2019/10/05 雲仙岳に登る(D229)

さあ、今日は雲仙岳(うんぜんだけ)に登るぞ。

雲仙岳は複数の山々から成り立っている。
有名なのは三岳(三峰)と呼ばれる普賢岳(ふげんだけ)・国見岳(くにみだけ)・妙見岳(みょうけんだけ )。ここに登るのが王道だろう。
普賢岳のすぐ近くに平成新山(へいせいしんざん)があるが、ここは登山禁止だ。

0840 相棒バイクで宿を出発。

0909 仁田峠第二展望所に到着。

有明海が朝の太陽に輝く。
有明海の向こうに熊本の金峰山が見える。

パノラマで撮ってみた。左端には平成新山。

展望所の解説。赤い点線の部分が平成の噴火で出現した平成新山。

撮った写真に境目の赤線を入れてみた。赤線の上が平成の噴火でできた新山。
赤線の下は緑色、上はグレー。色がハッキリと違う。

雲仙ロープウェイの駅が見えてきた。右手遠くには平成新山。

0948 雲仙山頂駅に到着。

ここからロープウェイに乗る。
左上に遠く妙見岳駅(みょうけんだけえき)が見える。

0955 出発。

麓が遠ざかる。

景色が変わっていく。

0957 妙見岳駅に到着。3分で着いてしまった。

雲仙周辺の立体模型がある。

雲仙岳をアップで。
右上から、黒っぽいのが平成新山、光るランプが普賢岳、その左下のランプが国見岳、その下(赤い線が交わったところ)のランプが妙見岳。
位置関係がよくわかる。いいね!

外に出ると観光客がいっぱい。駅舎の上に見えるのが妙見岳展望所。

1010 展望所には観光客がいっぱい。みんな平成新山を見ている。

駅舎方向を見下ろす。赤い部分は駅の脇の展望台。

山々の案内板。矢印が短いと近く長いと遠い。

右上が平成新山。左のでっぱりが普賢岳。今日は、あそこまで歩くのだ。

平成新山の山頂をアップで。犬歯のような岩が凄い。

1021 妙見神社に到着。

妙見神社から山頂へ行く道があるが、立入禁止。
妙見神社に来れば妙見岳に登ったことになるのだろう。

神社脇のルート掲示。
現在位置は左下(オレンジで「妙見神社」とある)。
歩くルートは時計周り。国見岳山頂(左上)→4鬼人谷口→5西の風穴→8北の風穴→10鳩穴わかれ(右上)→13立岩の峰→16霧氷沢分かれ→18普賢岳→普賢岳山頂→3紅茶茶屋→2あざみ谷→ロープウェイ妙見岳駅。

山道にはこんな植物が。毒々しい色が目立つ。名称不詳。

1030 妙見神社を出発。

1035 国見岳が見えてくる。樹木の間からのぞく国見岳。

左は平成新山、右は普賢岳。歩くにつれ位置関係が変わっていく。

国見岳を見上げる。中央左上、岩場を降りる二人(青色)が見える。

鎖場を登るのは楽しい。

振り返ると妙見岳。写真の上から下へ尾根に沿って歩いてきたことになる。

2回目の鎖場。楽しい。

1102 国見岳山頂に到着。妙見神社から約30分。

遠く有明海が見える。

平成新山をバックに記念撮影。

1120 国見岳山頂を出発。

鎖場を下る。さすがにちょっと怖い。

普賢岳方向に向かう。
今日のオヤツはカカオ100飴。サクッと美味しい! と書いてある。確かに。

1157 西の風穴(かざあな)

岩場に根を張る樹木。見るたびに逞しさに驚く。

1210 北の風穴

1215 鳩穴分かれに島着。

実際の風景と解説写真がピッタリ一致。うん、わかりやすい。

よく整備された石の階段。

1225 立岩の峰。立入禁止柵の向こう側は平成新山。

眼下には島原市と有明海。

背の高さほどの樹木が続く。平成新山の山頂が見える。

1232 立岩の峰に到着。

平成新山をバックに記念撮影。

岩の形が面白い。

1320 普賢岳山頂に到着。

みんなで仲良く記念撮影。後ろで尖っているのが平成新山山頂。

1345 下山開始。

下りはロープウェイを使わず、歩く。

昼食は小粒のアンドーナツ。昨日食べた残りが6個あったので持ってきた。
休憩のとき少しずつ食べ、これが最後の1個。
う~ん、美味しい。オニギリもいいが、アンコ系もいい。

1445 鳥居に到着。ここはどこ?

1447 鳥居から2分でロープウェイ妙見岳駅に到着。
普賢岳山頂からちょうど1時間。下山は予定より早かった。

出発から約5時間。登山としてはちょっと軽めでちょうどいい。

さあ、宿に戻って温泉に入ろう。

【本日のデータ】
ロープウェイ:片道730円。
コース:歩いたのは雲仙岳の一般的な推奨コース。ロープウェイを使わず登る場合は、プラス40分。こちらもおススメ。

【本日の宿】
昨日と同じ。小浜町市街地。今日も温泉タマゴとウェルカムドリンク(16種類の野菜ジュース)をいただく。宿に温泉があるので、登山後は嬉しい。

2019/10/02 世界遺産 天草の﨑津集落に行く(D226)

朝、階段の踊り場にこんなものがあるのに気づく。

タコの飾り物。もちろん、凧じゃなくて蛸。ご主人が獲ったやつ。
作ったのもご主人。しかるべき処理をしたあと天日干しにする。
足が胴体から切り離されているのに注目。こうすると綺麗に平たくなる、とのこと。

鰻(うなぎ)を獲る器具。うなぎカゴ、と言うらしい。
今は塩ビ管を使っているけどね。天然鰻が獲れるんだよ。
だって。いいなあ。

宿から50km、1時間ちょっと走って、世界文化遺産 天草の﨑津集落(さきつしゅうらく)に着く。
※「さき」は「崎」ではなく「﨑」。「大」はなく「立」。要注意。
※天草の﨑津集落:世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成要素。

集落の入り口で見かけたバイク。
ホンダ ベンリィ CL50。1997年4月21発売。
写真を撮っていたら出てきた持ち主とお話。ホンダ仲間はみなお友だちだもんね。
いろいろパーツを探して修復し続けているとのこと。
そりゃあ、そうだ。20年以上前のバイクだもんね。
これからも大切に乗り続けてください。

集落をトコトコ走る。

石の壁に平たい美しい樹木風植物。アートだねぇ! 素晴らしい。

こちらは、現代アート風集落風景。
最初はミラーや消火栓は邪魔だと思ったが、これも絵の一部だと思えば、意外といいかも。
赤い消火栓と赤い花。白い「消」。青い「注意」。黄色いポール。樹木風植物の緑。いいね!

駐車場に相棒バイクを置き、﨑津集落を散策。

﨑津集落の全体図。小さな集落なので歩いて回っても時間はかからない。

﨑津諏訪(さきつすわ)神社。
潜伏キリシタンの人たちは神社へもお参りしていた、という記録が残っている。

ハルブ神父の墓。

飲み屋さんの店先。貝殻の飾りがいいね。

崎津カトリック教会。
なぜ「﨑」ではなく「崎」なのかは不明。漢字の違いを意識していないのか?

向かって右(ダークグレー部分)はコンクリート製、左(ホワイト部分)は木製。
建築中に資金不足で途中から木製になったそう。
ごまかさず、はっきり色分けしているのがいいね。

教会内部。
畳敷きなのが特徴。今は、折たたみイスが置いてある。ちょっと残念。

﨑津資料館みなと屋。
入ってみる。

﨑津集落のジオラマ。おお、いいね。

教会付近をアップで。

紋付屋旅館跡地。

公園 or 休息所 になっている。

カケ。漁師の作業場。﨑津集落ならではのもの。

海上マリア像の見えるポイントへ着く。
貝殻の絵馬がいいね。

海上マリア像。
720mm望遠にしてもこの程度。遠すぎる。
何を目的にあんなところに作ったのか? 海を見ているし。
もしかして、外国の船に向けたもの?

大江教会。
ロマネスク様式教会。昭和8年建築。世界遺産とは無関係だが有名。
改修工事中。そんなに残念でもなかった。ま、いいか、という感じ。

教会脇のキリシタンのお墓。仏教的デザインの墓石の上にキリスト教的十字架。
柔軟な発想だなあ。

墓石の上に十字架はないが、祈りの文言が刻まれている。
「我等」ではなく「彼等」。
「彼等」とは亡くなった人たちのことだろうが、微妙な違和感を感じるのはなぜだろう?

天草のガソリンスタンド前の風景。
彼岸花と石垣。対比がいいね。

富岡城址に着く。

さほど大きくはない。どんな城址なのか楽しみだ。

駐車場から徒歩で城址に向かう。

木々の間から城壁が見えてくる。

おおっ、いい石垣だね。復元したのか。

石垣の説明。
歴史的経緯で石垣が3層になっていたことが調査でわかったらしい。

場内からの風景。

さらに登ったところから。

門の向こうに海が見える。

天守閣エリアからの風景。

同じく。いい景色だね。

午後の光を浴びる石垣。

思ったより再現されていた。ここが入場無料とは。
再現費用はどこが負担するの? こんなに出費して大丈夫なの? 元は取れるの?
他人事ながらとても心配。

鬼池港フェリーターミナルに着く。
ここから長崎の口之津(クチノツ)港に行くフェリーに乗る。

フェリー入港。島鉄(島原鉄道)が経営。

出航。

大きな虹。素晴らしい偶然。幸運に感謝!

そうこうするうちに口之津港に着く。

桟橋が近づく。

接岸作業中の人たち。ロープを投げると即キャッチ。思わず拍手!

今日もよく動いた。よく眠れるだろう。

【本日のデータ】
施設・城址:入場無料。
フェリー(天草 鬼池港 → 長崎 口之津(クチノツ)港):910円(1名+原付1台)

【本日の宿】
長崎 口之津港から15km、20分。個人経営の古い宿。台風影響で何かが壊れ、さっきまで直していた、とご主人。シャワーは15分待ってね、これからボイラーを点けるから、とご主人。う~ん、ま、私はいいけど。他のお客さんから苦情はこないの?

2019/10/01 世界遺産 三角西港に行く(D225)

今日は天草に行く。
途中の見どころは、世界遺産の三角西港だ。
熊本市街の宿から約50km、1時間ちょっとだ。

白川、緑川などの川に沿って堤防の上を走る。
信号は少ないし見晴らしもいい。堤防ロード、大好き。

浜戸川の次郎兵衛橋からの風景。欄干のデザインが面白い。

宇土市の海岸線を走る。遠くにうっすらと雲仙岳が見えてくる。
小さな漁港で相棒バイクとのツーショットを撮影。

三角西港に着く。
ここは世界遺産「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産のひとつだ。

ローウェンホルスト・ムルドル。オランダ人水理工師。
三角港ふ頭壁の設計、その背後地の都市計画をした人らしい。
帽子といい髭といい、いかにも明治の外国人。

三角西港施設案内図。
そんなに広くはないので、歩いて全部回ってみよう。

旧高田回漕(かいそう)店。回漕店は海上運送会社のこと。
明治20年代の建築。保管状態がいい。驚き。

旧三角海運倉庫。今はカフェ&レストラン。
海側(前側)から見たところ。

陸側(後ろ側)から見たところ。

ムルドルハウス。宇城市物産館。歴史的建造物ではない。雰囲気だけ。

エリアの中央部を流れる排水路。遠く海のほうに見えるのは三之橋。

西港川、中の水路、明治20年竣工、とある。

三之橋。せっかくの景観をブチ壊しているものがある。

これだ! ビール瓶ケース、波板、塩ビパイプ。劣化してボロボロ。
信じられない。ここは世界遺産だぞ。
管理している市の職員、出てこ~い! と叫びたくなった。

石積埠頭(いしづみふとう)。曲線のRがグッド。独特の美意識がある感じ。

浮桟橋跡(うきさんばしあと)。
ここに長さ40~50mの浮桟橋を浮かべていたらしい。

龍驤館(りゅうじょうかん)。大正7年、明治天皇即位記念事業で建設。

浦島屋。
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が宿泊した当時の旅館を復元したもの。
元の位置はここではないようだが、この位置はグッド。
後ろの山との組み合わせがいい。このエリアの建物の中で一番美しい。

旧宇土郡役所庁舎。
今は海技学院(船員養成)になっている。
屋内への立ち入り自由。ただし、静かにすること。この日は試験の真っ最中だった。

廊下から事務室を見る。なかなかいい感じ。

旧三角簡易裁判所本館。

裏側。
渋いね。正面より、こっちの方が好き。

自然遊歩道がある。歩いてみよう。
マップがこちら ↓

現在地から上の方へ歩き、霧島権現宮(きりしまごんげんぐう)まで行く。30~40分だろう。

甘かった!
台風の影響か、道は落ち葉や小枝でいっぱい。

展望所。
眼下に三浦西港の建物が見える。白いのは海運倉庫だ。

霧島権現宮に向かう。

蜘蛛の巣がいたるところに。ボーっと歩くと、顔にベタッ!

こんなヤツが巣を張って待ち構えている。恐ろしや~。

いい感じで古い木造橋。
落ちないだろうなぁ~と思いながら、ビクビクしながら渡る。

霧島権現宮に着く。思ったより時間がかかった。

自然遊歩道のあちこちに蜘蛛の巣が張ったままということは、、、
今日、ここを通ったのは私だけ?
平日とはいえ、世界遺産だよ、ここ。そんなに人がこないの?
いやいや、自然遊歩道を歩く人がいないってことでしょ?
みんなは歩かないの? う~ん、わからん。歩かなかったら楽しくないでしょ。

などと考えながら、海岸に出る。

釣り人がいる石積埠頭。いいね。
ここも浮桟橋跡(うきさんばしあと)の一つ。3カ所ほどある。

二之橋。

説明板。
「十字型の透(す)かしを施(ほどこ)した欄干(らんかん)や(略)最も意匠性の高い橋といえます」とある。
意匠性が高い、つまり、デザインがいいね!ってことだよね。

と・こ・ろ・が、、、、、、

その橋がこのありさま!
十字型の欄干の前に、塩ビパイプ!
両サイドには茶色に錆びたブリキ缶!
縦に塩ビ管が4本!

信じられない! ここ世界遺産だよ!!!
いやいや、世界遺産とは関係ない!
あの意匠をぶち壊したらダメでしょ!

失礼しました。興奮のあまり ! を多用しすぎました。
あまりにショック。

「残念なできごと」第1位、決定です。

荷揚げ用石段。
私なら滑って落ちる。間違いない。

カニさんがちょろちょろ。
ハサミの色&甲羅の色、石の色といいコラボしてるね。

三角西港をあとにし、天草に向かう。

天草五橋(あまくさごきょう)の一つ、中の橋からの風景。

天草の宿に到着。
今日は頭に血が登り過ぎたので、しっかり冷やして寝るとしよう。

【本日のデータ】
世界遺産:存在する地方自治体によって、取り組み方はさまざま。美意識がない自治体 or 担当者がいても不思議ではない。のだが、、、

【本日の宿】
天草の民宿。ひさしぶりに2食付きを奮発したが大正解。美味しくて量も多い。
頭に登っていた血がスッと引いて幸福になりました。

こんな面白い料理も出てきた。紅白のハチマキがいいね。
後ろのナイフで切り刻んで食べちゃいましたけど。アーメン。