2021/11/24 千波湖のほとりと偕楽園(D374)

※2021.11.27 14:26 更新完了。
※2021.11.27 11:00ごろ 更新の真っ最中。2、3分ごとに内容が書き換わります。※2021.11.26 08:57 終らないので未完のまま公開します。今日が日本一周最終日。これから帰宅します。

今日は、偕楽園に行く。
宿から近いので、歩いて行くことしよう。途中の景色も楽しみだ。

0900 徒歩で回る準備。

携帯ポットにコーヒー2杯分をドリップ。食べ残りのパンを持つ。

0950 宿を出る。

さくら川の堤防を歩いて、偕楽園に向かう。

カモがサギに狙われてる? ちょっと笑える光景。

アオサギとシラサギのツーショット。
ありそうでない、珍しい光景。

と、なかなか偕楽園に着かないので、工事の警備員に尋ねたら、なんと逆方向。
ええっ!と慌てて引き返す。
20分以上も逆方向に歩いてしまった。往復40~50分のロス。

千波湖(せんばこ)が見えてきた。
千波湖に沿って、2本の道が平行して走る。
湖の向こうが偕楽園。どちらの道からでも行ける。

外側の道を歩きながら、湖側を撮影。

自転車で急ぐ人。

寒桜or四季桜を見上げながら散歩する人。

ひたすらランニングをする人。
いろいろな人たちが通っていく。

実にいい景色だ。私が監督なら、映画のロケに使いたい。

色づき始めた葉が、赤・黄・緑に輝く。

偕楽園手前の上り坂。青空に小さな花が映える。

東門に着く。
チケットを買い、偕楽園に入る。
70歳以上は半額で150円。嬉しいのと悲しいのと複雑な心境。

時計を見ると12時。宿を出てから2時間も経ってしまった。
東門から入ってすぐの売店脇ベンチで、持参したパンとコーヒーで昼食。
目の前の梅エリアには、枝だけの寂しい梅の木が並ぶ。

見晴らし広場に出る。
予想以上に広々としたエリア。開放的ないい気分。

広場の外れ、仙奕台 (せんえきだい)から千波湖を望む。

石の将棋盤。石の碁盤もある。
仙奕台 の「 奕 (えき)」は、囲碁を戦うこと。ここで囲碁や将棋をしたらしい。

偕楽園記碑。寒椿が色を添えている。

好文亭の門を入ったところ。
好文亭は、梅の異名「好文木」からつけた名前。
徳川斉昭(とくがわ なりあき)が作った交流館で、文人、家臣、領地の人たちといろいろな会を催した。
と、パンフレット書いてある。

斉昭さん、よほど梅が好きだったんですね。
気になるので、ブログを書きながら調べてみた。
ズバリ、回答が見つかったので、ご紹介。こちらです ↓
「徳川斉昭はなぜ水戸にウメを植えたのか」

チケットを買い、好文亭エリアに入る。
ここも70歳以上は半額。100円。
2回目は複雑な気持ちも薄れてくる。ということに対して複雑な気持ちになる。

光を浴びて紅葉が燃え上がる。

向こうの屋根は好文亭の平屋部分。

こちらは好文亭の三階部分。

入口にある好文亭平面図。
けっこう広い。

順路に沿って1階を観る。

襖の絵が美しい。

部屋ごとに樹木が異なり、とても趣がある。
解説抜きでご覧ください。

ね。なかなかいいでしょ。
精密に再現してカーテンの絵柄にしたらいいのに。私は買いたい。

渡り廊下を進み、3階がある棟に向かう。
「頭上注意」の貼紙。
太鼓橋のように中央が高くなっている。天井は水平なので、中央の天井が低くなる。
頭をぶつける人がいるのだろう。

明かり窓。竹の桟がきれいに並ぶ。

窓の下には回転式の扉。
回転させて扉を上げると、扉の竹が窓の桟の間にピッタリと入る仕組み。
外から見ると竹が並んでいるように見えるはず。なかなか洒落た設計だ。

※11月26日8時55分、ここで中断し帰宅。以下は、帰宅後に追記。

中二階に上ったところ。
一部屋だけがある。武者控室。

三階。
パッと視界が明るくなる。

視界が広がる。素晴らしく開放的な造りだ。
視界に入るところには雨戸を入れる戸袋がない。

雨戸の敷居に小さな鉄の杭が取り付けてある。
これは雨戸を回転させるための装置だ。
雨戸を移動するときに、この装置を利用して、クルッと回転させる。

高松の栗林(りつりん)公園の掬月亭(きくげつてい)が同じ造りをしている。
栗林公園は、松平家の下屋敷だったところで、回遊式大名庭園として有名。
このブログに掬月亭の雨戸を回転させる写真を載せているので、興味があればどうぞ。
2021/08/02 高松 栗林公園(回遊式大名庭園)を堪能(D284)

部屋の造りも凝っている。丸窓がある。

部屋から外を見たところ。
早春には梅の花が絵のように収まるだろう。

竹の床柱。
創建時は島津斉彬から送られた薩摩竹だった。
現在の好文亭は昭和30年に復元されたものだが、これも薩摩竹なのだろうか。
残念ながらパンフレットには書いてない。

船底天井。中央が高くなっている。

さて、もう一度、外の景色を堪能。
遠くには千波湖(せんばこ)。その手前には梅林。早春の眺めは素晴らしいだろう。

中二階に下りると、、、

武者控室。
たったの3畳。窓も小さい。三階との大きな落差。これが藩主と家臣の落差だ。

西塗縁(にしぬりえん)
板張りの大広間。36畳。床は漆塗りだ。
詩歌の宴、領民との交流などが行われたらしい。

杉戸にびっしりと文字が書かれている。
詩歌を作るとき、辞書のように使ったという。

ここも回転式雨戸だ。
金具がマイナスネジで留められている。当時、日本ではネジは作られていないはず。
復元したときに補強のために追加されたような気がする。

好文亭を出る。

孟宗竹林の脇を通り、吐玉泉(とぎょくせん)に向かうと、、、

新婚さんをプロのカメラマンが撮影中。
傘に映る影がいいね。

こちらにも花嫁さん。
偕楽園、人気ありますね。

吐玉泉(とぎょくせん)
中央の凹んだ部分から湧き水が出ている。
園内各所の湧き水をここに集める構造らしい。
大理石製。これは昭和60年の四代目。
大理石は酸に弱く柔らかいので消耗が激しいようだ。

ところどころに美しい紅葉がある。

青空に紅葉はよく合う。

陽が傾いてきた。いそいで梅林を回ろう。

梅林では手入れ作業の真っ最中。

花はないが幹がある。

枝と幹と光と影が一体となって模様をつくる。
花はないが光がある。

黄昏の光が幻想的な風景を創り出す。
お気に入りの一枚。

見晴らし広場に戻る。
寒桜の向こうに好文亭の三階が見える。
開放的な造りなのがここからでもよくわかる。

偕楽園から宿に向かう。
帰りは、千波湖側の道(さくら川と千波湖の間の道)を通ることにする。

人に慣れたシラサギ。近くまで行っても逃げない。
むしろ近寄ってきた。

さくら川の向こう岸。朝はあの木々の下を歩いた。

千波湖の向こう岸。
残照がイチョウを照らす。

歩いている道の両側もなかなかの景色。

黄昏の光を浴びる寒桜。妙に色っぽい。

さくら川の土手に木々の影が映る。

残照を浴びて光る雲の下、猛禽類が飛んで行く。

千波湖の夕焼け、全体の風景。
青空と夕焼けがコラボする。印象的な風景だった。

■本日のデータ
偕楽園:入園料300円。70歳以上は150円。
好文亭:観覧料200円。70歳以上は100円。とてもいい。強く推奨。
さくら川沿いの道路:両岸とも景色が素晴らしい。歩くことを強く推奨。

■本日の宿
昨日と同じ。2泊め。