2021/10/30 伊勢神宮 外宮へ(D349)

6時に起きて昨日分のブログを書いていたのだが、終わったのは13時30分。
伊勢神宮(いせじんぐう)の外宮(げくう)と内宮(ないくう)は4キロほど離れた場所にある。
今からだと両方はムリだな、と判断。外宮にだけいくことにする。

1400 宿を出発。10分で外宮の駐車場に着く。

豊受大神宮(外宮)(とようけだいじんぐう(げくう))の説明書き。
ほう、正式名称は 豊受大神宮なのか。知らなかった。

境内マップ。
境内は広いがシンプル。これなら迷わず行けそうだ。

木製の太鼓橋(たいこばし)を渡る。
それだけで神聖な気分になるのが不思議。

御厩(みうまや)
神馬がいる馬小屋。馬小屋という表現は恐れ多いかも。

神馬、笑智号(えみともごう)
ずっと眠そうにしていた。いくら神馬でも活躍の場がないとツライよね。

偶然、神様への食事を運ぶ儀式と出会う。
あの箱の中に神様の食事が入っている。

たまたま近くにいたガイドさんに何という儀式か尋ねてみた。

資料の中から、サッと取り出して見せてくれたのが、これ。
日別朝夕大御饌祭(ひごとあさゆうおおみけさい)
神様に朝夕のお食事を奉り、祈りと感謝を捧げるもの。

朝と夕方、毎日同じ時刻に行うが、夏と冬では時刻が少し変わるらしい。
この祭を見に来ていた人に教えていただいた。

正宮(しょうぐう)へ向かう。この「宮」は「ぐう」と濁る。

正宮の隣に広い空き地がある。
伊勢神宮は20年ごとに建物を新しく作り変える。
次回は、この空き地に新しい建物を作る。
20年ごとに建物の位置が変わるわけだ。
これを式年遷宮(しきねんせんぐう)と言う。

この空き地は、古殿地(こでんち)or 御敷地(みしきち)と言う。
と、警備員さんが教えてくれた。

正宮(しょうぐう) が見えてきた。
このエリアに複数の建物がある。

鳥居の正面にあるのが拝殿(はいでん)

※11月01日追加:鳥居だと思ったものも、拝殿だと思ったものも、どちらも「門」だ、ということが翌日わかった。詳しくは明日のブログをどうぞ。

神様がいらっしゃる本殿(ほんでん)を拝するためのもの。
拝殿門には白い御簾(みす)が掛けられており、本殿を直接見ることはできない。
参拝者は、拝殿門から御簾越しに参拝する。

正宮では、鳥居門から内側は撮影禁止。

なので、外から見えるところだけを撮影。

正殿は屋根だけが見える。金色に輝いていた。

別宮(べつぐう)に向かう。
ここ外宮には、別宮が3つある。

別宮 風宮(かぜのみや)

別宮 土宮(つちのみや)

残るもう一つ、多賀宮(たかのみや)に向かう。

石段を登る。

夫婦杉とでも呼ばれそうな杉。
の前を通り、、、

多賀宮(たかのみや)
宮の目の前に杉がド~ンとあるのがいい。

神楽殿(かぐらでん)
神様に歌や舞を奉るところ。

奉納舞台。
勾玉池(まがたまいけ)の中にある。

すぐ隣には「せんぐう館」
伊勢神宮に関する博物館だ。

入ってみた。300円。
内部は撮影禁止。

印象に残った展示物は、正殿(しょうでん)東面の原寸大模型。
原寸大というのは迫力がある。

こんな感じ。パンフレットの該当箇所を撮ってみた。

他に興味深かったのは、
・正宮正殿の扉(遷宮前の古い正殿に使われていた実物)
・正宮全体の縮小模型(建物の配置がよくわかる)
・神様へ捧げる食事の実物大模型(食事の中身がよくわかる)
など。

神様へ捧げる食事は、神饌(しんせん)と言う。
中身は、御飯三盛、鰹節、魚、海草、野菜、果物、御塩、御水、御酒三献。
実物大模型を見て、とても質素なのに驚いた。

伊勢神宮 外宮へ行ったときは、ぜひ「せんぐう館」に入ることをお薦めする。
見学者がとても少なかったので、多くの参拝者は素通りしているのだろう。
もったいない。

表参道から出る。鳥居の向こうが表参道。写真は出てから振り返ったところ。

裏から入って表から出る。私にとってはいつものことだが、最後に「せんぐう館」に立ち寄る流れだったので、これでいいと思う。

鳥居の前に菊が並んでいた。
もう菊の季節ですね。しみじみと感動。

伊勢神宮 外宮は、ほんとうに質素でシンプルで飾り気がない。
参拝者の受けを狙った銅像や宝塔はまったくのゼロ。
日本の神様の原点がしみじみと伝わってくる。
神社の最高峰がこれだけ質素だと、他の神社も質素にするしかない。
トップの重要性を再認識した一日です。

■本日のデータ
伊勢神宮外宮「せんぐう館」:入場料300円。入ることを強く推奨。

■本日の宿
昨日と同じ。2泊目。
ボイラーは直っていなかった。今日も冷たい水で頭と顔を洗い、湯ぶねで温まる。
明日も直らなかったら、温泉に行こう。