今日は登山日和になるはずなのでお岩木山(おいわきやま)に登る予定。
朝、弘前の宿から見えるお岩木山。突出した存在感。歌になるのがよくわかる。
8合目までは相棒で行けるので楽勝だ。写真を撮りながら走る。
正面にお岩木山を見ながら走る。爽快、爽快。
鷹?が飛ぶ。よく見ると地表に紐で繋がれている。風に吹かれてビュンビュン飛び回る。
岩木山(いわきさん)8合目に向かう津軽岩木スカイライン。
※お岩木山(おいわきやま)と岩木山(いわきさん)。「お」が着くと「やま」、無いと「さん」。日本語は難しい。
快調にスカイラインを走り、料金所に着く。
そこで係員から信じられない言葉が、、、
125cc以下は通行できないよ。
えっ。なぜ? どうして?
う~ん、昔っからの古い規則なんだろかねぇ。とにかく通行はムリだなぁ。そこの看板見て。
う~む。確かに。右上に「125cc以下の自動二輪車は通行できません」とある。
困った。日陰に相棒を停め、頭を高速回転させる、
レンタルバイクかレンタカーを借りる手がある。Googleマップで付近を検索。弘前まで戻らないとダメだ。往復2時間。今、10時10分。手続きに30分。なんやかやで戻れるのは13時ごろか。レンタカー代金、少なくとも5000円以上か。
と、係員が「嶽温泉からシャトルバスが出てますよ。次は12時ごろだと思います」
ホントですか、じゃあ、行ってみます。
相棒と料金所のくやしいツーショットを撮り、嶽温泉に急ぐ。
嶽温泉のシャトルバスの時刻表。
今、10時30分。惜しい、10分前に10:20発が出たばかり。
じゃあ、12:20発でいこう。
待てよ。帰りは? こっちが14:20ということは???
8合目発の最終時刻が知りたい。どこかでわからないか。あのお店で聞こう。
すみませ~ん、、、、(中略)
話を総合すると、最終バスは15:30~15:50らしい。
13時に着いたとして、2時間30分で頂上まで往復できるか? まず無理だ。
ということでお岩木山は断念。ならば白神山地をトレッキングしよう。
ということで急遽アクアグリーンビレッジANMONに向かう。
30分ほどで到着。
案内図を再確認。
案内図の赤い太いライン、津軽峠→高倉森→現在地のルートを歩こう。
まずバスで津軽峠まで行って、そこから歩いて戻ればいいわけだ。
バスの時刻表を確認する。次は12:40発。今、11:30。時間はたっぷり。
正面のお店が目に付く。白神りんごラーメン。暑いのでザル中華にする。どちらも麺にリンゴが練り込んである。繊細な趣の細麺。美味しい。美人の奥さまに完熟メロンをごちそうしていただいた。これも美味しい。ああ、津軽はいいところだ。
12:40 バスが出発。砂利道。ずっと揺れ続ける。睡魔が襲う。
乗客は私一人だけ。貸し切り。ちょっと寂しい。
津軽峠に着く。
自然観察歩道入り口。
現在地は案内図の上のほう。下のほうまで歩くわけだ。ざっと5.5km
まずはマザーツリーを見に行く。
赤い実がお出迎え。名前がわからないのが悲しいところ。
マザーツリーに着き、記念撮影。
下のほうに写っているのだが、、、木と同化している。
幹に抱き着いて胴回りの測定。感覚的には直径1.8m。正直に言うと、もっと太いと思った。これがマザーならファーザーがあるのではないか? そんな気がする。
戻る途中、展望所を発見。行ってみる。
お岩木山。雲がわき始めた。鷹?が飛んでいる。今日のは紐がない。自由になれてよかったね。
どれかが尾太岳。左端のちょっと高い山か?
1340 本格的にトレッキング開始。5.5km、4時間。楽勝!のはず。
入下山カウンター。きちんと管理されているエリアにはこれが付いている気がする。
植物の種類が多い。歩くとどんどん変わる。
植物の名がわからないのが悲しい。最後のだけはわかる。たぶん笹。違ったらショック!
ここまでで400m歩いただけ。まだまだ楽しみは多い。
ブナの樹が多くなる。
りっぱな樹が目に付く。
500m間隔で標識がある。
ブナの並ぶ姿が美しい。
地面に目をやると、、、
キノコなのはわかる。それ以上はちょっと、、、
幹の太いブナの樹がしだいに増える。
ところどころで視界が開ける。
お岩木山の山頂は完全に雲がかかった。無理してお岩木山に行かずによかった。
世界遺産のエリアには核心地域と緩衝地域がある。一般人が入れるのは緩衝地域だけ。今、歩いているのは緩衝地域の一番外側だ。
3.6kmの標識から少しあるくと高倉森。とりわけ何かがあるわけではない。
もう少しで半分だ。
「危険木!」の貼り紙。どこが危険なんだろう?と後ろに回ると、、、
こりゃ危険だ。いつ倒れるかわからない。
他にも老木がチラホラ。
残り2.6km。半分がすぎたことになる。
と、マザーツリーよりも太く貫禄があるブナの樹が。大きすぎて広角でも入らない。
パノラマで撮ってみた。
根元をアップで。
すごい存在感。これがファーザーツリーなのでは? ビジターセンターの資料にも観光ガイドにも、どこにも出てこないのが不思議だ。
トンボがたくさん飛んでいるのだが、飛ぶのを撮るのは難しい。
だが、まれに一瞬のシャッターチャンスが訪れる。
ここで一句。羽休め 撮ってもいいと ポーズ決め
※川柳しか出てこない。残念!
このあたりから下り坂になり、背丈ほどの植物が歩道に覆いかぶさる。
写真ではわかりにくいが、かなりの急坂。
落ち葉が歩道を埋め尽くしている。ふかふかとして脚にやさしい。
ぬかるみもところどころに。
あと1km。5時までには着けるだろう。
尾根を歩く。両側が見下ろせるのは気持ちがいい。
入出山カウンターに出会うと終点だ。向こうに道路が見える。
16時45分。思ったよりも早かった。
【本日のデータ】
アクアグリーンビレッジANMON発 津軽峠行きバス(1日2本)
10:20
12:40
津軽峠→アクアグリーンビレッジANMON:3時間30分~4時間
【本日の妄想】
議長:本日のテーマは「最古ブナの公表と周知について」です。最古ブナをわれわれはファーザーツリーと仮称しています。この存在を公表・周知することで白神山地の広報活動に寄与すべきだという意見があります。みなさんのご意見をお聞かせください。
賛成派A氏:もちろん大々的に宣伝すべきです、津軽峠にマザー、高倉森にファーザー。非常に効果的な宣伝・集客効果が見込まれます。
反対派B氏:そこまではその通り。反論はありません。問題はそこからです。ファーザーは、津軽峠コースの真ん中あたりにあるんですよ。津軽峠コースを歩く観光客がどっと増える。自分の健康に過剰な自信を持つ高齢者、無茶で軽率な若者、読者を煽って部数を伸ばしたいマスコミ、そのような人たちがどっと押し掛ける。そんな状況を想像してみてください。はい、3分間想像をどうぞ。
その後の多くの意見(結論):管理の負荷やコストが急激に増える。それに見合った収益は期待できない。われわれにとって利点がない。今のままそっとしておこう。