2021/09/10 大塚国際美術館と鳴門渦潮を観る(D323)

そろそろ家に帰らなければならない。
吞気そうだが、いろいろと用事はあるのだ。
埼玉県の緊急事態宣言が9/12までだったので、12日に徳島をフェリーで出航して、13日に川越に着けば問題無し、と考えていたのだが、、、
緊急事態宣言が9月30日まで延長されてしまった(泣)

じゃあ、いつ帰っても同じだ。
ということで、明日11日に徳島を出航し、翌12日に有明→帰宅、と決めた。

じゃあ、今日は、渦潮と大塚国際美術館を見なければ。
「2021うずしお潮見表」を確認すると、今日は08:00(満潮)と14:10(干潮)が見ごろ。8時は無理だから14時。
じゃあ、その前に美術館に行こう。
美術館は09:30開館なので、そのタイミングで着くようにしよう。

0850 宿を出発。30分で着くはず。

途中、こんな設備を発見。

陸から海にレールが伸びている。

上には何かの装置。

両サイドの装置。
海から何かを引き上げるためのものでは?

海には赤いブイが浮かび、何やら作業する船舶。
おそらく何かの養殖。牡蠣かアワビか海藻か。

島田島の中ケ谷駐車場。
廃屋が3棟。

案内板もこのありさま。
う~ん、このあたりには人が来ないのだろう。

四方見展望駐車場から堀越海峡を眺める。
海上に点在するのは養殖設備なのだろうか?

1030 大塚国際美術館に着く。1時間遅れ。写真を撮り過ぎ。

美術館専用駐車場からの風景。遠く風車が並ぶ。

送迎のシャトルバスに乗る。

あっと言う間に大塚国際美術館。
3~5分。歩いてもOKだな。

1040 3300円を払い、鑑賞開始。

ここは写真撮影OK。

システィーナ・ホール。
原寸大の複製。
大塚国際美術館の中で最も有名な展示だろう。この美術館の紹介では必ずここの写真が載る。

展示作品点数は約1,000点。すべて原寸大の陶板製。焼物なのがユニーク。
西洋美術の変遷がわかるよう、時代別に展示されている。
古代、中世、ルネサンス、バロック、近代、現代だ。

これを3時間で観るためには駆け足で回る必要がある。
写真も気になったものだけ撮ることにしよう。
以下、撮ったものの中からいくつか。

聖ニコラオス・オルファノス聖堂。古代。
古代の聖堂がどんな雰囲気だったかがよくわかる。
実物大複製のいいところ。

鳥占師の墓。古代。
お墓の中にこんな装飾をしていたのが面白い。

牧歌的神域風景画。古代。
ローマ時代の壁面装飾。大胆な色遣い。現代アートと言っても通用しそう。

第三様式装飾壁画。古代。
ポンペイの有力者の家の壁面装飾。
現代に通用しそうなデザイン。むしろ現代よりも面白いかも。

飛び込む男。スクロヴェーニ礼拝堂。古代。
ユニーク。

古代の絵画には心惹かれるものが多かった。

陶板に絵を焼き付ける流れを解説。
推測だが「インク」と「転写紙」がキモだろう。高温で焼いても色を忠実に再現できる特殊素材。その点の解説はない。企業秘密だろうね。

風神?雷神?はサンプル作品。超高精細&色の再現性をアピールする。

スクロヴェーニ礼拝堂。中世。
礼拝堂の実物大複製はインパクトがある。
中世は宗教画ばかりで興味なし。有名な作品はいろいろあったが写真は撮らず。

ボッティチェッリ、ヴィーナスの誕生。ルネサンス。
このあたりから面白くなってくる。

同じく、春。

レオナルド・ダ・ヴィンチ、最後の晩餐。修復前。

同じく、修復後。
修復前と修復後が大きな部屋に向かい合わせに展示してある。
なかなかの迫力。

名称不明。解説板を撮り忘れ。
絵を詳細に見ると、SF的でとても面白い。
右側は地獄なのだそうだが、飛びぬけてSF的。こんな地獄なら一度行ってみたい。

ゆっくりと蓋が閉まったり開いたりする仕掛け。
蓋が閉まると別のものが描かれている。それが何かは憶えていない。

デューラー、アダムとエヴァ。ルネサンス。
教科書でお馴染み。
男性はイケメンだし、女性はセクシー。ルネサンスの代表作ですね。

サルヴァトール、戦闘場面。
戦闘の迫力が凄い。背景の山とか、折り重なる戦士たちとか、絵の構成も圧巻。

メインデルト・ホッベマ、ミッデルハルニスの並木道。
気に入ったうちの一つ。シンメトリーでシンプル。いいね。

バルトロメ・ムリーリョ、聖母マリア。
少女的で現代的な美人。今ならアイドル。
もっとも、マリアさまは信者たちのアイドルだともいえる。

睡蓮の庭。
カフェ・レストランからの眺め。

睡蓮が咲いている。もちろん本物。

赤とんぼ。もちろん本物。

モネ、睡蓮。野外展示。
陶板製で色褪せないからこその演出。汚れの掃除は必要だが。

イヴァン・アイヴァゾフスキー、第九の波濤(はとう)
迫力が凄い。太陽・雲・波、印象的な表現に圧倒される。

クールベ、画家のアトリエ。
男性と比較すると、絵の大きさがよくわかる。これが実物大の迫力。

ミレイ、オフィーリア。
水に漂う美しい死体。衣装や背景の精緻な描き込みが凄い。ミレイ独特の世界だ。
実際に目にするとインパクトがある。

ゴッホ、ローヌ川の星月夜。
ゴッホの作品がいくつかあったが、これが一番好き。

クレー、作品名不明。絵に見惚れて、解説を撮り忘れた。

クレー、美しき女庭師(ビーダーマイヤー時代の亡霊)
とても美しい女性だ、と思う(笑)

庭園と飛行機雲。
本館からの眺め。右手の建物は別館。

1400 美術館を出発。時間がない。

1430 渦の道、入口に着く。

今は大潮で干潮、1410が最も潮流が速く流れる時刻。渦潮もできやすい。
22分遅れ。

チケットを買い、入る。
もう一つの施設とセットで900円。

上を車が走る音が響く。

右側にある歩道を進む。

5分ほどで展望所。

床がガラス張りの個所がある。いいね。

以下、渦潮をご堪能ください。

白い船は渦潮観光船。渦潮に近づいて観て回る。
渦潮ができやすい場所を知っているので、目印になる。

船が渦潮の中でエンジン停止。あっという間に流されていく。
乗船客向けパフォーマンス。きっとお客さん大喜び。

渦が現れては消えていく。
こんなにはっきりと渦潮が見られるとは思わなかった。グッド。

大鳴門橋架橋記念館。
ここの見学とセットで900円。

大鳴門橋の模型。とても精密に作ってある。
壁に掛かっているのも模型。上空からの眺めを示す。

船の模型。こちらも精密だ。

大鳴門橋のアンカレイジ。

世界遺産アピールのポスター。北斎風。まあ面白い。

360度シアターと映像パフォーマンスは子供だまし。
まあ、模型が精密だったので良しとしよう。

お土産屋さんの屋上にある展望台へ登ってみた。
店内のエスカレーターで登る。500円。

長~いエスカレーターで登っていく。

展望台からの風景。
大鳴門橋全体がよく見える。

90度右手の景色。
左下の円柱の建物が記念館。
駐車場に停めた相棒バイクがゴマ粒みたいに写っている。

1630 だいぶ遅くなった、徳島市内の宿に急ごう。

■本日のデータ
大塚国際美術館:入場料3,300円。
渦の道&大鳴門橋架橋記念館 :入場料900円(セット価格)
お土産さんの展望台エスカレーター:利用料500円。

■本日の宿
徳島市。何日か前に泊ったことがある。安くてサービスもよいので再利用。

2021/08/08 しまなみ海道 1日目 馬島・大島・身近島・伯方島(D290)

さあ、いよいよ今日からしまなみ海道だ。
台風が来ているのが気になるが、状況をみながら対応することにしよう。

0630 起床。コーヒーを飲みながらブログ書き。

0900 ブログ終了。荷物の積み替え。

1000 出発。

フェーリー乗り場の建物。フェーリーをイメージした造形だ。面白い。

船溜まりの脇を走る。つい写真を撮りたくなる。

1030 来島海峡大橋に着く。

展望台からの風景。屋根があるので助かる。今日も暑い。

来島海峡大橋への入り口。歩行者&自転車用と原付用が分かれている。
自動車の入り口はかなり離れた別のところだ。
カーナビを使うと自動車用入り口に行ってしまうのでご用心。
Googleマップのナビ機能を使って、「歩き」を選べばオーケー。

橋に上がる。おおっ、これがしまなみ海道の風景か!

自転車よりも遅いぐらいの速度でゆっくりと走る。
原付バイクはほとんど通らない。

馬島(うまじま)が見える。今治と大島の間にある小さな島だ。
砂浜とリゾート施設。ちょっと絵になる風景。

馬島にはエレベーターを使って降りることができる。
徒歩・自転車・原付限定だ。

馬島へ降りるエレベーター。

原付が1台入る大きさ。自転車なら2~3台入りそうだ。
下降する。外の風景がどんどん変わっていく。

島へ降りると白い可憐な花が待っていてくれた。
タカサゴユリ(高砂百合)。別名はホソバテッポウユリ(細葉鉄砲百合)。
花アプリの解析が正しければ、の話だが(笑)

馬島のマップがある。ほとんどが立入禁止区域だ。
マップ左上の馬島神社へは行けそうなので、行ってみよう。

馬島神社と灯台。
絵になる風景だ。これだけで馬島に降りた価値あり、かな。

小さな港に小さなフェーリーが停泊していた。
運べるのは車1台ぐらい。島の足としては必要だよね。

と、黒い原付バイクの脇で濡れた身体を拭いているおじさんを発見。

何してるんですかぁ?

泳いでたの。今治に住んでるんだけど、ときどき泳ぎに来るの。
どこから? 埼玉! そのバイクで? おお、そりゃあ凄いね。
この反対側の海岸にちょっといいところがあるから行ってみな。
あっちへ行って、こっちへ曲がって、竹林を抜けると海が見えるよ。

そうですか。ありがとうございます。行ってみます。

ということで、竹林を抜けると、、、

ヤシの木の間から海が見える。なるほど、ちょっといいところ、ですね。

馬島を出て、大島に向かう。

橋桁の部分は道が回り込んでいる。前が見えないので注意が必要だ。

武志島(むしじま)。
美しい海の翠(みどり)と白い砂浜。素晴らしい。

(たぶん)サシバがゆうゆうと空を舞う。いいなあ。羨ましい。
生まれ変わるなら絶対に猛禽類だ。

1210 大島に着く。道の駅 よしうみいきいき館へ向かう。

海の幸BBQが大盛況。それぞれが食べたいものを選べる。

ファミリーで楽しくBBQって、いいね。コロナウィルスも焼いちゃえばOKだ。

瀬戸内レモンアイス。
撮っているうちに溶けてきた。アイスは被写体には向かないな。

潮流観測船。渦潮が見られるかもね。
乗ってみることにした。

1320 観測船出発。

来島海峡大橋。下からの眺めは船ならでは。

武志島の白い砂浜。来るときに橋の上から見たやつ。上からの方が美しい。

大砲があんなところに。案内レディが説明をしてくれたのだが、聞き逃してしまった。
おそらく来島にある砲台跡。

今治の造船所群を海から見て回る。

造船中の船が目の前に迫る。すごい迫力。

真鍮製スクリューが黄金色に輝く。これだけでン千万円するらしい。

建造中の船が次々と現れる。海からだけの風景。壮観の一言。

さあ、最後は渦潮観測だ。
潮の干満や時間帯で大きかったり小さかったり。

今回はちょっとだけ。
20数枚撮ったうちの、一番それっぽいやつ。まあ、こんなもんでしょう。

1400 潮流観測船、終了。思ったより楽しい40分だった。

名駒峠ダウンヒル。
海へジャンプするような感覚になる、というので来てみた。
写真なんか撮らずに、そのままヒューっと走り抜けると、海へダイブする感覚になる。
1回目はまずダイブ、戻って2回目に写真だね。

1440 亀老山展望台に着く。

とても凝った造りの展望台だ。東西に分かれている。

大島から眺める来島海峡大橋。
遠い方(今治側)から、第三、第二、第一と3連の吊橋になっているのがよくわかる。

1500 展望台を出るときに雨がポツポツ降り始めた。レインスーツを着込む。

島の南東側の海岸沿いを走って村上海賊ミュージアムに向かう。

1550 ミュージアム到着。

入館料350円だが、65歳以上は250円。

ずっと疑問に思っていたこと、「水軍」「海賊」どちらの呼称がいいのか、に決着がついた。
「海賊」に軍配。海賊は活動内容全体を表すが、水軍は一部を表すにすぎない、ということですね。

陣羽織。
赤は目立つ。周囲に存在感を示すには効果的ですね。
実物には時代を生きた風格があって、何とも言えない気持ちになる。
家に戻ったら、小説『村上海賊の娘』を読んでみよう。
作者の和田 竜(わだりょう)は、埼玉県行田(ぎょうだ)の忍城(おしじょう)を舞台にした『のぼうの城』を書いた人。埼玉県人としても興味深い。

1700 今夜の宿、伯方島へ向かう。雨はほとんど降っていない。今のうちだ。

能島。村上海賊の一つ、能島村上の城があった島。本当に小さい島だったのを実感。

大島大橋に入る。原付は通行料50円。

伯方島の手前に、身近島(みじかじま)という小さい島がある。
徒歩・自転車・原付だけが降りられる。
降りてみた。

降りた目の前がキャンプ場。この島にあるのはキャンプ場だけ。
計画では、今日はここにテントを張る予定だったが、台風が来ているので、急遽、宿を取ったのだ。

炊事場。けっこう綺麗。
このキャンプ場は無料で使える。予約も不要。勝手に来て、勝手に泊ってね、というスタンスで町が運営している。
トイレもある。綺麗かどうかは未確認。

身近島と伯方島を結ぶのが伯方橋。
ここを渡れば伯方島だ。
今日は宿に直行して終わりだな。明日のことは台風のようすをみながら考えよう。

■本日のデータ
潮流観測船:1500円。40分。造船所が一番よかった。
村上海賊ミュージアム:350円。65歳以上250円。
※「村上水軍博物館」と記載された情報を見かけるが、このミュージアムには「村上水軍」とは呼ばないで、というこだわりがあるのでご注意を。

■本日の宿
伯方島、東南部。
古い壁のないビルの下が駐車・駐輪場。

■本日の夕食
夕食付きで泊ることはほとんどない。今日は、周囲に売店がないため2食付きで宿泊。

魚の唐揚げも煮物も美味しかった。