胴船をカタマランということがある。こっちのほうがかっこいいので、個人的にはカタマランと呼んでいる。もちろん、知らない人には通じない。

カタマラン、かっこいいですね。この角度が一番いいかな。

お兄さん二人が接岸作業。係船索(ロープ)をビット(係留用の鉄杭)に掛けたところ。

船の上のお兄さんがモーターの黄色いスイッチを操作して、係船索をどんどん巻き取る。
船はどんどん岸壁に近寄る。
3,2、1、はい接岸。

乗客が降りたら、荷物の積み下ろし作業。おねーさんも男たちに混じって大奮闘。

帰路は雨は止んだのだが、波はそれなりにあり、船もそれなりに揺れ、それなりに酔った。

まあ、宿に戻って飲めば、もっと良く酔えるだろう。

【本日のマニアック】

開いたドアから植物が侵入。車が乗っ取られている。

屋根を覆う植物。名称不詳。
味がある、と思うか、諸行無常を感じるか、人それぞれ。