11月15日(木)107日め 黒部トロッコ電車で欅平へ ~ レスキューヘリの救急搬送に遭遇

京都嵐山は「嵯峨野トロッコ列車」といい、黒部は「黒部峡谷トロッコ電車」という。一方は「列車」、もう一方は「電車」。

嵯峨野はディーゼル機関車が動力車なので「列車」。黒部は電気機関車が動力車なので「電車」なのだ。

今日は「黒部峡谷トロッコ電車」に乗って、終点の欅平まで行く。
オープン車両なので、出発から到着までの1時間20分、ずっと風に当たり続けることになる。そうとう冷えそうなので、登山用ウェア+バイク用ウェアをありったけ着込む。

宇奈月駅。ここから出発する。

出発するとすぐ新山彦橋を渡る。最後尾の車両に乗ったので、前の車両がよく見える。この時刻は全車両がオープンの編成だ。

渡ってきた新山彦橋。赤い橋と青い湖面のコントラストがグッド。

柳橋駅。西欧キャッスル風。

わずかに残った黄葉が朝陽に輝く。

「仏石」の標識。

右下を見下ろすと、、、誰が着せたの?

森石駅近くのトンネルに入る。

しばらく走り、、、

黒薙駅を出たところ。またまたトンネルに。

出し平ダム。

単線なので逆方向の電車とは駅ですれ違う。角目の電車。

こちらは丸目の電車。

欅平駅が近づく。

車掌さんがアナウンス中。いろいろな装置の蓋が開いている。面白い。

欅平駅に到着。

帰りの電車が出発するところ。

駅の隣に欅平ビジターセンターがある。行ってみよう。

欅平紹介ビデオ。

付近の最新情報。11月6日で足湯は終わっていた。残念!

壁には黒部ダムへの登山道案内。上級登山者向け。

奥鐘橋。

撮影していると、何やらヘリコプターの音が、、、

頭上を旋回したあと、谷の間に降りて、ホバリングしている。

レスキューヘリが隊員を降下させているようだ。
隊員の姿はもう見えない。

降下が終ったのか、ヘリが飛び去っていく。

と、思ったら、頭上でずっとグルグル飛び続けている。

もしや、これからが本番。急患を吊り上げて救急搬送?

撮影態勢を整えてしばらく待つと、、、

再びヘリが降りてきた。

ホバリングして、、、

吊り上げた! 下に小さく隊員の姿が。

上がってくる。患者を抱えている。

もう少しだ。たぶん黒いのが患者。両腕が垂れ下がっている。

頑張れ!

あと少し!

患者さん、収容! ほっ、、、良かった、、、

どこから吊り上げたのだろう。気になるので行ってみる。

河原園地。上空に樹木がなく、吊り上げられるのはここしかない。

このまま進むと猿飛峡だ。
対岸の岩と岩の間を猿が飛んで渡ったから猿飛峡。
ほんとに?
よし、行って確かめよう。

歩き出すと、、、

鋭い岩が頭の高さに!
血にまみれて赤く染まったのか?

真相はさておき、さらに進む。

ところどころに覆道がある。頭上には尖った岩が。

幹曲がりの杉。と言うとか言わないとか。

猿飛峡に着く。

見下ろすと、猿が飛んだと言われる岩と岩。けっこう距離あるよね?

この先に横から見る場所があるので行ってみよう。

横から見たところ。猿なら飛べるかも。

さて、戻ろう。

遊歩道のところどころに、こんなマーキングが。
いったい何だろう?

覆道の中。光が芸術感を醸し出す。

窓からの風景。いいね!

対岸の風景と枯れた植物と窓の苔のハーモニー。いいね!

人食い岩。と言うとか言わないとか。

欅平駅まで戻る。

さて、逆方向に行ってみよう。名剣温泉までは行けるはず。

歩き出すと、こんなものが、、、

何やら、ヘルメットと注意書き。

この注意書きが素晴らしい。
じっくりとお読みください。

危ないんだぞーっ!
この道は、日本一深く険しい黒部峡谷のどん底です。
この谷は(略)生きています。
(略)
生きている黒部を、押さえ込むことは人間には不可能です!
(略)
しかし、この先は生きている黒部を体験できるエリアでもあります。
自己責任で訪れた方にはきっと感動を与えてくれることでしょう。
欅平・祖母谷間道路管理組合

※「祖母谷」は「ばばだに」と読む

はい、ヘルメット、かぶります。

生きている黒部と記念撮影。オレンジがアクセント。

さて、帰ろう。

欅平駅。

この電車に乗るのだ。これもオレンジ。
もしかして、あのヘルメットの色はこの色なの? とても偶然とは思えない。
Gooooood!

鐘釣駅。

停車中、駅員さんが記念撮影をしてくれる。

私も撮ってもらおう。お願いします。

撮ってもらったのがこれ。帽子がカッコいいでしょ。

荷物を運ぶ電車とすれ違う。

猿だ! 右側奥の子猿がかわいい!

電気機関車は2台連結。帰りはクローズドの車両が混在しているタイプ。
私が乗っているのはオープン車両。16時近くになったのでメチャクチャ寒い。

凍り付きそうになりながら宇奈月駅に到着。

駅の前に黒部川電気記念館がある。

中にはこんな展示物が。大スクリーンでバーチャル風景。

これは黒部ダムライブ映像。水が落ち続けているだけ、、、なんですが。
黒部ダムの現在の気温「10°」
低いことは低いが、思ったより寒くないような気もする、、、

今日は宇奈月駅の近くの温泉旅館に宿泊です。

【本日の教訓】

宿で写真のセレクトをしていたら、左足がつってきた。
温めれば治るだろうと思い、温泉に入る。
30分近くお湯に入って温めながら、さっすったり、ストレッチで伸ばしたり、、、でも、回復しない。
のぼせてくるし、ふやけてくるし、、、

これ以上入っていると倒れる。部屋に戻ろう。

で、部屋に戻ると、少しずつ回復。何とかセーフ。
今日で一番つらかった!

昼食がパン1つだけだったせいなのか、
帰りのトロッコ電車で1時間20分も冷たい風に当たり続けたせいなのか、
写真セレクトしながらお酒を飲んだせいなのか、
全部の複合作用なのか、、、

いずれにしても、年寄りの冷や水、とはこのこと。

反省!

11月13日(火)105日め 黒部峡谷トロッコ電車に乗るつもりだったが、、、

さあ、今日は、トロッコ電車に乗って黒部峡谷の秋を楽しむぞ。
時期的にはちょっと遅いかもしれないが、まあ、いいだろう。
電車にのって往復するだけだけだから、3時間もあれば十分だろう。

1010 入善(にゅうぜん)市の宿を出発。トロッコ電車の出発駅がある宇奈月温泉を目指す。

景色を楽しみながら入善用水路の脇をトコトコと走る。

入善用水路の解説がある。うむうむ、なるほど。
あれ、マップと実際の位置関係がわかりにくい。

マップ中央下側の「入善下流用水路」が目の前の用水路だ。

ん? 実際の用水路は横向きに流れているのに、マップでは縦に書いてある。
方向が一致してない。位置関係を対応させるのがたいへんだ。

このマップ、90度左に回転させて描いてあればわかりやすいよね。

こんな感じ。
これならパッとわかる。もちろん、文字は読める向きでね。

さらに少し走ると、、、

のらんマイ・カー
いいネーミングだね。

※「乗らんまいか」は富山弁で「乗らないか」の意味。「のらんまいか~」と掛けたオヤジギャグ的ネーミング(だと思う)

ということで、立派な石垣の家を背景に記念撮影。いいね!

トロッコ電車の出発駅がある宇奈月温泉の入り口に着く。

橋の上からの風景。

左岸を見ると、面白い形の何かが、、、
展望台か?

外国人観光客が写真を撮っている。絵になる風景、なのかな?

面白そうだ。行ってみよう。

展望台から。絵になる風景、なのかな?

記念撮影をしてみる。寒くて顔が固まっている?

2~3分ほどでトロッコ電車の宇奈月駅に着く。

次の発車は1250。
終点の欅平駅まで片道1時間20分。往復だと2時間40分。
えっ、そんなに長く走るの? 想定外!

1時間散策するとして、戻るのは1640。
ここから今夜の宿がある富山市まで1時間30分。
買い物+ロス時間を見込むと、宿に着くのは1930。
ちょっと辛いかなぁ。

よし、今日は乗るのをやめて、明日か明後日にしよう。
今日は早く宿に行って休もう。

というわけで、富山市に向けて出発。したところで、こんな風景が、、、

すみませ~ん。何をなさっているんですかぁ?

消雪装置を点検してるの。
雪が降ると自動的に水が出て雪を溶かすの。

で、みなさんは何をしているんですか?

点検。穴が詰まってることがあるし。水の量も調整するし。

※写真では、右手にハンマーとキリ(のようなもの)、左手にドライバー(のようなもの)を持っている。たたいて、ほじって、まわす、のだ。

もう雪が降り始めるんですか?

いや、まだだね。
いつ降ってもいいようにしておくわけ。

なるほど。頑張ってください。

どこから来たの。

川越です。埼玉。

そのバイクで?

はい。

えっ! 早く帰ったほうがいいよ。雪が降ったらすごく寒いよ。

そうなんですか。(ご忠告)ありがとうございます。

点検員のみなさん、話をしながらどんどん点検作業を進めていく。

撮影アングルを決めているうちに、あんなに遠くまで行ってしまった。

お疲れさまです。

【本日の感想】
寒いのはOKだけど、陽の光はほしい!
日々の生活は現場の人たちで支えられている。
当たり前のことを痛感する。