今日は沖縄本島の南側の東端、南城市まで移動する。
途中でいくつか寄りたいところがあるので楽しみ。
まず、水上商店の一つ「市場の古本屋 ウララ」に行く。
きのう行ったのだが、日曜日は定休日だった。火・日が定休日。
なぜ、観光客が多い日曜日に休む?と思ったが、何か理由があるのだろう。
ここは、『蔡温の言葉』を書いた沖縄通の知人に教えていただいた。
店主の宇田智子さんの経歴が興味深い。
1980年、神奈川県生まれ→東京大学卒業→(大型書店)ジュンク堂池袋本店に勤務→同沖縄那覇店に勤務→古書店「ウララ」を開店→『那覇の市場で古本屋 ひょっこり始めた〈ウララ〉の日々』(2013年 ボーダーインク刊)を出版→第7回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞。
ね。面白そうな人でしょ。
ジュンク堂って何?とか、どんな内容の本なの?とか、その賞って何?とか、何も知らなくても面白そうでしょ?
で、行ってみた。
二言三言お話。
、、、
、、、
会話が続かない。
そっけない。というのが最も妥当な表現か?
すごくシャイなのかもしれない。商売には向かないタイプ。
元日本兵の風貌だからな、とも思ったが、警戒されている感じはない。別のお客さんとの会話も似たような感じ。
完全にリサーチ不足。
まず、著作を読んで、もう少し理解してから改めて来よう。
早ければ3年後。
これでまた一つ楽しみが増えた。
会話が弾んだらツーショットを撮らせていただこう、と目論んでいたのだが、言い出せず。
ということで、ここまで写真なし。
何も買わずに帰るのもバツが悪いので、知人に薦められた書籍を買う。
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『ぼくの〈那覇まち〉放浪記』新城和博著 ボーダーインク刊
知人の著書『蔡温の言葉』の担当編集者が書いた本。
表紙の写真(上)は例のジオラマ(昨日のブログ参照)。
※「新城」は地名なら「あらぐすく」だが、人名だと「しんじょう」。日本語は難しい。というより沖縄・琉球の発音が独特。
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新城(しんじょう)さんのサイン本。価格は定価。
宇田さんが私を歓迎してくれた証に違いない。
3年後じゃくて、沖縄本島を離れる前に宇田さんの著書を買いに来ようかな。
もちろんサイン入りで。
次は、軽便与那原駅舎。
軽便鉄道開業100周年を記念して復元された。2014年4月完成。
※「軽便」とは「軽便鉄道」の略。詳しくはWikipediaで。
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元々がコンクリート製。
最初は木造だったが、昭和6年にコンクリート製に建て替えられた。
それを復元したもの。
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入り口。日付が重要。来訪年月日の証明。
平成最後の月。と言い出したらキリがないけど(笑)
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受付。かわいい知的なお嬢さんに受付をしていただく。
それだけで好感度アップ。男はいくつになっても単純だ。
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切符形入場券。
下の切り込みは改札鋏(かいさつばさみ)で自分で入れた。細かい演出がグッド。
だが、改札鋏が2つあり、切り込みの形状が異なる。
(しまった! 改札鋏の写真を撮るの忘れた)
切り込みの形は駅によって異なる。2つの改札鋏がこの駅のものなら形状が異なるのはおかしい。この駅のものなのか? 気になる。
受付のお嬢さんにお伺いしたところ、
この駅のハサミは残っていないんです。ほかの駅のハサミです。寄贈されたものを置いています(ニコッ)
とのこと。
残ってないなら仕方ないよね。その笑顔だけで十分ですよ。
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駅舎の歴史。
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寄贈された船の模型。電車とは無関係だが、寄贈されたので展示。
こういうの好きです。入場者のみなさん、展示理由は問い詰めないでほしい。
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馬車。寄贈品。鉄道馬車ではなさそう。鉄道馬車なら前輪と後輪の左右の間隔が同じはずだが、厳密に観察しなかった。
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ジオラマ。昭和6年当時の駅舎前。
街っぽく撮ってみた。メインストリートをアップで撮ったほうがよかったかも。
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木造当時を描いた絵。かなりシンプルな建物だ。
なぜ、最初の木造駅舎ではなく、そのあとのコンクリート製を復元したんですか?
と、かわいい知的なお嬢さんに尋ねてみた。
お嬢さんいわく、
当時はモダンな最先端の建物でしたので。
当時、コンクリート製はこの駅だけだったんです。
他はみな木造でしたので、復元するなら当時注目を浴びたコンクリート製を、ということですね(ニコッ)
なるほど。
絵で見る限り、木造駅舎はシンプルすぎて、復元の意味がないのかもしれない。
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ニライカナイへの道、の手前に展望台がある。写真左手の道を歩いていく。
※ニライカナイ:異界、他界、神界、理想郷。詳しくはWikipediaで。
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展望台から見るニライ橋とカナイへ橋。手前がニライ橋。向こうがカナイ橋。
ニライ橋を走るミキサー車の塗装が海とマッチしていたので入れてみた。
う~む、上の写真、今見ると、ジオラマっぽい。ミキサー車がおもちゃみたいだ。
だんだん何が現実かわからなくなってきた、、、
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展望台へ向かう途中の風景。自衛隊のミサイル車とレーダー。ジオラマではない。
鉄条網の下に、ドローン飛行禁止の注意書きがある。ジオラマを作るならこれも再現したい。
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草刈りをする若い自衛隊員。
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正門に行ってみる。
知念分屯(ぶんとん)基地用地区。
正門警備の自衛官とお話。
分屯基地って何ですか?
分屯基地っていうのは実戦部隊がいる基地っていうこと。指揮官がいる基地は別のところにあるの。
そうなんですか。どうもありがとうございます。
戦闘になったとき、ここは攻撃されるけど、指揮官のいるところは攻撃されないんですね(と心の中でつぶやいた)
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さっきの若い自衛官がずっと草刈り。
この人が戦うような事態が訪れないことを願うばかりだ。
ニライ橋を渡り、、、
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カナイ橋に差し掛かる。遠く青い海が見える。
気持ちよく走り、知念岬公園に着く。
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観光バスでやってきた外国人団体さん。
なぜか赤Tシャツ&赤キャップの人が多い。理由は聞きそびれた。
宿に向かう。
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パラグライダーが飛んでいる。知念岬公園の方角。
海風が崖にぶつかってできる上昇気流に乗ってずっと飛んでいた。
いいなあ。頑張って今年中に飛べるようになりたい。
宿に着く。
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三線(さんしん)を練習する宿泊客。
のどかな(少しぎこちない)歌声が聞こえてきた。
【本日の宿泊地】※2019/5/5追記
斎場御嶽(せーふぁうたき)の近くのペンション。久高島へ行く船のターミナルも近い。70歳前後のお母さんと娘さんとで運営。お母さんがとても親切。糸満市出身。糸満高校応援のTシャツを着ていた。
高台にあるので海がよく見える。
夕飯はベランダから海を見ながらコンビニ弁当を食べた。
朝食付き。地元の食材を使っていて美味しかった。久しぶりのまともな朝食。
2連泊の1泊目。
【本日のデータ】
軽便与那原駅舎(復元)資料館入場料:100円
受付のかわいい賢いお嬢さんの笑顔:(何度でも)無料