8月7日(火)66日め 昼ねぶた&夜の海上ねぶた&花火

今日は青森ねぶた祭の最終日。昼間は陸上運行を夜は海上運行を楽しめる。ねぶた祭のハイライトだ。

1300 陸上運行が始まる。

最初は函館からの参加者。函館港まつりと連携していて相互に参加しているらしい。

黄色いハッピでマイクを持つのは函館市長。白いオープンカーはミスはこだて。

函館と言えば「いか踊り」、らしい。黄色いハッピでいか踊り。

函館名物いか踊り
いか刺し 塩から いかソーメン
もうひとつおまけに いかポッポ
いか いか いか いか いか踊り(4回繰り返す)

楽しい歌詞だ。見ている人たちが一緒に手足を動かし始める。この共有感がいい。

ねぶたの運行が始まる。

夜とは違う迫力だ。

五十一年賞」とあるのは51年間参加しているということ。

回転の迫力も昼間ならでは。

真夏の14時の炎天下。暑い!

ねぶたの下で働く人たち、みな死にそう。

ぐったり。おい、もっと右だよ! 左端の若者が孤軍奮闘(向かって右端)

もうだめだ、、、重いし、、、潰され、、、

オレ、脚がヨロヨロしてきた。お父さん頑張って。娘はまだまだ元気だ。

娘たちは頑張る。あっ、日焼け止め塗るの忘れた、、、

娘たちは笑顔で跳ねる。みんな美人だ。

男は跳ぶ。飛ぶ?

留学生は走る。

タイガーマスクはきちんと跳ねる。正統派。

大黒様は歩く。

モヒカンは叩く。

いやあ楽しい運行だった。

審査結果が発表されている。

右端の「制作者」は、いわゆる「ねぶた師」。北村(北川流)と竹浪(千葉流)が独占している。

日が暮れる。海上運行の始まりだ。

ねぶたを船に乗せて青森港を運行する。巡視艇?が寄り添う。

船全体はこんな感じ。

NTTグループは「運行・跳人賞」を取った。

青森菱友会は「ねぶた大賞」「最優秀制作者賞」を取った。制作者(ねぶた師)は竹浪比呂央(たけなみひろお)

花火も始まる。

会場の沿岸部を埋め尽くす人々。左上の建物はアスパム。

花火はいつどこでも観てもいいものだ。

海岸から少し離れると、露店と食べ盛りのカップル。

頭上の花火より目前の食べ物。

遠くの花火より近くの食べ物。

花火・運行・露店の三位一体。

楽しいひと時をありがとう!

【今日のデータ】

海岸の眺めのよいエリア(椅子席)はすべて有料。お金がない一家はあっちをうろうろこっちをうろうろ。それも楽しい。

8月6日(月)65日め 弘前城石垣改修工事&ねぷた祭を観る

今日は弘前(ひろさき)ねぷたまつりを観に行く。青森駅から弘前駅までは40分ほどだ。

※青森は「ねぶた」で「ふ」に濁点だが、弘前は「ねぷた」で「ふ」に「〇」だ。なまり方の違いでこうなったらしい。また、青森は「祭」と漢字で書くが、弘前は「まつり」とひらがなで書く。なぜかは不明。

運行開始までは時間があるので、市内を散策する。

まずは弘前公園周りの洋風建築を観に行く。

これは旧弘前市立図書館。木造三階建て。デザインが素晴らしい。中に入れる。無料。

これは隣の旧東奥義塾外人教師館。中はカフェ。

裏手。

窓が昔のガラスなので微妙に歪んでいる。上の写真、上段中央のガラスの上部が虹色に光っている。こういうのが何ともGood!だ。

弘前城は、石垣を修復中なので行ってみることに。

石垣修復に関する説明。明治・大正時代にも修復されていたようだ。今回の修復は過去最大の長さで100m。天守閣を移動したうえで石垣を修復するのだから大仕事だ。

修復個所全体はこんな感じ。

左手のグリーンシートで覆われているあたりが天守閣があったところ。

石の一つ一つに番号が振られている。それぞれの石を元の位置に正確に戻すためだ。

解体前の石にも番号が。

弘前城特有の隅石(すみいし)の解説。

イカの形をしているのが面白い。機能を追求したらこうなった、というわけだ。

天守閣に入る。

中の展示が興味深い。天守閣の曳屋(ひきや)工事の解説なのだ。

天守閣があった位置(A)から、B→C→Dと3回に分けて移動。1年3カ月かかっている。

移動に使った台車(レンドローラー)とジャッキの解説。

これが台車(レンドローラー)。

これがジャッキ。

天守閣を移動する様子を早回し風に流すビデオを上映している。ものすごい速さで作業が進んでいく。なるほど、こうやって移動させたのか。

面白い小道具があったので記念撮影。

あまり武将っぽくないなあ。老獪な参謀? 無能な家老?

城を出て、弘前市立山車展示館に行く。

ねぷたまつりに出陣する「津軽情っ張り大太鼓」。直径3.3メートル、胴長3.64メートル、重さ2トン。上に乗って叩くのだそう。叩いてみたい。

これよりも大きい「津軽剛情っ張り大太鼓」(3文字めの「剛」がポイント)があるというので見に行くことに。

※「情っ張り」は頑固者という意味。「剛情っ張り」はもっと頑固な奴。

確かに大きい。

直径4メートル、長さ4.5メートル。白い円形の外周部分に継ぎ当てのような線がある。これは、大きすぎて1頭の皮では足りず別の皮を継ぎ足した跡だという。

17時。昼食抜きなのでお腹がすいてきた。少し早いが夕食にする。

煮干結社という店でラーメンを食べる。レトロな洋風の建物がいい。煮干系はラーメンのトレンドの一つだ。川越でも煮干系が増えている。

夕暮れ。そろそろ祭が始まる時刻だ。

情っ張り大太鼓に乗って待つ叩き手。女性を左右に従え、腕を組む男性。いよっ、大将、日本一。

祭が始まる。先頭は情っ張り大太鼓。通り過ぎるまでずっと見ていた。

弘前のねぷたまつりは家庭的だ。青森とは違う味がある。

派手さはないがほのぼのとする。

扇の形をした扇ねぷたは回転をする。

青森と弘前、どちらの祭もそれぞれの味がある。参加するならどっちだろう?

【本日のデータ】

青森県には青森市や弘前市のほかにもたくさんの「ねぶ(ぷ)た祭」がある。五所川原市の五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた) も面白そうだ。