2019/3/29-30 竹富島を歩く(D131-132)

今日は石垣島から高速船で竹富島に行く。

(たぶん)外国人の団体さん。

これに乗る。

日本人の団体さん。この日は団体さんで溢れていた。

まず、竹富島ゆがふ館(ビジターセンター)に行ってみる。
ターミナルの向かいにある。裏手から入る。

アプローチがいい雰囲気。

庭には、トーナチ(和名ハスノハギリ)。

中に入る。

周辺海域の解説がある。

「石垣島と西表島の間に広がる海は石西礁湖(せきせいしょうこ)と呼ばれ、(略)
竹富島は、サンゴ礁が盛り上がって出来た周囲9.2kmの小さな島です。」とある。

竹富島は、サンゴ礁が盛り上がった島なのか! 知らなかった。

竹富島を中心としたマップ。台湾が近い。

昔の人たちはこんなに細かく海を識別していたのか。すごいなあ。

竹富町の島暦(しまごよみ)

ゆがふ館から出たところ。むしろ、こっちが正門。

赤い花が印象的だ。名称不詳。

竹富島にはあちこちにこのような解説が立っている。

中心部の集落に向かう道を歩く。
歩道を覆う樹木が特徴的だ。赤い花が咲いている。

20分ほど歩いて「東のスンマシャー」に着く。集落の入り口だ。

11.2キロの荷物はさすが重いが、やっぱり歩くのはいいね。ゆっくりといろいろなものを見ながら歩くと、今まで見過ごしていたことがいろいろ見えてくる。

少し歩くと竹富郵便局。小さな島なので郵便局はここだけ。

さらに歩くと水牛車に出会う。

追い越して、前に出て撮影。

竹富島のイメージは、やっぱり水牛車。

こちらは次の日に出会った水牛車。いきなり正面衝突!(笑)
ツノがくるっと丸くなっているね。個性的。

おっとっと、もう一台。

宿に到着。

竹富島はこんな感じの民宿がほとんど。
伝統的建築物保存地域なので元民家が多い。
そういえば、星のやがあるが、あれはどうなっている?
民家と同じ意匠で新築したのだろうか?

宿に荷物を置き、身軽になる。

さあ、歩き回るぞ。

まず、なごみの塔に行く。

コンクリート製。昭和28年建造らしい。今は登れない。

塔の下まで登って周囲を見回す。

すぐ後ろにある、あかやま展望台という名のビルの屋上からの風景。
左手になごみの塔が見える。

ちなみに、あかやま展望台の入場料は100円。
無人なので木の箱に入れるシステム。

喜宝院蒐集館(きほういんしゅうしゅうかん)に入る。
こちらも無人。入り口に300円を置くシステム。

展示品はいろいろあったが、この2点がお気に入り。
こんな衣装の女性と会ったら、それだけで惚れそう。

お昼だ。食べないことが多いのだが、せっかくなので沖縄そばを食べよう。

竹の子というお店。有名らしく順番待ち。

お店の向かいにある待合スペース。木陰で涼しかった。

10分ほど待って、入店。

沖縄そば、美味しかった。

心を奪われたのは、店主ご夫婦の娘さん。7歳。
ちょっとおしゃまだけど、聡明な顔立ち。しぐさがかわいい。
会計をするおじいちゃんの後ろで、お釣りを出して渡す。
お客さんが帰ると食器をお盆に乗せてキッチンまで運ぶ。
小さなからだで、麺の器を乗せたトレイを危なっかしげに一所懸命に運ぶ。
そのあとは食器洗い。
胸がキュンキュンしてきた。

カウンター席だったので、すぐ目の前で食器を洗っている。
話かけるなら今しかない。

こんにちは~。いくつですかぁ~。

ななさい

じゃあ、こんど二年生?

(うなづく)

いつもお手伝いしてるの~?

(うなづく)

そう、えらいねぇ~

だめだ、会話が続かない。
思春期にありがちな現象。諦めるしかない。

オレも7歳なので同い年。付き合ってほしい、って言いたかったのだが、、、

片思いはここまでにして、傷心を捨てに海にいこう。

海に向かって少し歩くと、西のスンマシャー。

数分で海に出る。

観光スポット、西桟橋。
透き通る海&記念撮影するファミリー&語り合うカップル。明るい! いいねぇ。

次の目的地は、コンドイビーチ。

照りつける陽射しの中を黙々と歩く。

シロオビアゲハ。黒と白のデザインがいい。
動きが速くて撮るのがたいへん。30枚中のベストショット。

朝顔系の植物。詳細不詳。
陽の光に透ける藤色の花びらが美しい。

コンドイビーチ到着。西桟橋から15分ぐらい。

おお! いきなり夏の風景。いいね。

泳がないので、次の目的地、カイジビーチを目指す。

さっきは車道脇の歩道を歩いてきたが、今度は海岸線を歩いてみよう。

砂浜は、サンゴの破片、貝殻の破片、有孔虫の骨などだけで、岩石の砂は見当たらない。だから白い。サンゴ礁が盛り上がった島だもんね。

陽射しから逃れて休息する二人。

沖縄パインかな?

カイジ浜に着く。
砂浜で何かを探す人たち。近寄ってみよう。

ああっあ、もう、暑くてやってらんないわよ。私は日陰で休みます、と(たぶん)言っているおかーさん。旦那と娘は一心腐乱に何かを探す。

はい、見つけました、星砂!
小さすぎてわからない? 写真を拡大してみてね。

星砂の正体は有孔虫の骨。
ビンいっぱいの骨が300円。
あたしならこっち買うわ、とさっきのおかーさん。
が言っている気がした。

竹富島はどこも花でいっぱいだ。

それでは、風走記写真展「竹富島、花のある風景」をどうそ。

引き続き、風走記写真展「シーサーがいる風景」
※小さくても必ずどこかにシーサーがいます。

【今日のマニアック】

【本日のデータ】
高速船:1330円(往復券)

7月31日(火)59日め 大雪山の黒岳に登る

いよいよ大雪山だ。今日は黒岳に登る。

黒岳は、層雲峡からロープウェイで5合目まで、さらにリフトで7合目まで登れるため、観光客も多い。7合目から歩けばいいので登山としては楽なほうだ。

マップ右上の「黒岳七合目登山口」からハートマークの「黒岳(山頂)」を経て左下の「黒岳石室」まで歩く予定。石室(いしむろ)は、その名のとおり石でできた山小屋だ。

0910 ロープウェイの駅に到着。

ロープウェイ乗り場にはこんな情報が。

黒岳5合目はロープウェイが到着するところ。気温18度とある。涼しそう。石室は気温15度だ。少し寒いかも。

0940 ロープウェイで出発。

ロープウェイで登るにつれて遠くの山が見えてくる。

5合目に到着。約100人乗りのロープウェイがほぼ一杯だった。

案内図の上に書かれている「カムイミンタラ」は「神々の遊ぶ庭」という意味で、大雪山のことだそうだ。ロープウェイからリフト乗り場までが散策路になっている。

リフト乗り場に向かう。

とっていいのは写真だけ。残していいのは足跡だけ。

こういうウィットに富んでる言葉、いいですね。

5合目の標識。リフト乗り場が見える。

リフトに乗る。遠く黒岳山頂が見える。

足元には黄色い小さな花が咲き乱れる。

山頂がどんどん近づく。楽して登るのは楽しい。

リフトを降りると七合目登山口。

ロッジの脇が登山口になっている。ここまでは登山はしない観光客も多い。

1030 ロッジで登山者名簿に記入。12時ごろには山頂に着けるだろう。

ロッジの柱に掛けられた快適モニター。気温22度、湿度49%、不快指数66(快適ゾーン)。絶好の登山日和。

さて、出発だ。

すぐ岩の道に。

岩の道はすぐ終わり、歩きやすい登山道に。

振り返ると大雪の山々。

登山道を整備する若者。確か林野庁からの依頼だと言っていたと思う。記憶が曖昧。

八合目。景色がよく見えるルートで、とても快適な登山道。

登山道の脇には花が咲き乱れる。

ハチを調査中の「モニタリングサイト1000」のボランティア調査員。環境省の生物多様性センターが運営している。このような組織があるとは知らなかった。

ハチの種類を見分ける方法を教えていただいた。見つけたハチの種類・数・場所などを報告するのだそう。ここでも外来種が問題となっているとのこと。

さらに登る。花は咲き、景色はよく、最高だ。

楽しく登るうちに9合目。山頂付近の岩が見え始める。

登るにつれ、岩が多くなる。花の種類も多くなる。

花と景色を楽しみながら登る。

山と花のハーモニー。

 

頂上が近づく。ずっと花に囲まれて登るのは気持ちがいい。

見えた!

神社の屋根が見える。頂上だ。この瞬間が好き。

1225 頂上到着。視界がぱあっと開ける。おおっ! すごい! 思わず息を飲む。

残雪を抱く大雪の山々が眼前に広がる。この景色は壮観だ。

パノラマ写真でこの感動が伝わるだろうか。写真をできるだけ大きく拡大してどうぞ。

例によって記念撮影。

1250 黒岳山頂から石室に向かう。30分ぐらいの距離だ。下り道を歩く。写真の中央やや左下に石室の屋根が見える。残雪があちこちに残るのが印象的。

さらに降りると平らになってくる。

残雪と花のハーモニー。

石室が見えた。ここに立ち寄る登山者は多い。

1320 黒岳石室に到着。近づくと石でできているのがよくわかる。

黒岳トイレ。立派なログハウスだ。

バイオ処理をするトイレだ。用が済んだあと、自転車のペダルをこぐと、便器の中のオガクズと排せつ物がかき混ぜられ、微生物の働きが高まるのだそうだ。

テーブルとイスが用意され、誰でも休憩できるようになっている。

石室の中。入り口付近の受付。

受付の向かい側。

ベッドルーム。予約なしで止まれるとのこと。食事の設備はないので、食事関係はすべて自分で用意する必要がある。

1340 さて、黒岳山頂に引き返そう。

石室付近から黒岳山頂を望む。

行くときには気づかなかったが、こんな可愛い花も。

山頂の登山者が見える。

1410 山頂に戻る。外国人が多い。日本人の60歳台とおぼしきオジサンが若い女性に英語で話しかけていた。

その後も、外国人を見つけると誰彼かまわず話しかける。英語は通じているようだ。「ユーアービューティフル」とか言っている。お調子者。

こういう人は好きなので、話しかけたらすぐ仲良くなった。

せっかくなので記念撮影。(たぶん)滋賀の人(記憶が曖昧)。スーパーカブで日本一周中だと話したらカブに興味があるとのこと。カブを見たい、一緒に下山しよう、ということになった。

1430 下山開始。青森のねぶた祭りに行く予定とのこと。じゃあ、同じだ。青森でまた会えるかもね。などとお話しながら楽しく下山。

するとこんなお客様が、、、

葉っぱの下から、、、

さっと石の上に。こちらを見てご挨拶?

石の上から、、、

下へ降りたと思ったら、、、

素早い身のこなしで草むらに消えていった。さようなら。元気でね。

そんなこんなで楽しく下山。

1700 相棒を停めた駐車場に到着。これはそこから見える風景。

花に囲まれた楽しい登山でした。

【本日のデータ】

ロープウェイ往復:1950円

リフト往復:600円

黒岳石室トイレ:200円

7月30日(月)58日め ぬかびら源泉郷で橋梁三昧

今日は、タウシュベツ川橋梁だけでなく、いろんな橋梁を見てやろう。

と、その前に、まずは糠平湖を見よう。

糠平湖はダム建設で造られた湖で、周囲のアーチ橋梁群は北海道遺産に指定されている、という解説。

近くには士幌線(しほろせん)の名残もたくさんある。

線路が残っている。この線路に沿って歩いていくと、、、

士幌駅跡に出る。倒れたままの装置が痛々しい。

剥き出しの錆びた台車。マニアにはたまらない。

反対側から。この線路が前の写真のところまで続いている。

ずいぶん良く保存されているなあ、と思ったら、、、

上士幌町鉄道資料館。元糠平駅の跡地に建てられたもの。この日は休みだった。残念!

ひがし大雪資料館に戻り、情報収集。

これが橋梁のガイドマップ。たくさんの橋梁があることがわかる。

まず最も近くの糠平川橋梁に行く。

次は、少し南に戻って第二音更川(おとふけがわ)橋梁に行く。ここは鱒見覆道と鱒見トンネルの間の短い区間から見えるだけなので気づきにくい。

鱒見覆道を出たところに細い脇道があるのでそこに相棒を停めて歩く。

道路から見た第二音更川橋梁。Googleマップに登録されていない穴場だ。

ここが相棒を停めた場所。相棒と道路の真ん中(写真中央)に橋梁がわずかに見える。

せっかくなので、歩いて橋梁まで行ってみる。

橋梁へ向かう道。

車道とは反対側から見た橋梁。橋梁の上に樹木が生い茂っているのがマニア好み。

橋梁まで降りてみる。

橋梁の上に乗ってみる。立ち入り禁止にはなっていない。

次は、鱒見トンネルを北に抜けたところにある第四音更川橋梁。

真ん中は既に無く、両サイドだけが残っている。

さて、いよいよタウシュベツ川橋梁に向かう。

途中にある五ノ沢橋梁。

アーチが一つの小さな橋梁。

しばらく走って、タウシュベツ川橋梁の展望台に到着。

展望台入り口。貼り紙を見ると、、、

残念なお知らせが、、、

7月14には水没していたのだ。このころ大雨が降って増水したのだろう。

念のために展望台まで行ってみる。

橋梁はまったく見えない。

「10月頃には完全に水没し」とあるので、例年なら7月には上部ぐらいは見えていたはずだ。

まあ、自然には勝てない。諦めて進むと第五音更川橋梁がある。タウシュベツ川橋梁(130m)に次ぐ大きさ(109m)だ。

樹木で全体が見えにくいが、大きいのは確か。

これで橋梁三昧は終了。タウシュベツ川橋梁は見えなかったが、いろいろな橋梁を見られたのでよしとしよう。

さて、北海道へ来たら大雪山に登らねば! ということで層雲峡(そううんきょう)に向かう。60km、2時間。余裕だ。

天気はいいし、景色もいい。

白樺並木。北海道らしい風景。

と、鹿の親子が、、、

左が親鹿、右が小鹿。

親鹿。

小鹿。

どちらも耳にタグがついていない。完全な?野生。

そんなこんなで層雲峡の宿に到着。

【本日のデータ】

日本各地の大雨はこんなところにも影響を与えていた。