2019/10/11 世界遺産 旧木型場を見学(D235)

長崎には「明治の産業革命」系の構成資産が多いのだが、ほとんどが非公開だ。
理由は、三菱重工の所有物だから。
その中で予約すれば見られるのが旧木型場。現在は長崎造船所資料館になっている。

朝、予約受付に電話し、1315出発を予約。1日に6回おこなっている。

出発は長崎駅。ここからシャトルバスで三菱造船所に向かう。旧木型場は造船所内にあるのだ。

シャトルバスは造船所内を走って敷地の奥に向かう。

途中にジャイアント・カンチレバークレーン(世界遺産)がある。
非公開だが間近で見られる。写真撮影は、敷地内では禁止、対岸からならOK。

旧木型場に到着。レンガ造りの渋い建物だ。手前は乗ってきたシャトルバス。

入口付近からの風景。重工業の機械が並んでいる。
注目すべきは立ち並ぶ木の柱。8本ある。柱はこれだけ。壁はレンガ。柱はない。
これで長崎の原爆にも耐えた。爆心地からは5km。

泳気鐘(えいきしょう) Diving Bell
その名のとおり、水中に潜るとき、空気を送りこむ鐘(かね)型の装置。
この中に人が入って水中に潜るのだ。

入ってみた。

天井。光を入れる丸窓が8つ。真ん中の穴から空気を入れる。

次は、蒸気タービン。

国産第一号陸用蒸気タービン。
説明をするおねーさんとそれを聴く見学者。聴いてないのは私だけ。

タービンのブレード。歯のように見えるのはフィン。

次は、砲撃で空いた穴。

日露戦争で砲撃を受けて開いた穴。船は佐渡丸。

次は、タンカーの模型。

模型だが巨大。細部が精緻に作られている。

戦艦大和と武蔵について説明するおねーさん。
またもや、聴いてないのは私だけ。

以下、印象に残ったもの。

船舶用ディーゼルエンジンの実験機関。

大型穴明機(あなあけき)
重さ30kg。持ち上げて先端のドリルで鉄板に穴を開ける。

大型ハンマー。
重さ20kg。持ち上げてみようとしたが、腰を痛めそうなので断念。

次は、発電用タービン。

ばかデカい。大きすぎて正面の出入口からは入らないので、天井を取り除き、上からクレーンで入れたという。

次は、ローターの破片。

展示品は、ローターが4つに砕けた破片の一つ。重さ9トン。

次は、計測装置。

プロペラ動力計。

とても興味深い展示が多かった。
やっぱり宗教系より産業革命系のほうが面白い。

シャトルバスで長崎駅に戻る。
と、、、

ランボルギーニ カウンタック。小学生たち大喜び。私も。

さて、もう一カ所に寄って宿に帰ろう。

巨大アンカー。
うしろは長崎港フェリーターミナル。

【本日のデータ】
旧木型場:予約性。見学料(名目は施設維持管理費)800円。出発から帰着まで90分。移動15分+15分、見学60分。
ランボルギーニ カウンタック:カッコイイけど、今となってはただそれだけ。

【本日の宿】
昨日と同じ。温泉付きなのはいいが、入浴税を取られるのがちょっと。
昨日は個室、今日はドミトリー。価格は個室の6割。安いと言えるのかは微妙。

2019/10/04 島原城へ行く(D228)

島原城は世界遺産でも何でもない。観光地化されたお城だ。
明治維新で廃城となり解体されたが、昭和39年に天守閣が復興されている。
島原城の案内版には「復元された」とあるが、「復元」と言えるほど忠実ではないと思う。

最初に気になったのがこれ。
「島原城キャンピングトレーラー お泊まり体験」
面白そうだ。リーズナブルな料金なら泊まってみようと思ったが、、、
1室1泊5980円。1人では高い。2~3名ならいいが。

西の櫓。
庭師さんが整備中。

名城画展をやっている。

「ご入場の方は、十円お入れ下さい」だって。十円とは中途半端な。
なぜ、無料 or 百円のどちらかにしない? なぜこの値付け?

まあ、いいや。
10円を入れ、入場する。

加賀 金沢城。
お城の絵が描かれた手ぬぐいがずらり。80枚前後が展示されている。

紀伊徳川氏。
構造物の名前入り。

大阪城。
石垣刻印だけ。

十円の意味がやっとわかった。これ以上取ったら、お客さんは怒り出す。

西の櫓の前は記念撮影広場。団体さん向け。
絵葉書っぽく、いい感じに写りそう。観光用としてはこれが重要。

御馬見所(おんうまみしょ)
中央の壁の意匠が美しい。
藩主が藩士の訓練状況をここから視察したらしい。
三の丸にあったのを移築。当時のものはこれくらい。

本丸(歴史資料館)の入り口。
妙齢の女性が横笛を吹いてお出迎え。
5人の担当者のうち4名が吹けますよ。とのことだった。

展示物は、キリシタン、弾圧、民俗など多岐にわたる。
以下、面白いと思ったものをいくつか。

織部焼 風露台 丸板(おりべやき ふうろだい まるいた)※
緑の部分は海を表現しているのか? 大胆なデザインがいかにも織部焼だ。
中央の茶色の部分は十字(クロス)なのだそう。

※「風露台」とは茶釜の土台。「織部焼」は、 千利休の弟子で大名の古田織部(ふるたおりべ)が始めた焼物。奇抜・斬新なデザインが特徴。

螺鈿床置物(らでんとこおきもの)
藩主 or 上士の持ち物だったと思うが詳細不明。

秤(はかり)

そろばん。
上が玉2つ、下が玉5つ。子供のころ、わが家にもあった気がする。

弩(ど)。弓の一種。この系統の武器がこのあたりにあったとは!
解説なし。詳細不明。

精霊船(しょうろうぶね)
精霊流し(しょうろうながし)のとき、この船に故人の魂を乗せて流す。

原の城攻防図 模型。製作 南有馬中学校。

城が立体的に見えるのが素晴らしい。

最上階(第5層)に登る。

額縁入り雲仙。

パノラマでも撮ってみた。
雲仙方向(西側)

有明海方向(東側)

「山より高い愛をさがす、海より深い愛を探す」
そこのご夫妻、高くて深い愛は見つかりましたか?

明日から夜の陣が始まるらしい。ただし、土日のみ。
平日は見物客が少なくて、戦なんかやってられっかよ。ということらしい。

立入禁止でござる。
Do Not Enter Authorized Persons Only

江戸時代の人が書いたのだから無理もないけど、英語が間違っているよ。
これじゃ、関係者は入っちゃダメ、になっちゃうよ。
「staff only」がシンプルでいいんじゃない?

さて、今日は小浜(おばま)町に泊る。雲仙岳の向こう側だ。
登山をするので下見をかねて山を越えていくことにする。

平成新山が見えてきた。雲仙岳を構成する山の一つだ。
1991年(平成3年)から1995年(平成7年)かけて生まれ、1996年(平成8年)に平成新山と名づけられた。
左下のゲレンデのような斜面は火砕流が流れたあと。

平成新山の頂上。
尖った岩があちこちに見える。煙が立ち上っている。現在も小さな噴気活動は継続している。頂上を中心とした一定のエリアは立入禁止なので山頂への登山はできない。

ロープウェイがある仁田峠に向かう。
登山はロープウェイに乗って出発するので、今日は事前調査だ。

環境保全協力金集金所。

通行料ではないので、車か二輪かは関係ない。

係員が1名常駐している。これが不思議。人件費がかかるはず。駐車場のような自動改札にしたらいいと思うのだが。

ん? 1台100円ではなく、1人100円なのか。乗車人数に応じて徴収する金額が変わるのか。
「はい、4名なので400円ね」
「バスには何名乗車ですか? 35名? 3500円です」
みたいな。
だとすると人が必要か。自己申告にした場合、どうなるだろう?

などど考えながら宿まで走る。
考えごとは危険なので次からはやめねば。
マインドフルネス。風を感じながら走るのがベストなのだ。

【本日のデータ】
島原城:駐車場100円(二輪)、天守閣540円。
名画展:10円。ただし、名画は手ぬぐいに描かれているものを指す。
仁田峠:環境保全協力金(たぶん1名につき)100円。

【本日の宿】
小浜町(おばまちょう)市街地。安い、部屋が広い、温泉がある、サービスがいい、と良いことづくめ。ウェルカムドリンクと温かい温泉タマゴがもらえる。

2019/9/11 ロケット打ち上げ延期、宇宙センター見学(D205)

0400 起床。

0430 宿を出発。

0500 恵美之江展望公園(展望所)付近に到着。
公園に通じる道に警察官が数人いて、停められる。

はい、ストップ。
公園から車が出てくるから、離れたところで待ってて。

どうして車が出てくるんですかぁ?

ロケットの打ち上げが延期になったの。

延期? 鹿児島の内之浦から打ちあげるやつは延期になったのは知っていますけど、、、こっちも延期になったんですかぁ?

そう。ついさっき発表があったの。

ええぇっ!!!!!!!!
そんなぁ~~~

少し離れたところにバイクを停め、ネットで調べてみると、、、
発射台から火災が発生したらしい。

ガックリ!
せっかく来たのにぃ~。

ま、しかたない。こういうイベントには延期はつきものだ。
ロケットが爆発しなくて良かった。

しばらく待ち、公園に向かい、三脚を回収。

公園にいた人たち。テントで一夜を明かした人も。

撮影するつもりだった人たち。まだ三脚が並んでいる。

缶詰を頭の上にかざして写真を撮る女子高生たち。
みんな明るく大はしゃぎ。
何の缶詰なのかわからないが有名なのか?

公園に集まった方たちは思い思いに楽しんでいる。
みんな頭の切り替えが早いね。

06時22分47秒時点のロケットを撮影。
10分後には飛び立っていたはずなのに、、、

さあ、いつまでいてもキリがない。宿に向かおう。

田んぼの稲が朝陽に輝く。澄んだ空気がすがすがしい。

宿に戻り、荷物を積み込み、出発。

南種子町の市街地にある展望所。ここからも打ち上げが観られる。

小さな公園になっていて、ロケットのモニュメントが置いてある。

門倉岬に着く。

鉄砲伝来の地、という看板なのだが、、、
鉄砲を撃つ人をよく見ると、、、

あちゃ、目をつぶってる! これじゃ当たらないよぅ。残念!

岬の展望所からの風景。

屋久島が見える。山は雲に覆われている。屋久島ならではの風景。

宇宙センターに向かう。

こういう何もない風景がいい。

(たぶん)飼料(稲ではない)の刈り取り中。

宇宙センター到着。

敷地の奥にある竹崎展望台から宇宙センターを眺める。
敷地の左手。

敷地の右手。海の向こうに、飛び立つはずだったロケットが見える。

敷地内を移動し、ロケットに近づく。

ロケットをバックに記念撮影。
望遠で撮ったのでロケットはピンボケ。逆ならよかった?

12時から宇宙科学技術館が開館するので見学することに。

ロケット発射のムービー。すごい迫力。
スクリーンの裏から煙のようなもの(おそらくミスト)まで出てくる。
凝っている。
女の子、大はしゃぎ。

LE-7エンジン。2段燃焼方式を採用している。
これはもはや芸術品。

はやぶさ2の模型。

さて、今夜は西之表泊まりだ。種子島を南から北へ向かおう。

左上に種子島灯台、右下にロケット。なかなか絵になるツーショット。

千座の岩屋に到着。

干潮なので洞窟に入れるかも。行ってみよう。

洞窟に入れた。ラッキー!

いくつかの洞窟が入り組んでつながっている。
これは入らないとわからないね。

さあ、宿に向かおう。

高原ツーリングのように開放的な場所に出る。Good!

【本日のデータ】
宇宙センター 宇宙科学技術館:入場無料。通常は9:30開館だが、この日は打ち上げがある予定だったので、12時からの開館だった。
打ち上げ時の規制:ロケット発射場から3km以内は立ち入り禁止になる。

【本日の宿】
西之表港の近く。フェリーターミナルまで2km、5分ほど。