1日目は標準的な速度で6.5~7時間のルートなので、最低でも8時間はかかるだろうと予測。余裕を持って早めに出ることにする。
ちなみに今回の登山ルートはこれ ↓
『山と高原地図 8 鳥海山・月山・羽黒山』昭文社
地図の左上「大平登山口」から出発。右端の「鳥海山」まで登る。山頂は、「新山」(しんざん)、「七高山」(しちこうさん)だ。新山のすぐ南に「御室」(おむろ)小屋がある。ここに泊まる。
0530 起床。
0630 朝食。昼食用のオニギリも受け取る。
0720 相棒バイクを山荘に置き、徒歩で出発。
山荘の下が駐車場になっている。
20分ほど車道を歩く。
0740 大平登山口に到着。
さあ、出発だ。
登り始めはコンクリートの登山道。表面が細かい石なので歩きやすい。
赤い実がなっている。いつものことだが名前がわからないのがちょっと寂しい。
しばらく歩くと低木になり、見通しがよくなる。
眼下に昨夜泊まった山荘が見える。向こうは日本海。
いい天気だ。あっ、月が出ている。
見事な半月。
黒と赤の実が綺麗だ。
夜露に濡れた高山植物。しっとりした雰囲気がいい。
見晴台に着く。標識があるが文字が読めない。向こうは庄内平野。
写真ではなだらかに見えるがそこそこの傾斜。どんどん登る。
花が群生するエリアに出る。ひと休み。
湿地帯に出る。清水大神。登山マップには「涸れること多い」とあるが涸れていない。雨が多かったのだろう。
登山マップに「吹浦口コース」とあるところ。登山道がよく整備されている。
敷いてある石に削岩機の跡がある。石を割って敷いているのだ。このような人たちのおかげで快適な登山ができる。ありがたいことだ。
河原宿というところ。岩がばらまかれたように点在する。
今日のチョコレートはピーナッツブロックチョコ。偶然だが岩そっくり。
少し歩くと分岐点。
どちらに行ってもOK。右手の「鳥海湖」のほうに行くことにする。
高山植物が咲く。時期的には少し遅いのか、枯れ始めているものが、、、
整備された木道になる。正面は鳥海山。ほぼ山頂まで見える。
山肌を進む。鳥海山にガスがかかってきた。
御浜・鳥海湖分岐点。御浜に向かう。
鳥海湖を見下ろしながら歩く。右端の白い線は鳥海湖へ向かう木道。
右手が御浜。ここからは尾根を歩く。
遠く月山(がっさん)が見える。月山も鳥海山と並んで山形県を代表する山だ。
鳥海山山頂のガスが晴れた。見るたびに変化している。
右手に遠く御浜小屋が見える。
雲が眼下に湧きあがる。
庄内平野を望む。
御浜小屋が近づいた。
アップで。大勢の登山者が休憩している。
御浜小屋入り口。
売店の前を通り抜ける。
公衆トイレ。きちんと整備されている。
1110 御浜小屋に到着。登山口から3時間30分。
イスに座ってオニギリを1つ食べる。隣に座った登山者といろいろお話。
ついつい話し込んでしまった。そろそろ出発しよう。
左手が山頂。ほぼ稜線に沿って歩いていく。
しばらく岩場が続く。
砂利道になる。樹木がないので見晴らしがいい。稜線を歩くのは好きだ。
鳥海湖と庄内平野と日本海。
1200 御田ヶ原に到着。鳥海山の山頂はガスっている。
「山頂 3.6km」とある。登山口に「山頂 7.4km」とあったので、半分ほど歩いたことになる。登山口出発が7時40分だから4時間20分かかっている。この調子だと8時間30分ぐらいかかるか。まあ、予想どおり。
鳥海山に向かってどんどん歩く。石が敷かれた登山道。こんな上までよく整備されている。
すれ違った登山者の(たぶん)ご夫婦が「△#$%〇が咲いてる」と言っていたので撮影した。形の整った綺麗な花だ。花の名前を聞き取れなかったのが残念。忘れたわけではない。念のため。
八丁坂。少しずつ険しくなってくる。
谷あいを抜ける。
七五三掛(しめかけ)。少し広くなっているので休憩ができる。
丸太の椅子で休憩する人たち。
こちらは立ったまま水を飲むだけ。休憩では座らないことが多い。そのほうが気分が持続する。
水を飲んだらすぐ出発。
青い空と白い雲。疲れていても気分上々 ↑↑↑
しだいに険しくなってくる。上に白い標識が見える。分岐点だ。
外輪山と千蛇谷の分岐点。どちらからでも新山や御室小屋には行ける。
見下ろすと千蛇谷に下る道が見える。
谷を歩くか尾根を歩くか?
少し遠回りだが尾根を歩くことにする。天気がいいので海を見ながら歩きたい。
外輪山コースに進む。こっちのコースは下らずに登るのだ。
遠く尾根を歩く人が見える。先に行く人が見えるのはいいもんだ。安心する。
あらら、行く手がガスっている。今日は景色はダメか、、、
まあ、とにかく進もう。
文殊岳(もんじゅだけ)に到着。先にいた人に撮影をお願いして記念撮影。
ガスってはいるが青空も見える。次は伏拝岳(ふしおがみだけ)だ。あと0.6km。
ハシゴが見える。こういうのは大好き。急なほど面白い。ワクワクしてくる。
ハシゴを登る。
もう一つ。
稜線を歩く。左側はガスで何も見えない。
これから歩く稜線が見える。右手から左手に向かって山の一番上の稜線を歩くのだ。ガスってはいるが青空が透けて見える。まだ望みはあるぞ。
しばらく歩く。と、彼方に御室小屋。山の斜面にへばりついている。ひえっ~、あそこに泊まるのか。
伏拝岳(ふしおがみだけ)に到着。ここでも人に頼んで撮っていただく。登山者が多いので頼む人には事欠かない。後方、遠くの、ギザギザした山が新山だ。ガスが少し晴れてきた。
海側の景色はよく見える。雲の形が面白い。
青空が広がってきた。いいぞ。
雲の下には荘内平野と日本海。
広すぎて広角でも入らないので、パノラマで撮ってみた。
《パノラマ写真のベストな見方》
スマホではなくパソコンで、写真をクリックして拡大し、上下が画面一杯になるように調整して、左右にスクロールしながら見る。現場にいる気分になれる。保障する。
稜線を歩いて七高山に向かう。三脚を立てている登山者もいる。風景写真か。
山のような雲海。山と山。ツーショットを撮ってみた。
アップで。まるで新山。
パノラマ第2弾。
ガスが晴れて御室小屋がはっきり見える。赤い屋根だ。向かって右が七高山、左が新山。
全体としては険しくないが、ときどきハシゴが。ここを降りる。
岩が多くなってくる。上にいるのはさっき撮影をお願いした人だ。遠く見えるが5分もあれば行ける距離、、、5分じゃ無理か、7分にしよう。
ハシゴの2段掛け。いいね! アスレチックみたいで超楽しい。
ハシゴを登ると、また稜線を歩く。
雪渓が見える。ここの雪渓は「心」に似ているというので有名らしい。でも真上から見ないとわからない。
稜線に立つ2人。なかなか絵になっている。
パノラマ2連発。上のと下のを左右につなぐと連続した風景になる。
あの尖ったのが七高山。
七高山の頂上付近で追いついた。高山植物がお出迎え。
赤いリュックがよく目立つ。わかりやすくてグッド。
お互いに撮りっこして記念撮影。
さて、新山の前に、いったん御室小屋に立ち寄ろう。
七高山から御室小屋へ向かう。少し下って、、、
雪渓の脇を通り、、、
もう一度登ると、、、
御室小屋だ。あとはあそこまで降りるだけ。
1530 御室小屋に到着。手続きをし、不要な荷物を小屋に置く。
1545 新山山頂に向けて出発。
全体が岩でできている感じ。
ここにあるのは2つだけ。岩と岩。
ひたすら岩を登る。
ほぼ垂直な岩。これが登れるから不思議。
今度は岩の裂け目を谷底に降りる。ほぼ垂直。ひえっ~、ここを降りるの?
半分ほど降りたところ。降りられるから不思議。
降りる途中で、上を見上げると、、、
ほぼ垂直な岩の壁。ここまで降りられたのが不思議。写真を撮る余裕があるのも不思議。もっと怖いと思ったが、余裕あり。こういうのは得意だ。
下まで降りると岩の外へ出られる。一安心。
と思いきや、、、
まだまだ岩場が続く。ここもほぼ垂直。ガスって来たし、、、
見えた。あれが頂上だ。
ガスが濃くなってきた。どんどん登ろう。
あの尖ったところが頂上だろう。もう一息。
「 ↑ 頂上」の文字が。ここを登れば、、、
1609 新山山頂に到着。めでたし、めでたし。
ここでもお互いに撮りっこして記念撮影。持っている板に「鳥海山」とあるのをお見逃しなく。背景はガスだけだが、それもよしとしよう。
この人たちと一緒でよかった。狭くて三脚を立てるスペースなどなかった。
周りの風景。パノラマで撮ったが、意味ないじゃん! という気が、、、
さて降りよう。
ほぼ垂直に降りる。降りる方が怖い。
降りたと思ったらまた登る。山頂から御室小屋まで20分。
1630 御室小屋へ戻る。
夕飯まで間があるので、敷地内を散策。
ギャラリーがある。
写真のレベルは高い。プロ級。プロかも。
そうこうしているうちに日没の時間に。果たして夕日は見られるか???
空と夕日と雲海と新山の稜線。最高の一日です。
【本日のデータ】
山小屋では隣の人のイビキが強烈だったが耳栓で問題なし。耳栓は役に立つ。