今日は、根占(ねじめ)からフェリーに乗って指宿(いぶすき)に行く。
大隅半島(おおすみはんとう)から薩摩半島(さつまはんとう)へと渡るわけだ。
そのあとは、開聞岳(かいもんだけ)→大野岳→知覧(ちらん)特攻平和会館と巡る。
泊りは鹿児島市。
こんな感じのルート。
今日もいい天気だ。
さあ、鹿児島湾を横切るフェリーに乗ろう。
根占港(ねじめこう)フェリー乗り場。
フェリーなんきゅう、到着。
フェリー着岸。
0900 出航
出航後の風景。海の中に立つ鳥居。
なぜあそこに鳥居が?
Googleマップで見ると、後ろの小さな山のてっぺんに神社があるようだ。赤い屋根が航空写真に写っている。
クレーン船とすれ違う。はたらくふね。いいね。
漁? 養殖? 生簀(いけす)と船がセットになっているように見える。
鹿児島はブリの養殖が盛んらしいので、それかもしれない。
開聞岳に向かってフェリーは進む。
指宿港が近づく。
開聞岳の山肌がうっすらと見えてきた。
0930 指宿港到着。
さあ、開聞岳を目指して走ろう。
南国風の樹木が並ぶ、いい感じのところを走る。
せっかくなので、記念撮影。
しばらく走ると、、、
JR日本最南端の駅、西大山駅。
駅員はおらず、駅舎も放送設備もなく、時刻表はスカスカ。
訪れるのは、車やバイクの観光客。ローカル線は厳しい。
『幸せを届ける黄色い郵便ポスト!』と書かれた案内板。
西大山踏切で記念撮影。
黄色と黒の配色が同じ。いいね。
1130 開聞岳登山口に到着。
頂上まで登ると標準で往復6時間。私の場合は1.3倍必要なので8時間。
時間が足りず断念。
次は、この付近に宿を取ってチャレンジしよう。
大野岳に向かう。
ここにはバイクで行ける展望所があるのだ。
燈篭が並ぶ道を走る。なぜ燈篭が並ぶ?
理由はあとになってわかった。
お茶畑。あちこちにある。
大野岳到着。
山頂付近が公園になっている。
駐車場に相棒バイクを置いて、徒歩で散策。
二度見ヶ丘展望台。
案内マップで、段々茶畑展望台、と書かれていたあたり。
リニューアルしたのだろう。
二度見ヶ丘、とはどういうこと?
左手の案内板を見たら、理由がわかった。
%表記は、ここから見える確率です。
錦江湾(きんこうわん) Kinkowan Bay 95% ※鹿児島湾のこと。
アメリカ USA 0%
こういうユーモア、いいね。
気分爽快 Breathtaking 100%
確かに。
Breathtakingを直訳すると、息をのむような。この感じもある風景。
初日の出 First Sunrise 1/365×40%
このあたりの元日の晴天確率は40%なのか。意外と晴が少ない。
関東(川越)だと80%ぐらいなのでは。元日はいつも晴、という記憶がある。
佐多岬 Cape Sata 50%
種子島 Tanegashima Island 0.05%
佐多岬ははっきり見える。
種子島も目をこらせば(写真を拡大すれば)見える。ような気がする。
開聞岳 Mt.Kaimondake 90%
屋久島 Yakushima Island 5%
竹島 Takeshima Island 30%
開聞岳が見えない10%は大雨のときぐらいだろう。
屋久島は目をこらしても(写真を拡大しても)見えない。
竹島はかろうじて見える。
最初は、5%の屋久島が見えないのだから、0.05%の種子島が見えるのはおかしい、と思った。
だが、よく考えてみると、5%と0.05%という数値が正しいとは限らない。
地図で見れば、種子島の方が近くて大きい。
種子島の方が見える確率が高くても不思議ではない。
読者の写真判定やいかに?
硫黄島 Ioujima Island 30%
硫黄島は山が高いのか、うっすらとだがはっきり見える。
確かにここは二度見ヶ丘だ。
三度も四度も見てしまう。実に面白い。
若い篠(しの)。頂上に向かう途中、「南の寄り道」で見つけた。
子供のころ、よく篠鉄砲を作ったものだ。
頂上に向かう階段。三十三段目に「【女大厄】三十三歳」とある。
その左を見ると、、、
厄除階段。
登ると展望台。
厄除展望台からの風景。
同じように、男大厄などがあり、108段目が頂上。
「大野岳山頂 茶寿 標高四六六米」とある。
「茶寿」は108歳のことなので、階段の108段めが山頂という意味。
まず、右の「しろろ展望台」に行ってみよう。
(注)左の「きらり天望台」は「展望台」ではなく「天望台」であることに注意。
英語では「Kirari heaven deck」。直訳すると「天国のデッキ」
メガソーラーが見える。遠くには風力発電の風車。
お茶畑。
大野岳のある南九州市で栽培されるお茶を「知覧茶(ちらんちゃ)」と言う。
最近は、ブランド化に取り組んでいるようだ。
知覧茶を含め、鹿児島で栽培されるお茶を「かごしま茶」と言う。
「日本三大茶」は、一般的に宇治茶・静岡茶・狭山茶を指すが、狭山茶は生産量が少ないので、狭山茶の代わりに「かごしま茶」を含めることがあるようだ。
狭山茶はボーっとしていると三位の座を奪われるかもしれない。
狭山は川越の隣なので、ぜひ頑張ってほしい。
池田湖。
その向こうにうっすらと鹿児島湾(錦江湾(きんこうわん))が見える。
きらり天望台(Kirari heaven deck)に向かう。
天望台には先客がいた。
お二人は撮り鉄。10分後に鉄橋を通過する列車を撮るのだ、とのこと。
じゃあ、私も一緒に。
ということで撮ったのがこれ ↓
う~む。デジタルズームを駆使して600mm相当の望遠で撮ったので、コントラストがなく、平板で、画質も悪い。まあ、写っているだけで良しとしよう。
撮り鉄のお二人と記念撮影。
電車の時刻や見える場所など教えていただき、ありがとうございました。
一緒に撮れて楽しかったです。
さて、だいぶゆっくりした。知覧特攻平和会館へ急ごう。
近づくにつれ、道の両サイドに燈篭が並ぶようになる。
知覧特攻平和会館に到着。
中学生の修学旅行か? 燈篭の洗い方を真剣に聞いている。
チケットを買い、中に入る。
海に不時着し、海底に沈んでいたゼロ戦。胴体の後ろ半分がない。
見ているのは、さっきとは別の学校の生徒たち。
小・中・高、たくさんの学校が来ていた。
知覧武家屋敷通り。
知覧特攻平和会館から3km、10分。
武家屋敷の庭園が見られる(有料)。今回はパス。
さあ、鹿児島の宿に向かおう。
武家屋敷通り郊外の風景。
さわやかな風が吹いている。取り立てて何もない空間。こういうのが好き。
【本日の宿】
鹿児島中央駅付近。大きなスーパーのすぐ隣。
【本日のデータ】
知覧特攻平和会館:入場料 個人/大人500円 小人300円、団体/大人400円 小人240円
【本日の感想】
知覧特攻平和会館には、特攻に行かされた若者たちに関する展示はある。
だが、特攻を考案したり、決定したり、命令した人たち・組織に関する展示がない。
なぜ、こんなバカげた作戦が実行されてしまったのか。その原因を追究する展示がない。その点に大きな違和感と疑問と不満を感じた。
展示がとても情緒的なのにも違和感があった。