富山市には、日本で唯一、観光客が体験できる運河がある。
今日はそこへ行ってみよう。
と、相棒バイクで宿を出ると、、、
黒塗りのカッコいい路面電車。
こちらは白と緑の路面電車。
富山市は路面電車が走っている街だった。
運河のある、富岩(ふがん)運河環水公園に着く。
案内板。くの字形にカーブした運河を取り囲むような公園だ。
この天門橋(てんもんきょう)という橋が目立つ存在。
両サイドの建築物が面白そうだ。登ってみよう。
エレベーター内の貼り紙。
子供たちがはしゃいで飛び跳ねている様子が目に浮かぶ。
最上階からの風景。正面に見えるのが富山県美術館。
美術館の屋上に人がたくさんいる。遊具で遊んでいるようだ。
面白そうなので、あとで行ってみよう。
最上階にはこんな貼り紙が。
赤い糸でんわ。赤くないけど???
(更新して追加)
そうか、恋人の小指と小指をつなぐ「赤い糸」の電話、ということだ。
赤い糸、を信じられなくなったオジサンの悲しい感性。反省!
向こう側の建物にも糸でんわがあり、糸で繋がっているみたい。
お話できるかな?
子供がお話を始めた。向こう側に友だちがいるらしい。
親指を立てている。聞こえたよ、の合図か。
こっちは〇を作っている。こっちも聞こえたみたいだ。
若者たちも、向こうとこっちでお話。
そうそう。こうやって糸をピンと張ればよく聞こえる。
船の出発時刻まで1時間ほどあるので公園内を散策。
牛島閘門(うしじまこうもん)。
幅2mぐらいの小さいやつ。今は使っていない。
運河に注ぐ支流に設置されている。向こう正面が運河だ。
ここには、この牛島閘門と中島閘門(なかじまこうもん)の2つの閘門がある。
このあと船で行くのが中島閘門。パナマ運河と同じ方式とのこと。
※閘門(こうもん)とは、運河で水量を調整して船を上下させ、通行させる設備。
運河全体の案内版。中島閘門は右端だ。
日本には閘門がいくつかあるが、観光客が体験できるのはここだけらしい。
船が出る時間だ。
「もみじ」という船に乗り込む。
出発。この人が船長兼操縦士。
中島閘門に向けて進む。
15分ほどで中島閘門が見えてくる。
まだ閘門扉(こうもんぴ)は開いていない。
船が進む間にこちら側(上流側)の閘門扉が開いた。
船が閘室(こうしつ)に入る。2つの閘門扉に挟まれた空間だ。
振り返って後ろを見る。後ろ(上流側)の閘門扉が閉まる。
閘室の水が排水される。写真はかなり排水された状態。こげ茶色の部分が水があったところ。水位差は2.5m。
排水が終わり、水位が下流と同じになる。下流側の閘門が開く。
船は下流側に進み、、、
橋の下をくぐって下流側に出る。
普通はそのまま進むのだが、これは観光用。引き返す。
ぐるっと180度方向転換。
今、出てきた下流側の閘門に向かう。
橋をくぐって閘室に入る。
後ろ(下流側)の閘門が閉まる。
上流側の閘門付近から海水が流れ込み、水位がどんどん上がる。
水位が上流側と同じになると、上流側の閘門が開く。
開いた閘門の脇を通り、船は閘室の外に出る。
振り返ると、閘門がどんどん閉まっていく。
完全に閉まった。さようなら。
出たところで船が接岸し、いったん岸に降りる。
陸の上から中島閘門を見る、という流れのようだ。
上流側の閘門。
下流側の閘門。
閘門操作所。
操作盤。
こちら側が古いもの。今は使っていない。
向こう側の壁が新しいやつ。操作員が操作中。
次の船が閘室に入ってきた。最新型の大きい船だ。fuganと言う。
排水が終わり、下流側の閘門が開く。
fuganは出ていく。汽笛も何も残さずに。
この船はUターンをせずに河口付近まで行く。帰りは別の観光客を乗せて戻ってくる。
さあ、われわれは、もみじに乗って戻ろう。
富山県美術館前を通過。
天門橋の下を通過。Uターンして、逆側からもう一度通過。
乗船場に到着。お疲れさまでした。
日曜日で天気がいいので大盛況。次のお客さんが待っている。
さて、富山県美術館の屋上に行ってみよう。
屋上では北アルプスをバックに子供たちがトランポリン。
真ん中の尖った山が剣岳(つるぎだけ)。
爽快な気分になる、いい光景だ。
富山って素晴らしい!
さあ、宿に戻ろう。
途中で見つけた観光バス。実車を使った宣伝用オブジェ。
限りなくバスを愛す。
いいね! 思わず記念撮影。
今日も楽しい一日だった。富山、最高!
【本日のデータ】
富岩(ふがん)水上ライン:
もみじ:1200円。所要時間70分。1日5回運行。
大きな船はfugan(土日祝)とsora(平日):1500円。所要時間60分。環水公園と岩瀬間を1日6回(3往復)運行。
いずれも運行期間は3月24日(土)~11月25日(日)。
来年、大きな船がもう1艘、新しく加わるとのこと。